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表題作彼と彼が好きな人

御堂司、大学からの友人神林に恋するプログラマー
藤野粋、高校時代から親友神林に恋する会社員

その他の収録作品

  • 結局彼が好きな人
  • あとがき

あらすじ

親友の神林に片想いしている藤野。
あるとき神林のもうひとりの親友・御堂も神林を好きだと分かり!? 
アンバランス・トライアングル・ラブ♡


作品情報

作品名
彼と彼が好きな人
著者
安西リカ 
イラスト
陵クミコ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403524981
3.7

(94)

(25)

萌々

(40)

(16)

中立

(5)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
16
得点
338
評価数
94
平均
3.7 / 5
神率
26.6%

レビュー投稿数16

嫌いなタイプのあなたが、好き。

や〜〜、深い。読む前に思ってたよりも、ずっとずっと深いお話でした。

読み始めてしばらく、「両片想いって本当最高だね〜」なんてひとりごちながらニヤニヤしててごめんなさい。。って感じです。恥ずかし…

以下、内容に触れながらの感想となります。↓↓


幼馴染で…とか、同僚同士で…とか、いろんな両片想いの形があると思うのですが。
今作がちょっと普通の両片想いと違うのは、同じ”神林”という男に片想いしている者同士、つまるところ恋のライバル同士が恋に落ちるというところなんですね。

表紙を見ても分かる通り、この二人、見た目も性格的にも結構正反対なんですよね。
あっ見た目はどちらも”イケメン”なんですが、タイプの違うイケメン。ありがたや…(合掌

そこそこ男遊びもしていて(←や、でもこれ後にえっ!と驚く事実が明かされ萌えまくりました)、明るくちょっとノリが軽くて、皆に冗談でダメ出しされてキャッキャとできるような愛されキャラ、藤野(受)。

長身で優しげな顔立ち、真面目な堅物で両家の後継ぎである御堂(攻)。

この正反対の二人が、同じ想い人である「神林のいいところ」を言い合っているうちに意気投合し、度々メッセージを交わし頻繁に会うようになりー

と進むお話なのですが。

この作品の真骨頂は、終盤も終盤、二人が徹底的に「合わない」ことを痛感し、別れてから!!!!なのです〜〜〜!

愛情深く、それが行きすぎて束縛のような形になってしまう御堂。
位置情報も含めたスケジュールを共有しよう、と藤野に持ちかけ、全力で拒否されます。

…位置情報か…どんなに好きな人でも、私も藤野同様絶対嫌だな・・・

とか思いながら読み進めていたんですが、御堂が本当に求めているのは「束縛すること」「なんでも把握すること」ではないんですよね。

自分がスイ(藤野)を愛しているのと同じくらいスイ(藤野)から「愛されている」という実感を得ること。美形で明るくてモテるスイが「どこにも行かない」という確証が欲しいんです。

思いが噛み合わず、一度は別れを選ぶ二人ですが。

そこからの展開がね…御堂の予想外の行動がね…なんか、なんか感銘を受けました。
そうだよね、人付き合いってこういうことだよね、と。
考え・行動全てが自分と同じ人なんていないんだから。
自分に合わせろって相手に要求するんじゃなくて、自分を変えてみようと行動すること。相手の気持ちにも寄り添い、理解しようとすること。そこなんですよね…

”めちゃくちゃ合わない”相手というのは、もしかしたら”めちゃくちゃ仲良し” になれる可能性を秘めているのかもしれない。

そんなことを考えさせてくれる、素敵な素敵な作品でした✨

1

---

最初は、藤野視点。その後は御堂視点と交互に展開する、二人の男の片思い。

親友の神林に片想いしている藤野、藤野に神林が紹介した友人・御堂。
神林への片思い歴は、藤野のほうが長い。

神林は、取り立てて美男じゃないけれど性格がとても良いスポーツマン。
ナイスガイの神林は、二人の片思いにちっとも気付かず、アルバイトの女子大生とイイ感じになっている。

いっそ、早く諦めたいと、二人の仲を取り持つ藤野と御堂。
はぁ~・・切ない状況だけど、藤野と御堂が愚痴を言い合える仲になっていてよかった。
それから先の展開が面白い。
御堂に神林以外に好きになる人が出来てしまった。

