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3巻は百樹の、過去と踏ん切りをつけたいモヤモヤ、さらに深まる二人の仲、という感じかな。
卍兄ィに出会って、長屋での市井の生活にすっかり馴染み、幸せな二人だと思っていたら、やっぱり陰間時代の暮らしが百樹の中には色々な面で影を落としていたんですね。十かそこらで(?)陰間という特殊な世界に入らざるを得なかった訳ですから、世間の子供とは違う暮らしをしてきたんだなって1巻から想像してて、可哀想で可哀想で。近所の子と寺子屋行ったり、家業を手伝ったり、お使いをしたりすることもなければ、五節句をみんなで準備して祝ったりするようなこともなかったんだろうなあと。ちゃんと自立して生きていきたい、兄ィと対等な関係でありたい、と思っているから、六夜に言われたことに憤りを感じたのかなと。金ちゃんや兆さんとのやりとりでも、陰間であった故に相手に世間ズレした事を言っていないかすごく気にしている。
対等な関係っていうのは、二人の恋仲の有り様にとても重要だなと思います。囲うとか、頼り切るとか、ではこの二人にそぐわない気がします。
でも、やっぱり百樹は強い!!千のことまで慮ってあげるなんて!優しいよね、強いよね。そして、卍さんの言葉!ぐうっと鷲掴みになり、泣けました。「一人きりでも仲良く二人でいても…。」これって「健やかなる時も病める時も…。」ですよね。
百樹、これからも幸せに溺れて嬉し泣きをしていいんだよ、そのまま思う通りに卍さんと進んで行ってね。
感想というより妄想になりましたが、紗久楽さわ先生、本当にありがとうございます。
この3巻も、卍の溺愛や二人のセリフ回しに胸がきゅっとなる、素晴らしく美しい一冊でした…!
紗久楽さわ先生、すごいなあ、すごいなあ…と、貧弱な語彙力で思わず褒め称えながら読んでました。
序盤の潮干狩り中、小さな怪我をした百の足を舐める卍兄の艶っぽさといったら。。うっとり、ため息ものです。
そして煽ってくる千の意地悪なセリフに「幸せに生きてきたように見えるなら、良かった」と返す百の健気さ。気づいたら涙がこぼれてました( ; ; )
卍兄ぃの気障な一言の力強いこと。粋だなあ…
”一人でも二人でも、悲喜こもごもは到来する お互い辛い辛いと言い合うなら、俺はおめえがいいよ…”って、なんて口説き文句なんだろう。
言葉の残す余韻に浸り、しばらくそのままページを凝視して止まってしまいました。
千×兆カプの恋の行方も気になるけれど、やっぱりなんといっても大好き好き好き!!!って思われるのは、卍×百だなあ。
互いが互いを想う気持ちが「これでもか!」ってほど伝わってきて、たまらんです✨
卍に愛され甘やかされても、頼り切らず自分で立って歩こうとする百、「大きくなるヨ」って言える百が本当に格好いい。
続刊でも、大好きな二人を味わいたいです。
そして、巻末にある「豆知識」的内容が江戸の風俗を知るのに役立つし、何より面白い!
