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表題作10DANCE 3

その他の収録作品

  • 特別編 夜のタンゴ

あらすじ

杉木信也と鈴木信也は互いの専門ダンスを教え合い、「10DANCE」競技に挑んでいる。最初こそ反発し合っていた二人だが、相手のダンスを認めることでその距離は縮まっていく。しかしここで問題発生。鈴木は10ダンスの出場規格を満たしていないのだ。鈴木は彼を表舞台に立たすためある人にコンタクトを取るのだが‥‥。

作品情報

作品名
10DANCE 3
著者
井上佐藤 
媒体
漫画(コミック)
出版社
講談社
レーベル
ヤンマガKCSP【非BL】
シリーズ
10DANCE
発売日
ISBN
9784065101476
4.8

(222)

(194)

萌々

(24)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
19
得点
1078
評価数
222
平均
4.8 / 5
神率
87.4%

レビュー投稿数19

着地点(1巻ネタバレ)が見えてもおもしろさは揺るがない!

3巻収録のうち、移籍後に描かれたものは「特別編 夜のタンゴ」のみで、本編11~15話は『麗人』掲載のコミックス未収録分だと思います。

2巻のレビューで「もうしっかりメンズラブ!」と書きましたが、そのテンションのままの3巻です!あとがきで井上佐藤先生が「つきあいはじめのカップルかよ」とツッコむほどの甘さです♪

ダンス競技的な大きな展開はありませんが、10DANCE競技を視野に入れて、杉木は根回し、鈴木も練習に本腰を入れ、アキを困らせるくらい野望に燃えてます。
この杉木の根回しが”鈴木を誰にも見せたくない”って独占欲まるだしで、本人気付いてないけど、それ恋に落ちちゃってるから!

二人は毎夜、公園で自由に踊り、朝目覚めた時にただ声が聴きたくなる…
好きだ、付き合おうってハッキリした関係ではないのに、ただそうしたい、気持ちが求めるままに行動するっていうのが、たまらなく甘い!!!

後半で、鈴木が気にしていた「黒いドレスの女」の謎が、杉木から明かされます。
杉木の利己的な非道さの象徴のような出来事、杉木は話題にするのも嫌だろうし、誰より鈴木には知られたくないはず…
でもあえて話すのが杉木の生真面目さであり、鈴木にありのままの自分を見て受け入れて欲しいって願いでもあるように感じます。
そんな杉木のダンサーとしての本当の姿を見せられた鈴木は、杉木に挑む覚悟を決めます。ダンスを教え合う協力者としてでなく、競い合うダンサーとしての二人を見るのが楽しみになってきました。

でね、その後の衝動が、もう「わーっ」て叫んでしまいそうなくらいドラマティック!!!そしてこっぱずかしい!!!
こんな二人が見たかったぁぁぁ―。
『10DANCE』はやっぱりメンズラブだったんだって確信しました!

杉木が鈴木にどんなに焦がれているかっていうのが語られた3巻。
新版1巻の特別編で、作者さん自らとんでもないネタバレしたなって思ったけど、3巻まで読むと、『10DANCE』のメンズラブを語るにおいて、それが主軸になる展開なんだなって納得できました。
着地点が見えてしまっても『10DANCE』のおもしろさは揺るがない。

ダンス競技的な部分も楽しみになってきたけど、やっぱりメンズラブも見たい!
井上佐藤先生の描く綺麗で色気のある裸体が重なりあうのが見たいんです!
一般誌でメンズラブをどこまで描けるのか?今回までのメンズラブノリは『麗人』掲載のものだから?なんて心配しましたが、あとがきでしっかり安心させてくれます♪
移籍の影響はまったく気にせず、ただ今後の展開を楽しみに待てそうです。

22

この日をどれだけ待ち続けたことか…!

10DANCE、3巻です。新刊!!! です。
3巻購入予定の方で、進展を一切知りたくない方は、こちらのレビューは読まれないようお気をつけください。(詳しいストーリー内容については触れません)


先日新装版の1、2巻を読んで、この続きを読むことができるなんて、と喜びに打ち震えたわけですが、やはり一般青年誌での連載だということで不安もありました。
この続きが読めるだけでいい、いっそエロはなくともラブラブでさえあればいいとは思っていました。でもそのラブさえも当たり障りのない感じになっちゃったらどうしようとか、男の友情ダンスマンガになっちゃったらどうしようとか、そういう疑念はあったわけです。

でもこの巻を読んで、それが杞憂であったことがわかりました。ひたすら糖度大幅アップのイチャコラでした。
それも、ナチュラルイチャイチャじゃなく、今後恋愛感情を自覚する方向に向かうであろうことが明らかなイチャイチャです。ええっこれもう完全に両想いじゃないですか? 的な。
特にスタンダード杉木先生の、全方位に向いた嫉妬心にはもうクラクラ。これ完全に恋愛前夜やん…。
ラテン鈴木先生の可愛らしさにもクラクラしました。鈴木先生が妹との電話で自分のことを「兄ちゃん」って言ってるのを聞いて、何とも言えない表情をしている杉木先生にはのたうち回りそうに萌えました。
そして圧巻の電車内のシーン。どういうシーンかは書きません、ぜひともその目でお確かめいただきたいです。

