桜吹雪は月に舞う

sakurafubuki wa tsuki ni mau

桜吹雪は月に舞う
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×24
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

256

レビュー数
3
得点
32
評価数
9
平均
3.7 / 5
神率
22.2%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
海王社
シリーズ
ガッシュ文庫(小説・海王社)
発売日
価格
¥710(税抜)  ¥767(税込)
ISBN
9784796410267

あらすじ

高位旗本 統山家の跡取りで永崎奉行・統山鷹文の一人息子・好文は、
家出をしてごろつきに狙われた所を、金眼の男に助けられた。
異様な存在感を放つその明星という男は一目見て好文に惚れたという。
好文を甲斐甲斐しく世話し、甘やかす明星。
共に過ごすうちに、愛情だけでなく快感までも与えてくれる男の存在は好文の中で大きくなっていった。
しかし明星には、好文の知らない裏の顔があり――?

表題作桜吹雪は月に舞う

明星
統山好文・旗本 統山家の嫡男・17歳

評価・レビューする

レビュー投稿数3

箱入り息子が桜吹雪を背負うまで

華は褥に〜のシリーズが大好きなので、購入しました。
同じ世界観ではありますが、時代が違うので前作を読んでいなくてもあまり問題ではないと思います。

時代小説好きな為、『あっぱれ!!』なストーリーと『これにて一件落着!』というラストに興奮しました。登場人物も皆個性豊かで魅力的です。私も実醇は気になりました。刀の腕前は相当なものなのにオカンってww
あと、ワンコな桃若も。
今回はまだ序章で終わった様な気がします。恋愛の面においても北町奉行としての役割も、これから本格的に始まるよってとこですかね。

多くの人に支えられながら成長する好文はとても健気で可愛らしいのですが、うーん・・・脇キャラの方が気になって、明星に対しては“なんか危ない奴”という印象しか残らなかったのが残念です。この作品も、続きがあるんですよね?
こちらの続編も気になりますが、私はどちらかといえば華は褥〜シリーズの方が好みなので、そちらも是非まだまだ続いて欲しいです

0

犬とか蛇も出るけど、それだけじゃない

お恵渡を舞台にした、これはまた別の話(こっちも続編を是非!)。
光彬さまご夫婦の活躍した時代から二代後のお話です。そして、今度はお白州ですよ、お白州。お白州と言えば「あの人」と決まっていますよねっ!

「華は褥に~」のシリーズ(まだ二作しか出ていないけれど、シリーズ化するはずだと勝手に決めている)の皆さんより、主人公の好文はちょっと若くて世間知らず。おぼこい印象です。登場する皆さんもあまり裏表のない人たちが多い。明星も裏世界の人だけど、陰謀術作を駆使するというタイプではなく、自分なりの価値観を守っているタイプの人だし。そういう設定であるからこそ、好文の「成長物語」的な要素を強く感じます。話は血飛沫も舞うし、身分差だとかのやりきれない部分も多いのに、読後感が爽快なのは、様々な困難に向かいながら好文が真っ直ぐ生きようとしているからでしょう。

宮緒さんはデビュー作からずっと読んできましたが、この恵渡を舞台としたお話は語り口がとても上手くて感心しちゃいます。相変わらず、犬とか蛇とかいっぱい出てくるんですが(笑)。でも、犬や蛇そのものを書いているという感じじゃなくて、お話の中にそういう登場人物がちりばめられている、という感じなんです。(鷹文の好文に対する盲愛ぶりに「え?父×子っていう話じゃないよね?」と思ってしまったのは「蜜家族」の所為だと思う)良い素材をふんだんに使って、超絶調理法を駆使した料理を食べた様な気分になっています。

2

宮緒さんらしいストーリー

作家買いです。ネタバレ含んでいます。ご注意を。







宮緒作品の『華は褥に咲き狂う』と同じ世界観のお話。
絵師さんが違うので、んん?どこかで読んだような設定だなあと思いつつも少し気づきませんでした。名前だけですが光彬もちょびっと登場します。
時系列でいうと八代目将軍の光彬の孫が現将軍、という設定になっています。

主人公は旗本 統山家の長男・好文。
ほぼ彼視点でストーリーは展開していきます。

好文は母親似の美しいビジュアルに、素直で勤勉な性格。
父親と、母亡きあと母親代わりに世話をしてくれている実醇を中心に大切に育てられています。

彼の家庭環境はちょっと複雑で、父である統山鷹文は彼の父(好文からすると祖父)とは血がつながっていない関係。跡取りとして養子として迎えられましたが、鷹文が着々と出世していく最中に祖父に実子が生まれます。

跡取りとして自分の息子・俊一郎を鷹文の跡に据えたい祖父。
自分が家督を継ぎたい俊一郎。
放蕩息子の俊一郎ではなく、実子の好文を跡継ぎにするつもりの鷹文。

この三者の思惑が、ちょっと複雑に絡んできます。
俊一郎は好文を蹴落とすために、鷹文と実醇が閨を共にする関係だという事を好文にばらしてしまいます。そのことを知った好文は、父親と母親とも慕っていた実醇の『一番』の存在が自分ではないと思い込み、ショックを受けて家出をするのですが、そこでならず者に襲われることに。

そこを助けてくれたのが明星と名乗る男。
家に帰りたくない好文と、好文に惚れたという明星の思惑が合致し、そのまま明星の元で暮らし始める好文ですが…。

この明星という男が何やら秘密めいた男性で、好文に惚れているのはまごうことなき事実ではあるのですが、いかんせんミステリアス。

好文はいいところのお坊ちゃんなので、人を疑う事を知らず、明星の言った言葉を信じ切っていますが、基本いい子なのでそこで暮らしている人たちにも愛される優しい子。なので明星の正体を知った時にどうなってしまうのかハラハラしながら読み進めました。

ただ明星は宮緒さんらしいわんこ攻め。
好文のためなら何でもしてしまう、忠実な、そして執着心いっぱいなわんこちゃん。
個人的に宮緒作品のわんこ攻めってとってもツボなのです。

一方の実醇も、好文を心から大切にしている、やさしい人。
実醇と鷹文の、好文への愛情は本物で、なので実醇と鷹文の元に帰るのか、はたまた明星のもとに残るのか、そのあたりも含めて、面白くて一気に読んでしまいました。

表紙の絵柄とタイトルからも何となく想像できるように、これ、「遠山の〇さん」をイメージしてるんでしょうね。
色々な要素が絡み合って、終盤、好文は北町奉行に命じられます。
明星のもとにいた頃に、背中に桜の入れ墨を明星の希望によって入れられますが、もうまんま「〇さん」です(爆)。
ちなみに『華は褥に咲き狂う』は「〇れん坊将軍」だなあと思いつつ読んでいたのでちょっと笑ってしまった。

様々な伏線を回収しつつ、二転三転と進むストーリーはさすが宮尾さんといったところか。
個人的に実醇がとってもツボだったので、鷹文とのスピンオフも出してほしいな。鷹文は、ぜったい実醇にべタ惚れだと思うんだけど。

人を殺めるシーンもあったりするので苦手な方もいらっしゃるかなと思いますが、基本的にドシリアスな展開ではないのでさらっと読める作品でした。

面白かったのですが、これ続き物なのかなあ…。
明星と好文の関係が、良いところに着地してほしいと願っています。

5

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