一週間だけ、一緒にいて

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表題作ナツマチ

進藤 晶、中2〜大学生、騙されやすい性格
持田ゆづる、中2〜、明るくイタズラ好き

その他の収録作品

  • 番外編
  • その後

あらすじ

騙されやすいイケメン×秘密を抱える同級生
別れと再会を繰り返す、青春ラブストーリー

晶(あきら)には忘れられない友人がいる。
それは中学時代に仲良くなった同級生の持田(もちだ)ゆづる。
ヤンチャでいたずら好きな彼は仲良くなるのも急で、いなくなるのも急だった。
ゆづるが突然引越して早4年ーー今でも彼を思い出す。
そんな大学受験を控えた高校3年、晶はゆづると運命の再会を果たす。
嬉しい気持ちを隠しきれない晶だったが、
ゆづるは又してもすぐ海外に行かなければならないという。
近そうで遠い、捕まえられそうで捕まえられない、夏の甘く苦いーー思い出。

作品情報

作品名
ナツマチ
著者
ぴい 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
ISBN
9784865895292
4.2

(179)

(103)

萌々

(38)

(25)

中立

(9)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
23
得点
751
評価数
179
平均
4.2 / 5
神率
57.5%

レビュー投稿数23

ハッピーエンドです

ネタバレなしで読んだ感想を書きます。
途中不安になりましたが、ハッピーエンドでした!
これでバトエンだったら泣いてましたね…(バトエンが地雷)
最後まで読まないと話の末路が見えないので、あれですが、一言で言うと儚げのあるお話です。
途中まではバトエンっぽいので、バットエンド好きな方はここまで読む方法もあります!

0

泣いちゃうわい…

高校生たちの切ない恋の物語。

好きで好きで、すごく大好きなのに、素直に好きと言えない、告白されても受け入れられない切ない想いと悲しい事情に、胸がギュウッと押し潰されそうでした。


結構劇的なネタバレが致命傷になりそうな作品です。でもこのネタバレはぜひとも読んでから知って欲しいです。悲しくも切なくも、でも嬉しくもハッピーなこと。とにかくこの作品で1番の見どころです。


中学時代の同級生の晶とゆづるは犬を拾ったことで仲良くなり、一時は離れるけど高校生になって再会。高校生になった2人は、あのとき感じていた友情とは違う熱い感情を抱くようになっていきます。

この恋愛の気持ちを抱くようになるターンがとても好き。特に晶のほうがゆづるにドキドキして、身体まで反応しちゃうのです。晶は爽やかイケメンでモテモテ。好青年オーラがすごいのですが、この彼がゆづるのことを意識するようになって、ゆづるの身体に反応する様になっていくのが……すごく萌えました(〃ω〃)

そんなとき、思い出と称してゆづるの方からエッチのお誘いがきて、2人はエッチしてしまいます。これがまた…予想外にエッチでした。一回きりのエッチではなく、その後も何度かシちゃう2人なんですが、晶の方がゆづるを求めてるといった感じ。晶は体育会系なのか、好きの気持ちからなのか、絶倫くんらしいです(笑)
でもそういう優等生くんのガツガツ攻め、これまでの気持ちをぶつけているようで私はニヤニヤしながら読みました^ ^

ここまでは幸せな空気感が漂っているのですが、そのあとですね。晶から告白されたゆづるは、困惑顔で断ってしまうんです。
それがなぜなのか。この理由と、ここからのストーリーが本当に面白くて目が離せませんでした。私は涙まで出ちゃいましたよ…。


話の引きつけ方が上手いです。前半の2人のほのぼの&イチャイチャからの流れとはうってかわって、後半はまた違うトーン。緩急のつけかたが上手いなと思いました。
絵も良いんですよ(^ ^)洗練された絵柄ではないけど、アオハルの雰囲気に合っているし何より作風にピッタリ。爽やかな軽さを感じる線と、顔立ちのすっきりとした人物画はわたし的に好意印象でした。


可愛いワンコにも癒されました(^ ^)
素敵なストーリーに心がホンワカしました♪


2

2人の純愛が眩しい

BLコミックながら本の厚さがすごかったので、珍しいなと思いつつ手に取りました。まるまる一冊表題作です。

結論から言うとすっごく泣きました。BLでこんなに泣いたの久しぶりかもです。
じつは半分読んだあたりからバッドエンドを予想していたのですが、最後はハッピーエンドだったのでそこはすごく良かったです。でもゆずるの伯父の言葉はずしりと胸に刺さりました
表紙を見た限りでは、青春キラキラBLかな?と思ったのですが、読んでみたらすごく重いお話で、でもそれが物語に深みを与えています
ゆずるの底抜けに明るくていたずらっ子なとこは、病気や伯父のことを忘れたい思いと日々せいいっぱい思い残すことなく生きたいという思いからきているのかなと思うととても切ないです。
晶というキャラクターもまた素直で純粋でゆずるの冗談を真に受けるところが、とても可愛らしいです
2人はパックを通してしぜんとひかれ合うとこも良いですね
ほんとにきゅんときました。最後はどうなることやらドキドキしましたが、2人の思いが報われてほんとに良かったです
何度も読み返したくなるような青春と感動と眩しい夏がテーマのお話でお勧めです。

2

ぴいせんせいのなかで個人的いちばん!

