BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
隔絶された世界で生きる無垢な少年たちは、過酷な愛に溺れてゆく。 大人気全寮制学園ファンタジーBL最新作!
ブライト・プリズン9作目。中学生の常盤と幼い薔の逃避行から2人の絆の強さを感じる、龍神の執着も。胃が痛くなるような教祖選、常磐も楓雅も頑張った。そして襲祖の儀、薔は身上書の動揺があったにも関わらずよく乗り越えたね、感動やった。あんな時でも薔を気遣う常盤に薔への誠実さを感じた。教祖になれて何より。
御神託を見た事で困惑する薔だけど常盤から真実を聞けて良かった、幼い薔を守った常盤と青一は頼りになる兄のまま。にしても紅子憎し。やっと落ち着いた日々が〜と思いきや暗雲漂うエピローグにハラハラ。続きが気になる。
今回も物凄く面白かったです。
緊迫する教祖選を薔と一緒に眺めている気持ちになりました。
あれだけ自信に溢れていた葵がどんな手を使ってくるのか?前巻からドキドキしていたのですが、教祖候補が発表された後の階段室での葵との会話で全て察していた常盤の準備が凄かったです。
そして更に前教祖の悪事が発覚して、やっぱり糞みたいな人物だった事が判明してました。
常盤が教祖になって漸く学園に平和が訪れたかのように薔と仲間達の楽しそうなやり取りにホッコリしたのでしたが、最後の最後に爆弾が投下されてしまいました。
たびたび本編内で常盤が憑座として龍神の寵愛を受けているとの表現があったのですが、プロローグの逃避行の際にはそれを決定付けるシーンがあったので何かあるだろうとは思っていました。
常盤が龍神と竜花との契約を破棄しようとした事が切っ掛けなのか?でもそれを回避しようと薔に話した途端だったと思うので龍神の真意が何処にあるのかとても気になりました。
それと薔が最も気にしていた問題ですが、青一と常盤で紅子の裏をかく企みが進んでいてスッキリした気持ちです。
でも紅子にはこれを機会に大人しくして欲しい限りです。
恋愛要素少ない巻ですが、個人的にはシリーズの中で結構好きな回です。ハラハラの展開連発ですが、悲しくて切ない展開ではなくある意味ミステリー感たっぷりで面白かったです。
物語にはとても重要な回を感じました。今まで常盤と薔が「今後」について色んな希望を語りましたが、この教団の体制から考えると、どれも理想に違い夢みたいなものしかなかった。半年だけで既に命がけなのに、大学卒業までどう耐えるか疑問しかないでした。でも教祖戦選挙という形で、常盤の演説を通して初めて実現可能・改革可能なことをはっきり見せられました。凄く心強い話でもあるし、もしシリーズの序盤からずっとここまで考えたらと思うと、とても感心しました。
葵の人物像についても、新しい一面を見せられました。今まで私の中で葵は蘇芳と同じレベルの厄介もので、実際に選挙中も本当にキタナイ人だなとずっと思ったが、全部が終わった後の葵が意外にも人間でした。ある意味彼もこの教団の体制の犠牲者一人です。ちょっと理解できるようになりました。
8巻からずっと懸念を残った常盤の妻子のことですが、薔にはツライと思うが、やはり5巻から常盤は曖昧な関係を全部切って自分の気持ちをはっきりしてきたから、絶対に何かの事情があると常盤のことを信じました。エピローグで読んだ時衝撃はあったが、全然心配しなかったです。実際に紅子も青一も絡んだから、もしかしてとも思ったが、それも意外な結果に繋がって、常盤は新しい兄弟に家族を任せて本当の自由を得られるかもしれない、キレイな結末に収めました。やはり感心しました。
降龍の儀、本当に楓雅さんが一緒ではなくてよかったです...葵の茶番のおかげでも言えますね。
後、個人的に今回凄く好きなのはプロローグとSSで小さい時の薔と常盤、それに青一との過去の話です。この表紙の通り、癒された~~~~~~プロローグはイラストもあったから、本当にずっと見たくて、本編の現実に戻りたくなったです~~~何かただ可愛い弟とその弟を溺愛する兄の話がダメかな?(笑)
前作からの続きなので、まとめて感想を。
いよいよ、教祖選本番!
葵の手は見え見えだったので面白くなかったのですが、前教組である南条兄弟の父の下衆さには驚かされました。
最低だとは分かっていたけど、思った以上にクソだったわ;
龍神て本当に人格とか関係なく教祖を選ぶのね。
性的に楽しませてくれればなんでもいいんだ……
そして、常盤の妾の子の謎。
エピローグで明かされましたが、こちらは〝そうきたか!〟と、いい意味で驚かされた‼︎
発想が素晴らしかったです。
あまりこのシリーズに萌えを感じないのですが、電子限定の書き下ろしには萌えました♡
「お餅の妖精」ってフレーズが可愛すぎた!
それにしても、ここの人たち弟好きすぎよね^^;
ホントで半額の9巻セットで買って、一気に読みました 面白かった。
譬えるなら、このシリーズは、近未来か、近過去か?戦後の日本を背景にした、風水や密教要素を少しだけパクって入れた「BL版の帝都物語」と言えばいいのかな。
沢山の要素がバランスよくホドホド。主人公「薔」を取り巻く全部の登場人物で織りなす一枚の綾といった構成、
主人公の薔は、実は組織上位のご落胤。自覚ない超美少年。
薔を軸にして織り成す、サスペンス、嫉妬や情念、友情、恋愛、過去の因縁、血縁のしがらみ、親子の確執/鬼母の紅子の執念など、空想上の或る一族の奇譚。
江戸時代の一人の若衆=竜花と竜神の契約から発生した、血族構成の宗教組織の奇譚物語は、飽きません。あっという間に読み進めます。
BL要素を薄くして映画化かアニメ化したらヒットするかも。(偶然の空似と思うけど、実存する某所を連想する部分があるので、ソコがクレーム入れるかもしれませんが)
難局難題に直面しても、竜神の加護とか、前世の因縁とかで薔に都合よく解消するお約束があるので、読みながら不安が無いのも良いです。
「常盤が竜神に意思を乗っ取られた、次号に続く」で〆られていますが、紙芝居と同じで、著者の意図に乗せられて読むのも、単純な筋の先読みが出来ていいと思います。
9/8に次巻が発売されるそうなので、続けて読みます。
神評価の上があれば、それにしたいくらいです。