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表題作弟の親友

作業療法士:伏見尚宏
医療機器会社営業:藤崎航

その他の収録作品

  • 年上の恋人

あらすじ

身代わりでもいい、なんて、どうして思ったのだろう?医療機器会社に勤める藤崎航は、営業先の病院で、高校時代の後輩で弟・孝史の親友でもあった伏見尚宏に再会する。かつて伏見が孝史にふられたところに、航は居合わせたことがあった。弟と伏見の関係がそれきりになったことも知っていた…。再会した伏見の逆鱗に触れ、無理やり抱かれるようになる。なし崩しに続く関係。埋め込まれていく悦楽の種。どうしてこんなことに?自問しながらも関係を続ける航だったが…。

作品情報

作品名
弟の親友
著者
椎崎夕 
イラスト
佐々成美 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
ISBN
9784813010371
3.5

(36)

(9)

萌々

(8)

(15)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
125
評価数
36
平均
3.5 / 5
神率
25%

レビュー投稿数10

何と長いすれ違い

攻めは弟の親友…だった。
6年前に、攻めの伏見は家庭の事情で引っ越すことを余儀なくされる。そしてその時に親友の兄への思いを親友に打ち明けてしまうが、受けである兄にも聞かれてしまう。
親友には冗談じゃないと絶縁され、兄の方は弟への告白だと勘違いする。


なんとも、長い間のすれ違いや誤解、そして普通に弟からは拒絶され…それでも思いは変わらず、人生の選択(仕事)に影響を与える。
兄の方も誤解したまま、弟と親友の仲を修復したいと伏見を探す。
そんな二人が出会ってからの物語なんですが、伏見の気持ちを考えるとまさか誤解されているとは思っても見ないし、無理矢理…とは言え、こちらの気持ちを分かっていて抱かれているんだと思ってるわけで。うーん。可哀想になります。
真っ直ぐな伏見はこんな状態を続けていたら良くないと去る決意をするんですが、航の方は、好きという気持ちに気がついてしまう。しかし伏見は弟を好きなんだと誤解したまま…。あーーー読んでる方は焦ったい。

最後は誤解が解けて、その時の伏見はかわいくて萌えました。
だってね、その言葉を聞くまで、その瞬間まで身をひくって思ってたのに「え?!何て言った?!」ってなりますよね。

年上の恋人、は思いが通じてからの二人と弟君のやり取りが良いです!
ま、何だかんだ言いながらもそのうち理解者になってくれるんじゃないかなぁ。

0

そ――

すれ違いや勘違いから生じる切なさは嫌いじゃないです。嫌いじゃないですが、6年間もお互いにむしろ嫌われていると勘違いしたまま肉体関係だけ深くなってウジウジ悩むという展開は、読んでいて疲れました。2004年の作品か…当時はこういうのも新鮮なお話だったのかな~。二人のお仕事に関する描写や、車いすの知識などはとても興味深く読みました。

たった一言確認すればいいのに…と思いつつ読んでいたので、クライマックスも、ほら言わんこっちゃない。と思ってしまいました。仕事ができる男性がこういう拗らせ方をしているのを読むと「大丈夫かな、この人…」と冷静に感じてしまい、なかなか萌えの境地に至らないんですよね。

自分は、BL作品に女性キャラはできれば居て欲しいし、嫌味なキャラクターでも気にならない派ですが、この作品に出てくる主人公の同僚兼義妹は何故だか鬱陶しく感じてしまいダメでした。

(レビューのタイトルは気になった頻出表現から)

0

惜しい

表題作と短めの続編、2作品収録されています。

「弟の親友」は、航(受け)の目線で、恋人になるまでの二人です。
「年上の恋人」は、伏見(攻め)の目線で、恋人になってから二週間後、航の弟・孝史に自分達のことをいつ話そうかと悩む話です。

