高遠琉加さんのレビュー一覧

初恋に堕ちる 小説

高遠琉加  北沢きょう 

初恋に、堕ちる

非常に美しく流れるような文章で物語を紡がれる作家さんなので、夢中になってあっという間に読み進めてしまうんです。
こちらの作品を読みながら、何度も残りのページ数を確認しました。あとこれだけで本当に終わる?どう終わるの?大丈夫?と、そんなことを思いながら読み終えた次第です。

評価が割れるのも分かるというか、読む人を選ぶ作品かなと思いました。うーん、私はどうかなあ。
好きか嫌いか。お話としては…

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ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

神様も知らない彼らの

13年。まだ幼さが残っていた彼らが大人になるまで。
それはあまりにも長い月日だったことでしょう。
夢中になって読んだ神様も知らないシリーズの完結巻。
読み始めて数日経ちますが、読み始める前まではこんなにも惹き込まれ、感情を乱され、胸が締め付けられる想いでいっぱいになる作品だとは思いもしませんでした。
胸がざわつき、ぽっかりと気が抜けてしまいました。
全てを読み終えて初めて分かるタイトルの…

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楽園の蛇 神様も知らない(2) 小説

高遠琉加  高階佑 

文章力の高さと心理描写の上手さに脱帽

小難しいことは言えません。面白かったです。
面白いという言葉が作品の雰囲気と合うのかは疑問ですが、他に言葉が見つからないほど没頭して読みました。
読み手を惹きつけてやまない文章力に脱帽です。

序章にあたる1巻では、1人の女性が亡くなった事件をきっかけに、作品全体に広がる謎を繋ぐ点があちこちにそっと置かれていたような印象がありました。
第2巻目にあたる今作では、謎めいていた点と点が少しず…

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神様も知らない 小説

高遠琉加  高階佑 

もっと早く読めば良かった

高遠琉加先生、すごい。
時間のある時にゆっくり読もうと思っていた過去の自分に、そんなことはいいから早く読めと言いたくなります。
第1巻を読み終えた今、早く続きが読みたくて仕方がありません。
「気が付いたらあっという間に読み終えていた」感覚に陥りたい方はぜひ。

高遠先生といえば、事件やミステリー要素、謎めいた特殊なテーマを描くのが本当にお上手な作家様だと思います。
全3巻で構成されたこ…

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三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

良いーー!

焦れったい両片想い。
王道のキャラに王道のストーリーでしたが、とても良かった。

視点は攻め受け交互で心情はわかりやすく、でも受けの春翔視点のほうが多めなんですよね。
だから春翔に肩入れして読み進めるのですが、まぁ、武骨な攻め樫本が格好良い。
どんどん惹かれるの、わかりますもん。

10年間、とくに高校生時は毎日の電話だけが二人を繋ぐ細い関係性。
春翔は、自分だけが相手を思っている…

1

酷いくらいに 小説

高遠琉加  麻生ミツ晃 

兄の恋人に焦がれる攻め

成績優秀で性格も良くて顔も抜群という出来が良すぎる兄を持つ広見。

そんな優秀すぎる兄に屈折した感情を抱きながらも、周囲からの賞賛や親の期待など兄が得ているものは一度も欲しいと思ったことはなかっのに、生まれて初めて兄のもの(恋人)を欲しいと思ってしまう広見。

兄の恋人をオレのもんにしたいぃぃ〜!!と渇望する広見視点が萌えました。

で、完全無欠マンかと思われたにーちゃん。
彼は彼な…

3

好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  六芦かえで 

(引)……いきなり襲ってはいけません。

作家買い。残念ながら一人称の文章が合わなかった。お堅い文体を無理して崩したみたいで違和感。
比喩表現はとても綺麗、だがそれが一人称なので、妙に文学的だったり乙女だったり日常的でなかったりする表現が全て視点主の語った言葉になってしまい、果てしなく夢見がちでポエミーな人間のよう。常に脳内で小説書いてる人みたい。

受けの三浦の片思いが軸のお話。最初の告白で、いきなり堂島を襲い始めてドン引きした。…

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狼と狐の夜 小説

高遠琉加  ヨネダコウ 

謎が…

初読みの作家様です。
こちら、イラストを手掛けている作家様の関連作品コラボカフェで販売されてて表紙買いです。あと、タイトルがかっこよ♪と思い。あとあと、高遠先生気になってたんで、この機会に!と思い。

開いたら2段組で少しビビりましたがw、読みやすかったです。ボクシングの元チャンプが主人公で、彼が巻き込まれた暴力団絡みの事件を中心に展開されます。下町っぽい新橋(もはやノスタルジック)が舞台の…

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世界の果てで待っていて -嘘とナイフ- 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

未完となるには惜しい作品

「世界の果てで待っていて」シリーズの2冊目です。
1冊目「天使の傷痕」初版が出たのが2005年、そして2冊目「嘘とナイフ」は2010年。12年前ですね。3冊目はまだです。
このまま未完となってしまうのは(まだ分かりませんが)、実に惜しい良作です。
元警察官の黒澤は今は探偵をしていて、当時の相棒の櫂谷(こちらは今も警察官)とは、警察を辞めた今も繋がっています。
黒澤が警察を辞めたのは、たった…

3

好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  六芦かえで 

片想いがテーマ

2004年の文庫化に加筆した新装版と言っても、これは2010年2月発、
何方にしても古い作品。
高遠琉加さんは、20年以上前から執筆活動していた作家なんだなー、と。

「好きで好きで好きで」
「ラブソングみたいに」
「君がしあわせになる前に」・・書き下ろし 彼らと彼女のその後
あとがき

繊細で泣き虫、思い込みが深いタイプの受が、著者の作品には多く登場。
ずっと一人を想いづづけ…

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