ぴい先生の作品は、
過剰妄想少年シリーズ
エモーション・コントローラー
パラダイムシフト
パパと私とあゆむちゃん
しかまだ読んでないのですが、その中で、今作品、ナツマチがいちばん好きだなと思いました!
事前情報なしで読んだので、どんな感じなんだろうとかワクワクドキドキしながら読んでました。
途中、えっ本当に??っていう驚きのシーンがありましたが…
しっかりハッピーエンド。ほんとに良かった!!
なんでも信じるし、なんでもできるような攻めと明るく振舞おうとしてる受けです。
何かを乗り越えてのハピエンが好きな人は読んでみてください!

0

先生を信じて買ってみたら大正解だった…

ぴぃ先生の作品、これで多分4作品目かな。過剰妄想少年シリーズと噛んで噛まれては読んで、ぴぃ先生の心理描写とかエロの描き方が本当に好みで、外れがないので、今回も信じて購入してみました。

秘密、というのが気になり、中盤ら辺でそれが分かるのですが、やばいこれ地雷だった、やっちまった…と思い焦りました…。ですか、ま〜その辺は色々勘違いでした。
最後はハッピーエンドで本当に良かったです。

初めからずっと、2人の心情や青春の甘酸っぱさとか、両片思いの焦れったさ、そして若いゆえのなし崩し的なセックスも、とにかく良かったです。

ヘタレのような、優しい攻めはあまり好きではなかったのですが、今回でかなり好きになりました。

ハッピーエンドなので、皆さん安心して読んでキュンキュンしてください!

0

泣きました。

中学時代に突然現れ突然いなくなったゆづる(受)。
晶(攻)はそんなゆづる(受)が忘れられません。
そして高校最後の夏、再び再会します。

…でも。一緒にいられるのは1週間だけ。
一夏の淡い素敵な思い出。

ずっとゆづる(受)に何かある、とは思っていましたが…
ラスト、本当に感動しました。涙なしに読めなかった…ハピエンでよかった、安心しました…。怒涛の展開で、ハラハラでした!
(…最後の展開はなかなかありえないかもしれませんが…笑)

1

1コマたりとも見逃せない、きらめく恋

初読のとき、泣き過ぎて、胸が苦しくなり過ぎて、全くレビューが書けませんでした。
「神」評価を入れるだけで精一杯だったので、改めて足跡を残しに参上しました。

中2で出会ったいたずらっ子の持田ゆづると、素直すぎて騙されやすい進藤晶。
中3になる前に転校して行ったゆづると会えなくなって4年。
高3になった晶の前にまたゆづるが現れて…。

2人の恋を中学時代から今に至るまで、じっくりと丁寧に描いた作品です。

別のクラス、問題児と優等生、接点のなかった2人の距離が近付いたのは、ゆづるが神社で世話していた捨て犬を、晶が拾ったのがきっかけでした。
パックと名付けられた子犬の散歩を毎日一緒にして、同じ目線で同じ景色を見る。
離れた場所から思い描いていた「持田の目に写るきらきらした世界」を共有して、名字から下の名前で呼び合うようになって…、という仲良くなっていく過程が、本当に中学生らしく瑞々しく描かれています。

再会の瞬間も、一緒に過ごした数日間も、心理描写から表情、何もかもが素晴らしい。
1話目でしっかりと2人の土台を読めたおかげで、この2人のことをわたしも中学から知ってる!という気持ちになれるんです。
だからこそ晶の気持ちの変化がこそばゆかったり、一緒にゆづるの横顔に見惚れてしまったり。
誰もが経験してきた「初恋」や「初めて」をもう一度トレースできるような、恋を自覚したときの若干の気まずさと弾むような気持ち、からだを重ねたことで浮かれる気持ちもすごく的確に描かれていて、良いんですよー。

そして読者だけに明かされるゆづるの事情。
ここからは涙なしには読めません。
中学時代の数ヶ月が、再会した1週間足らずの日々が、ゆづるにとってどれだけ大事だったか。
ゆづるの想いが胸を締め付けて、言葉が心に刺さってきます。
全てを知った晶の喪失感も、本当に息が出来ないくらいの苦しさになって紙面から伝わってくるんです。

テーマがテーマだけに、陳腐な話に思える方もいらっしゃるかもしれません。
ラストに拍子抜けする方もいらっしゃるかもしれません。
だけどわたしはこの作品に出会えて、本当に良かったと思うんです。
ぴいさんが2人を創り出してくれて、こんなにもきらきらした恋を描き上げてくれたことで、たくさんときめきと切なさとしあわせを分けてもらえた喜びでいっぱいです。