この物語、コメディ要素多い、楽しめる作品でした。

2

片想い同盟からの…

神林片想い同盟!
長年神林に片想いしてる藤野は一目で見抜いてしまった。神林の大学時代からの友人御堂もまた神林に恋をしていると。

神林を軸にして距離を縮める二人が良かったです。
いかに神林が素晴らしいか、男らしくてナイーブで懐が深くて。藤野は押し倒されたい、御堂は押し倒したいと。

そして二人が仲良くなったころに、なんと神林の職場の女子大生バイトが、神林とくっつきそうだと。
鋭い御堂の気付きに、でもそんな女の子なら上手く行きそうと納得。神林には幸せになってほしいのは二人の総意。

そして神林の危機に駆けつけた二人が背中を押して神林を送り出した後に…。

んー。良かった!御堂は真っすぐで情熱的で頑固で融通がきかないけど、藤野を好きで。
藤野もタバコ吸うし縛られたくないしチャラいけど、御堂を好きで。
藤野は遊んでたとか言ってたのに実はアナルバージンで。興奮した御堂は童貞とは思えない巧みなリードで好きだと伝わってきて…。

神林を世界一良い男だと惚れ込んだ二人がまさかくっつくとは!しかもこんなに早く。
確かに神林とくっつくところは想像出来ないし、一生片想いの覚悟もできてて。
そんな二人がくっつくのは良かったんだけど、ちょっと、えー!な気持ちもありつつ。

でも好きな人とキスをしたりエッチするの初めて同士の二人に良かったね!
御堂の彼氏力の高さよ。藤野愛されて幸せだね!

結局彼が好きな人
ここがねー、辛かったです。
好きなのにケンカばかりで。私は御堂を応援派かな?
初めてのお付き合いで大好きなのに、藤野はフラフラしてて束縛を嫌って。
フラフラしないで御堂を安心させて話をして納得させてあげればいいのに。譲らないんですよね。

好きなのに合わない。これは別れたほうがお互いの為かもって辛いです。

一度は別れるも御堂が頑張るんですよ!私はやっぱり御堂派です。
最後はケンカップルみたいな感じでしたけど。
合わないけどそれ以上に会いたい一緒にいたいからってのは新鮮だったけど、うーん手放しで喜べないかなあ。

合わないって思いながら付き合うのキツくないのかな?
せめて藤野がもっと自分のことを御堂に話してあげればいいのに。

1

「リンゴが売り切れりゃミカンでもいいじゃん」v.s.「ミカンに失礼だ」

同じ男を好きになったもの同士がなぜかくっつちゃう話

片やチャラ系の華やかイケメンで辛い時には誰かの体温が必要(恋する思いは別として時には体も癒されたい)
片や頭の固い王子様系イケメンで愛のない接触は認めない(恋する相手一筋の童貞)

同じ趣味を持つ者同士が出会って気があって盛り上がっていつしか心通わせ好きになる、っていうのがよくあることだから、(男の)趣味が同じで…からのハッピーエンドっていうのもありかもと思わせる展開が面白かったです。

藤野は高校の時から同級生の神林に片思いしています。
ある集まりで神林の大学の同級生が同じく神林に片思いしていることに気がついたことから二人の交流が始まるのです。

好きなところは何があっても生き残れる強さがいいとか喉仏がいいとか重い荷物もってくれたとか、女子の恋話トークみたいで面白い!

お宝画像を交換しあってキャッキャしているイケメン二人っていうシーンを実際見てみたくなりました。

藤野の「くちびるくっついただけはファーストキスにカウントしない、舌入ってないからセーフ」説に笑いました。

思いが通じあってハッピーエンドっと思ったらもう一波乱です。
好き好き大好きな思いを惜しげも無く注ぐ御堂に対して、束縛が鬱陶しいめんどくさいと思ってしまう藤野、
自分の方が相手を思う気持ちが多くて、相手からの思いが足りと不安に思う御堂。
お互い反省して歩み寄って終わるんじゃなくて言いたいこと言って喧嘩しても会いたいし好きだと思うのだからいいんだという結論が珍しくていいなと思いました。

0

何が最強なんだ?

好みじゃないのに好きだから最強?何が?

