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ブライト・プリズン 学園の王に捧げる愛

bright prison

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表題作ブライト・プリズン 学園の王に捧げる愛

常盤,30歳,教団御三家西王子家の嫡男
薔,18歳,王鱗学園3年贔屓生

同時収録作品ブライト・プリズン 学園の王に捧げる愛

風雅,大学部三年生,南条家次男で学園のキング
椿,元竜虎隊員で常盤の従弟,陰神子

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

愛する薔を誰にも渡さず守るため……そして腐敗した教団を改革するために、教祖暗殺を決意した常盤。その悲壮な選択を受け入れた薔は、重過ぎるプレッシャーに倒れてしまう。薔の身を案じた常盤は最善の策を求めて悩むが、その一方で学園のキング・楓雅は悲況に陥っていた。楓雅のために塀の外の世界に出たがる薔を常盤は説得するが、薔の勢いは止まらず……! 濃密な愛が絡み合う、全寮制学園ファンタジーBL。

作品情報

作品名
ブライト・プリズン 学園の王に捧げる愛
著者
犬飼のの 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
ブライト・プリズン
発売日
ISBN
9784062869676
4.6

(116)

(93)

萌々

(12)

(4)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
12
得点
529
評価数
116
平均
4.6 / 5
神率
80.2%

レビュー投稿数12

ステキな初体験?(笑)

前作『学園に忍び寄る影』ではかなり物騒な話で終わっていましたが、意外なところからの援護射撃でとりあえず回避。諸刃の剣なので、次にどうなるかは微妙なところですが…。とりあえず主役が話中盤で犯罪者にならなくてよかった(笑)

とはいえ、この〈最愛の恋人が自分のために、自分の父親を葬る〉という事態を受け入れて共に落ちていく、共犯者になる覚悟を決め、常盤のために精神的に強くなろうとしながらも、この事態が薔を苦しめます。真っ正直に生きてる薔なだけに、これから起こる事態を前に一人耐え忍ぶ姿は切なくなりました。

たとえ自分と常盤を窮地に追い込む人間であったとしても、会ったことはないとはいえ実の父親を殺されること、さらには愛する常盤の手を自分のために汚させてしまうということ、弟による父親殺害という二重の苦しみを楓雅に背負わせてしまうこと。

色々な負の要素が薔を苦しめる一方で、考えを伝えたことがこんなにも薔を苦しめてしまったということを後悔しながらも、庇護する対象から二人が対等な恋人になるためにはどんなことも隠さず話すことは必要なことだと受け入れた常盤。ぐっと成長したのは薔だけでなく、常盤もさらにステキな恋人にステップアップ(笑)オレ様についてこい!から、二人で支え合って…にかわってますます魅力的に。でもやっぱり強引なのもいいなぁ~

そしてメインカプ以上に気になってしまう二人。はぁ~やっぱり楓雅と椿の関係って萌えるなぁ。誰にも見破られなかった変装だってあっという間に楓雅にはわかっちゃうし、貴方の体を誰にも触らせたくありませんって言われて喜びがちょっと顔に出ちゃう椿は可愛いし、姿は違っても椿は椿って中身をメチャクチャ愛している楓雅に対して「木蓮を抱く絵面は、とても不愉快」と焼き餅ともとれる発言には、もう読んでる方もバキューン…。

陰神子として生きるために散々身体を弄ばれて、プライドが邪魔して好きな人には素直になれなくて、さらには前世の因縁にも振り回されて、遠回りの連続だった椿が、性奴隷でも、アクセサリーでも、手駒の1つでもなく、やっと安心して身も心も任せられる居場所で溢れんばかりの愛情に包まれて生きることができ本当によかった。そしてなにより過酷な状況でさえ陰神子でいた本当の理由が明らかになって、きゅん…ときました。まだまだ困難は待ち受けているとは思いますが幸せになってほしい!大好きです、この二人。

そして、意外にもガッツリハート鷲掴みされてしまったのが榊さん。むちゃくちゃいい!
大人の余裕を見せられるとそれだけでシッポ振りたくなる私には、物腰が柔らかいのにさりげなく好位置を占めちゃう怜悧な人って設定だけでもきゅんきゅんなのに、才能や容姿に恵まれながらも不治の病のために期待に沿うこともできない自分に腐ることなく、父親からの酷すぎる待遇や死に際まで決められながらも長子として必死に家のために生きる姿とか、愛する人と結ばれたのが薔と知っても嫉妬の炎に焼かれるでもなく、淡々と幸せを祈る姿にはもう…泣きそうになりました。
せめて愛情深く育ててきた剣蘭ともう一度言葉を交わしてほしいし、恋情ではなくても愛する人に見守られて最期を迎えてほしいと思います。