素晴らしい映画を一本観たかのような充足感で満たされます。
たくさんのひとに読んでほしいけど、安易に実写化はしてほしくない。
この世界はぴいさんの絵で、この本の中だけでいい。
それくらい完成されているので、声がついたり、動き回ったりしなくていいんです。
大真面目に切ない恋をしていた2人が、今も晴れた空の下、どこかでしあわせに暮らしている。
そんな風にときどき思い出しては、胸がきゅうってなりつつもあたたかい気持ちになれる。
素晴らしい1冊です。

2

カワイイお話

いつも明るいゆづる。そんなゆづるが降ってきて、、
学校で仲良くなった、晶とゆづる。晶は絵に描いたような好青年。爽やかで、疑うことを知らず、バレー部のイケメン高身長モテモテ男子。
一方のゆづるは、ちょっと体が弱いけど、いつも明るく、逆に自分の寂しさや弱さを見せないタイプ。
両親が亡くなり、意地悪な叔父に引き取られており、家庭環境は不遇。

こんな二人ですが、一度は晶の転校で離れ離れに。でも再会し、ひと夏の思い出にと、ゆづるは抱いてほしいと申し出る。

全体に、ほのぼの明るい雰囲気ですが、ゆづるの病気と、家庭が暗い影を投げかけています。ゆづるの叔父は、ここまでおかしな保護者っていないよな、って思うくらい、シンデレラにおける継母状態。
あと、死んだっていう嘘も意味がわからん、って感じですが、そういうお話を気にしなければ、全体には爽やかハッピーエンドのよいお話でした。

0

キラキラの青春ラブストーリー…は、いいんだけども。

凄く線が綺麗で、かわいい絵柄で、キラキラしたお話でした。

自分の体のことを隠しながら、それでも一緒にいたいと頑張るゆづるくんが健気で…!


ただ、終盤の、学校の先生からゆづるの体について知らされるくだりから、ちとこう、突っ込みたくなることが沢山あって冷めちゃった部分が…ゴメンなさい…以下、アラフォーオババのほざきです。

学校の先生も病院関係者も、今の時代は個人情報保護違反で下手したらクビ切られるんですよ。

まあ先生は時代に着いていけないオッサンてことで、個人の性格かな?と思えなくもないのですが、全く面識のない病院関係者が、未成年の子供相手に転院先を教えたり、入院記録から死亡したって情報(しかも人違い)を渡したりはしないでしょ…まあ今の病院の受付は派遣にやらせてる所がほとんどだから、たまにはこんなヌケてんのも…おるかなあ?

お金の話にしても、生まれつきずっと患ってて保護責任者がネグレクトしてる未成年なら病院側のケースワーカーさんが対応してくれそうなもんだけど。高額医療費補助とかあるし。

ちゅーかさ、知らせもなく退院した養い子の忘れ物を、病院に連絡されたからって引き取りにくる叔父さんて実はそこまで悪い人でもないんじゃ…?いや、そりゃ、アキラに「ゆづるは死んだ!これ遺品だからくれてやる!」とか言ってるんだから頭おかしい人なんだけども。でも、そーゆー人なら病院から連絡が来た時点で「そっちで捨てとけ」くらい言いそう。わざわざ取りに行くかなあ。

あと心臓にペースメーカー埋めて、2ヶ月で退院して日常生活に戻れるものなのか…Hしても大丈夫なの?一人暮らしよりは誰かと一緒の方が安心かもだけど…?

とまあ、後半にツッコミ所がありすぎて、前半の感動が薄くなってしまいました…

この辺を疑問に思わず流せる若さはもうないな。ああ、歳は取りたくない。

0

良いところはあるはずなのに…

ここでの評価が良かったため、購入したのですが、自分にはあまり合わなかったのかなーと思いました。二人のキャラクターの純粋さだったり、疎遠になってからまた再会するロマンチックさだったり、作品の良いところもたくさんあるはずなんですけど、何故か読んでいてすごい退屈だったというか…。自分でも理由はよくわからないのですが、たぶんストーリーがあまり私には刺さらなかったのかな、と思います。たまたまその時の気分でそう感じてしまっただけなのかもしれないので、また機会があれば読み返してみようとおもいます。

0

全体的に軽い、展開が早すぎる上にあっさり…

表紙のイラストが綺麗で購入してみたのですが正直期待外れでした。
キャラクターのセリフや、ストーリーの構成に重みが全く感じられません。作品の明るい雰囲気に対して無理やり重い展開を作ろうとしているのが感じられて見苦しさがありました。最初から最後まで「????」と言った感じです。表紙は綺麗なんですが実際の漫画のイラストは綺麗という訳ではなく、かといって空気感が繊細に描かれているという訳でもなく……。ストーリーの進度も早すぎて何もかも中途半端と言った感じです。男同士の恋愛の難しさの点も完全に度外視でした。ここまで薄い内容ならエロメインにすれば良かったのに……。

ストーリーが軽い、絵も綺麗とは言い難い、エロも割とあっさり、正直オススメできる作品ではないです。表紙のイラストは綺麗だった分中身がお粗末でとても残念でした。

1

病気を描くって難しい

途中まではすっごくよかったんです!高校生同士で性格の違う2人が、徐々に惹かれあっていく様子が丁寧に描かれていて、じわしわ恋愛的な意味で好きかなって思い始める様が!

