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表題作カッコウの夢(上)

名塚省吾
大学生
瀬野ゆうじ
名塚のセフレ

あらすじ

「今の白島(本命)なら抱いても汚れはしないんだ」
大学生の名塚は、高校からの親友・白島に4年間片思い中。
しかし、眩しく完璧な白島を汚せないと告白できず、破裂しそうな恋心を抑えるために、白島の代わりとしてセフレの瀬野を抱いている。
ある日、瀬野のバイクと白島が事故に遭い、白島は意識不明に。
一方、目覚めた瀬野は「俺は白島だ」と言い出した…!?
本命の魂が抱き慣れたセフレの体に入ったことで、名塚は「この身体なら白島に触れる」と思ってしまい――。

作品情報

作品名
カッコウの夢(上)
著者
ためこう 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
シリーズ
カッコウの夢
発売日
ISBN
9784396784294
3.8

(280)

(128)

萌々

(59)

(50)

中立

(20)

趣味じゃない

(23)

レビュー数
20
得点
1046
評価数
280
平均
3.8 / 5
神率
45.7%

レビュー投稿数20

萌えや中立以外の評価ボタンが欲しくなる作品

ためこう先生の作品は全て持っていたと思っていたのですが未読のまま、CDを聴く機会がありあとから購入しました。

CDで物語はわかっていたとは言え、読んでいて、やはりせつなく、きつく、苦しく感じました。

高校時代からの親友、白鳥にずっと片思いをしているけれど、その恋心を打ち明けるわけにはいかず、親友という立場を守り続けている名塚。
その鬱憤をセフレの瀬野で晴らしているのですが、言動がクズ男そのもので、かなり胸糞悪いです。

瀬野はごつい系のアクセサリーとタトゥがあり、名塚の都合で振り回されている、本心が読めない男、という印象ですが、事故後に、自分は白鳥だと言い出します。

まさかそんなことがあるのか、いや、創作ものだからありえるのか、と後半の種明かしまで、名塚同様、瀬野の言動に振り回されてしまいました。

白鳥を汚したくないから瀬野で憂さ晴らしをしていた名塚が、外側が瀬野で中身が白鳥ならば、とついに思いの丈をぶつけていく様子は、せつなさより身勝手さを感じました。
他責思考が過ぎる、というか。
絵がキレイで繊細なので、より、そのクズさ、身勝手さが引き立っていたように感じます。

CD視聴済で展開を知っているのに、白鳥が目を覚ますシーンでは、やはりハラハラしてしまいました。

題材と人物設定から、好みがわかれるところだと思いますが、途中でやめずにまずは上下通して読んでみてほしい作品です。

0

"なぜその人を好きなのか?" ストーリー重視の方にオススメ

去年の10月に読破。
す・・・・・っっっごい・・・なんだこの作品は・・・?
ページをめくる手が止まらない。上下巻一気に読んだ。

タイトル通りです、入れ替わりモノBL。
主人公が愛しているのはその人の「入れ物」なのか?それとも「魂」なのか?がテーマ。
これ一体どっち?演技?ガチファンタジー?どっち?ってずーっと頭の中ぐるぐる。
真実が分かるのは下巻。
本当に ためこうさん上手いなぁ・・・おみそれしました。
まるで本当に映画のよう。これはぜひネタバレなしで読んでいただきたい。

「ララの結婚」が個人的にハマらず、「泥中の蓮」でガツン!と来たけど、本作はそれをはるかに上回る、私的神作でした。
もんんんのすごくオススメです。
私のようにララがハマらなかった方、本作ならハマるかもですよ?

1

綺麗すぎて触れない存在

重いながらにも純情のお話です。


名塚にとって白島のことは自分が触ったら汚してしまうような、清廉潔白で綺麗な存在、しかも自分のことを穿った見方をせず、名塚を認めてくれる大好きな存在。
しかし白島は自分の中身を好きになってくれる人を探しているような事を序盤に言うわけです。

そんな人に中々自分の気持ちは伝えられないよなあと。人って見た目や取り巻く環境とかも含めてその人を好きになったり気になるわけで、純度100%でその人の中身だけを愛するって難しいですよね。

そんな中で、瀬野の中身が白島に入れ替わってしまい、体の相性は勿論良く、中身も白島で言うことなしの状況になります。

やっぱり姿形が違くても白島のことを好きになると確信した後に、実は、、、な出来事が。


これって結局白島のフリまでしないと名塚は瀬野に振り向かなかったと思うんですよね、実に残酷ですが。でも瀬野の一途な愛情が名塚に伝わった瞬間、これこそが"好き","愛する"ということと分かるわけです。


瀬野のことは中身から好きになっていくのできっと今後は名塚も重めな愛情を向けてくれるのでお互いに深い愛で結ばれていくのだなあと思い、ヘビーな題材ではありますが純愛の物語だと感じました。

1

美しい表紙

事故で好きな人とセフレの中身が入れ替わる、というファンタジー的な展開ですがお話はなかなかにシリアスでした。
昔からずっと好きだった白島がすぐ隣にいるのに
その"入れ物"は瀬野なので
名塚が簡単に受け入れられず混乱するのは仕方のないことなんですが…
高校時代のエピソードがあまりに短いので、そこまで深く感情移入できませんでした。
どれだけ白島のことを想っていたかとか、出会いから現在に至るまでの気持ちの変化が描かれていたりしたらもっと入り込めたかなと思います。

1

絵がきれい。まさかの特殊設定?下巻読まないと何とも

絵がきれい。
コマ、文字の大きさ、文字量がちょうどよくて読みやすい。

まさか映画の転校生ネタ!?(古い)…事故で体と中身が入れ替わる…と思ったけどw そこは下巻で、もにょもにょありましたね。

最初、進み方がぎくしゃくしているかな(私の読み方)と思ったけど、どんどん話がスムーズに進み、どうなるん?どういうこと?と引き込まれていきました。

冒頭の、白島の
「もしもオレがこの『入れ物』じゃなかったとして」
「何をもってして『好き』と言ってるんだろうなって」
のセリフがこの作品のテーマなんですね。

白島は、告白してくる女子や、下巻に出てくる兄の彼女について言っていたんだろうけど。

しかし、名塚の白島と瀬野への態度の違いよw
いくら本命とセフレの違いとは言え、自分のせいで事故が起こった罪悪感があるだろうに、瀬野の中身が白島か瀬野かわからない時、態度に出ちゃってるのが正直というか現金だなぁ、そういうもんかもね、と思いました。

名塚は瀬野の中身が白島と信じて、瀬野を愛する、と言って晴れて両思いになった一方、白島が目を覚ました所で上巻終わり。

下巻の展開が読めそうで読めないので楽しみです。

1

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