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表題作86万円の初恋

佐藤陽、真理の家に住み着いた謎の男
喜屋武真理、図書館の司書

その他の収録作品

  • 「マリちゃん」描き下ろし
  • カバー下:おまけマンガ、あとがき

あらすじ

家におかしな人間が住み着いた。
派手で、長髪で、コーヒーを淹れるのがうまい、美しい男。
自由奔放な美人×地味で寡黙(かもく)な童貞メガネ

こんな甘ったるいのは経験したことがない。
俺は童貞なんだと告白しなければならない日がきそうで嫌だ。

地元の図書館で司書をしている喜屋武(きやたけ)は、まるで当たり屋のように家に押しかけて来た佐藤(さとう)という男と同居することになってしまう。
強引でマイペースな佐藤に振り回されるうち、気づけばあらゆることを許す関係になっていて―ー

作品情報

作品名
86万円の初恋
著者
ロッキー 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
発売日
ISBN
9784815500184
4.1

(149)

(57)

萌々

(58)

(30)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
16
得点
610
評価数
149
平均
4.1 / 5
神率
38.3%

レビュー投稿数16

独特のテンポで進む物語。

あり得ない展開でスタートする、マリちゃんと佐藤の同棲。

佐藤のビューティホーな見た目と横柄さから、マリちゃんが変人佐藤に振り回されて受難の日々を送る話なのかと思いきや、変人はむしろマリちゃんの方だったという衝撃。

マリちゃんがものを食べる場面から、あっこの子意外とへんな生き物だわ! という感じが出ているのに、じわじわきました。落語が好きというだけなら、ちょっと変わった趣味の人なんだなあというくらいですが、なんか……やることなすこと不思議な生態を持った動物っぽいんですよね。これは佐藤も目を離せなくなってしまう訳です。

コミュ力の塊な佐藤の仲介で、マリちゃんが大家さんや地域の人達、職場の人達などに受け入れられていくところに、ほっこりしました。

絵がとても綺麗です。ストーリーの運びが独特。なんか大事件やどんでん返しがあるわけじゃないんですけど、マリちゃんの不思議行動を観察するのが癖になる感じでした。

0

自分と相手を理解しようとするやさしいお話

ロッキー先生3作目読みましたが、絵がますますいいですね。人物はもちろん、構図、コマ割りもいい。紙面が気持ちいい。好きです。

マリちゃん視点で始まり、途中から佐藤視点になる。
その切り替えの理由…最後のマリちゃんの告白で、わかりました。
マリちゃん視点は、佐藤が思っていたように、マリちゃんが佐藤の本質を捉え、好きになった時点までだったんですね。
マリちゃんの中で、佐藤が好き、となったので、佐藤視点に変わった。
それがわかった時は、おお!とうれしくなりました。

普段BLを読んでいて、片方が勝手に思い込んでぐるぐるぐるぐる2〜3周して悩んでいると、相手に聞いたり、自分の気持ちを言えばいいのに。恋愛なんて相手があるものなんだから、と他人事だから勝手なことを思うんですがw

佐藤の場合(これまで読んだロッキー先生作品の場合)は、独りよがりではなく、自分と向き合ったり、相手のことを観察、理解しようとして、じっくり考えているんですね。

だから、他のBLで感じる、勝手にネガティブに思い込んでこじらせまくっているさまを読む時のストレスを感じない。
これは全然違う。

マリちゃんが何を考えているかわからない、だからと言って佐藤は無闇に聞かない。
佐藤も実は自分の気持ちをよくわかっていなかった。だけどマリちゃんのことが気になる、から探ろうとする、ということでしたもんね。

だから、不意にマリちゃんに告白された時、佐藤はあんなリアクションになって、かわいかったです。

描き下ろしの、マリちゃんの実家で、2人の距離が近いのがラブラブで萌え〜。

カバー下の、マリちゃんは「長髪フェチのもよう」もおもしろかったですw

3

形に縛られない関係

表紙の絵がすごくきれいで購入しました。
表紙の右の方が攻めです。


カフェでの突然の出会いから押しかけまでが早く
スピーディーにお話が進んでいくのかな?と思いきや
思っていたよりゆっくりとお話が進んでいきます。

マリちゃんが受け身すぎて心配だったのですが
案外自分の意思もあり安心しました。

キスやセックスはするのに付き合ってはいなくて
この関係は一体なに…?と思っていたのですが
それは佐藤も同じように思っていたみたいで
描き下ろしの所でオレたちって何?って聞いている佐藤が可愛かったです。
押せ押せだったのにそこはすぐに聞かないんだ…ってなりました。