病気ネタはなかなかに繊細なテーマで描くのが難しいと思います。ただそれはそうとして常識から外れすぎてる描写に中盤以降テンションが下がってしまい…
長くもたないと思われてる未成年の患者が、一週間も病室を抜け出して放っておく病院とは。病院がそう簡単に他人に転院先を教える事って無いと思うのですよ。あまつさえ同姓同名の患者を同じ病室にするって取り間違えリスクがあるから普通しないのでは…そもそも"持田ゆづる"なんて珍しい名前で同姓同名?と、もやもやに最後畳み掛けられてしまいました。前半は良かっただけに残念。

1

泣いちゃった。

ぴい先生、最高だわ。。。。
個人的に好きなシーンはロッカーみたいなところに二人が入ってやばくなった時w見てる私がドキドキした。
展開もいい、二人の思いがすごく伝えられてぴい先生やっぱ凄いなって思う。
青春っぽい話で攻めと受けが純粋でこんな設定大好きって思ったけど、切なくて泣いた。でもハッピーエンドでよかった。
今がどれだけ大切かを考えさせる。心に残る作品でした。

4

切ない

ぴい先生の今まで読んだ作品は割とコミカルな作品が多かったので完全に油断してました。
結構シリアスめで、主人公の晶とその友達のゆづる。
階段から落ちてきたゆづるを受け止めるところからの出会いが印象的で、そこからは親友のようにずっと一緒にいるくらい仲良くなる二人。
けどある時ゆづるは晶の前から突然姿を消してしまいます。
会えない間もずっとゆづるのこと気になっていた晶。
高校3年生になった晶の前にふらっと現れたゆづる。嬉しくて仕方ない晶だけど、またしばらくしたら海外に行かないとと言ってどこかへ行ってしまいそうなゆづる。

一度関係をもってしまったけど、ゆづるは晶を突き放します。
その理由が悲しくて泣けました。

お互い想いあっているけど、まだ学生だし自分の力だけではどうにもならないことがあって。
ゆづるが抱えているものが重すぎて、そして晶には悟られまいとするゆづるが健気で、そして晶はひたすら優しくて。

悲しいけど未来を感じられる終わり方だったので良かったです。
久々に心揺さぶられました。
ぴい先生ってシリアスからコメディまで本当に幅広いなと改めて感心しました。
まだ読めてない作品もあるので、これからちょっとずつ他の作品も読んでいこうと思います。

5

前半は夢中になって読みました

(※このレビューには重要なネタバレ、個人的意見が入っております。作品未読の方、作品の美しい雰囲気を壊したくない方は飛ばして頂けると幸いです。)
とても切なくて、でも全体的な雰囲気はどこかほっこりするような、素晴らしい作品でした。これは本当にネタバレなしで読んで頂きたい作品です。

私も出来るだけネタバレなしで読みたいと思い、表紙とタイトルのイメージで読み始めたのですが、ここからまず大きな勘違いをしてしまいました。
左下の横たわる少年が微笑みながら目を覚まさず、右側の少年が「なんで起きないの?」と泣いているように見えたんです。帯にもどこか悲恋めいたイメージを持ってしまい、「もしかしてこの黒髪のコが亡くなってしまうのでは?」と。
なので、いかにも元気で健康そうな右側のコ・ゆづるが病気だと知った時は本当に驚きました。犬を拾い2人一緒に散歩するエピソードは本当に見ていて微笑ましく、でもなぜか泣けてくる。2人があまりに純粋で眩し過ぎて、私がもうとっくの昔に忘れてしまっていた何かを思い出させてくれた気がしました。そのせいか、最初のお別れのシーンは悲し過ぎて一度読むのを中断する程辛かったです。
でも、4年後、2人が再会してからの一週間、ここからが本当の見せ場でした。民宿でバイトをすることになり、夜の海で遊んだ後「思い出に」と体を重ねる2人。旅館でもいちゃいちゃする幸せな時間がずっと続いて欲しかった…。
「好きだ、離れていてもいいから付き合おう」と言う晶を下手な嘘で拒絶するゆづる。
この後描かれるゆづる視点のお話を読み、だから断ってしまったのかと、より切なさが増しました。