御堂が狭量とも思えないんですが、私も狭量なのかも?
藤野がいい歳こいてバカみたいに自分勝手すぎるだけなんじゃないか?沸点が低すぎて引く。
ムッとしつつも嫌われないように妥協してる御堂にいちいちつっかかる必要なくないか?ちゃんと話し合えばいいだけじゃないの?藤野のほうがよっぽど狭量だと思うんだけど。

挙句の果てに腹立ち紛れに簡単に別れを切り出すとは、神林を説得してた時に言ってた言葉を反芻して欲しいわ。人には言えるくせにその言動は相手にどう伝わるのか?ぐらい分からない◯カみたいだから、御堂の気持ちがいつまで保つかチキンレースだな。

久々にこんな奴はずっと後悔し続けてろって受けだったわ。そしてカスみたいな男とそれなりに面白おかしく生きていく方が幸せなんじゃないですかね藤野みたいな男。
御堂なら神林級の男と付き合って幸せに添い遂げられるだろうに。

何より好みじゃないのに好きが最強?な訳ないやん。と思ってしまった。

4

恋を続ける為には決意がいるんだと思うの

あれ?レビューの賛否が分かれているのですね。
私は、あほーんと読んで「うっへえ、面白かった」と単純に思ってしまったので、ちょっと吃驚しています。

表題作の面白さは、主人公の2人の恋が『推し』に対する恋愛であることですよね?
2人が恋する相手の名前が『神林』というのも(笑)。
『神』ですよ、『神』。
腐友と推しについてきゃぁきゃあ言って盛り上がって、そのうちにやたら硬い友情が出来上がっているのと変わらない感じで笑っちゃいました。
安西さん、実に解っていらっしゃる。
ドラマチックな『世紀の恋』も良いのですけれど、こんな風に少しずつ近づいて行って、いつの間にか恋になっているというのも素敵だなと思ったんですね。

同時収録の『結局彼が好きな人』は随分好き嫌いが分かれる様で。
ごめんなさい。私は単に「こういうことってあるよなー」と思って読んだんですけれども。
人はみんな違うし、それだけではなくこの2人は多分恋愛に対する熱量も違うんじゃないかと思うんです。
お話を読む分には良いですけれど、束縛されるのって辛いと思うんですね。
そりゃ、恋愛初期には「それだけ想ってくれているんだ」という勘違いも出来るけど、ずっと付き合っていくとなると……ちょっとねぇ。
でも御堂にしても自分抜きで他の友人と楽しめる藤野を「面白くない」と思っちゃうのは仕方がないことだと思うし。思っちゃうんだから。

この2人の共通点って『神林』だけなんですよ。
実は互いを良く解らないまま好きになっちゃった。
2人が距離を詰める過程が私はとても面白いと思ったんです。

クロスバイクの話が出てきます。
御堂の自転車を2人で選び、それも以前から自転車乗りの藤野は御堂にビンディングペダルの話なんかしちゃって、一緒にサイクリングに行こうなんて話をする。
これ、2人が違っていたために新しい経験が広がっていく楽しさですよね。
ガ~ッと盛り上がっていた恋が一定落ち着いた関係になって行くのって、こういった経験の積み重ねからなんじゃなかろうか、と思うのです。一緒に行った楽しいことが積み重なって離れがたくなる。相手に対して「面白くない」と思う部分が沢山あっても「楽しかった」「愛しいと思った」ことの方がもっと沢山なら、その恋は続いて行くし、相手について新しい部分を発見する度に何度でも何度でも繰り返し同じ相手に恋をするんじゃないかと、私は思うんです。

だから大切なのは、とにかく一緒に居ようと決めることだと思うんですね。
『決意』なんですよ、必要なのは。
お話のラストに藤野は御堂に向かってやけくそみたいに素敵な啖呵を切りますが、そう言えたってことはもう、2人の未来は明るいだろうと私には思えるんです。いや、沢山喧嘩はするでしょうけれども。

4

いつか別れそう……という思いを払拭できない…

あらすじから「ライバル同士」のお話だと分かってたので、もっと足の引っ張り合いとかするのかと思いきや……。

二人で「俺、あいつのそういうところ好きなんだよねぇ」「わかる、わかる〜!」みたいなキャイキャイ感がめちゃくちゃ微笑ましかったです。
これって、私が腐友さんと「攻めのあのセリフ、死んだわ。」「わかるー!」「だよねぇ!」「で、あそこがまたたまらんよね」「わかるー!」と盛り上がるのと何も変わりないなと微笑ましくて良かった。