最後に(笑)常盤様のエロですが、こちらもますます上級テクへとバージョンアップ!顔射させて、舌で味わう姿を見せつけた挙げ句に、相手に精液舐めさせて、それを今度は二人の口内で味わって、さらには美味いだろうとか言っちゃうの、もう変態の域に達してると思うんですけど(笑)顔射する方なら読んでる方も普通にスルーだっだけど、他の誰にもさせなかったけど薔にはかけられたかったんだ…ふぅん~。
前作の舌技見せつけフェラもかなりのエロさだったし(笑)この人、薔が恥ずかしがったり、動揺する姿を見るためにはなんでもしちゃうタイプなんだなぁ~実は御奉仕型!?ぜひともこの調子でどんどん変態の域も極めてほしい!龍神さまもお望みのはず(笑)さらにはお医者さんごっこはなかったものの、定番ながら学校の保健室で…って萌える〰️学園ものの醍醐味だわ(うっとり)

ステキな性癖が明らかになっただけでなく、完全無欠のリアリストって感じの常盤様が、二人で駅弁食べたら楽しいとか夢膨らませちゃうし、薔に関してはかなりのロマンチストだし、ネチネチと根にもつこともわかったし(笑)人間的な一面がなかなか新鮮でした!次はぜひ若頭としてビシッと決めてるシーンも見てみたいなぁ~。

そして今回は出番が少なかった葵ですが、次巻ではどんな陰謀を仕掛け二人に揺さぶりをかけてくるのか、次期教祖争いも本格的に始動してくるしますます先が楽しみです!

とりあえず…次はやっぱりキュンってときめいちゃったことだし手始めに女装プレイでガッツリエロかな(笑)次巻が待ち遠しい!!

21

涙の7巻

あらすじ等は先の方々が書いてくださっているので
ネタバレしつつ私の感想のみを
思いのまま綴ります。
お目汚しすみません。


大好きなシリーズの第7巻。
心待ちにしていました。


前作6巻で常盤が教祖暗殺を心に決めるという
不穏な終わりだったので
7巻を読むのは少しばかり勇気が要りました。


教祖暗殺うんぬんももちろん読み応えのある内容で
そうくるかー!と思ったんですが、
読了後私の心を占めているのは
榊さんです...!
もうもうひたすらにかわいそう...!
嫡男であるにもかかわらず、
持病があり余命いくばくもないせいで、
教祖から省みられない、
けれど嫡男としての務めを果たそうと
南条家の繁栄そして楓雅の為に尽力している榊さん。
教祖選直前に、個人的なことで神子を怒らせ
事故死するように教祖から言われているなんて!
ひどすぎる!
しかも今回、常盤の恋人が薔であることにも
気づいてしまいます。
でも嫉妬もせず...本当にいい人すぎます。
涙なしでは読めませんでした。

榊さんと剣蘭の再会もあります。
今回、剣蘭がすごくいい味を出していて
大好きです!
剣蘭の薔への恋は
100%実らないことがわかっているし、
剣蘭が常盤を裏切ったり、薔を傷付けたり
することも絶対ないので当て馬とは呼べませんが
年頃の男の子らしくじたばたもだもだしているのを
見ているのはすごく楽しいです(笑)
薔の美しさは本当に罪だな~。

でもそんな薔は自分がすこぶる美少年だってことを
わかっていないんですよね。
女装するシーンがあるんですが、
常盤にも教祖にも美しさを誉められているのを
あまり理解していません。
その辺は、犬飼のの先生の暴君竜シリーズの
受け・潤とは違うところですね。

さて、8巻は教祖選のお話になると思うので
いよいよクライマックスに近づいていくんでしょうか。
大好きなシリーズなので終わらずにずっと続いて欲しいけど
でも常盤と薔の置かれた状況が辛いので
早く解決して終わってほしい気もします。
とにかく全員に幸せになってほしい!

11

愛情の行き先

常盤が教祖暗殺を決意したところで終わった前作でしたので、ドキドキしつつ読み始めました。
様々な事が起こる中でも常盤と薔の仲は揺るぎなく、そして周囲の人達の心境など、非常に読み応えがあり面白かったです!

教祖暗殺という事を受け入れつつも、薔の心中は複雑でプレッシャーにより倒れる。
そんな薔の姿を見て常盤は暗殺以外での解決方法を考え、その中で南条家の秘密に気付く。
楓雅も公開儀式を回避させるため、隠していた自分の目の事を教祖に伝えようとした矢先、教祖が銀了に刺されてしまい…。

ぎんりょおぉぉぉ!!と詰りたくなる気持ちはさておき、公開儀式中止すべく各々が考え動こうとする姿にワクワクしました。
暗殺回避で薔の心が傷つかずにすんで良かった…と思った矢先の事件。
二転三転の展開で読む手が止まらなかったです。