独特の雰囲気の作品だったのですが
お話もすごく良かったので購入してよかったです。

0

相手を見て、自分を知る

作画が大好きすぎる作家さんのひとり。
初読のときに評価だけ入れていたので、ほぼ3年ぶりに読み返してレビューを。
本棚整理のたびに背表紙は見ていたけど、内容をだいぶ改変して記憶していたようで、思っていた話と違ってました。
たまには読み返すのも良いことですね。

仕事で疲れ切って注意散漫。
その結果、カフェで人のコートにコーヒーをぶちまけてしまった喜屋武真理(きやたけまさみち)。
「86万」のオーダーメイドのコート、しかもおろしたて。
賠償する代わりに佐藤陽(ハル)と名乗る男は、真理の家に住み着いて…。

同居設定ってほんと好き。
生活を共にするって、内側の深いところまで入り込むのを許している関係って感じがするからか、食べ物が出てくる可能性が上がるからなのか、いいですよね。
人の家に興味津々と言うとデバガメっぽく聞こえるかもしれないけど、インテリアを見るのが好きすぎる欲求も満たしてくれる。

記憶ではハルの母親と関係とか、一旦ハルが実家に帰ってすれ違うような流れがあったように思ったのですが、勘違いだったのかなあ。あれー?違ったんだな。
ハルが家出する原因となった母親との諍いや、マリちゃんの唯一の友人である弓仲さんとの関係など、お互いに何らかの事情はあれど、そこを追求するのではなく、ハル目線で「マリちゃん」をただただ観察するストーリー。

家に住むこと、キスすること、一緒のベッドで寝ること。
何でも受け入れてくれるマリちゃんが不思議で、ハルはどんどんマリちゃんがどこまで許してくれるのかを試していきます。
なぜ許してくれるのか。
どこまで受け入れてくれるのか。
その答えを知りたくて、職場での様子、家でのこと、趣味、唯一の友人・弓仲との関係なんかを観察したり探ったり。
頭の中がマリちゃんでいっぱいになっている様子が楽しい。

読み返して思ったのは、なかなか実験的な作品だったんだなということ。
相手に対する「なぜ?」の答えを相手の行動から見つけ出そうとするうちに、逆に自分が見えてくる。
どれだけ観察して多くを知ったところで、ちゃんと話す以上に得られる答えはないということ。
「ああ、そういう話だったのか!」って気付いたら、納得が行きました。

初読のときは複雑な事情をどうこうすることなく終わることに疑問があったんです。
母親との仲違いも元カノの登場も、それこそ一番重い弓仲の打ち明け話も、何のために?っていうのが残ってしまって。
テーマが見えたら何のことはない。
母親との仲違いは、マリちゃんの家に入り込むきっかけでしかなく、元カノの登場は当て馬的なイベントじゃなくて単純に、マリちゃんが自分にどれだけ執着を見せてくれるかという実験の道具でしかなくて、弓仲とマリちゃんの本当の関係も、マリちゃん自身が知らないマリちゃんの情報を知って、ハルがどう感じるかっていうだけの役割だったんだな、と。
だからそっちは一切進展も展開も解決もしないし、しなくていい要素だったわけで。
そこの解決を求めてしまうと、すごく物足りない気持ちになってしまいます。
ただ提示された問題の解決を求めるのは、人間のさが。
それだけに、モヤッと感が残るのも仕方ない手法だなと思いました。

再読してテーマに気付けたのは良かったけど、やっぱり物足りなさは感じます。
2人の静かな関係は素敵だし、これからをもっと見てみたかったなあ。

1

目の保養〜!

