SS付き電子限定版
「不浄の回廊」がとても面白かったので、積んでたこちらを読んでみようと手にしましたが……
うーん、なんか色々詰まっていて正直、疲れてしまいました……。
ただしこれは読み手側である私のキャパ不足のせいなのは明らかです。
ファンタジーものと日常系のどっちかを読めと言われたら、迷うことなく日常系を選ぶ人間からすると難易度が高いというか。
(ちなみに夜光さんの既読作品は「不浄の回廊」「眷愛隷属」「偏愛メランコリック」「君を殺した夜」「ラブシッター」「愛されたくない」と、ファンタジーものであってもあくまで人間同士、もしくは非ファンタジーのばかりです。)
そんな人間にとって、攻めが鬼、しかも予想以上に受けのことを聞かないやつはなかなか手強いというか。
おまけに伊織との思い出とか伊織への想いに断然萌えてしまって、そんな鬼とのあれこれよりも、伊織との同級生ラブストーリーを読みたいとごくナチュラルに考えてしまった自分に気づいて愕然というか。
「鬼」とタイトルに入ってる作品を読んでおきながら、せっかくのストーリーや設定のあれこれをガン無視するかのような自分の感想にガッカリというか……。
あぁ自分はファンタジー大好き人間ではないんだなぁ……と思い知らされたというか。
鬼相手に襲い受けしちゃうような櫂の豪胆さとか好きだけど、ここから先、伊織とくっつく可能性はないし……と思うと勝手に凹んでしまいました…。
続き物はまとめて一気に読みたいので、最終巻が出るのを待ちに待ってました。
やっと読める〜。
この1巻で、主要人物は登場してるのかな。
一癖も二癖もありそうな魅力的な人がいっぱいで、ワクワクです。
まず受け様の陰陽師の櫂。
自分への執着をうえつけて、鬼をボディーガードにしようとしてるしたたかさ。
一か八か的であぶなっかしく、守銭奴であきれたりだけど、非情になりきれない人間らしさや、かわいさがあり、とても魅力的。
とってもステキな人物、というより、人間らしくて、そこがいい、というか。
頑張って〜と応援したくなる人。
攻め様である鬼の羅刹。
櫂への嫉妬心や独占欲がかいまみえていて、楽しいわ〜( ☆∀☆)
術のせいだけじゃないよね。
家のお手伝いをしてくれてた伊織は櫂の友人の姿を模した式神だと知って、驚いてしまいました。
子鬼の草太。
何の思惑があるのかわからない陰陽師の那都巳。
櫂の苦しい過去。
これからどう進んでいくのか、楽しみです!
すぐ2巻を読むぞ〜。
イラストは笠井あゆみ先生。
さすがの美しさです。
口絵で、羅刹の両頬に手を添えている櫂のイラストがあるのですが、うっとりと眺めちゃいます。
心持ち頬を染めている櫂。
ウブだわ〜とにまにまです。
最近、夜光先生の作品ばかり読んでしまいます。
本作もダークファンタジーでありながら、どこかコミカルなキャラたちが面白かったです^^
満月のたびに百鬼夜行に悩まされる陰陽師の櫂。
ボディーガードにしようと力の強い鬼・羅刹の封印を解いた所、
その鬼に翻弄されてしまうというお話。
羅刹のキャラが良くて、怖くてかっこいいのにかわいいという、憎めなくて面白い存在でした。
櫂は美しいですね〜♡
笠井先生の絵がイメージとピッタリでした。
美人なのに、守銭奴で口が悪いというギャップも好きです。
同居人の草太や友人の伊織・千寿、商売敵の那都巳の存在も魅力的です。
読めば読むほどのめり込んでいくストーリーとキャラクターに、やっぱり好きだなぁと思わせてくれます。
今後の展開が楽しみです!
続きものと知らずに読んでしまった一冊。
読みながら伏線回収されてないし、どうもキリよく終わるにはページが足りなくないか?と思っていたら案の定続きもの!
現在は2巻まで発売中。
攻めの肉体の逞しさは見ての通りである意味素直な鬼。
この逞しさがエロの時に異種ものの醍醐味ですよね。
対して受けは見た目は大人しそうなんだけど、
中々にいい性格をしている(笑)
けっこーうっかりしているところがあり
そこがつっこみどころであり憎めないところでもある。
続編が出たとのことで再読です。
個人的に夜光花先生のファンタジー作品や一風変わった設定のお話が大好きで。
今作も陰陽師に鬼に式神と、特殊な設定にも関わらず、3章を読み終える頃には作品の世界観にどっぷりと浸ってしまいました。お見事です。
起承転結が絶妙で、読ませる力が凄い作家さまだと思います。
今作の受けである櫂。
艶めいた美しい容姿を持つ実力ある陰陽師でありながら、細かな事には雑で、口が悪く、金には目がなく、生活力もなく、やることなす事上手くいっているようないっていないような…と、ギャップが魅力的なキャラクターでした。
そんな中身は全く色気のない大人しくない受けが、魑魅魍魎達に襲われがちな自身の身を守らせるために房中術で従えたのが長く封印されていた鬼の羅刹。
この羅刹が典型的な鬼的思考の持ち主なので、これまた素直に言う事を聞くはずもなく、逆に今まで以上に厄介事を呼び寄せる始末。
羅刹に翻弄され、手を焼きまくり、しまいにはあれよあれよと抱かれてしまう櫂の図…というのが今作の醍醐味でしょうか。
1巻では、羅刹に少しずつ人間臭い感情が芽生え始めつつあるところまでしか進展していません。
「嫌いになるぞ」「それは困るなぁ…」のシーンが可愛すぎる。
櫂と羅刹の漫才のようなコミカルなやり取りも読んでいて楽しいのですが、後半で判明する伊織についてのエピソードがまた切なくてですね…
そこから序盤の謎と櫂の寿命に繋がるのが凄い。
序盤から散りばめられていた伏線の回収と、まだ解決していない謎の描き方が非常に上手く、思わず唸ってしまいます。
本当にストーリーが面白い。流石の一言です。
そして、夜光花先生の作品といえばサブキャラクターも非常に素敵ですよね。
櫂の幼なじみで寺の坊主・千寿が良い味を出していて好きです。
面倒ごとに巻き込まれたり襲われかけたりと、ふんだりけったりな状態だというのに、なんだかんだで櫂の事を気にかけてしまう良いやつです。
他レビュアーさまも仰っていますが、笠井あゆみ先生のこんなにコメディ寄りの挿絵は初めて拝見したかもしれません(笑)
何かワケがありそうな伊織や、第1章で不穏な部分があった草太、謎の美形陰陽師もこれからどう絡んでくるのかが気になります。
まだ序章な事もあり、ラブな関係には至っていませんが、既に羅刹が嫉妬や執着のようなものをちらほらと見せているので期待大です。
あとがきによると、次巻ではもう少し親密度が上がる予定だそうなので、そちらも楽しみにしつつ早速続きを追い掛けたいと思います!