電子限定描き下ろし付
上巻から本当に、息継ぎ忘れそう?な勢いで下巻を読み始めました。
「家族になろうよ」の前日譚。
2人の馴れ初めのお話です。
馴れ初めといっても、千秋と和馬は高校生に至るまで人生をずっと一緒に生きているわけです。
上巻では千秋が先行していた恋心に、和馬が近づいて、追い付いていくところで終わりました。
気持ちも身体も、身体に触れた反応も含めて互いに一杯になっていくんです!
2人きりでは満たされる気持ちも身体も、社会的な要素が入ると不安にもなるわけです。
男女の好き、と違って男同士、幼なじみ。
巴を含めて家族ぐるみで付き合ってきたのに、どんどん恋を自覚して変わっていくわけですから!
高校生の男の子が抱えるには、大きな大きな心理的な圧迫感ですよ…
ただ、千秋は真っ直ぐに自分の気持ちを和馬に向けていて。まず2人の関係性を未来まで繋げて考えている。
これって、千秋が凄い。
揺るがない気持ちを、和馬に恋した時に覚悟しているってこと。
対する和馬の、未来に向かう迄の不安も当たり前な心情だと思いました。大切にしている家族、幼なじみの関係、そして巴の存在。
幼なじみの巴が、また良いおんな!彼女も抱えるバックグラウンドは複雑。
小さな頃から、千秋と和馬と過ごしているからこそ2人の関係性の変化にも気がつく。
巴の存在は、2人の中でも大きいですよね~
あと、和馬がフットサルで出会う神田さん。
この頃から、未来に至るまで善き指南役だったのですね~
彼の体験も重いアドバイスでした。
千秋と和馬が、ちゃんと向き合って未来を考えて行く事が出来て良かった。
そして、身近な大人であり、社会と繋がる窓口の担任の先生が、ちゃんと2人の告白を受け止めてくれて。
この場面が有ってこそ、千秋と和馬は未来に向かう勇気を得たんじゃないでしょうか?
「家族になろうよ」の巴の未来に繋がるエピソードでも有りますよね。是非、こちらを未読ならばお読み頂くと良いと思います。
そして。
千秋と和馬の夢中になってするセックス❗️
これは、かなりすごい❗エロい。
2人の息づかいと熱がわかるんです!
2人のどちらかの部屋。学校のトイレ。
小さな頃からの秘密基地。
やばい…(語彙力低下します…❤️)
ご褒美が過ぎますよ…私に。
2人の恋物語を、じっくりと存分に楽しめる上下巻。なんて素晴らしい❗️
上下巻はノンストレスで大好きです。
紙で購入して、じっくり読み込めて幸せです…
倉橋先生の持ち味である、焦れや萌えのキュン度の高さや、
キュンキュンしつつしっかりエロ萌えさせる上手さが、ギュッと詰まった上下巻。
この作品を読んだら、そのまま「家族になろうよ」へなだれ込んでしまいたくなります。
恋人になった二人の蜜月から、子どものままでいられない高3、
それぞれの考えの違いや想い、将来について向き合いぶつかりながらも、
周囲に支えられながら前進する二人が、等身大で繊細に描かれています。
上巻の余韻たっぷりに始まる下巻。
恋人になって数か月経った千秋と和馬、高1の冬休み。
すっかり恋人っぽい雰囲気の二人に、見てるこちらはニヤケてしまうんですが、
心は繋がっても、まだカラダは最後まで繋がっていない二人…。
千秋は今までと変わらない表情の裏で、スマフォにはゲイビ動画…見つけて動揺する和馬。
先に進めない状態で和馬に合わせて、我慢している千秋が時折り見せるアツい視線にキュン。
カラダを繋げるまでの経緯が、しっかり段階を踏んでいて心情描写も丁寧です。
千秋贔屓な私は、どうしても千秋目線でみてしまい、終わった時には和馬を抱いた気分でした。
初エッチで年越しなんて…家族大集合の家でよくやったな…若くないとできないわ。
恋人になって2年後の高3夏休み、すっかり慣れ性春を満喫する二人ですが、
進路を切っ掛けに、お互いの気持ちや考えのズレを突き付けられる。
誰にも言えない関係だと思っている和馬と、和馬だけいればいいと思っている千秋。