このへんまでは物語に入り込み、夢中になって読めたのですが、この後気になった点がいくつか。

まず、ゆづるが入院しているハズの病院を訪れた晶に対する病院の受付対応。晶の素性を確認もせずあんなに大事な事を軽々しく告げることにびっくり。普通「どういったご関係の方ですか?」と一言確認すると思うのですが…。
そして「持田ゆずる」という名前、珍しいと思うのですが。そんな偶然有りえる?というあたりで素に戻ってしまい、前半の感動が一気にどこかへ…。(仮に同じ名前の患者さんがいても、普通同室にはしないんですよ。薬とか点滴とか間違え易くて医療ミスの原因になるから。)
ゆづるの叔父さんの発言。読者を一度ミスリードさせ、ラストでびっくりさせるためだとわかってはいるのですが、あそこまでハッキリ言ったら、ああ本当なんだなって読者は信じると思うんですよね。
それを、受付のうっかりミスでしたというオチがあまりに残念過ぎる。
そもそもずっと入院していたゆづるがリハビリなしで外出してる段階で設定に無理はあったんだよなぁ…とか、叔父の家を出て晶と暮らすって、いくら手術したといっても、何かあった時本当に大丈夫なの?とか、余計な心配ばかりしてしまってもうお話が入ってこなくなりました。

家族が大きな病気で入院し、その手続き、身の回りの世話を一度経験したことがある方はいろいろ気になる点が出てきてしまう作品かもしれません。
これはあくまでマンガだし、そんな所イチイチ気にしなくても…と自分で自分に言い聞かせながら読んだのですが、一気に現実に引き戻されてしまいダメでした。

レビューするかすごく悩んだのですが、あくまでこう感じる人もいますよと受け取って頂ければ幸いです。

途中までは本当にいい作品だった分、ラスト近くのやや強引なお話の進め方がひっかかってしまったのが残念でなりません。
神評価にする予定だったのですが、今回は萌×2評価で。
後半の展開がもう少し違っていれば間違いなく神評価でした。

8

出会いと別れが繰り返される、切ないストーリー。

出会いと別れが幾度も繰り返され、切なさの滲むストーリーでした。
収録作品は表題作『ナツマチ』のみ。
番外編等も合わせると約290pという大変読み応えのある1冊です。

「病気」を取り扱った作品は どのような作品であろうとも苦手で、今まで一切触れずに過ごして来ました。
しかしこの『ナツマチ』は、病気の受が登場する作品でありながらも、2人の心の動き 両片想いが丁寧に描かれており、読み切ることが出来ました。

長い長い道のりを経て 漸く結ばれた2人の姿に、思わず目頭が熱くなってしまいました……
この作品に出会うことが出来て、良かったです。

3

青春ラブストーリー

試し読みや帯からだとどんな話なのか、わからなかった私…。
おちゃらけなのか、癖ありなのか…どの路線??

読んでみた結果、青春と涙ありでした( ・ ・̥ )

出会いは中学生、それから大学生になるまでのお話です。
イタズラ好きなゆづると、真面目で言われたことをすぐ信じちゃう晶。
タイプの違う2人だけど、どこか心惹かれてしまう( ´` )
ゆづるには事情があるようで、突然の別れが。
そして4年後、突然晶の前に現れたゆづる。
でも一緒にいられる時間は1週間ー。
仲を深め、惹かれてる気持ちに気付いたのに、相手を傷つけて再び別れることに。

晶も一方的な別れを告げられ、可哀想であったけど、
ゆづるの抱えてるものがもっと辛くて、苦しくなりました(;_;)
またそれを知った晶が辛いですよ…。

晶もゆづるも一緒にいると無邪気に楽しくて、でも成長につれて愛おしい気持ちも出てきて(*´°`*)
今まで一緒にいられなかった分、一緒にいられる喜び、幸せを大切にしていける感じが良かったです。

晶のキャラが憎めなかった。真面目くんでお人好し、人の言ったこと真に受けちゃうし、優しくて温かい。そして天然あまあまなのが良い〜。
そんな晶の温かさや心地良さがゆづるの心の拠り所になっていてくれて良かった。

何も知らずに読んだ1回目はうるうるしてしまいましたが、知ってから読むとまた感慨深く心打たれました〜。
とにかく、幸せそうな2人が見れて良かった( ˊᵕˋ )♪この一言に尽きます。

作者さんの作品の中では爽やかで切ない青春ストーリーですね。
読めて良かったです♡︎( ´` )

4

2018年のベスト1,2を争うキラキラ眩しい青春BL!

