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とりあえず、「牝猫」に笑い転げた!
帝王のキャラがどんどん好きになる。1巻を最初に読んだときは典型的な優等生キャラだと思ったのに、奥が深い……それでいて、桁外れの優等生であることも間違いない。とにかくすごい。
でもそんな帝王の暗い側面も知らされてしまうこの巻。
悪魔に魂を売り渡したみたいな……そんな自分の内面とも葛藤して闘って、外では自分をチャンピオンにさせないダンス界とも闘って、どちらも絶対に屈しない。ものすごく強いけど、これはしんどいよな。
鈴木の「俺が潰してやる」という想いに、ほんと、ほんと頼むよ!と縋りつきたい。
そのあとに微妙な空気で去って……からの、お互いに踵を返して電車に滑りこむ! 名場面でした。
二人の関係性に関しては、いろいろ拗れてくる前のこの辺りまでが好きだったなーと今にして思います。
杉木はフィジカルでもメンタルでも自分と対等な人間を求めていて、それはまさしく鈴木なのですが、男と男というだけでそれが叶わない。う〜んよく出来た作品だ。
その後の鈴木から杉木への「アンタだって乱暴にしたい時もあったろ?」…そう、杉木は自分の全てをぶつけても折れない、同じだけぶつけ返してくる存在を必要としているんですよ!
鬼畜野郎杉木が僕っ子なのいいですよね。エモ。というかこの作品にエモくないところを探す方が難しいんですけど。「駄目な奴だなぁ!かわいー」の流れとか、2人とも可愛すぎて…何度召されても召され足りない。1ページ1ページが萌の連続で息切れします。
終盤なんて読んでは戻り読んでは戻り夜が更けるに連れて濃密になる空気と高揚と、なにもなかったように朝がくる虚しさが、たまらない。
この作品、最高にラブだしエロだと思ってます。
1、2巻に比べるとダンスの練習や競技会などの描写は少なく、若干箸休め的な印象を受けました。その代わり杉木と鈴木のプライベートな時間での絡みが多く、お互い相手への感情や熱を少しは自覚し、BLとしての糖度は増していたように感じます。杉木が鈴木のダンスレベルを上げるためには自分以外のダンサーも必要だと分かっていながら、彼が自分ではない誰かからダンスを吸収するのが嫌だと思う描写もあり、杉木の強い独占欲が見え隠れしていました。一方の鈴木も、相変わらず杉木のちょっとした表情・表現の変化に惑わされたり魅了されたりしていて、2人の熱や興奮が伝わってくるシーンがたくさんありましたね。ラテンの練習時に杉木が鬼畜な紳士、鈴木がビッチになりきって台詞を言い合いながら踊るシーンが大好きです。
ただ、スタンダードでランクの低い鈴木が10DANCEに出場するためにはいろいろ手回しが必要だったり、杉木が引退や鈴木に抜かれることについても考えなければならなかったりと、すべてが穏便且つスムーズに進むわけではなさそうです。杉木はゴールとなる競技会が終われば、鈴木との熱を孕んだ関係は終わってしまうだろうとも考えています。比較的穏やかに展開してきた今までから、何かしら波乱が巻き起こっていくのか、期待と不安を同時に感じた3巻でした。
2巻で、鈴木さんがワルツ系の音のつかみかたを体得して、杉木さんから「君は僕の憧れだ」みたいな言葉をもらって、ダンスの方も二人の距離も少しずつ近づいてきた二人。
今度は杉木さんに足りないエロスを指摘する鈴木さんが分かりやすく教えるため杉木さんにストーリーとそれぞれの役を与えてみるのですが、この教え方がすごくいい♥最初こそ戸惑っていた紳士な杉木さんが最終的には「お前の悦ばせ方くらい知ってるさ 雌猫!」の台詞まで吐くほどに!ついでに「雌豚!」まで呟いたところで、女性陣から雌猫の方でーとリクエストされるのが笑えました。
また、2巻までは、鈴木さんの方しか気持ちに気づいていないようだったのが、今回ようやく杉木さんの方も自分の気持ちに気づいたようですね。夜だけのパートナーとわかっていても本来のお互いのパートナーに返すのが惜しくなってきたり、鈴木さんの魅力を他の人に知られるのが嫌だったり。二人の気持ちが盛り上がって地下鉄でキスをしたあとに窓に写ったガタイのいい男二人の顔を見て、二人ともはっとするシーンがなんだかこれからの苦悩を予感してざわざわしました。
4巻が近々発売と言うことでここまで再読しましたが、フライングしすぎてまだ十日近く待たなくちゃいけなかった!早く続きが読みた~い。
以前から評判の良さに気にかけていたものの絵柄が好みではなく、読み切れるか不安で取っておいた作品でした。
またスポーツを題材にするとストーリー中に多くの解説文が入り、文字数が多くなって気軽に読めないことも遠ざけていた理由なんですが、読み始めたらそんなこともなく「もっと早く読めばよかった」の一言です。
感想は他の方のレビューの通りです。すごいその通り。
これは続きが楽しみでならない。
段々とBがLしだすと、どっちが受けで攻めなのか気になってくるところですがもうどっちでもいいです。(どちらかといえば鈴木(金髪)が最初に抱かれてほしいけど)
どっちも経験してダンスの糧にしてください、そんな気持ち。