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もうオロチの粘り勝ちですね。
でも先輩がただ流されるままではなく、あいつだったらこう言うはずだろうと考えて自分でも言葉にしてみたり、「最近少しまちがわなく」なってきたり…知らず知らずにオロチに影響されていて、少しずつ先輩自身が変わり始めているのがいいなぁと思います。
先輩の部屋でギュッと抱き合ったときのオロチの心臓の音。これを身体で感じている先輩のモノローグが共鳴って感じでとても好き。オロチの心臓に支配されてしまったような先輩。
その後のまさかの古典的展開には驚いたのだけど、「俺のことなんか忘れたほうが彼のためだよ。」と野口君が予想したような台詞は以前の先輩だったら間違いなく言っていたはず!
でも先輩は「俺はおまえをあきらめないぞ」と決意するんです。これにはグッときたぁ!オロチのちょいでんぱ攻め攻めパワーでほぼ進んできた上下巻だったけど、先輩もそのオロチパワーによって少しずつ変化して気持ちが確実に育っていく様子が萌えました。
そしてまさかの世界一周?!誰もこんな展開、想像もしていなかったと思うのだけど、常に予想の斜めうえをいくオロチにふさわしい気もするし、世界の果てに行ってもやっぱり先輩の笑顔には勝てないところがいい。
それから「思い出していた、中3から高1の夏まで」と言ってたので、ちゃんと思い出したという事ですよね?
友達の野口君がGJ!でした。あとがきでそんな彼が、個性的なメンツに入れ替わり立ち替わりされている様子に笑いました。
それとファーストフードでオロチがムタと対面したときの様子、笑ったー!
池袋のTSUTAYAにあるちるちるチャート棚で村上キャンプさんの直筆POPとともに、村上さんオススメとの事でこちらの作品が紹介されていました。
写真撮影OK 画像アップOKとのことなので、撮ってきた写真を載せます。
https://www.fastpic.jp/viewer.php?file=8349510289.jpg
これ大好きです。
ほんっとオロチがぶっとんでる?てかめちゃくちゃなんだけどめちゃくちゃ面白い。
実は1巻だけはずいぶん前に読んでオロチの
猪突猛進の電波具合がついてけない?
なんかハマらなくて放置してたんですが
雁須磨子先生の「うそつきあくま」がすごく良くて
やっぱり先生のは全部読もうって読み直したもの2巻からが最高でした。まさかストーカーからやっと
実直さなどなど受け入れてもらえた所で
交通事故記憶喪失とかいきなりの韓国ドラマ展開くるとは。
オロチが記憶がなくなった所で先輩と立場が逆転する。先輩のほうが「お前をあきらめないっ」くうっ!
天然電波攻めと絆され不憫受けって感じだけど
登場人物がみんな愛おしいです。
オロチと先輩、親友の野口くん、先輩の思い人の
先輩をおしかったったと言ったリーゼント先輩も。
嫌な人が出てこないし最後にまるごとまたオロチを持って行った世界旅行先で記憶もカムバして
最高に幸せなエンディングでした。雁須磨子先生は
天才なのかな?もうあとがきの野口くんのやつまで最高でした!野口くんとオロチの友情も大好き。
前から思っていたのですが、読み手の感情を簡単に揺さぶることのできる展開って、2つありますね。
ひとつは「死」、もうひとつは「記憶喪失」。
以前どこかで「人を殺して与える感動は、安直な偽物」みたいなことを読んだ記憶があるのですが、「記憶喪失」はそれまで培ってきた時間を殺すことだよなあと思ったものです。
さて、完結巻ですが、最後の最後にこの「極私的禁じ手」が使われます。
作品にドラマを付け足すために便宜上、記憶喪失になってもらいましたという使い方が多くて、それに気付いて鼻白んでしまうのですが、この作品ではしっかり有効活用されていました。