二人の想いの熱量が違うわけではないんですが、
やっぱり千秋の方が先に色々考えて来たんだなぁと感じます。
頼りなかった千秋が、和馬への想いでどんどん先に大人になっているのが解るんですよね。
周囲に知られることで、二人の関係が壊れるのが怖いと言っていた、和馬の想いもリアル。
覚悟の決まっている千秋の強さに、不安な気持ちが少しずつかき消されていく和馬の心情がいい。
花火大会の人込みで手を繋ぐ千秋に、人目を気にしていた和馬、
打ちあがった花火が全ての不安を消したように、和馬から千秋にキス…このシーン最高。
この見開きの打ち上げ花火のツーショットがすばらしい。
本当に魅せる描写の上手い作家さんだと実感する、間合いとカット割りです。
2年前は花火大会を抜け出した秘密基地で、千秋の想いを受け止められなかった和馬が、
自分からキスして千秋を誘う、濃厚なエッチ…和馬もエロくなりました。
本当に想い出の詰まった二人だけの秘密基地というのが、幼馴染みBLの醍醐味です。
ラスト数ぺージはアオハルです。
高校卒業後、自宅に向かい手を繋いで走る二人の姿に未来が見える。
ものすごいキュン度でした。
ここから、社会人になるまでが空白なので、まだ続刊が期待できるかな?
この作品で驚いたのが、巴の描写です。
先生との恋を匂わせているだけで、先生の描写もサラッとしているんですよね…
しっかりと、千秋和馬に焦点を合わせた二人を邪魔しない分量なのがスゴイ。
キャラ立ちしている分、もっと描きたくなるのによく抑えましたね。
それが、しっかりと生きているからこそ、この作品のキュン度が上がっていると感じます。
それにしても、千秋が本当にいい男に育ちました。
一途なおっとりワンコ攻めで一番ハマったキャラかもしれない…キュ~~~ン。
※Renta:修正は白抜きです。
「 家族になろうよ」のカプの高校時代のお話の下巻。電子配信した6話~10話で、描き下ろしがないんですね・・カバー下は上巻同様、表紙カラー絵の部分拡大単一カラー図でした。卒業する所で涙ぐんじゃったので神にしました。良かったわ。
上巻で想いが通じ合った二人のその後のぐるぐる~卒業までが下巻。
攻め受け以外の登場人物は
巴ちゃん、本條さんは上巻から継続、千秋と和馬の担任の先生(ええ先生や・・・)、との姉ちゃん、和馬のフットサル仲間のゲイ(神田さん)さん、高校のお友達少々ぐらい。先生には先生の人生があったんだね・・・と深く沁みました。
**好きだったところ
高校生だから、自活できるわけもなく、親の言う事を一応聞かなくちゃいけなく、進路だのこれからの二人の事だのでぐるぐるする二人(というか主に和馬)。
そんな中、こんな人生もある、こんな視点もあると教えてくれる神田さんやら先生やら本條ちゃんやら巴ちゃんの気持ちが、嬉しかったです。
多数派じゃない人生を選ぶって、色々ありすぎて想像つかなくて不安になるのは当たり前なんだけど、お互いがお互いを求める気持ちの強さで、それら全部と向き合えるようになるんだよね・・。これから人生の伴侶を探すかもしれない人たちに向けたエールのようなものを感じて、ほんわり幸せになれる終わり方でした。
単話配信のお話だったから色っぽいシーン多めなのはしょうがないのかもなと思うのですが、個人的にはもう少し色っぽいシーンより他の人たちとの関連を描いたシーンの方が良かったかな。神田さんとのエピはもう少し読みたかったです。
それから巴ちゃんと先生の関係についても、こちらでより少し知ることが出来て良かったです。巴ちゃん素敵。彼女の事が気になった方は8年後の彼らの事を描いた「家族になろうよ」を是非。
自分語りすみませんが、
ちょっと待ってください、下巻を読み終え、レビューするか……と思ってこちらのページを見ましたら、
この いつか恋になるまで って、前作があったんですね???!??
