• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作その、ひとことが

ヒロト,先輩の結婚報告パーティで出会った謎の男
深見映,会社員

その他の収録作品

  • 彼には敵わない
  • あとがき

あらすじ

好きだった先輩の結婚パーティで、ヒロトと名乗る男から、その恋心をばらされたくなければ一緒にホテルへ、と脅された映は……。

作品情報

作品名
その、ひとことが
著者
椎崎夕 
イラスト
榊空也 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344837485
3.1

(26)

(1)

萌々

(12)

(7)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
7
得点
77
評価数
26
平均
3.1 / 5
神率
3.8%

レビュー投稿数7

この設定好きです!!

密かに好きでいた先輩の結婚パーティーでヒロトと名乗る男に声をかけられ、バラされたくなければと脅された映は、渋々向かったホテルで。。。
そんな出会いから始まる物語です。

脅されて恋人にと言うのが、最初は嫌な感じでしたが、ヒロトは紳士的で、毎日夕食を一緒にしたり、次の日の朝食にとお弁当を渡すと言う尽くしっぷり。
能面のような表情の映が、徐々に心を開き惹かれていく姿が凄く良かったです。
恋愛、結婚に対し全く興味がなく、人付き合いも必要最小限。感情を表に出さない映が、少しずつ変わっていく姿や、すぐに諦めてしまう所がありながら、でも実ははっきりと物言う姿とかが、凄く好きです。
また、ヒロトの包容力や何でもできちゃう姿にもきゅん!

話の雰囲気がとても良かったです。
ヒロトの秘密とかは、意外とあっさりしていましたが、私的には気にならずに読めました。

4

安心して読めました

恋愛と結婚に必要性を感じない映は
学生時代のバスケ部の先輩の西峯だけは特別で
報われない片想いを続けていましたが
先輩の結婚を機に連絡を断とうとします。
しかし先輩は映に好意的で
先輩後輩のみの披露宴パーティの幹事を託してくるのです。
もうお役御免だと思った時、見知らぬ男に声をかけられ
西峯へ気持ちをバラすという意の柔らかい言葉を告げます。
なぜこの男は知っているのか、一体誰なのか…。

脅すような事を口にしても、ヒロトは一部始終優しいので
全くハラハラする事なく読み進められました。
ただ、正体がつかめず、どうなってるんだろう…と
映と同じ気持ちにはなりましたが
映を好きだからに決まってるから
悪いようには絶対しないだろうと
気負わずいられて良かったです。

不仲な両親を見て育ったせいで
心を閉ざし気味なのは気の毒でしたが
だからこそ明るくて嘘のない西峯に惹かれたんでしょう。
人たらしと言っても過言では無い西峯は本当に素敵な先輩でした。
だからこそお嫁さんを気遣うシーン等、
映に感情移入して少しツラかったんです。
でも、ヒロトみたいにあれこれ優しくされたら
さぞかし傷も癒えるだろうとww

映がもっとツンツンしているのかと思っていましたが
自覚してからはとっても素直になっていたので
ギャップを楽しめるかもしれませんし
もとの映はこういう感じだったのかなぁ。

しかし、ヒロトを映は知らないのに映の色んな事を知っているし
ヘタしたらそれストーカーじみてないか…??っていうところもあったので
映もヒロトもイケメンだからあり得るお話なのかもしれないと思ってしまいました。
多少強引に迫られたって器用なイケメンだったら嫌な気しないだろうし。
映も綺麗じゃなかったらヒロトも恋に落ちなかったかもしれない…。
ここは個人的な感想でしたが;

榊空也さんの透明感のあるイラストが美しかった!!

あまり作中の揉め事も強めではないですし
攻めが受けにベタ惚れな感じのお話を読みたいお方におススメ出来ると思います☆

6

安定した萌え物語

謎めいた攻が登場することから始まる物語。ある程度先は読めてしまうのだけど、やはり椎崎先生はいい。主人公の受の劣等感が強くグダグダしがちな性格とか、攻の世話好きなところとか安定して楽しめる。
今回は当て馬というような登場人物もおらず2人の関係が丁寧に書かれていて良かった。割りとBLのお約束に近い作品だと思うけれど、こういう作品が丁寧に書かれているのは素敵だと思う。2人が末永く幸せに暮らしていく様子が想像できて読後感も良かった。

5

安定感はある

椎崎先生の作品はときどき読んでいます。
けっこう切なくてハマるのも多いので。

この作品は・・可もなく不可もなく、という印象でした。

ヒロトが映に近づいた目的は長らく明らかにならず、
そのため「どんな裏があるんだろう?」とドキドキするのですが、
途中、その目的がわかるような描写は特になく、
理由がわかったあとも、「ああ、そんな感じかあ」と、
特に度肝を抜かれることもなく、受け止められました。
こういう設定だったら、思い切り「えっ?!」と思わせてくれる展開を期待しちゃうな。

でも、ヒロトの尽くしぶりとかは、単純に映がうらやましいな~と、
少女漫画を読むように、感じました。
イラストもきれいなので、その効果もあるかな?

4

ページ数の割に…

あらすじ:
学生時代から片想いしていた先輩の結婚報告パーティに出席した映(受け)は、ヒロト(攻め)と名乗る見知らぬ男に誘われ、一夜を共にする。
ヒロトになかば脅される形で、3ヶ月という期間限定で彼の恋人に。
優しく面倒見の良いヒロトに惹かれていくが、彼の本名も素性も謎のままで…

約380ページと、かなり長めの話。
ヒロトの正体が物語終盤まで分からないというミステリアスな展開ですが、ワクワク感は少なめ。
ヒロト関連の描写だけでなく映と友人たちの他愛ない会話にもかなりページが割かれているため、どちらかというと間延びした雰囲気です。

映は、美人だけど無口で愛想に欠ける人物。
高校・大学時代の先輩・西澤は、そんな映にフレンドリーに接し、皆の輪の中に入れてくれた人物。
映は彼に長年片想いしており、恋愛経験はありません。

西澤が結婚することになり、失恋が決定的になった夜に出会ったのが、ハルトという謎の男。
映の西澤に対する想いを見抜き、慰めてやるという体で映を抱く彼は何者なのか。
事後、自分と関係したことを会社にバラす、と脅す一方で、それ以後はキス以上のことはせず優しく接してくる目的は何なのか。

他人への関心が薄かった映が、ヒロトに惹かれていき、ラストには彼に騙されていたことも構わず想いを打ち明ける。
主人公の恋による変化がじっくり描かれています。

しかし、全体としてあまりに淡々としすぎ、盛り上がりに欠けるのが残念なところ。
ヒロトの魅力も今一伝わってきませんでした。
ミステリアスさを出すためか?人物描写が薄く、ただ面倒見が良いだけの無個性な人間に見えてしまうのが残念。
また、初対面から映を抱くような強引な人間なのに、正体がバレた瞬間あっさり映の前から消えるなんて本当に映のこと好きなの?と疑ってしまいました。

後半、唐突にヒロトや映の子ども時代の話が出てくる構成にも違和感。
ヒロトの意気地のなさや、映の内向的な性格といった人間誰しも持っていそうな欠点を「不幸な生い立ちのせいでした」で片付けてしまうのは、ストーリー的に安易すぎる気がしました。

失礼ですが、ページ数の割に読み応えが感じられず…
すみませんが、中立評価とさせていただきます。

12

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP