イラスト入り
神触手シリーズ2作目。
このシリーズ、イラスト陣も三者三様(みなさん耽美派)だし、3国の描き分けにも作者様のこだわりが感じられて素晴らしいし、すごく豪華な企画な気がします。
1作目の輝土が日本風なイメージに対して、2作目・ガラは中東、アラビアンな感じです(ちょっと千夜一夜物語な雰囲気が)。商業国・ガラの神は、最上級の女郎という設定で、BLなのになんで女郎?と思いきや、姉の身代わりで神になる青年(タキ)と国主の話だったからでした(ほっ)。不老不死とみなされる一人の天人がずっと神でいる輝土に対し、ガラは人間の女郎なので数年で消耗される(国主が変われば殺される、数年後の死が確約されている)という、むしろ生贄のような存在でした。国主が最高の商人なので、神は最高級の商品という。
そんなわけで、こんな犠牲を前提にして成り立つ平和とはなんぞや…というムーブメントがこの国でも起こるわけで、そこを率いるのが剛腕でイケメンで金持ちな国主・攻様(リイド)です。
”神製造部屋”という設定がエロすぎてやばいです。なんと、神候補は触手部屋でめちゃめちゃに身体を改造されるんですが(神的な受に)、エっっっロ。輝土では椅子だった触手が、ガラでは部屋になってるし!!次どーなるの!!(期待しかない★)姉を助けるために、神候補として囚われる青年・タキが、もう大変な目にあっちまうのですが、どんな目にあっても、その清廉さ、純粋さを損なわないのですよ。攻様は、過去にあった出来事から心が死んでしまっていたのですが、タキの純粋な魂と出会ったことで、再生していくんです(尊い)。
ここにリイドの従兄で腹心のメルヴィンが絡んでくるのですが、、もう、個人的には、メルヴィン→リイドへの屈折した思いにめちゃめちゃ萌えました。タキがあらわれたことで、メルヴィンのリイドに対する感情が暴走してしまったという風に見えてしまい、その関係性がなんともせつなかったです。
そんなわけで、いろんな意味でCP高い作品だと思います。
触手がいい仕事してます。このシリーズの陰の主役は触手なので。前作は美しい天上人が囚われて触手責め、今回は娼館の美しい姉の身代わりで神という名の生贄のような存在にされた弟が触手責め。
さて第3作はどんな国でどんな受けが触手責めに合うのか。イラストが毎回違うのも楽しみです。前回の座裏屋さんも良かったですが、今回のCielさんも美麗でお話に合ってました。エロい触手もばっちり描いて下さいました。
半透明の触手とか透明の着物とか、素敵なエロ設定を考えついた時、作家さんは「よっしゃー!」って感じで楽しくてたまらないんだと思います。それをまた美しい絵で具体化して下さる絵師様がいる。あー日本に生まれて良かった!と思う今日この頃です。
ほぼ触手の感想だけになってしまいすみません!
「神」に選ばれたタキの姉。神に選ばれたものは数年で命を落としてしまう。姉にそっくりなタキは、心中しようとする姉と姉の恋人を逃がすため、身代わりに...。国主リイドは、健気で一生懸命なタキに凍りついていた心を動かされ、リイドを拒絶していたタキも、リイドの内なる優しさに惹かれていく。そうして2人は気持ちを自覚し、お互いを想い合う仲に。リイドはタキのために国主を降りる・タキを神にしないことを決意。それをよく思わない従兄弟がリイド不在の際、タキを薬で誑かし神にしてしまう。神になったタキは壊れ、意思疎通が取れない状態に。悔やんだリイドは神制度廃止を決心し東奔西走した結果成功。目的を達成させ久方ぶりにタキに会うと、好きな本の一節をタキが虚ろに口にする。そしてなんとタキが正気を取り戻す!
話の進み方はリイド・タキ目線とコロコロと代わるので2人に感情移入しやすく楽しく読めました。タキが神の時はリイド目線で、私まで辛い気持ちになりましたが、その分タキが正気に戻った時の感動も凄かったです。うるうる来てリイドみたいに泣きそうでした。(笑)
目線が変わるという進み方でストーリーも私好みでした。1作目があるのを知らずに2作目のこちらから読みましたが何不自由なく楽しく読めました。お話に出てきた、神制度を最初に廃止した国が前作での国なのかな?1作目も読んでみようと思います(^^)
前作の『神の飼育』がめちゃくちゃドはまりだったので期待過多だったのもあるのですが、ゲス好きの私にはメインカプがちょっとピュア過ぎて今一つのめり込めませんでした。
さらには『神制度』の維持のため今回の舞台となるガラでは最高の女郎を神にしつらえるのですが、その神を作り上げていく課程はなかなかエロくて読み応えがあるものの、そもそもこの神様がいることで何の役にたっているのかが私にはよくわかりませんでした。
『神』について『商品』という言われ方をしていたので、てっきり愛欲を知り尽くした淫靡な身体を使って不特定多数と神としての交わりをするとか、エっロエロの祭事をするとか、エロさを生かした最高級の金儲けの道具にでもされるのかと思いきや、民衆の前に透け透けの装束を着てお披露目するだけで終わりのようだったので、淫蕩な表情や仕草さえできれば精神まで破壊しなくてもいんじゃないのかなぁ…なんて思ってしまい、ちょっともやもや。
そして次の神に選ばれた姉の身代わりとなったタキはあまりにも純粋無垢で無知で幼いし、そんなタキの健気さに救われてしまうリイドはある意味単純で、甘酸っぱすぎる二人が私にはあまり萌えられませんでした。そんな中、世間擦れしていたメルヴィンの非道なゲスっぷりはなかなかよかったのですが、残念ながら当て馬として引っ掻きまわしてくれるなんてこともなく自爆。う〰️っ、もったいない。いいキャラだったのに。
しかしながら今回もいい働きをしてくれたのが触手ちゃんたち。ちょっとやり過ぎじゃないの?ってくらいに前作以上にくねくね、ぬちゃぬちゅ、ネチネチと執拗に責めまくって萌えさせてくれました(笑)次のノイエでは神様にどんな絡みを見せてくれるのか楽しみです!