良かった〜〜〜!
青春のきらめきが眩しくて尊くて朝から盛大に泣いてしまった。
一年の終わりにとても晴れやかに心の洗濯ができた気分です!
読み終わった今は表紙を眺めてるだけでいろんな思いが巡って胸にくるものが……(T_T)

結末を知ってからじゃなきゃ読めないって方以外は、本作はあまりレビューを漁らずに読まれるのをオススメしたいです。
私もネタバレは極力控えます。

神評価の決め手はカップリングかなやっぱり。
攻めの〔晶〕が【騙されやすいイケメン】なんて形容されてるけど、これは少々言い方が相応しくないんですよね。
騙されやすいんじゃなくて、疑わないんですよ。
だから重い秘密を抱えている〔ゆづる〕が、晶の前では安心して“元気で悩みなさそうなおバカ男子”を装えた。
嘘が疑われない。それってゆづるからしたらすごく救われる存在だったんじゃないかな。
うまく言えないけど、晶と過ごす時間の中だけは嘘の自分が100%本当の自分になる感覚というか、そこでなら飛べるような錯覚を起こさせてくれるような居場所感というか、そういうのって案外バカに出来ないくらいに心を軽くしてくれる作用があるから。
ゆづるの嘘の中には本当もあるんですよ。
それをどれが嘘でどれが本当か分からないくらいに嘘の中に紛れ込ませてるの。
嘘だよーって言ったら嘘だってすぐに信じてくれる晶の前だから「本当」も吐き出せた。
嘘だよーって言うことで自分自身もごまかせてたってのもあるかもしれない。

ゆづるが何を隠してるのかな?ってのは、ぴいさんのリードによって二つ頭に浮かんでくると思います。
それをどっちなのかな?って思いながら読み進められるようになっているのが巧くて、最後まで緊張しながら読みました。

私が思う「青春」って、笑ったり泣いたりを全力で出来ることなんです。
それが大人の自分の目から見ると、眩しくて尊くて泣けてくる。
切なさに泣くんじゃなくて、全力の尊さ、眩しさに涙腺が緩むんです。
本作は途中にすごくヘビーな展開があるから、あぁそこで泣いちゃったのかな?って思われそうな気がするので、そこじゃないよーってことをこの場を借りて最後に言っておきます。


ふーじょんさん惜しいぜーと思うのは、なんで「一週間だけ、一緒にいて」を大きく帯に使わなかったのかなってとこ。
「このセックスも思い出づくり?」ってパンチ弱くない??

【電子】シーモア版:修正白抜き、カバー下なし、裏表紙○

8

本気を込めた恋

真面目くん(晶)とお調子者くん(ゆづる)、タイプが違うからこそ惹かれ合う、両片思いの爽やかで切ない恋愛物語です。

病気持ちのゆづる(受)が、それを隠して、晶(攻)に命がけの恋をし、ゆづるの病気を知らずに、晶はゆづるの明るさに惹かれて恋をします。切ない両片思いですが、悲しみというよりも、2人でいる時間の楽しさや嬉しさが伝わってくる、明るくて爽やかなお話です( ^ω^ )
途中ヒヤッとする場面もあり、ゆづるの体を心配しますが、大丈夫です、生きてますよp(^_^)q

かける命があるならば、この命尽きるまで、この恋に全力を注ぎたい…とまでは大袈裟ではありませんが笑、でも命がけの恋をゆづるがしてるなっていうのは分かります。
どうせ死んじゃうなら、一回でいいからHしたいな…そんな軽い気持ちが、まさかの晶からの告白。嬉しくて嬉しくて、でも、死んじゃうんだ…あぁ、俺以外を好きにならないでほしいなぁ…。
残された人を思う気持ちも、大切です。自分が死んでも幸せでいてほしい。その通りです。でも、それは綺麗事だなって思えるくらいに、ゆづるの本気を感じました。自分が死んだって、自分以外に好きな人を作らないでほしい…これ凄く私は共感できます。好きな人には、ずっと好きでいてほしいですもん。

晶目線でもゆづる目線でも2人の恋は描かれ、双方の気持ちが分かるのも面白いし、切なくて泣けてくるし、楽しむことが出来ます( ^ω^ )

4

優しさの溢れている世界

 受けの持田が抱えている秘密は結構重いものなんですが、それをほとんど感じさせないくらい、読後は爽やかな印象が残る作品でした。どこまでも純粋で思いやりに溢れている進藤と、底抜けに明るい持田のおかげで、これだけ後味のすっきりした作品になったんだと思います。進藤があまりにも善良で、持田に何を言われても彼を責めることなく自分の中ですべて完結させてしまうようなキャラだったので、もう少し自分の気持ちを相手と共有できたら良かったのかなとも感じましたが、だからこそ同じく1人で抱え込もうとしていた持田を一番理解できるのかもしれませんね。

 ただ、明るい雰囲気を大事にし過ぎて、持田の秘密が明かされても切ないとか、悲しいとか思う余地があまりなかったような気もします。最後のオチも、今までの持田の覚悟に対して結構軽いものになってしまったなと。明るい部分と切ない部分のギャップが、もっと大きい方が引き込まれやすいんじゃないかなと思いました。でも、2人が笑って青春しているシーンは大好きですし、濡れ場はさすがの色っぽさだったので、全体的には満足です。

1

青春ど真ん中に恋する姿がストレートに伝わります!