全体的には、シリアスチックですが重い程ではなく読みやすい作品です。
惜しいなぁと感じた事がひとつ。
航が、立ち聞きした二人の会話で、伏見が好きなのは孝史だと誤解をするのが、この作品の肝なのですが。そこはともかく、あらすじにあるような「孝史の身代わり」の意識が、読んでいてあまり感じられなかったのが残念でした。単に伏見の乱暴な言動に振り回されているだけに思えました。もっと「身代わり」と思い込んで傷つく場面があれば、後半がなお際立って良かったと感じました。

その他は、主役二人だけの世界でなく、仕事もきちんとしますし、サブキャラの弟達なども登場していて良かったと思います。磯部というちょっとした悪役が出てくるのが、場が引き締まってなお良かったです。

強引な年下攻め、芯の強い年上受け、仲の良い兄弟、医療関係の社会人の恋愛模様がお好きな方にお勧めです。

2

独占欲満々のカバー絵に惹かれて

勘違いと弟の暴走から始まったすれ違い身代わりラブです。

伝わらない想いやすれ違ってしまうじれったさより、伏見の大人気ない八つ当たり的な態度や優しくないエッチの酷さに切なさが薄れてしまった感じです。

弟とその親友の会話で「好なんだ」という言葉だけを耳に入れた兄が、親友から弟への告白だと思ってもしかたないです。

だから伏見にしてみたら、昔告白したときに嫌われた相手から6年経って偶然再会したからと言って、今更何もなかったみたいな態度で親友と仲直りしろなんて!とムカつく気持ちもわかりますよ。

でもこの伏見のように精神的に追い詰めたり苛めてしまうのはあまり好きじゃなから、過度な好きな子いじめは萌えないので減点になってしまいます。

その怒りを好きだった人に向けちゃうのはないでしょう。
可愛さ余って憎さ100倍ですか。
しばらく付き合っていくうちにそんなことしてもしょうがないし、自分がどれほど理不尽なことしているのかを冷静になって自覚したのはいいんですけど。

はじめからちゃんと本人に告白していれば、受け入れられなくてもちゃんとふられてこんなふうにこじらせなかったのにね。

カバー絵の航に甘えるように引っ付きながら睨む伏見のイラストはいいなと思います。
読み始めてから見ると本人の所業や性格とはイメージが違うんですけど、仔猫に懐くライオンってとこかな。

0

表紙でノックアウト

多分、お話だけならば萌一つ評価だったと思います。

タイトルに漂うそこはかとないエロイ雰囲気。
でも、お話的は、同作者さんの他の作品とかぶる事が多々あるんです。キャラがかぶってる話がかぶってる。たまに使われている文章も一緒。悪く言えばワンパターン。ですが、ですが、

分かっているのに読んでしまう、老人が水戸黄門を毎日必ず観てしまうような、分かっていても読んでしまう。萌えてしまう。私の健気スキーのスイッチを分かっているのに押されまくっていて、気づけば一人椎崎夕フェアをやってます。

萌萌の評価は表紙に。作品を読み終わってふっと表紙に目をやったら、伏見先生と目が合いました。

まって、私、威嚇されてる!!

航さんの足を抱え込み、独占欲丸出しでこちらを見ている伏見さん。なんか頭のなかで、ちょっと航さんが良いなと思っている女子(私)が二人を探しに来て、部屋の中に居るのを見つけて、部屋に入ろうとすると、伏見先生だけは気づいて、足を抱え込み、「俺のだ光線」バリバリでこっちを見る。航さんはぼんやりさんだから見られているに気がつかず、伏見先生の髪の毛とか触っちゃってて、

あ、甘い。私の小さい恋愛感情なんて吹っ飛ばして、「そんな感情持ってマジすみませんでした」って裸足で逃げ出すよ。

って妄想が瞬時に頭の中で始まり、死ぬ程萌えました。

健気、誤解、執着、昼メロ展開、話の先がある程度読めてしまう安定型が好きな方へ。

7

ぱみら

スタンネスロスさんの妄想すてきすぎ!

この本、読みたくなりました。(ღˇᴗˇ)。o♡

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