一穂ミチさんのレビュー一覧

ひつじの鍵 小説

一穂ミチ  山田2丁目 

受け攻めどちらの思考にもついていけず

序盤は二人の出会いに萌え、敬語の攻めも好きなのでドキドキしながら読んでいた。執事さんに会いたくて無茶ぶりする受けも可愛いし、そんな受けを穏やかな口調で叱る攻め様にはときめいた。
が、そこからすぐに、プライベートな本来の、乱暴な言葉づかいの攻めになってしまい…。個人的にはお仕事モードの攻めの方が好きで、ギャップ萌えはなかった。
それでも好みの問題と気持ちを切り替えて読み進めるも、攻めの住んでいる…

7

キス 小説

一穂ミチ  yoco 

めちゃくちゃ切ない

一穂先生は、あの一番人気のあるシリーズをイマイチ面白いと思えなかったので避けていました。しかし、ふと、本屋で素晴らしい表紙に目を奪われ。あまり深く考えず、青春系かな?高校生もの好きだし読んでみよっかな〜と軽い気持ちで購入しました。読み始めても、「あ〜はいはい、なるほどこういう展開ね」と幼馴染もののありがちな展開と決めつけ……むしろ、展開がゆっくりすぎることに若干の苛立ちも感じたり…(何様)
それ…

2

メロウレイン~ふったらどしゃぶり~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

ここでハマりました

一穂先生ビギナーです。”YESかNOか”がそんなにしっくりこなかったのですが…(なぜだろう?)本作でめった刺しに刺さりました。といっても、”ふったらどしゃぶり”も、結ばれるところまではそんなにしっくりきてなくて(これまたなぜ?)、後半からハマりました。社会人の日常をめちゃくちゃ丁寧に描くなぁ~…というところで、非日常を求める心のストライクゾーンに入らなかったのかもしれないのですが、登場人物が手にす…

6

ふさいで~イエスかノーか半分か番外篇 3~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

その2人できたかー!


発売時に読んでいましたが、今更ながらレビューを…

発売前に、一穂ミチ先生のTwitterで今回の新刊情報が出た際に、まず思ったのは…
「その2人できたかーー!」でした。

正直、次にくるスピンオフは『恋敵と虹彩』で出てきた、コタかと思ってたので、まさか設楽さんと栄さんとはビックリでした!でも、この情報が出たときはとてもとてもテンション上がりました!!
アダルト組(30代だから、そ…

3

恋敵と虹彩~イエスかノーか半分か番外篇2~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

ライバル?の登場

発売当時には読んでたけど、いまさらレビューを…

手に取ってみて思ったことは、結構分厚い!!でした(笑)
でも、あっという間に読了した覚えがあります。

前回の『横顔と虹彩』で2人がくっついてから、約2週間後からのスタート。
あら、意外とそんなに経ってないのね!

今回は竜起くんの恋のライバル?登場です。(いや、竜起くんとなっちゃんはもう付き合ってるんだけどさ)

旭テレビに中…

1

ふさいで~イエスかノーか半分か番外篇 3~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

天才と秀才と共感の神になるはずだった凡人の話

「天才と秀才と凡人」の話
秀才と天才がパートナーになる話だけど、軸はコレ

正しくは「天才と秀才と共感の神になるはずだった凡人」の話って気もするけれど…

天才:圧倒的な才能を持つが性格に難あり、ディレクターの栄(受)
秀才:栄の才能と性格を認め、自由にさせるプロデューサーの設楽(攻)
凡人:天才と秀才に対して絶妙なバランス感で生きるデザインの奥

能力のない人間は生き残れないテ…

4

アンティミテ 小説

一穂ミチ  山田2丁目 

おおらかガンコな年下ワンコ攻め×神経質で不器用なえっちなお兄さん系受け

年下ワンコ系の画家と年上不器用な画廊のオーナーの話

すごくよかった…
「ひつじの鍵」のスピンオフ作品なんだけど、合わせて読んでほしい

このシリーズは心の距離が変化する様子の書き方が最高

「ひつじの鍵」の主人公に気持ちを伝えることなく恋に破れた和楽(画廊のオーナー)が31歳になった頃の話

群(画家)と最初に会うのではなく、群の描いた絵と和楽が最初に出会うのがよかった

5

アンティミテ 小説

一穂ミチ  山田2丁目 

一穂作品の楽しみ

「ひつじの鍵」で羊に振られた和楽の救済話
振られたのが高校時代だったので、今回は大学生くらいの話かと勝手に思ってたら、13年後とは・・・
和楽は幸せなるのに大分時間がかかったね 笑
でも群を見つけてギャラリストとして支援するには和楽に経験がないとだめだし
恋愛に引いてる和楽に突っ込んでいくには群の若さと勢いが必要だし
やっぱりこの年齢差じゃないと成り立たないんだよなー

それにしても…

8

アンティミテ 小説

一穂ミチ  山田2丁目 

BL小説と絵画の意外な親和性

とってもとっても…とっても良い本。
作品に惚れたギャラリストが、無名の画家を育てるうちにその人柄に引き込まれて、絆されて、絵画を通して内側から変えられていくお話。
最初から最後まで引き込まれ、読後もじっくり反芻できるようなコシがありつつ、基本ハッピー。手元、枕元に常に置いておきたくなるような満足度の高い1冊です。

まずこの表紙がお洒落じゃないですか?これだけでも本棚にしまうのがもったいな…

9

アンティミテ 小説

一穂ミチ  山田2丁目 

夏バテに栄養補給

作家買い。
最近の一穂作品はいじめやネグレクトなど重いテーマが多かったので
読むのがしんどいという方もいるかもしれませんが、
本作は甘くて優しいお話でした。
毎日暑苦しくて夏バテ気味だったので、心にすっとしみました。

家庭の事情で絵の道に進めなかった群と、彼を見つけ出して絵に専念させようとする和楽。
群が和楽のお蔭でいろいろな感情や人、芸術に触れて、さらに才能を開花させていく、

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