イラスト入り
10年越しの想いが叶った攻めの博臣。
恋人になるとどうなるのか見てみたい!!とこちらの続刊も手にしましたが……
笑えるわ……!
予想どおり、真顔で甘いセリフ吐いてるし、独占欲丸出しだし……!
奏多が仕事で猫のペットシッターを引き受けたところ、その飼い主がトンズラしてしまいタイガというその子を引き取ることになるんですね。
で、すっかり奏多に懐いてしまったタイガ相手に嫉妬してみたり、張り合ってみたりする博臣(笑)
そして普段は自信に満ち溢れた溺愛&執着攻めなのに、時折気弱になるところがこれまたキュン。
例えば、奏多が同級生に「付き合っている相手がいる」と話しているのを耳にして「お前の言う相手って、俺のことでいいんだよな」と不安げに尋ねてきたりするんです。
そういうところが妙にかわいいの〜!!
後半は同級生の結婚騒動に巻き込まれた奏多が、なぜか博臣の実家で花嫁修業をする羽目になるんだけど。
奏多ときたら、やたら博臣の母に気に入られ、厳しいお祖母様のお眼鏡にも叶い……無敵状態。
私、奏多の前向きで男前なところが好きなんですよね。
博臣が大企業の跡取りで、便利屋やってる自分とは釣り合わないのは重々承知なんだけど、こんな俺とは釣り合わない……といった思考回路に陥らないところがいい。
博臣の愛が本物だということをしっかり理解していて、その重い愛をきちんと受け止めた上で、俺ができることはきちんとやる、なんなら博臣を守ると思ってて。
いいカプになったなと思います。
博臣からすると、猫に、母に、祖母にとお邪魔虫入りまくりで奏多を独占できずに奏多成分が不足しがちなところが可哀想でもあり。
でも、それらのネタをしっかりと「ピットとラック」の絵本に取り入れるところがウケる。
そして「ピットとラック」シリーズはこのままの勢いでいくと何十冊となりそうでウケる。
私は愛が重すぎたり、受けが好きすぎておかしなことをする攻めが大好きなんですね。
博臣もしっかりとその素質をお持ちなので嬉しいです。
それどころか、結構重症かも……
というわけで、私の本棚「トチ狂ってる攻め」へようこそ〜!!!
続編です。
恋人になり同居しながらお互い仕事にせいをだしてます。
奏多への仕事の依頼から猫のタイガを飼うことになったり、高校の同級生の恋人代行をしたりしながら、二人の仲が進展したり将来のことを考えさせられたり。
高校の同級生と恋人の結婚を祖母や家族に認めてもらうために協力することになった奏多。なぜか奏多まで切丘家で花嫁修業しちゃってます。
どこまで勘付かれてるのか戦々恐々です。
お料理やお華やお茶や掃除の仕方まで仕込まれてすっかり切丘の母や祖母にお墨付きをもらえた奏多。
最後はなんだか大団円で。
誓うのはいいけど奏多はまたしてもウエディングドレスで。
どんな障害も一緒に乗り越えてそばにいてね!
二人とタイガと平和に暮らせるといいね。
博臣、良かったね!こんなに奏多に愛されて。
『花嫁代行、承ります!』という作品の続編になります。そちらは便利屋に勤める受けが、学生時代の因縁のある同級生攻めと再会し、結ばれるというものでした。
前作未読でも読めると思いますが、くっついたところから始まるので、前作を読んでいないと盛り上がりに欠けるというか、肝心の楽しみが少ない印象はあると思います。
と言いますのも、今回はちょっと残念感があったのです。このカプが好きだったので、その続編が出るというので楽しみにしていたのに、個人的にちっとも盛り上がらなかった。最初から同居でラブラブしていて、しょっちゅうチュッチュしてるの自体は微笑ましいのですが、萌えや切なさ、きゅんきゅんが感じられなくて。
私は前作を読んでいるので、そのアドバンテージで受け攻めがどういうキャラクターなのかまだわかるけど、今回の本だけ読んでいたらあまり魅力が感じられなかっただろうなと思います。前作であんなに生き生きとしていた受けが、なんでこんな「貞淑な妻」みたいになっちゃったんだろう?