すごく分厚くてなかなかのボリューム感です(´⊙ω⊙`)

正直に言うと試し読みの部分はゆづる(受け)が好みにあわないかも…という不安がありました;
でも小冊子特典目当てでとりあえず購入したんですが、読んでみたら買って良かった!と。
(読まず苦手良くない(`・ω・´)ん!)

一生懸命恋してる感じがストレートに伝わってきてとても良かったです!
地雷がなければネタバレを見ずに読むのをオススメしますヾ(*´∀`*)ノ


出会いは中学生。
突然の別れのあと再会するのが高校生。
そして再び目の前から消えてーーー。
別れと再会を繰り返す青春ラブストーリーのお話です。

攻めの晶はちょっと天然さが見えるほどの素直くん。
人を疑うことを知らないのかなんでも信じる真面目さが可愛い!
人に好かれるタイプでほわわんとした笑顔からマイナスイオンを感じます。
中学時代の幼さの残る顔と、
高校時代の大人に変わりつつある顔と、
この成長過程がね!萌えますね!!!╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !

受けのゆづるはイタズラ好きのやんちゃっこ…かと思ってました。
冒頭で晶をからかってるのがちょっと苦手かな?と読み始めたらッッ(;///;)
いろんなモノを抱えてて、その中で唯一晶との時間が宝物のようなひとときで。。。
無垢な笑顔をみせたかと思えば一転、精一杯の虚勢を見せるなど切なさにキュッときます。


中学時代は2人で過ごす時間がキラキラの笑顔に溢れていて爽やか!
恋のような友情のような微妙なラインで純粋さに萌えます。
若葉って感じの青い香りがとても良き…+゚。*(*´∀`*)*。゚+
別れで晶が泣く場面は中学生の男の子っぽさがあってキュンキュンしました!
涙を見られないようにギュッと握りこぶしで顔隠してるのを見て涙腺が…;;

高校生になり4年のブランクを感じさせないほどの再会が微笑ましいです。
2人は時間はいっきに中学時代まで巻戻ったかのよう。。。
なんですが!もう高校生ですからね!!!
いつまでも子どもじゃないのです。

若葉のような青い香りが一気に濃密な香りへと変化するのがすごく萌えました。
晶が恋の自覚を持つ瞬間は男ならではの反応で分かりやすいの良き◎
友達に欲情しちゃってドキドキドキドキしてるのがすごく伝わりました。

そこから一気に駆け上がる階段。
晶にとってゆづるへの気持ちでとても幸せを感じてるのですが、
ゆづるターンになると晶と違って幸せだけじゃない感情が見られます。

どの場面でもどんな形でも、
常に伝わってきたのは晶とゆづるが一生懸命恋してる姿。
別れの度に何度も泣いて、それでも会いたいと求めしまう。
青春ど真ん中の心打たれる作品でした(∩´///`∩)

ハッピーエンドの先は今度こそ離れないですよね?
おじいちゃんになるまで仲良く元気で暮らせますように…。
(あ、晶のエッチは激しそうだから手加減だけお願いしたいw)

5

泣いて笑ってまっすぐに恋をする。これぞ青春BL!

楽しみにしていたぴい先生の新刊!!
真っ直ぐで優しくて、切なくて泣いてしまうような、本当に素敵な一冊でした!

前半は攻めの晶視点。後半は受けのゆづる視点で語られる294ページ(電子版では)の青春BLです。

中学で出会った2人は、晶の飼い犬であるパックを通じて友情を深めるものの、ゆづるの転校のため離れ離れになってしまいます。
それから4年が経ち、再会する2人。
すぐに以前のように打ち解け、一緒の時間を過ごす2人でしたが、 1週間後に今度は外国に渡ってしまうと言うゆづる。
そんな中、ゆづるが「思い出作りとして一発相手してくれない?」と体の関係を求めてきて…?

中学生の頃の、友情をほんの少しだけ超えた〔甘酸っぱい恋のカケラ〕のようなもの。
そこから始まる、2人の想いや関係性が徐々に高まっていく描写には、終始キュンキュンさせられっぱなしでした!
まだハッキリ恋だとは気付かない恋愛の一歩手前〜欲情を伴って恋を自覚する瞬間。
こういう恋に至る流れのシーンってたまらなく好きです。

夜に忍びこんだ学校で、守衛に見つかりそうになり2人で隠れる狭いロッカー内。
ゆづるの白い首筋に下半身が反応してしまい、戸惑いながら必死にそれを悟られまいとする晶。
友情が恋に変わる瞬間。
ドキドキドキドキ…

「あ〜!これぞ青春BL♡」と、私の中の理想にピッタリとハマり、ハートを鷲掴みにしてくるのでした。

両片思いの2人が、密かにお互いに欲情して気持ちを昂ぶらせて…からの初Hには本当に萌えまくりでした!
ぴい先生の描く、明るく可愛い受けが顔をへにゃへにゃ〜とさせて感じる姿、すっごく好き♡

そして幸せなエッチから一転、悲しい別離のシーンに。
そこからは胸が痛くて苦しくて、、、
序盤から見え隠れしていた不安要素が一気にのしかかってくる後半は、ページを捲るのがやっとでした。

ゆづるの抱えてるものとは何なのか…?
2人の恋の行方は…?

