ROSE GARDEN ―ローズガーデン(2)

ROSE GARDEN ―ローズガーデン(2)
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神9
  • 萌×22
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
62
評価数
14件
平均
4.4 / 5
神率
64.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
蒼竜社
シリーズ
Holly Novels(小説・蒼竜社)
発売日
価格
¥857(税抜)  ¥926(税込)
ISBN
9784883862757

あらすじ

ウォーレンはとうとう村びとに銃で撃たれ、瀕死の怪我を負う。
ウォーレンにとって、大切なものは愛しい天使だけだった。
確実にカイルの羽が育ち、天に戻る日が近づいていることも知らず…。
大量書き下ろしにて、ついにここに完結。

表題作ROSE GARDEN ―ローズガーデン(2)

信心深い悪魔ウォーレン
性格の悪い天使カイル

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レビュー投稿数5

残酷な天使が愛を知るまで

1・2巻合わせてのレビューです。

悪魔の子ながら人間の祖父母の愛を受け愛の中で育てられた、愛を知る悪魔ウォーレン。
ウォーレンの愛の対象、大切にしたい相手は、美しい天使カイル。
しかし!コノハラ流天使は、愛を知らず、妬みと不信と慢心に支配されて、悪魔が自分に寄せる心のことなんて全く受け入れないのです。
ああ全く天上の世界というのは、美しいだけで酷く残酷なものなんですね。
天使と悪魔という世界観は大雑把に言って「キリスト教」的な価値観と言っていいのでしょうか。今はいざ知らず、中世くらいのキリスト教・宗教的価値観ではひたすらな異分子排除が当たり前だったのでしょうね。
愛を持って育てていた孫が悪魔の血を引いていたから、「正しい」村人達は優しい老夫婦を惨殺します。悪魔は絶対悪。死ぬべき存在。
人に混ざって生活するなんて。
天使に恋して天使になる試験を受けるなんて。
天使である自分と性交するなんて。
愛を知っているなんて。
一度はもぎ取られた羽が再び生え出して、カイルはついにウォーレンの元を去り、夢にまで見た天界へ。しかしそこは蔑みと嫉妬に満ちた世界で、カイルはあれほど続き拒んでいたウォーレンの心を欲する…
ここからは天使カイルの流浪の年月が語られます。深い心の機微を知るクローディアという娼婦との出会い。
彼女と出会って、家族を愛するが故に娼婦となった彼女が、天界の掟的には無条件に地獄行きとなる愛の矛盾、神の矛盾に気付き、死の直後のクローディアの魂に自分の天使の羽をつけてあげるカイル。
あの傲慢で残酷な愛を知らない天使が、この世で蔑まれる立場の人間によって変わるという物語。
途中はコノハラ節炸裂で、これでもか!のウォーレン残酷物語だったけど、ラスト、えっと驚くくらいの円満な結末で、こんなハッピーな終わり方もあるんだと少し驚いてしまいましたが、読んでて本当にホッとしました。永遠に愛し合ってほしいです。

1

ここからが本番でした

天使であるがゆえに、人の情を知らないカイルは無情にも天界に戻ってきてしまいました。けれど、決してそこは幸せな場所ではありませんでした。

アガサの言動がどうとでも受け取れて、最初に天使試験を行ったときからすでに、こうなる運命を予見して、堕天せずとも二人が出会えるように、カイルが愛を知ることができるように心を砕いていたのかも?と思わせるものでした。だから、カイルは「顔だけ?」と絶望してしまったけれど、ちゃんとアガサに愛されていたことに、いつか気が付くといいなぁと思いました。
カイルはいつも、花を咲かせることしかできない自分の能力をつまらないと思ってましたが、アガサはその力で人の心を救うこともできたことを教えてあげたかったのかもしれません。・・やっぱり、アガサはカイルの親のようですねw

再び地上に降りてウォーレンと会ったとき、素直になれないカイルでしたが、ここでいきなり素直になられたら興ざめだったので、グッジョブでした。鉄板と思っていたのに、ウォーレンに振られたあたりからが一番面白かったです。傷心のカイルを慰めるクローディアがまたいい子で。怒涛の勢いで最後まで読んでしまいました続き

ラストはハッピーエンドです。カイルはツンデレになるのかと思ってましたが、意外と素直ないい子だったみたいで、きっとこれから二人は末永く幸せに暮らすんだろなー、という寓話にぴったりなラストでした。

最近の木原作品では同じようなシチュエーションでももっと面白いものがあるので、木原作品の中では見劣りしてしまうんですが、ほかの作家さんでこのくらいの満足度でも神評価しているので、ちょっと迷いつつこれも神評価になってしまいました。

