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表題作傲慢皇子と叛逆の花嫁

レオス・アマルナ・カルナ=クルス、超帝国カルナ=クルスの皇子、20
ノア・コルト・ツァル・ソウラ、女たらしの小国の王子、23

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

超帝国カルナ=クルスの皇子レオスの成人を祝う舞踏会の夜、女たらしの小国の王子ノアは、レオスの許嫁をうっかり寝取ってしまう。
死罪も覚悟したノアに、冷たい美貌と恐ろしく尊大な態度のレオスが命じたのは、純潔でなくなった許嫁に代わり妃になること。
なんとカルナ=クルスには男を孕ませる秘術があるというのだ。
母国のために嫌々受け入れたノアは、精霊の前でレオスに犯され、後戻りできない程の快楽に怯えるが――。

作品情報

作品名
傲慢皇子と叛逆の花嫁
著者
鹿嶋アクタ 
イラスト
石田惠美 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778123512
4.1

(81)

(34)

萌々

(34)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
7
得点
326
評価数
81
平均
4.1 / 5
神率
42%

レビュー投稿数7

最強の二人。貴様呼びが新鮮。

貴様呼び!いいですね。

本の厚さとプレイの欄にある強姦陵辱や序盤に、全部読めるかしら?と心配になりましたが一気読みでした!

レオスの妃にされてしまったノア。
二人の間に愛は全くなさそうだし、誰にも祝福されないし、皆から目の敵にされ、体も変えられちゃってどうなるの〜?と思いながら読んでみたら…。

受けが受け受けしくない!
ノアは小国の王子ですが騎士でもあり庶民派で、いずれは母国の王になってやると大国の姫と既成事実を作ってやろうと、レオスの舞踏会に潜入するのですが…。

まさか妃にされ犯され。
レオスが鬼畜に見えたのは最初だけ。
なんだかんだノアに嫉妬したり振り回されたり。今夜こそ貴様を孕ませてやるって痺れる〜!

全くレオスの気持ちの変化に気が付かないノアでレオスをヤキモキさせますが、ノアもレオスが嫌ではない。帝王の重圧と孤独を知ったり。

前向きで気のいいノアが難題を次々と乗り越えクリアしていくのもスカッとします。
いつのまにかノアとレオスも睦まじくなってきたかな?
街歩きデートも微笑ましかったです。

なところに帝国の危機が。
そしてノアの声が届いて!
クライマックスがキターー!
こりゃあこの国は無敵だわ。

ノアの体が心配でハラハラしましたが大丈夫だったのかしら。
レオスはそんなにもノアの髪が好きだったんですね。
二人がお互いと国を護ると言い合うところ!いいですね。背中を預けられるというか、ノアにとってすっかりこの国が大事になって、妃の自覚を持って。二人で国を護っていこう!って感じで。

ノアの逆境での活躍が爽快で、年下傲慢攻めも実は可愛くて、生まれながらの帝王で魔法も使えて精霊まで味方で最強で。そんなレオスが愛を知り愛され良かったです!
レオスの一目惚れだったのかな?

1

溺愛♡

ノアは王になりたいのは解るけど自業自得。プレイボーイなノアは抱かれるのは抵抗があったし、屈辱的だったと思うけど。寧ろレオスの妃になれてラッキーだと思う。天邪鬼な2人が少しずつ距離を縮めていくのはときめいたし周りが生温く見守ってるのは笑った。戦争になりレオスが出陣しノアに聖剣を預けた事、ノアが騎士の証の髪を犠牲にして精霊の力を得た事に2人の信頼が見えて感動。力を合わせて撃退し、国を守れて良かった。子供も授かったし、もっと先まで読みたかった。あとエピローグ納得でした。石田先生のイラストも美しくて眼福でした✧*。

1

「マジか……」と「おもしろーい」の間で激しく揺れました

電子書籍で読了。挿絵もあとがきもあり。

まず最初に「最後まで読んだらとても面白かったです」と書いておきます。
その割には付けた評価が低い訳なんですけれど……
お話の1/3まで、大層胸が痛かったものですから。

物語が結構進んだ所で明らかになる部分をネタバレしますので(鹿嶋さんが最初に伏せて書いてあるのは、意味があると思うので)苦手な方は回避を!