この作品が素晴らしいのは、「人の振り見てー」というか、誰かの感情の中に自分を見つけるという点だと思っていて。
たとえば、オロチの真っ直ぐすぎる想いに、田之崎は自分の狡さを感じる。
中2のときに付き合った伊藤さんの言葉に、相手の「好き」という気持ちと自分が伊藤さんを好きになるかは別物で、そこは伊藤さんが頑張れと思っていたことを思い出すオロチ。
田之崎を「惜しい」と思いながら、その理由が分かったらヤベーというところで立ち止まっているというムタの言葉を聞いて、田之崎は、オロチを「惜しい」と思った自分はどうするかを考える。
ムタ←田之崎←オロチ←伊藤さんという図式だったからこそ、想う側も想われる側も分かる。
だから相手を見て、自分なりの選択肢を考えることができる。
この描き方が、さすがとしか言いようがなくて。素晴らしい。
そして一歩踏み出した矢先のオロチの事故と記憶喪失。
すっぽり田之崎との出会いから、事故の直前までを忘れてしまったオロチに、田之崎が迷いながらも前へ踏み出す姿が…、感動しました。
オロチ応援団的に大団円。
でもそこで終わらなくて。
この記憶喪失を最後で回収するんです。
感動させるための安易なイベントではなくて、記憶喪失というデカい伏線。
世界タイトルマッチがまさかの前座!?というくらいの衝撃。
大団円のあとは蛇足かなと思いながら読んでいただけに、真の大団円をノーガードで迎えて、心底痺れました。
素晴らしい作品です。
オロチの親友・野田もいい。
かなりこころが揺さぶられるので、こころに余裕があるときにぜひ。
1巻に引き続き、オロチことキハくんの勢いというか、マイペースさが最高だな……と。
展開とかセリフとか、思わず笑ってしまうような面白さがありながらも、キハくんの気持ちも田之崎先輩の気持ちもそれぞれすごく切ないし、ムタくんの気持ちもちょっと切ないし、読んでいて胸がきゅっとなるのは雁須磨子先生の作品ならではだなと感じました。
そして野口くん……最高に面白くて良い人過ぎる!カラスと黒猫とゴキブリと雷に見舞われてもがんばれ野口くん……!!
事故の後の田之崎先輩の「俺はお前を諦めないぞ」っていうセリフがすごく良かったです。1巻読んでる時は田之崎先輩からそんなセリフが出てくるなんて予想も出来なかったので嬉しかった!
事故後はムタくんの好感度(?)爆上がりでした。
読むと元気が出るので何度も読み返したくなる作品の1つです!!
終盤のたたみかけるような事件の連続に笑いながら読んだ。変な人だな。こんなのに恋されても恋しても大変だけど、すごく幸せなんだろうな。でもすごく深く愛してくれそうで、人生は豊かで幸せなものになりそう。
オロチって変な人に見えて(変な人だけど)普通の感覚で生きてるとこも結構あって。ふっと笑う時ものすごく可愛いし。雷キレーって笑うとこなど非常に可愛い。
「いやじゃねえよ」「そうか よかった」このやりとりが好きでした。野口くんのことなど全然気にせず生きてるようで、しっかり普通の感覚持ってる。自分がゲイであることを友人の野口くんに「いやじゃねえよ」と言われることはオロチにとってよいことなんだな。「イーナー」と言える野口くんがまた可愛い。
甲子園には連れてってもらえなかった野口くん、いい友達だ。"すぐ来る3人組"がすぐ来ちゃうの分かる。幸せになれ。
お兄ちゃんの存在感好き。変わった弟を受け入れてアドバイスまでしてる。いや、兄貴もまぁまぁ変わってるか。野口くんに正くんて呼ばれてるのがまた良い。
ムタが1巻でイヤな奴かと思わせておいて、彼も戸惑ってて、結果いい奴なのがなんとも。田之崎見る目あるわ。あの露骨ないじめによく耐えた。耐えるだけの恋心があったんだよな。野口くんへの吐露が全てを語っている。彼は踏み込まない冷静さもあった。それもまた間違った選択ではない。