木原音瀬さんのレビュー一覧

『吸血鬼と愉快な仲間たち bitterness of youth』コミコミスタジオ限定SS小冊子「忽滑谷刑事の事件簿5」 特典

まさかこうくるとは

柳川視点の忽滑谷刑事の事件簿シリーズも5作目。
今回のショートストーリーなのですが、えっ…!もしかしてそう来るの…?!という、意外性大なもので非常に楽しめました。
これは…続きがどうなるのかがかなり気になるところです。
新装版はもちろん、こちらの忽滑谷と柳川のお話も楽しみにしている自分がいます。

いつもの流れであれば、作中で交わっていそうであまり交わっていなかったキャラクターと忽滑谷&…

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吸血鬼と愉快な仲間たち bitterness of youth 小説

木原音瀬 

読んでる最中、胸が苦しかった

アルをアメリカに置いて帰国した暁の元にエンバーミング依頼の遺体が届けられ、その人物は暁に馴染みのある人物で…ってところからの回想。

こんな事があったから暁が頑なで1人で強く生きていく人物に成長せざるを得なかったのがわかった。何処にでもありそうで実際に自分の周りでも起きてたかもしれない出来事。嫉妬や後ろめたさ、誤魔化しや自己欺瞞…。正しく有りたいと思うほど、人の狡さや身勝手さが許せなかったりや…

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吸血鬼と愉快な仲間たち 4 小説

木原音瀬  下村富美 

アルが嫌いだ、私は

アメリカ編、今度はハイジャック事件に巻き込まれーの、その後のアルと暁はどうなるのか!?な4巻です。

カルト宗教にのめり込む人の気持ちがわからない、教祖の存在が心の拠り所になったのはいいけど、その後都合の悪い人物を殺す様に指示され出したりしたらあれ?って思わないの?全然やってる事正しくないやん?って。
逮捕された教祖の解放の為に起こしたハイジャックの機体に偶然乗り合わせたリチャードとマーサと…

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吸血鬼と愉快な仲間たち bitterness of youth 小説

木原音瀬 

後の人生が幸多からんことを

「吸血鬼と愉快な仲間たち」のスピンオフ。暁の子供時代の話。本編前日譚。
暁がどうしてあんなに頑ななのか、極端に自己完結型なのか、蝙蝠を好きなのか、高校時代にゲイビに出たのか、エンバーマーになったのか、すべての裏打ちが詰まっていました。いちいちなるほどと思わせられます。
高校時代の話も出てきますが、忽滑谷は登場しません。忽滑谷との関係性は別途語られるのでしょうか。忽滑谷は暁が蝙蝠を好きなことを知…

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LOVE&CATCH 小説

木原音瀬  彩景でりこ 

ガッツリギャグ

脱帽です。先生は苦しい悲恋な作品を書かれる印象でしたが、ギャグもイケるとは…カツラが吹っ飛ぶ度に笑ってしまいましたw
数少ないハゲ受。この作品以外では朝田ねむい先生のスリーピングデッドしか知りません。正反対な作品w
酔っ払いの容赦ない言葉とイジりもリアルでハラハラし、渋谷の葛藤や心の中の悪態はひどいなと思いましたが、現実だったらそう思ってしまうんだろうと、やっぱりリアルだなぁと引き込まれてしま…

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吸血鬼と愉快な仲間たち bitterness of youth 小説

木原音瀬 

新装版番外編

新装版5作目…ではなく、番外編となります。
旧版5巻に収録されていた、暁にフォーカスをあてた番外編作品と、暁がアメリカでエンバーミング技術を学び始めた頃の書き下ろし短編「友達とライスボール」が収録されています。

やはり4巻があの展開だったものですから、どうしても続きが読みたい!と思ってしまいそうなところですが…
久しぶりに読んだこちらのなくてはならない番外編に、またしても見事に感情を引っ…

4

美しいこと(文庫版) 小説

木原音瀬 

言うことなしです……

木原音瀬先生の作品はほんっとに良いですね!!!
大好きです!!!!

私がBLに求めているのはとにかく男同士の心の傷つけあいです。深く抉りあい苦しみあっているのを見るのが好きです。
これはそんな私には最高の作品でした。まさに傷つけ傷つきずっと苦しんでいるふたり。中途半端な優しさの残酷さの描き方が素晴らしく本当に苦しくて息をするのも忘れるほど、呻き声を上げながら一気読みしました。

嘘か…

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箱の中(文庫版) 小説

木原音瀬 

箱の中がすごく刺さりました…

しんどい話が好きです。箱の中凄かったです。求めていたのはこれ!BLが好きと気づいてからBLを色々読んでましたがあまりヒットしない私はこの作品を読んで、これだー!!!となりました。本当に素晴らしい作品です。
ただ、檻の外が…箱の中は最高でした。脆弱な詐欺師もすごく面白かった。檻の外…(作中で)子ども死なせてまで二人は結ばれないとダメなのですか???完全一方通行の話が大好きなのでBLを読む時に必ずし…

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WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

終わりから見捨てられた人々

電子新装版を読んだのですがページが見つからなかったのでこちらに失礼します。

木原先生の作品はいくつか拝読しているのですが、今まででいちばん疲れました。
とにかく疲れました。

世界の終わりから見捨てられて、本能の赴くままに生きることを強いられた人間達の行き着く先。

このお話は世界が急に砂になるというファンタジーチックな始まり方ですが、そのあとの諸々は実際に起き得るんですよね。

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嫌な奴(文庫版) 小説

木原音瀬 

愛なんていらない執着があればいい

木原音瀬先生の作品は設定や展開がすごく好みのものばかりなのですが毎回オチだけ受け入れられない!ってことが多く今回もびくびくしながら読みました。
結果、この作品は最後まで好きでした!
途中なんでやねん!ってところもありましたが、私も木原節に慣れてきたのか今回はこれか〜って感じで割と流せました笑。

とにかくこの二人の関係が大好きすぎたのでもう細かいことはいいです!愛し合ってない、信頼関係が築…

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