受けさんであるノアは、単なる女ったらしではなくて、ソウラという小国の第三王子なんですね。母は貴族ではなく商家の出なので、ノアは凄腕の騎士でありながら軽んじられていたこと、あまつさえ、希望していた将軍職に就けなかったという曰くがあり、自分の力(『たらし』の才能も含む)でのし上がるために国を捨てて来たのです。カルナ=クルスで行われた『レオス皇子の花嫁捜しのためと噂されているパーティー』で、彼はアイロスの姫君を誘惑し事に及ぶ訳ですが、それは「可愛い子だったから」という単純な理由ではなく「王になりたい」という野望からだったんです(まぁ、こういうやり方もどうかとは思いますが)。実はアイロスの姫はレオスの婚約者で、ノアが起こした不始末の責任をとる手段は、処刑かレオスとの婚姻(精霊に守護されているカルナ=クルスでは男性を孕ませる秘術があります)の2つに1つ。やむなくノアは婚姻を選択しますが……

って、これ、ノアの立場だとあまりにも辛くないですか?
ノアって大変前向きな性格というか「起きてしまったことは仕方ない。次、どうするかだ」と考える様な『雑草の様に強い』タイプなので大丈夫そうに見えますけれど、あたしは途中まで怖くて怖くて。
だって「死にたくなかったらセックスしろ」ってことじゃないですかぁ……
どれだけレオスが綺麗でも、セックスが良くても、お話の運びがコメディ調でも、いや、それだからこそ余計に、かなり辛かったです。

「このお話、あたしはダメかも」と思ったんですけれど、レオスの立場や人となりをノアが少しずつ解って来てからは、ぐんと面白くなりました。
特に、国を統べることのみに自分の生活を費やしてきて、市井の人達の暮らしや、後宮の女性たちの心持ちを全く知らない(ひょっとして関心がないのかもしれず)レオスと、身分の低い母を持ったが故に、むしろ自由に遊び回れて、人の心の機微を知っているノアのやりとりは、お互いにないものを補い合う様な関係になっているが故に、相手に一目置くことに繋がっていくというのは「うっわ、これぞ男性同士の恋愛」という感じ。

御前試合のエピソードにしても、隣国との戦争でのあれやこれやにしても、受けさんを侮っていた攻めさんが「ほぉ~」とか「へぇ~」(いや、レオスはこういう言い方はしないと思うが)とか思っちゃって、受けさんに尊敬の念を抱いていくという運びで、この辺はとっても好きなんですよ。

と、いうことで、私にとってはなかなか評価の難しいお話でした。
うーん……あの二者選択がなかったら、すごく好みだったんですけどねぇ……

2

読めばさわやかな恋物語

潔くも凛々しい若者二人の恋

潔いといえば、この作者もそうで、
とっかかりになりそうな読者との共通点を主役に用意していませんし
地の文でこの世界、この国への細かい言及はなし、
ほぼ受け視点ですが、その経験への解説もけっこう大事なところでもなしと、
小気味よいほどです

読者は置いてきぼりにされてもおかしくないところが、
ヒロインが右往左往するタイプではないので
いっしょに引き込まれてしまう勢いがあります

この受けさんが長身・ハンサム・家柄よし・騎士としても随一ときて、
さらにちょっと軽いが優しい、じつに男らしい男なので、
彼の冒険譚としても楽しめます

一方でヒーローはさらなる長身と美貌、でも属性はほぼ同じ、ただし尊大で偉そう-ほんとにエライ-いろんなものを背負っている男です

そんな二人の恋物語は、お家騒動も国同士の諍いも起こって忙しないのに、甘いエピソードもぬかりなく、エロはエロい、そして読後感は爽やかという……

それはたぶんエピローグのせいもあるかも

ちょっとネタバレ 改行




ふたりともほぼ一目惚れのあまあまカップルだったんだ

2

2人のこれからに期待

たった今読み終えました。

もう、とりあえずエロい!行為中のシーンが4,5回あったかなって感じ。
受けが女たらしということで読む前は少し抵抗がありましたが、受けキャラが女性と絡むシーンに苦手意識がある私でもこの作品は楽しんで読むことができました。それだけノアというキャラクターにブレがなかったんだろうなあ〜と。

最近の作品は、序盤あれだけイヤイヤしていた受けがいつのまにか攻めに惹かれている……というテンプレ展開が多い印象ですが(この作品もそんな感じ)、イヤイヤだった受けが攻めに惹かれていく描写が自然だったので違和感がほとんど無かった気がします。

あと、他のかたも書かれているようにエピローグで全部持って行かれました笑。レオスお前あのときそんなことしてたのか……!と、まるでプロローグのような終わり方でした。
個人的には子供が産まれたあとのお話も読みたかったですね。



神評価と迷いましたが受けが長かった髪を終盤で切ってしまうのがとても残念だったので、この評価です。

7

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