女装攻めだよ〜と知り合いにオススメされて購入しました。
女装攻め!!!って感じの作品ではなかったのですが、ロッキー先生のワールドやストーリーを存分に浴びられらので良かったです。

女装は個性、似合うんだからなにも問題はない、って言ってのけるのが最高でした。

マリちゃん(受けくん)も美人なので、ひたすら目の保養でした…かわいい。

「侵食したくなるのかもしれない」と言っていたハルくんでしたが、なんだかんだハルくんも知らず知らずのうちにマリちゃんに侵食されていて、かわいいな〜って思いました。

2

淡々とした独特の空気

ロッキー先生らしい独特な空気感のお話でした。

陽(はる 長髪 服飾系のお仕事)×真理(まさみち 渾名まりちゃん 図書館職員)
絵もとても綺麗で、ストーリー全体は好きなのですが、起承転結の起の部分がかなり希薄なのだけ気になる。
コーヒーをコートにかかられたから同棲するなんてどう考えてもあり得ないので、そこだけもう少し丁寧に作ってくださったら神作品だったのに…

あとがきの、隔月連載でそれと同じ時間が流れている、という言葉に妙に納得。2人の関係性の変化が説明なく生じるので、少々分かりにくいです。それも独特の空気を作っているのですが。読者の知らないところで主役2人がどんどん仲良くなってる笑

0

雰囲気があるよい作品

表紙の右側は、長髪で美人でおしゃれ、アパレル経営の佐藤。右側は、サラリーマンの喜屋武。

佐藤の86万のコートにコーヒーをかけてしまい、家出してきたところだった佐藤は、おわびに弁償でなく家に置いてくれと迫る。そんなきっかけで同居を始めた二人。

佐藤はときどきキスをしたり、それ以上のこともするように。でも恋愛にはなっていない。

鍵になるのは、友人がほとんどいないけど、唯一落語を通じてつきあっている、二回りほど上の男性。そんな関係だったとは。。

だんだんと、ただのメガネ地味リーマンだったはずの喜屋武がかわいく、魔性にみえてくる。振り回されていたのは、一見派手な佐藤の方だった。

きれいな佐藤をみているのも楽しいし、後半に驚きもあり、喜屋武もかわいく楽しめた作品でした。

0

穏やかに時間が流れる作品

穏やかに時間が流れていくような作品
きっかけがインパクトの強くて
そこから、なにやら奇妙な生活がスタート

この時点で受け入れられてるので
お互いに惹かれあってたのかしら?
何か運命のようなものがあったのかなと
読後にじんわり思える作品

ストーリーは丁寧に作られていて
絵も繊細でそれらが創る空間が
とても穏やかで非常に読みやすいお話

どっちが攻めでどっちが受け?みたいな
表紙からの印象はありましたが
読むと、納得
そういうことすら、すんなりおさまるので
この2人は出会うべくして出会ったと
思わされる作品でした

2

絵が良い、話も良い!

攻めも受けも綺麗だと思いました。外見が。性格は正反対で、そのせいかこの2人の何気ない会話も一つひとつじーっくり読んでも飽きません。全体的に攻め視点が多いです。受けは真面目でしっかり者なので、攻めが若干チャラそうに見えるかもしれませんが、実はちゃんと手に職もありコミュニケーション力抜群の持ち主でした。

また2人のお話を読んでみたいです。

2

きっと何度も読み返す予感がするお話

サラサラと静かに流れるようなお話でした。

真理と佐藤。真理流され過ぎ!許しすぎ!いつから佐藤を好きに?美しくてそばにいるから?
でも図書館で男同士の仕方の本を読んだ時にはヤル気だったのかな?

佐藤の戸惑いから恋へ落ちていく様子も静かで、でも内心ハラハラ?真理を試して少しずつ進めていって。お互いノンケなのに自然にくっついて。

真理の家族のことは意外でした。唯一の友人が…。
淡白で友人が一人しかいなくて仕事ばかりで落語が趣味の、でも浴衣がとっても似合う真理に佐藤が現れて良かったですね。

しかし親子ケンカして86万円のコートを汚されたからって、いきなり同居とは!