1

1,2まとめての感想です

たまたまでしょうが、木原作品の英語のタイトルの作品は、苦手だと気づきました。
この天使は・・・いや、正直参りましたよ。
木原さんお馴染みの、好きになれる要素皆無のキャラが、この天使カイルなんだもの。
ここまで傲慢で利己的で甘え腐ったカイルのいったいぜんたいどこがいいのさーウォーレン!という自分の叫びも、また毎度お馴染み。
でも、叫びながらもどこかうっとりしてる自分が怖い。
真っ向からのファンタジーなので、けっこう読むのに気合を入れましたが、舞台はどこであろうとも、痛い感はまるで同じ。けっこう安心しました(笑)
木原作品の痛さにすっかり慣れてきたので、幸せなエンディングにちょっと物足りなさを感じてたりして。
それでも何もかも放り出して一気に読んでしまうのは、やっぱり圧倒的な吸引力と言いますか、話の展開が読めず、先が気になって気になってほかのことができなくなっちゃうんですよねえ。
「ええ、そうなっちゃうの?ひどい!」と嫌悪しながらも「で?で?」とページを捲ってしまう中毒性。
この振り回され具合が、癖になるもうひとつの大きな原因だと、この作品でようやく気づきました。

4

自業自得と言ってしまえばそれまでだが、それでもせつないものはせつない。

1巻の続き。
ウォーレンは傷つきながらも常にカイルために一生懸命で。
嘘を重ねていった結果、カイルはウォーレンに更なる傷を与えて。
そのことに少し心が動くものの、やはり自分が天に還りたいことの方が先に立ち。
遂には還っていってしまうのだけれど。
そこにはカイルが求めていたようなものはなく。
カイルのいない間に確かに時は流れていて。
自分の思い描いていたものとは違う世界。
淋しさが募ると思い出されるあの黒い悪魔。
最後の最後、飛び出していくカイルの胸がジーンとなってしまいました。
帯に書かれていた「罪なら罪でいい。罠なら罠でいい。」
それはこういうことだったのかと。

自分さえウォーレンの元にいけば全てが上手くいくと思っていたカイル。
けれど、素直にそう言えない彼にはなかなかうまくいかなかくて。
更にウォーレンに告げてみたところでそれまでの行いもあって受け入れてもらえず。
自業自得といえばそれまでなのだけれど拒絶され、結婚することを告げられ。
とにかくカイルの心情がどんどん切なくなっていって。
自分の感情を知りつつも、どこか相手のせいにして上から物を見続きるようなところのあったカイルはクローディアに諭されてようやく自分の心底の感情に思い至るのだけれど。
クローディアと一緒にいることで少しずつ優しい気持ちを育んでいくカイル。
その気持ちが最後にはクローディアを天へと運ぶことになって。
それで満足さえできるようになるのだけれど。

ウォーレンに助けられ側にいられることに甘い喜びを感じたり。
けれど、ウォーレンはなかなかカイルとは向き合ってくれず。
それは彼の臆病さ故なのだけれど。
確かに、夜にはその愛を実感できるのに、昼になるとすっと消えていってしまうような。
ちゃんと伝えることが必要で。
それで何が起きても受け入れなくてはならなくて。
ただ、素直な気持ちを伝えること。
それがカイルにできる唯一のことで。

1巻ではそれほど思い入れがあったわけではなかったんだけれども、読み終えてみるとやっぱりというかカイルがすごく好きになってしまいました。
素直になれないぐるぐるする子はホント好きですね。
切ない場面とか好きすぎる。

ウォーレンは無事、長年の想いが報われてよかったな、と。
カイルとは違うけれど、複雑な気持ちのまま、それでも「悪魔に襲われないように」と理由づけをしてカイルを抱くというその行為は切ないものだっただろうなーと。
気持ちが通じ合っているわけでもなく。
けれど、どこかで何かを感じられる部分もあって。
けれど、それが本当にそうなのかどうなのかは本人に聞いてみなくてはわからなくて。
聞きたいけれど、こわくて。
こわくて、聞けなくて。
それでも愛さずにはいられない。
そんな夜を重ねたのかな。

この先はただひたすらに2人が幸せであることを祈るばかりです。

1

うあああああ 悪魔に泣かされる

どこまでも献身的な悪魔についに泣かされる下巻。
いや、人によっては上巻できていたのかもしれない・・・。

そして天使にも転機が・・・

最後まで天使を許すことが出来るものか!
と思っていたのに、感情の変化は起きるものです・・・。

離れて二人の切ないやりとりがまた胸を締め付けてくる。
そのドラマはあなたの目で確認してください・・・。

0

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