だけど、後半。

藤野の気持ちが手に取るようにわかってしまう私は、傲慢でわがままで自分勝手なんだなぁと改めて思い知ったというか。

御堂が藤野の学生時代の友人名を頭に刻み込むように逐一聞く姿。
そのくせ、せっかくみんなで一緒に飲もうと誘ってくれる藤野にいい顔せず、しきりに二人きりでいたがる様子。

うっわぁ……やだと思ってしまった……。
友達付き合いを制限したがる男にロクなのはいないと思ってるので。

束縛したがる御堂の気持ちや不安は私もわかる。
だけどすごく息苦しい……。

浮気する気なんか全くないのに、逐一不安になられても困るというか、安心させるためにはいったいどこまで付き合えばいいの?と思ってしまうというか。
だって束縛男の要求って、際限なさそう……

お互いが満足できる妥協点は見つからなそうだし、お互い無理して付き合う必要はないと思ってしまう派なので、藤野が「もういいよ」と投げ出す気持ち、めちゃくちゃわかるんです。
御堂は自分なら絶っっ対に付き合えないタイプなだけに。

だけどその後のゲイバー通いを始めた御堂の理由に萌えた!
「自分が変わるしかない」と変わろうとして、それ?というやっぱり変わっているとこ含めて強烈な愛おしさがこみ上げてきて、完全ノックアウトされました。
萌えすぎて息絶えそうになった。
あれなら復縁しちゃうの、わかる。

わかるんだけどさー。
やっぱり無理かなって思ってしまいました……。

お互い相手に求めているものが違いすぎるし、とにかく疲れそうとしか言えない。
お互いの欠点を良しとしてるアバタもエクボのバカップルではなく、「どうしてわかってくれないんだ?」「はぁいちいちめんどくせぇ……」という不協和音が何かと生じやすくてストレスたまりがちだと思うんですよね。
今はケンカップル化してるけど、そのうち喧嘩することすらメンドくさくなりそう……。

そのうちどっちかが限界に達しそうというか、御堂が愛想をつかしてしまうかもしれないなと。

だけど藤野は基本開き直りタイプでそこそこ切り替わりが早いはずなので、振られた藤野よりも別れを告げた御堂のほうがいつまでもダメージ残りそう……。

それにしても後半の藤野は、ほんと自分を見てるかのようだった……
最後の「出張?」「言ってなかったっけ?」「今言ったからいーじゃん」とか、めちゃくちゃ身に覚えがあるんですよね……。
御堂の愛情にあぐらをかいてるとしか思えない開き直った姿に思わず私も反省したんだけど、「先週から今日までに何回会った?」という御堂の質問に思わず、おぅ……細かいな…尋問か?!と自分の非を棚にあげてゲンナリしてしまう自分がいるんですよ…。
だから絶対に藤野も内心ではそう思ってるはず。。

そう考えると、なんだか御堂かわいそうだなー。
「束縛は愛の証♡」とか言ってくれる人とくっつけば、平穏だったのに。
でもあの束縛気質に対しては、器ちっちゃいな!と思ってしまうので、彼にも完全に思い入れしがたいというか。

夢も希望もない感想で申し訳ないです。
だけど、お話そのものは面白かったです。

3

ゔーん

安西先生という事でちょっと期待し過ぎてしまいました。
2人が付き合うまではとても面白かったです。
でも藤野が御堂の束縛に耐えられなくなって来たあたりから、藤野が嫌なヤツに見えてしまってしょうがありませんでした。

御堂を理解してなかった昴が相手が心変わりするかもと想像した事で、漸く御堂の不安を理解出来てました。
それに対して別れてからゲイバーに通ってた御堂は、あくまでも昴と復縁する為に自分を変えようと努力していました。別れてから復縁するまでが短くて、とても駆け足に感じてしまいました。

受けのキャラ設定がそうなのでしょうがないですが、もうちょっと別れてる間の切ない設定があれば良かったかなと思いました。

4

アイドルへの愛を語り合える同士って大事だよね。

高校の頃から同級生の神林に片思いしていた受け様の藤野。
大学の頃から同じく、同級生だった神林に片思いしていた攻め様の御堂。

この2人が、神林を通じて知り合って、神林へ片思い仲間から恋人同士になるまでが、両視点で描かれたストーリー。

私にも大好きなアイドルがいるので、愛を語り合える時間って楽しいし、同士ってとっても大事なので、2人が、神林っていいよなーって語り合って意気投合するの、とってもよく分かる!!