何度も読み返す予感がするお話でした。

1

受けのいろんなギャップが素敵

 受けの真理のビジュアルと2人の距離の縮め方がとても好みでした。真理が眼鏡をかけていると堅物そうな印象なのですが、外すと少し幼くなり、より隙ができる感じで本当に可愛かったです。一方陽については、BLにおける長髪のメインキャラは特に受けだった場合だと苦手な時もあるのですが、今回は攻めですし、女装しているつもりではなくあくまでファッションとして楽しんでいるだけのようなので気になりませんでした。むしろ髪を下ろしている時なんかは男っぽく感じる瞬間もあったくらいです。

 この物語は真理がとにかく流され体質なおかげで進展していきます。でも、ぱっと見ただ流されているだけのように見えて、実は本人の中ではきちんと自分の意志があって、それに従って陽を受け入れているんですよね。陽に押されて初心ながら必死に応えようとする姿が可愛くもあり、時折はっきりものを言う姿が男らしくて魅力的でもあり。ただ、真理というキャラが素敵だった分、もう少し陽について掘り下げて欲しかったなと思います。彼は以前は女性と付き合っていたようでゲイではないので、どの時点から同性である真理に好意を持ったのか、最初に真理のどこに魅力を感じたのか、今までの恋愛観はどうだったのかが、ちょっと引っかかったままになってしまいました。そこも描けていればもっと高い評価になったと思います。

2

初読みでした!

ロッキー先生、とても大好きになりました!
2人の距離が少しずつ近づき、日常も甘くなっていく・・・穏やかな時間の流れが心地良かったです!

3

綺麗な絵と、淡々とした雰囲気に癒されます!

ロッキー先生の美しい絵がとても好きです。
美しい長髪、雰囲気のある黒髪メガネ、表紙を眺めてるだけでも満足♪
最初サラーッと読んだ時は単調に感じられたけど、何度も読むうちに淡々とした不思議な雰囲気に引きこまれていきます。

長髪美人のハルと、黒髪のマリ(真理:本当はマサミチ)は同居中。
マリがハルの86万円もするコートにコーヒーをかけてしまって、その償いとして、家に住まわせることに…

図書館司書のマリは人と接することは多くても、誰に対しても淡々と接して、趣味は落語、友人は年の離れた近所のおじさんが一人という、暗くて地味な人間。

たいして佐藤は誰しもがみとれる美貌!(マリも実は佐藤の美貌が気にいってます)
親と仕事のことで対立して、住む所がないから、見ず知らずのマリの家に転がり込んでしまう自由奔放さ。

二人ともノンケ。でも淡々としているマリを試してみたくて、ハルはマリにキスをして、キスをするのが当たり前になってくると、ベッドに潜り込んで一緒に寝て、エッチなこともするようになる…
マリはどこまで自分を受け入れてくれるのか?

最初は楽しんでいたハルが、だんだんとマリに本気になって、マリに自分だけを見て欲しくて、マリの気持ちが知りたくて…


素性もわからない初対面の人間をよく家に入れられるなーって最初は驚いたけど、淡々とした展開はどこかおとぎ話的でもあり、ツッコミどころもだんだん気にならなくなります。
そんなことより、日常のやりとりの中にさりげなく盛り込まれた気持ちを探すほうが楽しい♪

エッチをした後、二人の距離感が近づいて、マリがハルの髪をいじって楽しむ。
まだ恋人になってないのに、くすぐったいような甘さが感じられるのがイイ!
このシーンがすごく好き♪

大きな事件とかは起こりません。ノンケ二人が一緒に暮らしていくうちに、なんか惹かれあって一緒にいるのが当たりまえになっていくお話。
全体的に”動”よりも”静”な物語、こうゆうストーリーこそ寝る前に読んで癒されたいです^^

14

作品に漂う静かで淡々とした空気感、密やかさが好き

長い髪がさらさらと綺麗〜。
美しい。美しいことは素晴らしい。

コーヒーで台無しにした86万円のコートの弁償代わりに始めた奇妙な共同生活。
まったく接点のなかった男が一緒に住み始め、やがてキスをする仲に…。

同居を許し、キスを許し、毎朝キスで見送るようになる二人。
真理がどこまで自分を受け入れてくれるのか試したくなった佐藤と、どこまでも拒否もせず、騒ぎもせず淡々と受け入れる真理。
ドノンケの佐藤が、男で、しかも無表情な真理にキスをし始めちゃうあたりには、正直?ではありますが、まぁ目をつぶります。
でもその後の距離を少しずつ縮めながら、これが一体なんなのか探りながらも止められない佐藤の描写が良かったな。