あとがきに、今後の作品の方向性についての一文が書かれてありました。
3巻の内容で、それは十分理解したのですが、あらためて作者さんの口からそういう言葉を聞けたのがとても嬉しかったです。

あとアーニーはくたばれ、と言いたい。

17

よびあう半身

 この二人は、もともと一つの魂であったものを、神様が二つに裂いてこの世に遣わされたに違いない。

 孤高の帝王・スタンダードの杉木信也と、生まれついてのラティーノ鈴木信也。同じ名前、同じ年、同じ体格ながらおよそかけ離れた環境で真逆に育った二人。だけど、ひとたびダンスの手を取れば指の先から呼吸のひとすじまでぴたりと合う身体。一晩中でも踊り明かせる底なしの体力とダンスに懸けるあくなき情熱。彼らはとうとう見つけてしまったのだ。理想のパートナーを。たとえオフィシャルな場とは永遠に無縁でも。

 相性の良さはダンスにとどまらない。明け方までさんざん一緒に踊って、それぞれ始発で帰宅して少し眠っただけ。なのに目覚めた途端、相手のことを考えてしまう。「今電話したらアンタの寝ぼけた声聞ける?」「寝起きどんなふう?」一人全裸のベッドでしどけなくもだもだしてる鈴木がとてもかわいい。会える時はいつも全力疾走で行く。そんなに息せき切って駆け付けなくたってちゃんと待っててくれると分かってても、一刻も早くただその顔が見たいから。それほど「半身」と「半身」のよびあう力は強烈だ。誰にもあらがえはしない。

 二人とも、これまで同性を恋愛対象として見たことはない。それでも杉木氏の方は未知の感覚に戸惑ってはいるものの、男と恋に落ちること自体にさしたる抵抗はなさそう。(アーニーの無粋な妨害さえなければ!)むしろラティーノ鈴木のほうが強烈な拒否反応を示している。あれだけ奔放に見えても、大家族の長男で、意外と保守的に育ったのかな。南米のマチスモの影響も少なからずあるのだろうか。杉木へ杉木へと吸い寄せられるわが身わが心をいまはまだ必死に押しとどめようとしている。だから無駄なんだってば。ほかならぬ「半身」が、アンタを呼んでるんだから。

 遠からず二人の関係にいま一段の進展があると信じて、避けて通れないのが受け攻め問題です。個人的には帝王受け(女王様受け?)の一択しかありません。ふだんの杉木氏の抑制の利きすぎるくらい利いた色香は受けてこそいっそう匂いたつと信じています。1巻の帝王ホールドでお姫様化した鈴木を見た時点では逆も考えてましたが、2巻のラストで出た帝王の殺し文句「僕なら あなたの好きにして構いません」にやられました。帝王にここまで言わせて、まだ逃げ腰かよ鈴木。いい加減腹括れ。

14

続いてくれて嬉しい!

いいですねー、このお互いに無自覚LOVEなところが(笑)
LOVEもダンスも発展途中って感じですが、2人の佇まいがもうエロいですから、なんか満足!2年?待ってた甲斐があったー!と思いました。(連載で読んでた部分が多かったですが)

BLですが、ダンス漫画としても本格的に楽しめる作品なので青年誌へ移行し、読者層が拡がったら嬉しいかな。

先日、先生のトークショーつきのダンス会に行ってきました。
参加者の多くがBL好きなので(笑)「移籍によってラブの部分はどうなるのか?」と質問が出ました。
編集さん曰く「これはだめというのはないし、規制もかけていません。」との事でその辺は安心してください、みたいなお話しがありました。安心!
あと面白いなーと思ったのが、(麗人を女性漫画誌として)女性誌と青年誌だと印刷に仕方が全然違うんだそうで、ペン入れからトーン貼りまで試行錯誤中とおっしゃっていました。

とにかく10DANCEが続いてくれた事が嬉しいです!

11

三巻が出て本当に良かった!

皆様が既に熱いレビューをたくさん描かれているので、簡単に箇条書きで。

・三巻が出て良かった!その一言に尽きる!!続きが読めて心より感謝。
・#11の口絵?表紙絵?これが妙に好き。
・演劇方式のルンバで、まさかのすごいこわエロい人になった杉木とのやり取りときたら!
・「今 電話したらアンタの寝ボケた声 聞ける?」「寝起きどんなふう?」「もっと僕のことを知って欲しい」と思う鈴木にやられた。
・渡したくないと思ってしまう杉木の独占欲
・爪の先まで意識が徹底している人間の肉体って綺麗ね。
・地下鉄でのシーンには萌え死んだ。
・情熱の第四巻が楽しみ!早く読みたい!

結果:読んでてニヤニヤがとまらない!

皆様が気にされている攻め受け問題、個人的にはリバ希望です。でも固定ならラティーノ鈴木が受けがいいなぁ。そんでところどころラテン訛り英語、あるいはスペイン語を混ぜながらあまーく喘いで欲しい!
井上佐藤さんの他作品(子連れオオカミ&狼の血族、エンドルフィンマシーン)はエロが濃厚なんで、四巻以降の実際のエロもどのくらい濃厚になるのか気になるけど、正直なところエロなしでもこの二人は充分にエロいのであえてセックスしなくてもいい気もする。でもやっぱり見たいなぁ…と色々揺れます。
とにかく四巻も楽しみです。

10

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