恥ずかしながら、今知りました。
家族になろうよ 読みます。
付き合いはじめたふたり。
ふたりを邪魔するものは特になく順調に進んでいくのですが、
これからどうしていくか……という壁にぶち当たりました。
周りに隠して生きていくのか。間違ったことはしていないのに。
その葛藤を乗り越えられたのは、ふたりの思いと、それに周りの力もありましたね。
巴ちゃんや先生。とにかく、悪いやつがいないお話でした。
たった2巻で、幼馴染が恋人になり、その後を見据えていくのを見守れた……、とても尊いです。
ストーリー ★★★★★
登場人物 ★★★★★
エロ度 ★★★★☆
ていうか素敵作品を読み終え、すぐにこのふたりのその後(その後だが、その前の漫画……)を読めるの幸せすぎます。
ちなみに、とらのあなさんで購入したため、
4Pリーフレットが付いてきたのですが、すごかったです。
千秋がエロ動画を見てるのをばれたあとくらいで、どんなものを見ているのか知りたくて勝手に閲覧履歴を見た和馬です。
千秋が自分に似た属性の 金髪不良スリムやんちゃ を検索していたため照れます。
更に、サッカー部、サッカー青年、サッカーユニ等も検索していたことを知り……、千秋の前でサッカーユニホームを着て……。
みたいな感じでした。
うわー、読み足りない!
余韻を残した納得のラストでしたが、
もっともっと二人を見守りたかった…というのが、
率直な感想です。
恋人になった千秋と和馬がプレゼントを贈り合ったり、
イチャイチャしている姿にニヤニヤが止まらない冒頭。
大晦日に和馬の家で初めてHするのですが、
まず実家!
そして、みんなが居間にいるのに!
しかも、我慢できない和馬が生でいいと言い出し!!
最終的には中出しまで!!!
とにかく、エロくて和馬がすっかり色っぽくなっていて、
興奮気味に読み進めました。
そこからは歯止めが効かないのか、学校でもHな事をしてしまったり、思春期の若さを感じました(笑)
誰もいない駅のホームで抱きしめる千秋に焦る和馬。
「ここに誰が居ても 俺は和馬のこと抱きしめたい」と、
言い切って真っ直ぐ和馬を見つめる千秋がカッコいい!
とにかく、千秋の思いや態度が全く揺らぐ事がなく、
そこが本作のとでも好きなところでした。
和馬が進路や今後の二人のことを考えてしまう時も、
「一生 和馬のこと手放すつもりないよ」と言い切る千秋。
ここも萌えました!
そして、この言葉が和馬の心を動かし、
お互いの結びつきを強めたと思います。
本作は、二人の味方になってくれる人々がとても多いのですが、
特に学校の先生が素敵でしたね。
二人のその後は想像でしかないけど、
きっとご両親も分かってくれる時がくるよね?
と、そう思えるラストシーンに胸が熱くなりました。
思春期の恋、葛藤、男同士だからこその悩み、
色々なものが詰め込まれていたけど全然無理がなくて、
とてもストレートないい作品だったと思います。
幼馴染の女の子・巴は最後までとても良い子で、
女子が出てくるBLとして、
最高の立ち位置だったのではないでしょうか?
本作において、とても好きなキャラクターの一人でした!
※『家族になろうよ』の二人の物語でしたね。
他の方のレビューで気付きました。
すでに既読でしたがすっかり忘れていたため、
再読してみます。
ちなみに、私のように完全に忘れていても楽しめたので、
未読でも全然問題なしです!