やがて、神林は永遠のアイドルへと昇華していき、お互いに隣で語り合える存在を好きになっていく2人。
約10年も片思いしてたのに!?って思ったりもしたんですけど、初めから諦めるしかない、と思っていた恋心だったんだものね。その気持ちに寄り添ってくれる間柄だったからこそ、だったのかな。

神林が「俺なんか」としり込みしてるのに、「自分がずっと片思いしてた男をなんか呼びするな」と長年の恋心を勢いで告白する場面は、陵先生のイラストの相乗効果もあってか、なんだか微笑ましく見守ってしまいました。
藤野の御堂を前に両手を頬にあててる神林の図ってのが、とってもキュート。

やっと恋人同士になったのに、書き下ろしでは、2人の性格の違いからスレ違いに。
同じ人が好きって事以外、共通点のない2人だもんなぁ。
社交的な藤野に、内向的な御堂。
同じクラスにいても、属するグループが違うであろう2人。
まさか、ホントに別れちゃうなんて…。
貸したストールを返さなくていいって別れるシーンでは御堂の気持ちが切なくて。

ゲイバーで語る、御堂が好きなタイプが、神林まんまなのを、だよなーってにまにまして納得してる藤野に、それでいいの!?って、全くこの2人ときたら、しょーがないなぁって苦笑しかなかったです。

気が合わなくても、それでも好きだし、会いたいし、一緒にいたい、と思える相手でもある訳で。
1度は別れた2人だからこそ、ケンカしても反省して歩み寄ろうと努力したり、気遣いもできていくんだろうなー、と心からのエールを送ります。

3

大好きな人だけが共通点

今回は同じ友人に片思い中しているプログラマーと会社員のお話です。

片恋相手を通して知り合った正反対な性格の2人が互いの手を取るまで
と性格の違いから思いがすれ違う続編を収録。

受様は高校の陸上部で出会って以来、片恋している友人がいます。長い
付き合いで今では親友と言っても過言ではない友人は、顔こそ厳ついけ
れど高身長で筋肉質、豪放磊落で面倒見の良い男ですが、女子にはその
良さがわからないらしく長らく彼女がおりません。

友人は受様がゲイだと知っても態度を変える男ではありませんが、受様
の気持ちを知ったうえで今まで通りの付き合いができる程、器用な男で
もありません。受様はそんな彼を諦めきれずに他大学に進み、それなり
の付き合いをしていますが、なかなか恋心は消せません。

大手化粧品メーカーに就職した受様は支社配属の2年目で大手サロンと
専属契約を結ぶことに成功し、地方配属の同期の中で1番早く本社に戻
ってきました。

受様が本社勤務の辞令が下りて真っ先に考えたのは「またしょっちゅう
友人に会える」というもので、恋愛感情が落ち着いたからこそそう思え
るのだと素直に嬉しく思えます。

友人は高校時代の部活仲間を集めて「受様のお帰り会」という名の飲み
会をセッティングしてくれ、そこで受様は前からよく話題に上がってい
た友人の大学時代の友人と会うことになります。この友人の友人こそが
今回の攻様になります♪

友人は「友達の友達は友達」という性格なので大学時代の自転車部との
飲み会に受様を誘い、攻様も陸上部の集まりに参加していましたが、
タイミングが合わず同席した事がありませんでした。

友人曰く、受様と攻様は彼の友人の中では1、2を争うイケメンですが、
チャラい見かけの受様に対して攻様はいい所のお坊ちゃまタイプらしく
受様も今回の飲み会で攻様に会うのが楽しみでしたが、遅れてやってき
た攻様の様子から彼も受様と同じく友人に片想いしている事が見て取れ
ました。

二次会を断って攻様を伴ったバーでその事を指摘された攻様は大いに慌
てた様子でしたが、友人を好き事では話が合っても性格も考え方も全く
合いそうにありません。しかもこれも縁と連絡先の交換を申し出た受様
に「何のために?」とまで言う攻様とは今後があるとは思えません。

しかし、受様が慣れない本社勤務にお疲れモードでゲイ仲間とぱっと騒
ごうかと思っていた日に「友人のことで話がある」というショートメー
ルを送ってきて!?

