六芦かえでさんのレビュー一覧

旦那様と甘やか子守り浪漫譚 小説

小中大豆  六芦かえで 

甘やかし最高です。

お気に入り作家さんのお一人、小中さんの新刊は題名から幸せな予感しかせず、ワクワクしながら読みました。
苦労人の受け君が攻めさんと出会って幸せになる王道ストーリーですが、王道好きとしては予想通りの展開に、安心して楽しむことができました。

最初は龍朗の境遇がツラくて、弟が虐められた時や女中にいびられる描写では胸が痛くて堪らなかったです。でも、いつも前向きで頑張り、時には女装までして弟や珠希(旦…

10

旦那様と甘やか子守り浪漫譚 小説

小中大豆  六芦かえで 

王道って素晴らしい!

大正(風)浪漫+子育てと言った感じのお話になります。
で、こちら、シンデレラストーリーでもあるんですけど、びっくりするくらい王道なんですよね。
や、小中先生と言うと、突如痛い展開がブッ込まれたり、キャラの行動が読者の予想の斜め上みたいな王道からは若干ズレてる印象だから。
たまにこういう超王道が来ると逆にびっくりしちゃうんですよ。

ちなみにこちら、前述通りびっくりするほど王道なんですけど…

15

優・等・生 小説

五百香ノエル  六芦かえで 

なかなか心に残る作品

 タイトルが「優等生」でなく「優・等・生」がミソです。読み進めるにつれ、登場人物の誰が優等生なのか…悩む作品でした(笑)プロローグで大まかな顛末が出てきますが、そこに至るまでの過程が想像ができない展開でした。なかなか読後感があり、最後まで読んで涙が溢れました。

表紙から見るとsweetな学園LOVEものに見えますが、五百香先生らしく、普通では終わらない話でした。大好きな先輩と恋が成就して幸…

0

遠い国の小さな花嫁 小説

あべちか  六芦かえで 

大好きな作品

連載時から大好きで読んでいました。
サガルが同一人物なのか信じられなくて、当時読み返しました。
そして読み終えてから、また読み返しました。あれもこれも全部作り物なのかと。。
書籍化されたことが嬉しいです。この衝撃は是非色々な方に読んで感じて欲しい。
足のマッサージのシーンが優しくて色っぽくて、でもその足は実は戦争で欠けている。
愛しくて優しくて温かいものが、靴下を脱いだら恐ろしい印象に変…

4

子煩悩な旦那さんと恋色弁当 小説

伊郷ルウ  六芦かえで 

あっさりほのぼの

タイトルと
「充己は昔ながらの商店街に惣菜店をオープン。呉服屋の旦那で和装の似合う祥吾と息子・蒼吾とお弁当デートで幸せな日々なんですけど!?」
というあらすじのまんまの作品でした。

当て馬もなく、騒動もなく。
ノンケ同士が何故だか男相手にドキドキし始め、居心地良さを覚えて…。
ノンケ同士だけど?というツッコミが野暮に感じるレベルで恋に発展。

あっさりと読み終わってしまい、しばら…

0

身代わり花嫁は月下に愛を誓う 小説

野原滋  六芦かえで 

毒草を取り扱って染色する一族の受け。

表紙が完全に女の子なので避けていましたが、これはアリだなと読んで納得。

というのも、大抵の身代わり花嫁モノって、相手国までの道中はベールだの被ってごまかしたり、異様なほどの恥ずかしがり屋と触れ込んでできるだけ周囲と喋らないで済むようにしたりと、できるだけベールに包んで包んで、人々の目から遠ざける傾向があると思うんですね。

ところがこの受けは、各地から集められた花嫁候補達と共に、20日間…

0

子煩悩な旦那さんと恋色弁当 小説

伊郷ルウ  六芦かえで 

揚げ物が美味しそう

コロッケや、串カツ、トンカツや蕎麦、焼き立ての煎餅
、、商店街の食べ物が、懐かしいというか、読みながら味や香りを連想してしまう。
そして、商店街にある銭湯。

ちょっと前の商店街って、こんな感じが多かった
でも今はスーパー銭湯が増えたし、商店街の小売店は閉じて、大型ショッピング店に飲み込まれて消えている。
大手スーパーが退店したら、街に店が無くなってしまうくらい。

・・と、考えな…

0

おひさま色の愛しいひと 小説

杉原朱紀  六芦かえで 

身元不明の二歳児を川で保護

王道もの。文章も綺麗で誤字が無いので読みやすい。
他の作品も読んでみたい。

--- 一体、椛はいつ幸せになれるのかと焦れる展開だったので、ネタバレ。

親を亡くしたばかりの、英国人の血を引く華族、金髪碧眼の九条千景は、
12才の時、川で二歳児の男子を助ける。火傷を負った男児の着衣には「椛」と縫い取りがあった。

千景は男子を助けた後、ひきとりたいが未成年なので、身元不明の男子の養…

2

鏡の国の恋人 小説

夢乃咲実  六芦かえで 

不思議な鏡

夢乃先生の作品は「遍歴の騎士と泣き虫竜 ~のらドラゴンのご主人さがし~」に続いて二作目です。

今回もとても素敵なお話でした。こちらのお話はファンタジーというよりは不思議なお話なんです。「鏡の国の恋人」というタイトルとあらすじから想像していたのとは、良い意味で違っていました。
私は曾埜部もマサヤの存在を知ってて隠していると思っていたのですが、全く違っていました。

そして読み進めているう…

1

おひさま色の愛しいひと 小説

杉原朱紀  六芦かえで 

ゆっくりゆっくり育まれるところが良かった。

不幸な境遇にいる受けが、攻めによって救い出されて幸せになる王道のシンデレラストーリーでした。

何かというと折檻&残飯しか与えられないなんて、現代ものだったら悲惨すぎて読めないのだけど、時代物のせいか読めました。
まぁ人権なんて意識もなかったような時代の話だしな……と。

恋愛に至るまでがすごくスローペースなんだけど、そこが良かった。

今日種を蒔いて、半年後には実ってラブラブになる…

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