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表題作Flaver

久瀬
ニート
下條
インテリヤクザ

その他の収録作品

  • 明日の香り

あらすじ

下條はなんでも思い通りになる人生を心底つまらなく感じている。刺激を探し続け、ついにはエリート街道から外れ、ヤクザまがいのゲスへと堕ちていた。それでも、人生はイージーゲームで進んでいく。

そんなある日、ひとりの汚いクズ男を見つける。それは、かつて青春時代にたった一度だけ下條へ敗北感を与えた男、久瀬だった。
落ちぶれた久瀬の姿に下條は苛立つ

──お前を堕とすのは、俺の筈だった── 不愉快さと懐かしさで複雑に絡まる気持ちをよそに、下條の口からぽろりと言葉がこぼれる。「金ならくれてやるから、俺に飼われるか?」インテリヤクザなゲス男とホームレスでヒモなクズ男、ふたりの人生が再び交わった時、未来はどこへと繋がっていくのか…… 青春時代に止まった世界へ新たな轍が刻まれ始める!

作品情報

作品名
Flaver
著者
さちも 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
ISBN
9784813031499
3.6

(241)

(72)

萌々

(73)

(59)

中立

(13)

趣味じゃない

(24)

レビュー数
32
得点
842
評価数
241
平均
3.6 / 5
神率
29.9%

レビュー投稿数32

すみません

クズ、ゲス、つまらない、という言葉何回出てきましたかね。
同じ単語が何度も出てくるとそれだけでうざいのに、こういう強いワードはここぞの場面で出すからこそ効くと私は思ってしまって。
まず、そこで萎えました。

あと、表情の幅が狭い。
お芝居がクサい(はっきり言ってすみません)
流し目とかポーズとか小っ恥ずかしくて。

で、生まれつきのクズっているんですかね。

クズとゲスの似たモノ同士が、憎しみ合い惹かれ合うというのを、高校生の時と現在とをオーバーラップさせて見せたかったのだと思いますが、深み厚み説得力リアリティなど何も感じられず。
安っぽいドラマを見せられているようでした(すみません)

ストーリーもよくわからない。
キャラの表情と同じく独りよがりな世界がずっと続く。

あとがきにあるように、攻め×攻めを描きたいのはわかります。
でも、全く萌えなかった。
下條にかわいげが感じられなかったから。
薄っぺらいクズでしかない。

下條の方が攻めとして格が上なら、そっちの方が見たかった。
久瀬の受けの方がまだ萌えました。

後半のエロのシーンを描くためのそれまでのうわべだけ感なんだなと思いました。

先生の「綺麗にしてよ」「うるさいくらいの〜」は楽しめたのでいけるかなと思いましたが、こちらは趣味じゃなかったです。すみません。

3

攻×攻(リバあり

読解力の問題か、、ちょっとストーリーがわかりにくかったです。ん?これどういうこと??という場面が複数。話の流れというよりは、それぞれの設定(職業とか、人脈とか)がはっきりとは描かれていない部分が少なくないので、それでかな?と思います。

攻×攻、かつ、アダルトで殺伐とした関係性から、萌要素は薄め。自立した男らしい攻同士のビターな関係を求めている方におすすめです。

修正激薄(カリ白線)で『R18??』と何度か確認しました。

0

ビリビリした関係!

攻め×攻め!クズ×ゲス!
飄々×したたかにマウント取りあってる隙間に恋慕が見えて、拗れた執着っぷりにときめく!!
どんだけ探しても見つからないから見つけてもらうってエモい!
受けてるけど常に攻めだった!!

現在と高校時代を行ったり来たりするのが最初は読みづらかったけと、ギスギスやり合ってる現代に高校生の青苦甘さが挟まって、読み進めるほど2人のややこしさがキタ!!
クソみたいな人生もお前とならって!!
絡んで、あしらって、腹の底では…ってのが楽しくてエロくて!!!!!静かに静かにバチバチさせてるの!どっちが攻めでどっが受けか分かんなくなる!
(国宝級な悪エロい声のドラマCDも最高でした)
リバってみるものの素質優先ってのも好き。尻で抱く受け好き!!
攻めのtnkが太かったこともポイント高め。


レビューにカバー下までセットで作品!とカバー下評価高いのを何件かお見かけしたけど、電子には入ってない…作品と言われるほどのカバ下、電子にも入れてほしい!!裏表紙まできっちり入れてほしい!!

