これは、命に限りがあるから知られる絶対の幸福だよ

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表題作氷泥のユキ

氷山緑
結生とセフレとして知り合った会社社長,35
本宮結生
過去の失恋を引きずる大学生20

その他の収録作品

  • あの日のユキ
  • あとがき:朝丘戻、yoco

あらすじ

あの人は、優しさを叱りながらくれる、遠い男――。
大学生の結生は過去の失恋を乗り越えるため、SNSで出会いを探していた。
知りあったのは、恋愛抜きのセフレを求めている会社員の氷山。
キス魔で、つれないくせに優しくて影のある彼に、結生は反発しながらも好きになることを止められず……。
恋をして愛することを知り、生きることを学ぶ。やがてふたりが辿り着く愛の幸福とは……。

作品情報

作品名
氷泥のユキ
著者
朝丘戻 
イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
坂道のソラ
発売日
ISBN
9784866571133
4.3

(144)

(96)

萌々

(22)

(13)

中立

(7)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
21
得点
614
評価数
144
平均
4.3 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数21

命の重さを受け止めて生きる

アニパーシリーズ3作目。
幸せそうなふたりの笑顔からあたたかな空気感が伝わる表紙が本当に素敵で、
読む前からふわっとした気持ちにさせてもらいました。
シリーズとしての括りはありますがそれぞれ独立したお話になっているのがとても読みやすい!
でも前作までのキャラもいい繋がりで登場していて、読み手にとって嬉しいシリーズものだなと思います。

出会いこそあまり良いモノではなかった氷山と結生ですが、
初対面で感じたときめきがその後の感情としっかりリンクしていって
"運命的な出会い"感がどんどん増していくストーリーに悶えます…!
性格も考え方も真逆で相性悪そうだな。みたいなところから、
それを矛盾なくまるっとひっくり返して萌えに結びつけてくれる展開はお見事!という感じでした。

なかなか見えてこない氷山の本心は複雑な事情と絡まっていて、想いのままに突っ走れない理由がめちゃくちゃ切なくて。
何が正しい答えなのかわからないままひとり悩み続けていたことを思うと本当に胸が苦しくなりました。
でもお互いの『好き』を認め合って一歩踏み出したら彼らの世界は動き出し、
氷山にも結生にも、そして氷山のお父さんにも輝く時間が訪れてくれたことに感動。
結生を心から歓迎し受け入れたお父さんの愛が心に沁みて、終盤は涙が止まりませんでした。

ふたりが気持ちを通わせるまでの日々、両想いの甘さ。そして終盤は命の重さを突き付けられるようなドラマたっぷりなストーリー展開で、とにかく読み応えがあった一冊。
色々と考えさせられるところがたくさんあって、ものすごく充実した読書時間をもらえたなと嬉しくなりました。読めて良かったー!

1

No Title


このお話すごく好きだった…泣いてしまった恋愛はしないという氷山さんとセフレになっちゃう結生。恋人になりたいなんてとても言えない感じ。ほんとつれないの。でも優しいんだよな〜これは沼だわ結生は人の懐にスっと入り込んでいけちゃう子。

明るくって可愛い。この子の優しさ明るさが後半泣かせにくるんだよね。氷山さんの抱えているものも…。2人でお父さんを看取るひととき、涙が止まらない。氷山さん色々なギャップでやられる冷たそうな男なのに!!!そしてこの作品に忍が出てきた〜シリーズの登場人物が少しずつリンクしてるのいいねぇ(*´ω`*)

1

幸せ〜

最初の出会い方はネットだけど、全てが運命みたいな二人の話!くっつく前も緑はツンツンしててもしっっかり愛してるし、なんなら結生はファーストコンタクト(声)から大好き。付き合ってからは、甘々でれでれが加速して幸せでしかなかった。特に緑が、すぐ嫉妬するから監禁するんじゃないかと思うくらいw お父さんのことも、辛い部分もあるけどしっかり二人で乗り越えて素敵な思い出として大切にできるのが読んでいて嬉しい。シリーズ3つ目、1番甘い二人でした!1番好きなcpだな!

1

感動作

氷泥のユキに対してのレビューは皆さんが書いて下さっている通り、本当に素晴らしいので割愛させて頂きます。

アニマルパークシリーズを全部読み終わった後に思ったのは、すべて年齢の若い受け視点で書かれており性別の悩みや相手の将来を心配して身を引こうとする同性愛ならではの悩みが丁寧に書かれていますよね。受け視点で書かれており最後は良かったね!って思うのはもちろんなんですが一番救われていたのは大人の攻め達なんじゃないかと思いました。
賢司さんも、新さんも、緑さんも、晴夜さんもそれぞれがトラウマを持っていて人生を諦めている部分がありましたよね。賢司さんはお姉さんを守れなかった自分を攻め続け、新さんは過去の恋愛で自信をなくし仕事の生きがいを忘れていて廃人とまで言われ、緑さんは父親の最期と一人で向き合い、父親に紹介出来る人じゃないと誰とも付き合わないつもりでいましたもんね。晴夜さんは恋人と友達の浮気現場を目撃し両方を失うという過去が。攻めは全員が大人の対応で素敵だなと思っていたけど受け達と付き合って救われていたのは彼ら達の方なのではと感じました。
特に緑さんなんて結生と付き合ってよく泣くようになったので感慨深いです。

yoco先生が朝丘戻先生の作品に息を吹き込んだアニマルパークシリーズのみんなが本当に大好きで読み終わってロスになってます。

2

ゲームしてみたい。

『アニマルパーク』シリーズの新たな2人。
『坂道のソラ』の攻め様である大柴さんがちょいちょい出てきて、恋人とラブラブアピールしてて微笑ましく思うけど、こちら単体でも問題なく読めます。


受け様は、キャラデザインを手がける結生。
攻め様はゲーム会社社長の氷山。

アニパー内でセフレ募集していて出会った2人。
初めてなのに、初めてじゃないって嘘をついていた結生に対して、冷淡な態度の氷山でして。
受け様贔屓なので、なんだコイツ、とむかっ腹でしたよヽ(`Д´#)ノ
で、その後結生は、大柴を介して氷山憧れのキャラデザイナーとして思いがけず再会し、一緒に仕事をすることに。

最初は優しいんだかなんだか、と掴みきれない氷山。
大柴を意識しまくりで、ホント、子供だねぇ、なんて思うし、結生への接し方が中途半端!
優しいけど、その優しさってある意味残酷だよ(´Д`)

恋人になってからは、人目をはばからずなべったべたぶりで、溺愛彼氏へと豹変(*^^*)
氷山の父親を見送る姿には暖かい気持ちになりました。
BLでこんなお見送りを読むことになるなんて。
”人生”というものを考えさせられました。

ただなぁ、私はどうも先に読んで好きになった子達を贔屓目に可愛く思ってしまうようでして。
『坂道のソラ』が大好きなので、大柴に対して対抗意識メラメラな氷山を子供だわ~面倒くさ~と感じちゃって仕方ない( ̄▽ ̄;)


イラストはyoco先生。
このシリーズの世界観に本当にぴったり(>ᴗ<)

1

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