色々起こる事件も楽しくなかった。依頼者に猫を押し付けられてすったもんだとか、それを迎えにきた子供とか、受け攻めの邪魔になりこそすれ、萌える上で何の役にも立っていない。他にも受けが女子に恋人としてデートしてほしいって依頼とか、女子と受けのデート見たってなんも楽しくないし、その女子の恋愛なんてどうでもいいし、その女子が成長するのも彼氏の家族に認められるのもほんとどうだっていい。
その事件のせいで受けが割烹着着て花嫁修業、という今作のメインテーマにつながってるのはわかりますが、そんなに女子の恋愛書き込まなくてもいいし…。
好きなカップルがいちゃいちゃしているだけの日常甘々パートは、(受けが貞淑な妻っぽい感じはあれど)まあまあ楽しめました。攻めが可愛らしい人なので、いっそ攻めの視点でもよかったかも、とちょっと思ったりしました。
イラストの美麗さで手に取りました。
「花嫁代行、承ります」の続編だと、読む前に気付きましたが、そちらは手に入らなかったのでどうしようか悩んだのですが、あらすじをわかっていれば大丈夫かなと読みました。結果、これだけでも十分話としては楽しめました。
便利屋の北森奏多(受け)と大企業の御曹司の桐丘博臣(攻め)が付き合い始めて、5か月。年始に開かれた高校の同窓会に二人で出席します。
そこで再会した女友達の柿本から仕事の依頼を受け、恋人役をすることになります。
実は、柿本は付き合っている大企業の御曹司、透の家族から別れてほしいと言われていたのでした。
奏多は柿本の立場が自分と(男女の違いはあれど)同じだということで他人事とは思えません。彼らが透の家族に認められるよう、一族の最高権力者、透の祖母の主催するお茶会に出席することになり、その特訓を博臣の祖母に頼むことになります。
柿本だけかと思いきや、二人が一緒に住んでいて食事の世話を奏多がしていると聞いていた博臣の母親に呼び出され食事を一緒に作ることに。そして、味が大味だから教わるようにと博臣の祖母に言われ、博臣の母親から食事その他もろもろの家事の特訓を受けるはめになります。
全体の感想としては、話としてはよくできていたと思いますが、萌えが今一つ足りませんでした。
続編ということで、くっついた後のいちゃいちゃがたくさん読める甘い話だと思っていたので。
話のメインは、ペットシッターとして預けた猫を預けたままトンズラするとんでもない夫婦の顛末と格差婚を認めてもらうために頑張る同級生を応援する話で、主役二人が霞んでいます。
旅館イベントがあって絡みもあるにはあるのですが、猫に邪魔されてることが多いし、同級生の話に至っては柿本との仕事デートや頑張って特訓している間に花嫁修業させられているところや柿本がお茶会で頑張る話ばかりで、博臣の出番があまりありません。
特に柿本が頑張るお茶会の話なんてそんなに詳しく書かなくても、というかそこにページを割くくらいならもっと二人の話を読みたかった。
博臣の台詞にある「なんであいつらのいちゃいちゃを見せられなきゃならないんだ。ずっと我慢してるのに。欲求不満溜まり放題。云々」はそのまま私の台詞でもありました。
まだ、続編があるのでしょうか。博臣の母親にはばれてるっぽいし、おばあさんも何かを察してるようにも思うし、義姉家族も奏多を気に入ってるし、攻略すべきは博臣の父親だけかな?
二人の人となりは全然知らないまま読んだので、元の話を読んでいるのとはきっと読み取り方は違うのではないかと思います。
2人の馴れ初めが気になるので、手に入ったら是非読みたいと思います。