ボタンを押すと即立ち読みできます!
杉木はフィジカルでもメンタルでも自分と対等な人間を求めていて、それはまさしく鈴木なのですが、男と男というだけでそれが叶わない。う〜んよく出来た作品だ。
その後の鈴木から杉木への「アンタだって乱暴にしたい時もあったろ?」…そう、杉木は自分の全てをぶつけても折れない、同じだけぶつけ返してくる存在を必要としているんですよ!
鬼畜野郎杉木が僕っ子なのいいですよね。エモ。というかこの作品にエモくないところを探す方が難しいんですけど。「駄目な奴だなぁ!かわいー」の流れとか、2人とも可愛すぎて…何度召されても召され足りない。1ページ1ページが萌の連続で息切れします。
終盤なんて読んでは戻り読んでは戻り夜が更けるに連れて濃密になる空気と高揚と、なにもなかったように朝がくる虚しさが、たまらない。
この作品、最高にラブだしエロだと思ってます。
1、2巻に比べるとダンスの練習や競技会などの描写は少なく、若干箸休め的な印象を受けました。その代わり杉木と鈴木のプライベートな時間での絡みが多く、お互い相手への感情や熱を少しは自覚し、BLとしての糖度は増していたように感じます。杉木が鈴木のダンスレベルを上げるためには自分以外のダンサーも必要だと分かっていながら、彼が自分ではない誰かからダンスを吸収するのが嫌だと思う描写もあり、杉木の強い独占欲が見え隠れしていました。一方の鈴木も、相変わらず杉木のちょっとした表情・表現の変化に惑わされたり魅了されたりしていて、2人の熱や興奮が伝わってくるシーンがたくさんありましたね。ラテンの練習時に杉木が鬼畜な紳士、鈴木がビッチになりきって台詞を言い合いながら踊るシーンが大好きです。
ただ、スタンダードでランクの低い鈴木が10DANCEに出場するためにはいろいろ手回しが必要だったり、杉木が引退や鈴木に抜かれることについても考えなければならなかったりと、すべてが穏便且つスムーズに進むわけではなさそうです。杉木はゴールとなる競技会が終われば、鈴木との熱を孕んだ関係は終わってしまうだろうとも考えています。比較的穏やかに展開してきた今までから、何かしら波乱が巻き起こっていくのか、期待と不安を同時に感じた3巻でした。
2巻で、鈴木さんがワルツ系の音のつかみかたを体得して、杉木さんから「君は僕の憧れだ」みたいな言葉をもらって、ダンスの方も二人の距離も少しずつ近づいてきた二人。
今度は杉木さんに足りないエロスを指摘する鈴木さんが分かりやすく教えるため杉木さんにストーリーとそれぞれの役を与えてみるのですが、この教え方がすごくいい♥最初こそ戸惑っていた紳士な杉木さんが最終的には「お前の悦ばせ方くらい知ってるさ 雌猫!」の台詞まで吐くほどに!ついでに「雌豚!」まで呟いたところで、女性陣から雌猫の方でーとリクエストされるのが笑えました。
また、2巻までは、鈴木さんの方しか気持ちに気づいていないようだったのが、今回ようやく杉木さんの方も自分の気持ちに気づいたようですね。夜だけのパートナーとわかっていても本来のお互いのパートナーに返すのが惜しくなってきたり、鈴木さんの魅力を他の人に知られるのが嫌だったり。二人の気持ちが盛り上がって地下鉄でキスをしたあとに窓に写ったガタイのいい男二人の顔を見て、二人ともはっとするシーンがなんだかこれからの苦悩を予感してざわざわしました。
4巻が近々発売と言うことでここまで再読しましたが、フライングしすぎてまだ十日近く待たなくちゃいけなかった!早く続きが読みた~い。
以前から評判の良さに気にかけていたものの絵柄が好みではなく、読み切れるか不安で取っておいた作品でした。
またスポーツを題材にするとストーリー中に多くの解説文が入り、文字数が多くなって気軽に読めないことも遠ざけていた理由なんですが、読み始めたらそんなこともなく「もっと早く読めばよかった」の一言です。
感想は他の方のレビューの通りです。すごいその通り。
これは続きが楽しみでならない。
段々とBがLしだすと、どっちが受けで攻めなのか気になってくるところですがもうどっちでもいいです。(どちらかといえば鈴木(金髪)が最初に抱かれてほしいけど)
どっちも経験してダンスの糧にしてください、そんな気持ち。
心臓がキューッとなって、私の表情が暴走しておかしなことになる。
にやけるのを我慢すると口元が歪んじゃうし「平常心、平常心・・・」と唱えたところで悶えが止まらない!
