電子限定描き下ろし付き
精液採取から始まる恋♡
表紙と作者さんのお名前はずっと前から見掛けていて気になってました。インパクトある。
虫歯先生初読みでしたが、他のも絶対読もうと思いました。めちゃくちゃ面白かったし良かった。
サキュバス修行中のツカサくんと自分に才能がないから才能ある人を発掘して特別感を得たいユタカくん。そう言いつつ、商才はあるから出張ホスト、雑貨屋・レコードレーベル・ライブハウス経営と手広く仕事してる。
次はアイドル発掘したいと思ってる時に出会ったツカサくんとのアレやこれやのお話ですが、全然予想をしない展開なので一度読んでみて欲しい。
そして、ツカサくんの可愛さを感じて欲しい。
一見強面で愛想がなさそうなのですが、照れ顔がいいし、甘いモノバカみたいに大量に食べちゃうし、謙虚だし、気持ちよくなっちゃうとツノと尻尾と羽が出ちゃうし、やっぱギャップ萌えって狡いけどいいんですよね。
サキュバスのツカサくん精子摂取すると異能力が色々使えるようになるんだけどその能力がユニークすぎるっ!
最初に出てきたのが、イメージを具体的に映像で見せる能力なのだけど、その画像がなんと[いらすとやさん]なのですよw商業漫画の中に[いらすとや]の例の絵が出てくるの斬新!ちょっと笑ってしまいました。ちゃんと作中でも[いらすとや]についてはツッコミが入ってます。
それ以外にも虹を見せたかったのに失敗して頭上にずっと雨が降ってしまったり、ユタカさんに気に入られたくて女体化したり。
悪魔なツカサくんは、誰よりもいたいけで健気ユタカさんへの恋心を隠してユタカさんの望む自分になろうとしてる。
これ、ユタカさんの自分発見成長物語でもある。
自分で発掘した素晴らしい人材を世界に広めたい、そこで自己顕示欲満たしたいって思ってツカサくんの素晴らしさをどう活かそうか考えてサキュバス修行としての精子収集も兼ねてデリヘルボーイさせるんだけど(一見悪どい男にも思えるな)モヤモヤしちゃってる。ツカサくんに性サービスさせる事にモヤモヤするなんて好きな気持ちあるからに決まってるのに、ユタカさん全然気付かないもんだから割と拗れちゃう。
最後の最後、なんか映画のワンシーンみたいなカット割りでとても印象的です。
読んだ後すごい作品に出会ってしまった感が二日くらい抜けなかったです。
シーモアだけど白線修正
ありがたい事に見えてます。
受けがとにかく可愛い! 表紙を飾るサキュバスであるツカサを皆で愛でる作品と言っても過言ではないかもしれません。短髪黒髪強面、という個人的に大好物の3点セットが揃っている時点でかなり好みだったのですが、そこに素直、努力家、人の善意に誠実、という思わず応援したくなるような性格が加わって、読み終わる頃にはツカサにめろめろになっていて、彼の今後の日常も読みたいなぁと思わずにはいられませんでした。
人間であるユタカもどことなく陰を感じさせる人物ではあるのですが、ツカサに対しては本気で可愛いと思っているのが伝わってきたので、不安は感じませんでした。一緒に良い仕事ができる人へのこだわりは持ちつつも、別に恋愛ができない人、恋人が欲しくない人というわけではないのでしょう。この人だ、と心に決めた人ができたら、その相手とは仕事を抜きにして接することもできる。これからはツカサを独占して可愛がって欲しいですね。感じると翼やツノが出てしまったり、魔法を使おうとして自分の頭上にだけ雨を降らせてしまったり、嬉しくなると花を出してしまったりもするツカサの可愛さに悶えてしまいました。
まず表紙が好きです。
メルヘンチックな装飾とアンマッチな表情の男の子。
そして「天国 in the HELL」という興味をそそられるタイトルとで
読む前から掴みバッチリですごい。
虫歯先生の作品は『不死身の命日』も既読で大好きな作品なんですが、
キャラづくりがお上手というか、他の作品にあんまりいない設定のキャラクターが出てくるので面白いです。
共通しているのはマイペースで自由なキャラクターがお好きなのかなぁという印象です。
この作品も、興味の赴くままに生きている攻めがでてきます。
表紙の受けは見た目いかついけど中身は控えめで小心者な見習い淫魔で、
興味を惹かれた攻めによって風俗嬢にされてしまうのですが、
それでもひたすら健気に攻めを隠れて想う姿が良きでした。。。
攻めが自分のことを好いてくれていると知った受けちゃん、
泣いたりするのかと思いきや、まさかの
嬉しすぎて魔力で虹を架けちゃうという、、
もう可愛すぎんか!!??って感じでした。
最高の健気受けでした。ありがとうございました。。。
虫歯先生初読み。ずっと積んでてやっと読みました。
おもしろい!
トンデモ設定ドタバタコメディなので、テンションだけで乗り切られる系だったら好みじゃないかも〜なんて思いましたが違いました。
展開に無理を感じることがそれほどなく、自然にさくさく読めました(私にとってはこれ重要)
ストーリーとギャグの組み立ての上手さを感じました。
ただ、ふざけているわけではない。根底に誠実さがあってのユーモアだから響くんですよね。
最初は顔が怖かったツカサがどんどんかわいくなって、うれしい時お花がぽんぽん咲くの、めちゃかわでした。
個人的には、まさかのツカサ受けでしたけどもw
ヒロト(脇役)が恋バナ大好きでオネエみたいになるとこは声出して笑いましたw
あとがきもよかったです。
マーク・トウェインの「天国にユーモアはない」という言葉がお好きで、BLもユーモアであり地獄の中の天国のような存在だと。
全くの同感です!!とうれしくなりました。
「天国にユーモアはない」いい言葉です。
私もただポジティブやハッピーなだけではおもしろさはなかなか生まれないと思っていまして。
毒や偏見、後ろめたさ愚かさ、ネガティブがあるからこそ生まれる笑いが好きです。
サキュバスというと人間の姿のときでもほんのりエロくて"いかにも"な感じが多いイメージでしたがツカサはエロいのエの字もない純朴さ!
おまけに健気。もうすっかり虜です。好き。
そんなツカサが恋をした相手、ユタカもなかなかにクセがある人。
色んなことに興味があり、ビジネスの才能もあり、そして憎めない性格。
悪い大人な感じはしなかったけど、女の子の告白の断り方に性格とこれまでの恋愛観が表れているようで、拗らせてるなぁと思ってしまった。
でもユタカもツカサの気持ちを聞いて、自分の想いも自覚して
ほわんとした雰囲気のラストがすごく良かったです。
女の子に変身してまでユタカに愛されたかったツカサが可愛すぎて最高でした。