もしかしたら、人によっては雰囲気漫画…と思うかもしれないです。

でも私は好きでした。
この作品に漂う静かで淡々とした空気感、密やかさが。

描き下ろし最後の縁側で密やかに話す二人の雰囲気がとても好き。

7

長髪萌え

ロッキー先生はあるアンソロで短編を1作読んだだけですが、印象に残っていました。
そして長髪がとても好きなので!
絵柄はとても綺麗です。
綺麗すぎて…
女性にも見えてしまう…
長髪狙いの私が言うのもなんなんだけど、長髪の必要性はあるのかないのか??
86万円の高級コートにコーヒーをこぼされたことから家に押しかける謎の男と、無表情に受け入れる地味メガネの不思議な同居生活として物語は始まるのですが。
長髪美形のハルはゲイでも女装でもなく。
なのにパンケーキを褒められて嬉しくてキスしたり、行ってらっしゃいのキスしたり。
その上、ベッドに入ってきたり。
段々エスカレートしてくるんだけど、メガネの真理(まさみち・マリちゃん)はたいした抗議も抵抗もなく受け入れて、ハルも訝しむほど。
そこまでやってからハルは真理の内面や何考えてるのかが気になり始めて、でも特別何も聞かず自分主導でセックスまで行きつく。その後から独占欲も感じ始め、真理の特別な年上の友人・弓仲さんの存在が気になっていく…
この弓仲さんの思いがけない背景をはじめ、最終盤にて実は真理が最初からハルが好きで、逆にハルの方が今頃自覚するという展開には驚きましたが…
物語の内容にはイマイチ納得できない or 設定に無理がある、と少し思いつつ。
絵柄は非常に美麗。
美しい長い髪。
仲良きことはうつくしきかな、のハピエン。
…が好きでしたので「萌」で。

4

鋭い感受性、必須!

作家買いです。

雰囲気系と申しますか、「間」だったり静かな「モノローグ」だったり、美しく繊細なイラストで読ませる作品になります。


内容です。
図書館司書として働く、真面目で物静かな青年・喜屋武。
とあるアクシデントから、華やかで強引な長髪の女装青年・佐藤を自宅に住まわせる事になり-・・・。

こちら、ほのぼの同居ものになります。
ひょんな事から同居する事になった正反対の二人が、身体と心、同時進行で距離を縮めてゆき・・・てトコでしょうか。

まず個人的に萌えた部分なのですが、受けである喜屋武の流されっぷりだったりします。
う~ん・・・。なんと言うか、許容範囲がすごく広いタイプに見えるんですよ。いってきますのチューを!と言われればそれを受け入れ、一緒に寝たいと言われればブツクサ言いつつも受け入れる。
おいおい! そんなに危なっかしくて大丈夫かー!?

またですね、そんな喜屋武がどこまで受け入れるか探りつつ、自分達の曖昧な関係に焦燥を覚える佐藤。
一見、強気で強引な佐藤が喜屋武を引っ張り回してるように見えて、実は逆な所も萌えるんですね~。
喜屋武の方がマイペースで自然体であり、佐藤がそんな彼の内心をうかがいながら振り回されてんですよ。
何とも不思議な二人・・・。
ラストでそんな喜屋武の意外な本心が分かり、思わずニヤリとくるオチになっております。

なのですが、実の所、毎回読み終えた後は消化不良感が残るんですよね。
先に雰囲気系と書きましたが、すごくストーリーは淡々と進みます。
淡々とし過ぎて、なんかいつの間にか「あれ? おしまい??」みたいな。
ここからは私の勝手な解釈になりますが、多分読者側の好みだったり、各々の感受性だったりが強く影響する作品だと思うんですよね。
「間」だったり静かなモノローグが特徴的な作品で、そこから鋭い感受性で読み解ける方。また行間を読める方。そんな方にとっては、とても魅力的な作品になると思うのです。
しかし、私のような雑な者は「よく分からん・・・」で終わってしまう。
とりあえずツラツラ考えた結果そう解釈したのですが、如何なものでしょう?

とは言いつつ、喜屋武の流されっぷりと申しましょうか・・・。エロい事をどんどん仕掛けられ、それを受け入れる彼の色っぽい表情だったりに萌えまくったので「萌」です。
次第に独占欲をあらわにしだす佐藤にも萌えました。

5

この作品が収納されている本棚

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