大人の男性二人が惹かれ合う姿にこんなにも翻弄されるなんて嬉しすぎる喜び。
紙面から立ち上る色香にあてられる。
『10DANCE』を読んでいて強く感じるのは、色気は人との関係性によって生まれるのだということ。
鈴木と杉木は3巻までの時間の流れのなかで関係性を育んでいきますが、個人的にこの比較的ゆっくりとしたテンポ感をとても好ましく感じています。
二人のお互いに対する気持ちの揺らぎ(「これは恋なのか、違うのか」そもそも二人ともノンケ)や、時に嫉妬や独占欲。その感情とは別のところで抱いている深い尊敬の念。
そんな感情が絡まりあってお互いだけに伸びていく様がなんともエロティック。
男性同士、もしくは男女であっても普通はお互いになにかしらの好ましい感情を抱いても、ゼロ距離の親密な身体的接触(セックスという事ではなく)にはなかなか至らないものだと思うのです。
でも、ダンスを通してだと触れざるを得ない。
というより、触れないダンスなんてあり得ないので身体的接触は必然。
身体が触れれば、余計に色々と漏れ出てしまう。無自覚なはずの想いもそこかしこで発露してどうしようもなく相手も自分も煽っていく様が艶っぽさを醸し出しているように感じます。
3巻のラテンレッスン中は特に鈴木の方が漏れ出てしまっていたけれど、セリフをあてつつも本心がスルッと口をついて出る。
「アンタは俺のもんだ」
「犯れ 馬鹿」
この辺り、もし女子二人が居ない時のレッスンだったらかなり際どい展開になったのでは?と想像してみたり。
手を離さず、身体を重ねながらも顔を背けて踊るスタンダードの色気も、手も身体も離れるけれど目は離さず(身体中で見てる)絡めとるような色気が迸るラテンも、なんてドラマティックなんでしょう。
男二人が組んで踊る姿から目が離せない。
相手が気になるから、視線ひとつ、言葉ひとつに色が乗る。
隠して、認めたくなくて、でも、そこに在るモノに二人して抗えなくなってきているこの関係性が堪らない。
地下鉄でのキスは感情が交錯するロマンティックな名場面!
ちなみに地下鉄の銀座~霞ヶ関の乗車時間は2分間。
2分てなかなか長いですよね。
霞ヶ関駅に着いて、ふと窓ガラスに映り込んだ自分(鈴木)を見て冷静になってしまったわけだけど、もっと駅間の距離が長ければそのまま続いただろうキス。
気持ちが抑えられなくて奔流のように溢れ出て止まらず、特に杉木が一度離れた唇をもう一度、とばかりに追いかけて再度唇を塞ぐシーンは本当にドキドキしました。
ちなみに30秒以上のキスは男性の性欲の高まりを表現していて、既に性的興奮状態。そのままセックスを望む状態だそうです。
1分以上は独占欲の表れ。
ディープキスをするのは男性の唾液に含まれるテストステロン(性欲を高めるもの)を相手に送り込む意味合いもあるそう。
ディープキスでは約9ミリリットルの唾液の交換が行われている。
等々を頭の片隅で考えつつキスシーンを読むと何とも言えない気恥ずかしい気持ちになる!
もう、早くくっつけばいいのに・・・!!
ブラックプールの厚いカーテンの裏で初めてディープキスを仕掛けたのは杉木だったと思うに至り、杉木は鈴木に対してプラトニックな疑似恋愛だと頭で判断してるけど、体はもっと本能的に性愛込みで想ってることが明白。
お互い早く認めて楽に(?)なってー!
4巻が待ち遠しくて仕方ありません。