晶視点ではゆづるの天真爛漫さや可愛さ、無防備なイロケに一緒になってドキドキし、
ゆづる視点では晶の純真で真っ直ぐな優しさや強さにノックアウトされ…
自分も主人公たちと共に、青春を楽しんだり恋に苦しんだり出来る。そんな一冊でした!
こんな風にいろいろな感情をくれる作品が大好きです♪

切なくてたまらない後半を読み終えると、最後に残るのは、キラキラと輝く明るく真っ直ぐな2人の笑顔です。

《夜明けの腐女子》さんには特に、大変オススメな作品だと思います。

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友情からはじまった、青いけれど、人生かけた一生懸命な純愛。

ぴい先生の作品って、過剰妄想とか、EDとか、”キワモノ” な作品が多い気がするのですが、本作は完全なる ”青春モノ” !
約300ページかけて、中学生~高校生の青いけれど、人生かけた純愛を描いています。

恋する一途さと、相手を思いやる健気さに涙がこぼれてきます…

※同時発売の『過剰妄想少年(2.5) 』と同時購入すると、特典を集約した『ぴい5周年記念小冊子』がもらえます。
ふゅーじょんぷろだくと作品限定ですが、書店特典も収録されているので、これは入手した方が良いと思います!


中学2年生、晶はバレー部の優等生タイプ、ゆづるはイタズラ好きな明るいムードメーカー。
「そのジュース飲むとハゲるぞ」とか「サソリがいた!」って、ゆづるのどーしようもない嘘を、晶はイチイチ真に受けて慌ててます。

ゆづるが気にかけていた捨て犬を、晶が飼うことになって、二人は一緒に帰ったり、犬の散歩をしたりして仲良くなります。
優等生とかわいいやんちゃな子、正反対な二人が仲良くじゃれているのが微笑ましいはじまり。

でも、学校を休んでいるゆづるが心配で、晶が家を訪ねると、ゆづるの親は死んで叔父と一緒に住んでいること、明日転校することを告げられてしまう…
最後に犬の散歩を一緒にして、また一緒に散歩をしようって約束した二人。

【ドウシテ、ゆづるハ突然イナクナッテシマッタンダロウ?】


それから4年経って、晶がゆづるとのことを思い出していたら、ゆづるが突然会いにやってきた!
変わらない人懐っこい笑顔、犬の散歩して、一緒に遊んで、中学の時の二人のまますごく楽しそう。

ただ高校生でカラダも成熟してきますからね。
学校に忍び込んでロッカーに隠れて密着していたら、晶はゆづるの首の細さや色の白さに興奮して…

そしてゆづるが、海外に行くことになって、経験しておきたいから「一発 相手してくんない?」と誘ってくるから、二人は夜の海辺で…

晶はゆづるを抱いて、中学の時からゆづるを好きだったことに気づき、ますますゆづるが愛おしく感じられる。
顔を真っ赤にして晶を受入れるゆづるも晶のことが大好きに見える。

でも、晶が告白すると、ゆづるは頑なに遊びだと言い張って消えてしまう…

【ゆづるモ晶ノコトガ大好キナハズナノニ、ドウシテマタ消エテシマウノ?】


そこから、ゆづるの抱えている問題が語られます。
どうしてゆづるは二度も晶の前から消えなきゃいけなかったのか、
消えている間に何をしていたのか、
どれだけの覚悟で晶に会いにきたのか、
晶に好きだって言われて嬉しくってしかたがないのに、
晶と一緒にいることができない苦しみ…

ゆづるがいたずらっ子だったのは、苦しみの裏返しだったのかもしれない。
あんなに、人懐っこい笑顔の裏側で、ゆづるはこんなにも重苦しいものを抱えていたのかと、胸がおしつぶされそうになりました。

「一週間だけ、一緒にいて」
裏表紙に大きく書かれた文字、サブタイトルになってもいいキーワードだと思う。
そこにどれだけゆづるの願いがこめられていたことか…

晶とゆづるの二人を思い浮かべた時の背景はいつも夏。
夏は毎年やってくるけれど、誰もが夏を迎えられるとは限らない。
タイトルの『ナツマチ』を漢字にすると「夏待ち」になるのかなって思います。

ゆづるに、晶と一緒の幸せな未来をあげてください。
晶とゆずるが楽しくって幸せな夏を何度も過ごせますように。
神様に祈るような気持ちでその続きを読みました。


花びらが舞ってる河原(野原?)で笑いながらじゃれてる幸せそうな表紙。
10代の淡くてかわいい恋の話だと思ったから、こんなに苦しさに胸を締めつけられて、一生懸命さに涙しちゃうなんて想像できませんでした。
あー、ぴい先生にやられたなぁって読後感です。


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