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11/33(合計:324件)
小中大豆 笠井あゆみ
renachi
ネタバレ
構造としては回帰モノと似たようなお話。凄惨な未来を視た主人公が、生き方を変えていく。メイン二人の印象がぐるんぐるん変わっていき、感情に振り回されながら読んだ。とても面白かった。 エセルは冒頭から酷い態度で、これはドン底に落とされる主人公、と思った。その落とされ方が人為的な攻撃とかでなく、自分自身の未来の姿なのが良い。自分に怒りを向けるしかない状況で、急激な成長を遂げる。 そんなエセルの…
小中大豆 サマミヤアカザ
異世界に召喚されたごく普通の青年のお話。料理を作ってスゲェェ!なお約束はありつつ、飯テロはなくて残念。四人の子供とわちゃわちゃしたり、奥手な魔王様に愛されたりの、ほのぼの生活。悪役もいるけど平和な解決なので、さらっと読めた。 勝手に召喚され、理不尽に捨てられた伊折は、拾ってもらった下宿屋で料理担当として過ごすことになる。 下宿屋の主であるナタンは超絶顔が良いらしい。そんなイケメンがうっかり…
小中大豆 奈良千春
面白かった。ストーリーはもちろんのこと、メンタル強めな礼夜が良い!愛され王子の身代わりという逆境を、少々乱暴に乗り越えていく様子が清々しい。ヴィダールは強くて頼れてイイ男、挿絵の彼が美しすぎてびっくり。表紙も好き。 始まりから「異世界召喚ってやつね」とサクっと察してスピーディーに進むお話。礼夜の物分かりが良すぎて、状況把握から本題に入るのもあっという間。ラスボス戦の下準備部分も端折りまくって…
小中大豆 兼守美行
妊娠・出産したオメガをアルファが迎えに来るオメガバースのお話。問題は本人が拒んでることだけで、障害もなく、何も起こらない。アルファが一途に迫りまくってとにかく甘い。いやホントに驚きの溺愛あまあまですごかった。 ちょっとした特色は、まだオメガバースが一般的には認知されていない世界という点。男性が妊娠可能なんて、よほど医学に精通していなければ思いもよらない出来事。なので母親は別にいるとの誤魔化し…
小中大豆 北沢きょう
主人公の性格があまりにアレな感じで最初は戸惑ったが、あのヤバさのおかげで麻痺してしまい、おかしな展開になってもさらっと読めた気がする。いろいろあって性格がガラっと変わった後半は読みやすかった。 和馬の捉え方は難しい。これはギャグなのか、可愛いと思うところなのかと考え、ついていけないかも、と諦めそうになる。人の話を真面目に聞かず、傍迷惑な方向にポジティブ。無自覚ストーキングは本気で怖い。 …
小中大豆 カワイチハル
龍族の子供たちがわちゃわちゃする学校が舞台のお話、ではあるが、ギスギスしており楽しめなかった。襲撃事件が何度も子供たちのすぐそばで起こるので、BLしてる場合じゃないと思ってしまう。全ての件にひねりが無く、逆に驚いた。 思雨は感情的で恋愛脳で、事件モノの主人公として苦手なタイプ。この場面で私情を優先するの?と落胆させられる。家庭教師としても微妙で、力で敵に敵わないなら、せめて口で何か言うくらい…
伊達きよ ミギノヤギ
ぷわっちょ
何なんだ、この作品は……。 読んでいる最中も、読み終わった後も、こんなに胸がいっぱいになる作品に出会えることは、本当に稀です。 物語の序盤から、まだ数行しか読んでいない時点から、きっとこの作品はとんでもないぞ……という予感と共に読み始めました。 情景描写や心情描写、どちらもがとても丁寧で秀逸で、読者である自分がまさに、その雪が降り続けるザノゥサの里に立って、凍てつく空気を頬に感じながら、物語…
剛しいら かんべあきら
ふばば
映画業界を題材にした2007年発表作品。 繁国(韓国と思われ)のスター・ハンイムソルがイベントで来日するはずがすっぽかしで連絡が取れなくなり、売れない役者の陽平が替え玉として行動することになるが…というお話。 主人公は陽平。 元々ハン・イムソルのそっくりさんとしてTVに出たりしていたので白羽の矢が立った。 招聘元の日本の映画会社の若き社長・高島が陽平につきっきりで繁語やハン・イムソ…
宮緒葵 笠井あゆみ
こずまる
思っていたのと全然違う話でした…ワァ…10年前、山で行方不明になった幼なじみを探しに行く夏生。そして柊とある場所で再会する。 ある洋画を見ていたらこの設定はアレね!と理解できるやつなのでワクワクしながら読みました。 柊の執着…なかなか凄まじい執着じゃないですか。それはもう背筋がゾッとするほど。もう執念だと思う あの女の子怖かったねぇ 笠井あゆみ先生の挿絵がまたこの作品のゾッ…
宮緒葵 伊東七つ生
ななP
作者買い 出会った瞬間、まるで魂が惹かれ合うかのように深く結びつき、その後も離れることができず、お互いを必要とし続ける――。 なぜそれほどまでに必要とし合うのか、なぜ離れ難いのか…。 次々と明かされる伏線によって想像力をかき立てられ、一気に読み終えてしまいました。 情景を描写する言葉の選び方がとても美しく、まるで風景が目の前に広がるかのようで、うっとりしながら拝読いたし…