雪と松(1)

yuki to matsu

雪と松(1)
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神7
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

127

レビュー数
1
得点
35
評価数
7件
平均
5 / 5
神率
100%
著者
 
媒体
コミック
出版社
ホーム社
シリーズ
アイズコミックス.Bloom(コミック・ホーム社)
発売日
価格
ISBN

あらすじ

「冷てえ目だな…心だけまだ死んじまっているのかね──温めてやるよ」
雪 降り積もる中、脇差を手に、瀕死の状態で倒れていた美青年。そんな彼の命を拾った医者の松庵。互いの名も知らぬまま、結ばれていく二人だが…? 描き下ろし合計39ページ収録。
異才が描く純和風BL第一集。

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レビュー投稿数1

カッコいい男たち

高橋さんと言えば青年誌の大御所さんのイメージですが、その高橋さんがBLを描いてくださるとは…!ちるちるさんでその一報を拝見したとき、マジで変な声出た。嬉しすぎて。

という事でレビューを。ネタバレ含んでいます。






主人公はとある村で医者をしている松庵。
大雪の日に大けがをして倒れている青年を拾い、家に連れてきて治療します。
目を覚ましたその青年に、

死人だったらよかったのに
引き取り手のない骸はいい銭になる
それでも生きている身体にも使い道はある

と言い放ち、そのままその青年を抱く松庵先生。

って、おおい!
松庵先生、悪い奴なの…?

と思いつつ読み進めたのですが。

松庵先生の言動、一つ一つに意味がある。
首を切られて大けがをしていた青年(松庵先生は「雪」と名付けますが)は、きっと堅気ではないのだろう。
切った相手を憎んでいて、殺してしまうかもしれない。
そうしたら、その相手の死体を片付けてやろう。

という事だった模様。
一事が万事その調子で、あけすけではなく、雪のために行動する松庵先生が素敵なんです。物言続きいはそっけない松庵先生ですが、彼は雪を含めた他者に対する優しさや思いやりが半端ない。そういう松庵先生の内面が、二人で一緒に生活していくうちに少しずつ見えてくる。

一方、自分の名前さえ松庵先生に明かすことのない雪ですが、彼もまた蓮っ葉な態度を取りつつも優しい青年。

雪の壮絶な過去。
今なお彼の生活を脅かす過去の負の遺産。
その中で、彼が譲れなかった「正義」。

松庵先生も、雪も、どちらも非常に男前でカッコいいです。
雪の、気怠い色気と、それに相反するような男気。そして強さ。めちゃんこツボな子でした。

ほんの気まぐれで雪を助けた松庵先生と、一時の事と思って松庵先生と暮らしていたはずが、いつの間にか松庵先生に心を預けてしまった雪。
不器用な二人が、少しずつ距離を縮めて聞くさまが、非常に切なく、そして読みごたえがある。

かつてヤクザだった、という過去が雪にあり、それゆえに人を殺めるとかそういう表現も多々出てきます。ヤクザの前は色子だったという過去もある。ゆえに、苦手な方は注意が必要な場面はそれなりにあります。
そういった雪の過去の話とも絡み合い、全体的な雰囲気としてはシリアスに分類されるかと。
けれど、所々で入るギャグが笑いを誘い、とてもバランスの良いお話でした。

特に、雪が自分の身体と引き換えに金貸しと対峙するシーン。
え、そっち?
と、雪ちゃんと一緒に突っ込みつつ爆笑してしまった。

絵柄が綺麗かと問われると好みが分かれそうではありますが、とにかく画力は半端ない。
ちょっとしたしぐさや表情で、彼らが何を思いどう行動するのか、というのが端的に読み取れる。さすが、の一言です。

雪ちゃんが全裸で戦うシーンはカッコよかったし、松庵先生の雪のすべてを受け入れる男気にもほれぼれしたし、雪の「兄貴」もカッコよかったし。

表紙がこれまた素敵。
紙質も良いし、二人の表情、色遣いと素敵すぎました。

まだまだ続きがあるようで嬉しい限り。
文句なく、神評価です。

3

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