君と飛ぶ、あの夏空~ドクターヘリ、テイクオフ! ~

kimi to narabu ano natsuzorau

君と飛ぶ、あの夏空~ドクターヘリ、テイクオフ! ~
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×24
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
3
得点
19
評価数
5件
平均
3.8 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
三交社
シリーズ
ラルーナ文庫(小説・三交社)
発売日
価格
¥680(税抜)  ¥734(税込)
ISBN
9784879198990

あらすじ

加賀美慶人が出身校である北都医大に残らず、葛城総合病院のフライトドクターになって三年。
脳神経外科に新しく一人の医師が入った。岸谷弘貴――慶人の同級生だが、学生時代に言葉を交わしたのは、
慶人が救命救急を目指すきっかけとなる事件が起きたある夏の一日だけ。
優秀で将来有望な岸谷が北都の医局をやめ、なぜこんな遠く離れた病院にやってきたのか。
真相のわからぬまま、慶人は岸谷と急速に仲を深めていくのだが…。

表題作君と飛ぶ、あの夏空~ドクターヘリ、テイクオフ! ~

岸谷弘貴,脳神経外科医
加賀美慶人,総合病院のフライトドクターで心臓外科医

その他の収録作品

  • 二人でいること
  • あとがき

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レビュー投稿数3

医療ドラマを見ているようでした

救急救命センターに所属するフライトドクターの加賀美(受け)は医学生の時に同じクラスだった岸谷(攻め)が自分の勤める病院に赴任してきて再会します。

身内の争いにに巻き込まれ医局を出なければならなくなり、大学とは関係のない基幹病院に就職して5年、ずっと忙しくしてきた(というか忙しくしていないと落ち着かない)加賀美は岸谷に再会し、医者を目指していた頃に戻れるような気持ちになるのが嬉しく岸谷と親交を深めます。

2人ともが自分の意思ではないところでの争いが今の境遇の根底にあります。学生の頃のBBQでの会話で2人の心が近づき、お互いその時に恋をしていたのでしょう。

加賀美の方のトラブルは相手がすでに亡くなっていることからどうしようもないのですが、岸谷の方は相手ときちんと向き合えて、なかったことにはできないけれど納得することができたので一応の決着をみたと言って良いのでしょう。

恋愛描写はあまりなく、救命医としての仕事がメインのお話でしたので、救命医として力の限り命を救う姿が印象的で常に緊迫感のあるお話でした。そして2人が再会したことによって、本来の自分に戻れるようになった加賀続き美が人間らしくなっていく様子が感じられました。
恋愛というよりは魂レベルでの半身を得る話という感じで、ちょっと高尚な感じがしました。

ただ、救命の時のトリアージとかの説明はあったのですが、医局や医学部、研修などに関する説明が足りないように感じます。医学会に関する知識はテレビや本を読んだ知識しかなく、制度も変わっていたりするのでできれば細かい説明をして欲しかったです。年数などの辻褄など細かいことが気になるたちなので、医局に入った年数、就職した年数と私の知識では計算が合わずネットで調べてみて取り敢えず納得してみた感じです。でも、微妙に合わない感じがします。

最後までよくわからなかったのが、岸谷を大学病院にいられなくしてしまった三宅先生が、なぜあんなことをしたのかです。人の人生狂わせといて、最後にきちんと理由を言って謝罪して欲しかったし、元凶のくせに途中で頼ろうとするなんて、ムシが良すぎて、どのツラ下げて来たんだって思ってもやもやしました。最後にその先生にまで救済があるのはどうも納得いかなかったです。

これからも、疲れた心と体をお互いで癒してほしいです。

2

救命救急のドラマみたい

救命救急のドラマを見ているようでした。春原さんが現在も医療技術に携わっているようで、重みというか迫力があるなと感じました。
普段病気をする事なく、お医者さんのお世話になる事がないので、知らない医療用語や、病名など出てくると『へー そうなんだ』とか、『凄い!』と感心する事ばかりで勉強になりました。
医療の話ばかりでなく、二人の関係性も穏やかに恋愛へと発展していきます。
これを機にもう一度、春原さんの医療物を読み返してみようかなぁ

3

読み応えある救命救急医療モノ

あらすじ:
医大1年生の慶人(受け)は、同級生たちとのバーベキュー中、川で溺れた人々に遭遇。
もう一人の同級生・岸谷(攻め)と共に心肺蘇生にあたり、彼らの命を救う。
それから数年後。
総合病院のフライトドクターとして働く慶人は、脳外科医として赴任してきた岸谷と再会。
大学の医局をやめた岸谷の秘密とは…

春原さんいずみさん鉄板の医療モノ。
医療関係のお仕事をされているだけあり、現場の描写が詳細でリアリティあるところがポイントです。

慶人は、学生時代に岸谷と心肺蘇生を行った思い出を、医者となった今も心の支えとしている真面目な人物。
学生時代、寡黙で友人の少なかった慶人は、いつも皆の中心にいた岸谷とはほとんど言葉を交わしたことがありませんでした。
そんな岸谷と再会し、医者同士親交を深めていく中で、当時から抱いていた恋心が再び芽生える…というような展開です。

医療モノとしてのストーリー展開の中で、次第に二人の過去が明らかになっていき、医療業界の闇も描いていくような構成。
亡くなった名誉教授の妾腹であった慶人は、教授の親族らが大学に怒鳴り込んできたことから医局続きにいられなくなり、大学から遠く離れた病院へ行く羽目になった苦労人。
医局をやめた岸谷もまた、年功序列で噂の広まりやすい医療業界の犠牲者です。

そんな二人が再会したことで、お互いに当時から抱いていた恋心を再燃させるという展開ですが、
慶人が医局にいられなくなった経緯は岸谷の耳に入らなかったのかな?という疑問も。
また、大人同士のしっとり落ち着いた雰囲気は良い感じですが、ちょっと二人の世界に入りすぎ(僕のことを理解してくれるのは彼だけ〜等)な感はありました。

二人が医者として活躍する場面は読み応え抜群。
ヘリで山村や島、凄惨な事故現場まで向かい人の命を救う二人は文句なしにカッコよく、
学生時代は繊細な印象だった慶人が、今は医者としてバリバリ活躍しており、彼の成長が見えるのも良かったです。

後日談で一緒に暮らし始めても、お互い急に呼び出されることが多いため、心置きなくラブラブというわけにはいかず〜という展開もリアルで◎
多忙な合間を縫ってイチャつく二人の甘い雰囲気も良く、萌の面でも満足できました。

お仕事モノがお好きな方にオススメしたい一冊です。

5

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