教祖の件の最中、榊が余命幾許もない事が常盤・薔も知る事になります。
そして榊も、常盤が薔を愛している事に気付くんですが、榊の心中を察すると泣けて仕方ない。
父は楓雅のみを愛し、常盤は薔を…と、愛する人の愛が自分に向いてない事を改めて知る辛さは如何程かと。
薔が父より榊の事を祈るのも当然の流れに思えます。
のの先生…榊にも幸せを…(;ω;)

今作で個人的に株がぐぐ〜っと上がったのが剣蘭。
こんな良い子だったとは!
薔に気持ちを持っていかれてますが、常盤と薔の幸せを考えて自制してるんです。男だわ…。
そして榊への対応も良かった(;ω;)
剣蘭の真っ直ぐさが、このどんよりした雰囲気の中眩しかったです。

エロ面は、薔始めての顔射です(〃ω〃)
といってもかける方だけど(笑)
騎乗位(イラストも神!)しちゃうし、相変わらずエロッエロな二人でした。

ストーリーもエロも満足な今巻。
教祖は生きてるのか死んだのかはここで明記しませんが、大きな波が来そうな終わり方で次巻が楽しみすぎです!

8

涙腺崩壊しました。。。

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ブライト・プリズン-学園の王に捧げる愛 [7]
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6巻が今年の4月に発売されてから1年経たず
ブライト・プリズンの世界に入り込めることが
でき嬉しかったです。
のの先生ありがとうございます。

他の方のレビューと重なる部分がありましたら
申し訳ありません。※軽ネタバレ注意

♥︎読み終えた率直な感想♥︎
[1巻]〜[6巻]を拝読してまいりましたが
[7巻]が大好きです(どの巻も素晴らしい世界観)

6巻を振り返りながら……
というのも[6・7]は繋がりが強いので
(シリーズ作なので当たり前なのですが(^-^;)

前巻→《学園に忍び寄る影 -6- 》にて

”神子が誕生したのではないか”という疑いが
これまでにないほど強い(確信に近い)ものが
浮上し、教祖の命により公開儀式(肉体審問)を
行うという絶体絶命の危機が彼らを襲います。

竜虎隊隊長である常盤は愛する薔を何度と守り
抜いてきましたが彼も今回ばかりは崖っぷちに
近く、誰にも薔を抱かせない、渡さない……
強い独占欲から辿り着いた案は・・・

----恋人(薔)の父親である教祖の命を奪う----

計画を薔に話をしたところで6巻が終わったので
続きである7巻が楽しみでなりませんでした♡

-----7巻読み終えて感じたこと-------------------------

これからも先生はブライト・プリズンの世界を
書いてくださると思うのですが、どのキャラも
良き相手、良き場所へ繋がり向かっているなと
読んでいて思いました。

常盤だけでなく楓雅も複雑な心境を抱えていて
『薔の実の兄は俺だ』と、抑えきれぬ想いが
彼の行動を見て読んで涙が溢れ出ました。
頭の中で96ページの光景、2人を想像すると
今でも涙腺が緩みます。←大好きな場面。

個人的な想いとしては柏木班長と白菊ちゃん
いつか2人の恋模様も拝読したいです。
そして忘れてはならない楓雅と椿の恋模様も。
彼らはどこか似ている気がします。
みんなが幸せで生きられますように。

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拙い感想で作品の良さが伝わらないかも
しれませんが犬飼先生が生んで下さる作品は
本当に美しく作中に引き込まれます。

ご購入を検討されている読者さんは是非
特典付きをオススメいたします!!!

大人気シリーズのブライト・プリズンを
犬飼のの先生をずっと応援しております。
素敵な作品をありがとうございました。

[8巻]ゆるりと楽しみに生きます(*´꒳`*)♡
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追伸♥︎登場人物紹介がほんとボリューム大で
素晴らしいです!

8

波乱の幕開け

シリーズ7作目です。

これまでも毎回ハラハラさせられる事件が起こり何とかのり超えてきましたが、前作が「降龍の義」の正当性を審問される公開儀式の成り行きがどうなるのかというところで終わりもう逃げ場がないぞという追い詰められた状態だったのでどんな展開になるのか不安でした。
常盤の不穏な発言や薔の不安がひしひしと伝わり読んでいて気が急いてしまいました。

剣蘭も薔も出生の秘密を知り、運命が変わったからこその幸せを感じて誰も責めないし許せる気持ちになれたのは良かった。

色々あったけど問題が解決し将来も望みが出てきたと思ったところに…終盤で思わぬ急展開で前作以上に続きが気になって仕方がない終わり方です。

次作は御三家ナンバー2の葵が暗躍しそうで怖いです。
椿・楓雅にも幸せになって欲しいし、私欲のない榊さんもこのまま儚いことになってほしくない、と不安や気になることだらけで次巻に続く…でした。

3

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