このように戀をしたのは初めてだ

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表題作嫁にはつ戀 ~あやかし癒し・参~

紅龍(煌龍)、若葉を嫁と呼ぶ神格に近い龍
天野若葉、妖たち向け薬師をする大叔父の跡継候補

その他の収録作品

  • 天邪鬼来訪
  • あとがき

あらすじ

鱗の生え変わりのため、龍が塒に籠ることに。
別れの前夜たっぷり愛し合った二人だが、戻った龍は若葉のことだけ忘れていて――!?
あやかし相手の薬師の後継者候補として修業中の若葉は、千年以上生きる人ならざるモノにして超絶美形の龍から「嫁」扱いされ不本意ながら深い関係になってしまっている。
ある日、百年に一度の鱗の生え変わりで龍がねぐらに籠もることに。
「……おまえにこうして触れていいのは、俺だけだろう?」――旅立つ前夜いつも以上に執着と独占欲をあらわにした龍にたっぷり愛された若葉は、認めたくない淋しさを募らせる。
しかし、ようやく戻った龍は若葉のことだけ忘れていて――!?

作品情報

作品名
嫁にはつ戀 ~あやかし癒し・参~
著者
真崎ひかる 
イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
嫁にこい ~あやかし癒し~
発売日
ISBN
9784576190068
4.2

(5)

(2)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
21
評価数
5
平均
4.2 / 5
神率
40%

レビュー投稿数2

大切な存在だからこそ

本シリーズは
千年を生きあやしの中でも格上の龍と
大叔父の後継の薬師見習いのお話です。

攻様の鱗の生え変えによる騒動と
受様に憑き物がつく短編を収録。

フリーターだった受様が
変人扱いされる大叔父の元に来たのは
20才を目前に控えた春でした。

あやかし相手の薬師をする大叔父の元
受様を後継として修業する事になりますが

幼い受様が川で溺れたところを助けた
恩人でもある攻様は龍のあやかしで
受様を"俺の嫁"といって憚らず
大叔父の家にて居着きます。

今では攻様を追ってやってきた
元嫁候補の白蛇のあやかしと
攻様の類友の龍のあやかしまで
大叔父宅で棲みついたため

今年の大叔父宅は
賑やかなお正月を迎えます。

寒さが一段と厳しくなる中、
攻様が鱗の生え変わりのために
7日程山奥の塒に籠ると言い出します。

生え変わりは100年に1度の周期で
その間の攻様は長い眠りにつくため
受様に呼ばれても応えらないから
気を付けろと言われた受様は
攻様の不在で夜もぐっすり安眠でき
平和に過ごせると喜びます。

たっぷり受様を愛でた後
攻様は塒で眠りにつきますが

攻様の鱗が生え変わるということは
受様に憑けられた攻様の鱗も
生え変わる可能性が有り
狙われる可能性が発覚した受様は
平和どころか不安満載な日々に
疲弊していくのです。

攻様は予定より早く戻ってきますが
なぜか受様に関する記憶がありません。

果たして攻様の記憶は戻るのか!?

本シリーズは俺様な龍のあやかしと
嫁扱いされる人間の薬師見習いの
ラブコメディの3巻目となります♪

前巻で攻様の押しかけ花嫁である
白蛇のあやかしがやってきたことで
攻様への気持ちを自覚した受様でしたが
ツンデレさんなので攻様の"嫁発言"を
認めるまでには至りませんでした。

受様が認めなくても
2人が恋仲なのは周知の事実ですが
受様が認める日は来るのかなぁと
思っていたのですよね。

そうしたら3巻目が出て
しかも攻様の記憶喪失で
2人の関係が強制リセットされる
という驚愕な展開でした!!

龍の鱗の生え変わりとは
千年以上の膨大な時を生きる龍の
記憶を整理を兼ねたもので
「必要なモノ」と「不要なモノ」を
仕分ける為のものだそうで

忘れられた受様はもしかして
自分は不要なのかと疑いますが
類友龍も白蛇も即座に否定します。

受様に早く会いたいがために
眠りを短縮したせいでボケていて
きっかけがあれば即思い出すはず
と問題視すらしていません。

しかし、
元々劣等感の強い受様には
攻様の子猿呼びでの冷たい態度は
かなり堪えるものでした。

受様に甘かった攻様が
本来の高位あやかしらしい
冷たく傲慢な態度に出て

強気だった受様が本当は攻様に
そんなに好かれていなかったのかと
疑心暗鬼になっていく様子に
ワクワク&ドキドキ♪ (^O^)/

デキカプな2人なので
記憶復活は暗黙の了解事項として
安心して楽しく読めました♪

巻が進む毎に受様に協力的な
あやかし達がほのぼの度を増していて
今回受様のためにと頑張る小鬼が
すごく可愛いかったです。

あとがきによると骨董店の後継者の
恋バナ構想もあるようなので
次巻を期待して待ちたいと思います。

今回は攻様が記憶喪失になるお話で
ナツ之えだまめさん『悦楽よりも、深く』は
いかがでしょうか。
こちらもデキカプの続刊となります。

0

龍さん3冊目

「嫁にこい」→「嫁はだれだ」に続く3作目。周辺のキャラがかわいくって萌です。3作目で一段落とあとがきにあったのですが、後ろのSSで、お?というキャラが出てきたので、もしかしたら次はスピンオフかな?それとも4作目かな?可愛らしい妖もの、本編170P弱+その続き40Pほど+あとがき。

1作目ではきゃんきゃん喧嘩多めで、2作目でちょっとだけ落ち着いた?と思っていた龍(神格)×元ヤン系人間のカプ。ある日龍が「鱗の生え変わりのため、しばらくねぐらにこもる、ついては留守の間、若葉を頼む」と周りに頼んで姿を消します。1週間ほどで帰ってきたはいいけど、若葉に向ける視線は今までに見たこともないもので・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
黒雷(へびの妖)、白珠(しろへび、神格)、受けの大叔父、帯+茶釜(しゃべる(笑)、いいコンビ)、タマ(小鬼)ぐらいかな。大叔父も若葉も半分ぐらい妖の血が混じっていて、純然たる人間いないかも(笑)

**好きだったとこ

サブキャラが可愛いんです。2巻であんなすったもんだした白珠が黒雷といい感じになってきて可愛い。(やや先生のツン女子可愛い!)帯や茶釜もいいチャチャ入れしてくれるし、今回はタマが割合頑張った!妖たち、みんな可愛い・・・

お話はといえば。傲岸不遜なタイプの龍が、きれいさっぱり忘れちゃうんです、つんけんヤンキー若葉のことを。鱗生え変わりの時にメモリも掃除するらしく、大切な若葉の記憶を大事にし過ぎて格納に失敗したようで。(もうちょっとおろおろしてくれても楽しかったのではと少し思うのですが)
まあ最後はめでたく思い出し、その過程で、俺は嫁だと若葉はきっちり認識し、おーう大団円♡とめでたく終わったかと思いきや。

後日談で、式神が飛んできます。飛ばした人はまだ出てこないんです。「お、絡んでくる???」という期待を抱かせて終わっちゃう。さースピンオフが出るかな出るかな・・と楽しくなったSSでした。妖力合戦なんかも大好きなんだけどな♡

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