1

堕とし合い

読んでいる間ずっとゾクゾクしてました。

出会いは負け知らずの優等生と、人望が篤い優等生。
どんな手を使ってでも勝ち続けなければならなかった下條が、高校2年のときに初めて味わった敗北。
退屈だった毎日の中で、人当たりの良い久瀬が見せた一瞬の見下す表情に感じた刺激が忘れられず、その刺激に囚われ続けて堕ちて行った下條が、久瀬と再会するところから話が始まります。

スクールカーストの表舞台の頂点と、裏の頂点が、それぞれに地に堕ちたところで巡り逢ったかと思いきや、わりと早い段階でネタバラシがあります。
表舞台の頂点は汚れても表の人間で、人の弱味を握っては強請って優位に立ってきた下條は、どこまでも汚れてしまっている。
「好敵手」と思った相手に、一瞬で「一生対等になれない」と思わせる表情をして見せる時点で、久瀬も相当黒いですけどね。

言葉選び、現在と過去が入り交じるストーリー展開、どれも素晴らしいんですよ。
最初は下條サイドの過去の感情を見せて、そこから次第に2人の関わりを見せる。
最後の方に久瀬サイドの過去の切り取りが入る。
ラストの方に出て来る、現在と過去がごっちゃになる演出に痺れます。
映像で見ているような感覚に陥りました。

それだけ素晴らしい手腕を見せてもらえたのに、ちょっと引っかかるがフォント。
妙にモノローグのフォントサイズが大きかったり、フォントが「え、絶対そのフォントじゃない」というのを使われていたりで、投稿型のwebマンガを読んでいるような、そこはかとない手作り感が漂っているのが気になってしまいました。

高校時代に、市長だった親のスキャンダルで姿を消す前に、屋上で見せた久瀬の笑顔のページが1番印象的でした。
このページ、ぜひとも見てほしい。
映画のワンシーンのようですよ。

0

どれだけ甘みを抽出できるかが勝負

ほろ苦い、歪んだ男二人のディープラブ。
甘み成分が薄すぎて、与えられた中で甘みを
抽出することに楽しみを見出しながら読みました(笑)

生まれながらに多くの才能に恵まれ、望んだものは
何でも手に入れ、思い通りの人生を送ってきた下條。

けれど、その性根は歪んでいて、刺激を求め
続けた末、ヤクザにまで身を堕としたゲス。

ある日、下條はかつて彼がライバルと認めた、
ただ一人の男、久瀬と偶然再会する。

初めて自分の思い通りにはならない、
初めて手に入れることのできなかった、
退屈な人生の中で唯一、刺激を与えあえる相手だった。

けれど、久々に再会した久瀬は薄汚れ、
貞操観念0のクズに成り下がっていた。

下條は変わり果てた久瀬に苛立ちを覚え、失望するも
家に連れ帰り、「主人」と「犬」として暮らし始める。

普通の恋心とは違えど、学生時代、それまで他人には
抱いたことのない特別な感情を抱いていた相手と再会し、
同じ家で寝食を共にし、体の関係ももち、恋心も再燃!
かと思いきや、そこには甘さや和みなんてこれっぽっちもない。

二人の間には常に相手の反応を試すような
張りつめた糸が張られ、ハードボイルドな
男たちの駆け引きを見ているようだった。

途中までは二人がコソコソと嗅ぎ廻っている意味も理由も
わからなかったけれど、真の目的が判明するとその行動の
全てにとてつもなく重い愛を感じた。

全てが仕組まれたことで、久瀬のため。
この再会は久瀬が下條の前から姿を消したあの日の
延長線上にあったのかという衝撃に震えました。

その瞬間から下條がゲスどころか、
とんでもない健気な子に思えてきた…

かつて似た者同士の二人が互いの中に同じ歪みを見出したその日から、
純粋な恋心とも違う歪な渇望、手に入れて屈服させたいという黒い欲望、
そんな好意と憎悪が入り混じった複雑な感情が二人を縛り続けてきた。

二人の背景や立場を抜きにしてみれば、どうしようもなく魅力的で、
惹かれ合ってしまったバカップルというだけなのだけど。

互いが互いのためだけに、動き回っているくせに
それを表に出さない素直じゃないところもよく似ている。
そう考えると、なんだか一途で可愛い奴らに思えてきました。

たまに見せる不器用な愛情がめちゃくちゃご褒美でした。
久瀬が下條に夢中なのは割とわかるけれど、下條は
表情も言葉も読み取りにくくて、いまいちわかり辛く…

だけど、「今度失踪するときは一言残していけ」とか
攻めなのに受けのポジション受け容れちゃうこととか、
危険を犯してでも久瀬の傍にいようとすることとか、
そんな些細な一つ一つの言動に愛を感じました。

リバを匂わせる描写もあるけれど、やっぱりネコは下條だと思います。
久瀬はネコというよりはワンコに近いような。

2

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