こちらの3巻では”ふんどし”について。大きく2種類のふんどしがあったなんて知らなかった〜!4巻以降の巻末おまけも、今から読むのが楽しみです❤︎
百と卍はエロシーンより賑やかなシーンが好きかな〜ぐらいに思ってましたが、肥後ずいきシーンはよかった…なかなか他の作品では見られないプレイ。江戸モノだからといってあるとも言えないし。非常にエロティックです。受けにしっぽり感を求める自分はおもものノリはそこまでハマらないけど、ノリノリの卍さんのしっぽり感がそれを補ってくる。
長屋に住むことを誘う卍が可愛い。3巻の最初で未来の話をすることに照れてた卍さんが"一生涯"を持ち出す。男物の羽織に妬く卍さんも可愛いし、義兄弟の契シーンで頬を染める卍も可愛かったな…卍兄さんは基本可愛い。契シーン自体は大変かっこいいです。気合い入ってるなー!という。作画も卍百も。
書き尽くされた感想だけど、江戸文化の描き込みがすごい。
浮世絵風の顔をカッコよく色気ムンムンに描くってすごい。
卍兄ィが気障で粋な伊達男で!二人がすごく想い合ってるの端々から感じる。
こんなに想い合うようになった過程はこれから出てくるのかな。日常で培ってきたものなのかな。心が荒んでるから百みたいな子は苦手なんだけど、3巻で千に可愛がられる仕草で安穏と生きてきたんだろ(要約)的な嫌みを言われて、順風満帆に生きてきた子に見えるなら良かったって返すのはなんて強い子なんやと見る目が変わりました。
1巻は、満喫で残り時間を気にしながら読んだためか。難しいな合わないな…と思ったのですが、改めてじっくりじっとり読んだのも良かったのかも。それぞれ辛い過去を背負ってても、好きな人と一緒に今を大切に生きるってしみじみする。
その他の登場人物も魅力的で、千みたいに拗れまくった面倒そうな人、大好き!兆がどうなるか気になる気になる。
火消し四天王の刺青と褌も見ごたえあり!!季吉さんが特に好きでした。
朱雀、白虎、玄武ときて、青龍じゃなくて倶利伽羅なの調べても分からないんだけど、元になった頼光四天王の倶利伽羅は鉞かついだ金太郎の金太郎って!実在したん?と、これまで知らなかったことを知れたのも楽しかったです。教養や雑学は大事ですね。
あと、個人的にめちゃくちゃ気になっているのは、亀頭に刺青!?勃ってないと掘れないって!?掘ってる時はずっと握られてるんだろか…とてもとても詳細が気になる。
百と卍の過去が明かされた既刊を経て、
今回は二人の未来に繋がってゆく3巻でした。
雨の日の出会いから早1年が経ちました。
互いの過去を知り、受け止めあったことで絆もより一層深まり、
季節が移り変わっても、変わらず甘く濃密な日々を送る百と卍。
卍の「お百ちゃん」なんてとびきり甘い呼び声に蕩けそうになってしまう…
前半はそんな二人の甘やか&ド艶やかな日々が描かれますが、
中盤辺りから新たな展開を迎えます。
きっかけは百の陰間時代の先輩・十六夜との再会でした。
うきうきと卍との生活ぶりを話すと、
「今も昔も男に囲われたままで変わらない」と言い捨てられてしまい、
陰間時代のコンプレックスを刺激された百の心は揺らぎ始めます。
その後も新たな友人や千との再会を果たすも、百の中のモヤモヤはさらに
膨らんでゆき、次第に“卍に見合う男になりたい”と強く思うようになります。
そして、そんな百の想いを知らされた卍の反応は…
卍兄ィ、やっぱりめちゃくちゃいい男でした!!
十六夜や千の言葉に打ちのめされ、自らを恥じるばかりの百を肯定し、
悩みを共に分かち合い、百の進む道をそっと見守ってやります。
もし、変わってゆく過程で百の心が折れることがあっても、
きっとその度に百の悲しみを受け止め、励ましてやるんだろうなぁ…
溺愛はするけれど、束縛はせず、尊重し、見守ってくれる。
ほんっと卍が極上彼氏すぎて…この人が傍らにいてくれれば、
絶対百は幸せになれる!って改めて確信しました。
こういうのをスパダリというのね。
卍の百に向ける言葉の一つ一つからも愛情と真心が感じられて、素敵でした。
ちょいちょい見える茶目っ気と気障っぷりにもキュン心を擽られちゃいます♡
義兄弟の契りもね…もう結婚式でした。
永遠を誓い合い、その後にはちょっと照れながら未来のことを語り合う
二人がもう幸せすぎて心の中でお祝いのクラッカーを打ち鳴らしてました。
普段は決して涙を見せない百が声を上げて嬉し涙を流しちゃうのを見たら、
もうこちらまで泣けて来ちゃいました…二人とも幸せにおなりっ( ;∀;)
きっと百は卍とはまた違うタイプのいい男になってゆくんだろうなぁ。
でも、素直で可愛い百も大好きなので、格好良くなりすぎないでね♪
今回は千やかつての卍の火消し仲間たち、新たに千を慕う兆も登場し、
百と卍を中心に人々を繋ぐ糸が複雑に絡み合い始めました。
恋の予感を匂わせつつも、相当拗れそうな千と兆の今後にドキドキです。
百と繋がったことで火消し仲間たちも関係してくるのかな?
さらなる新展開が楽しみでたまりません!