雑誌掲載作であるタイトル作に続編を書き下ろしての文庫化で、共通の
友人に片思いしている2人が惹かれ合っていくというちょっと変わった
三角関係を描いたラブコメディになります♪

三角関係といっても2人が恋する友人を超高い頂点としたトライアング
ルで天辺の友人に向う2辺「⇒」は終始変わらず、2人がお互いを知って
いく中で2人を繋ぐ線を「⇔」にしていく感じです。

攻様の相談とは友人に彼女ができそうだというものでした。友人は自転
車関連メーカーに就職し、営業経験のためにロードバイク店の店長をし
ています。攻様は自分の自転車のメンテを言い訳によく攻様の店を訪れ
ていたのですが、先日訪れると新たに入った女子大生バイトといい感じ
を醸していたというのです。

気になった受様も彼女を見に行きますが、確かにお似合いな2人です。
2人はやっと片恋を諦められると友人の幸せを願いますが、友人の事か
らからお互いの話に及び、徐々に親交を深めていくうちに2人はお互い
こそが気になってなっていくのです。

2人が片恋している友人について好き語りをしている様子がけっこう
萌えツボでした (^m^)

本編は両視点でお互いの気持ちが読者には筒抜けなので、2人の気持ち
の変化にドキドキ&ワクワク、楽しく読ませて頂きました♪

タイトルが意味深で雑誌掲載時もワクワクが止まりませんでしたが、
書き下ろしの続編がまた良かったです。

もともと性格が違い過ぎて共通の友人に恋していなかったら共通点も
ない2人の恋なので、まとまってからも色々ありそうだよなぁと思って
いたら、そんな妄想を楽しませて頂ける案の定な展開で、こちらも
ハラハラ&ドキドキでした。

個人的にはデキカプの後日談な続編はハピエン確定なので、安心して
ハラハラできるので大好物です。勿論、安心して読めるという大前提
が重要ですけど、そもそも本作は性格が合わない2人の恋物語なのです
からこういう未来も有り、こういう山谷があって相手を理解していく
のも有りだと思います。

今回は変形三角関係繋がりで切江真琴さん『恋のゴールがわかりませ
ん! 』をお薦めです。こちらも変わった三角関係が楽しめますよ♪

5

恋愛感情の目の付けどころは鋭いと感じるが…

2019年刊。
安西さんの小説を読むのはまだ3冊目だが、恐らくは日常から湧き上がる恋愛感情を書くのが上手い人なのだろうと思う。
目の付けどころが鋭いのだろうね。
自分は普段、非日常系のものを好んで読むので、いつもと勝手が違うこの人の作風に戸惑いはある。

この話の肝の一つ、『憧れの対象と恋愛したい対象は別にある』といった気付きは前半にて上手く織り込まれているとは感じた。
御堂と藤野の二人が共通の友人でフツーにごつい男・神林にときめいて外野でキャーキャー騒いでいる辺りは、何だか女の子同士的なノリだなとは思ったものの、落ち着く所に行き着いているとは思う。
二人の中で神林を憧れに押し上げてしまったまま恋愛対象として見ていなかったから、当人に彼女ができた途端、好きになって向き合いたい対象がすんなりとすり変わった、その転機が二人同時に訪れた訳だよなと察する事ができる。

しかしもう一つの肝、『合わない相手なのに気になってしまうんだ』って後半に関しては今一つ。
この手の理解できない感情に逆らうような感情って、もう少し激し目な起伏があっていいんじゃないか、と思うのだが…
いや、平坦に感じた中にも相手に対する引っ掛かりといった感情は滲みでているかな。
これって良くも悪くも痴話げ喧嘩だよねって感覚に収まってしまう。

う~ん、話全体の印象は可もなく不可もなく、かな。
日常生活も勿論大事だが、自分の場合やっぱりフィクション味や攻め受けのキャラクターに入り込まる要素が欲しい。
だって、男女カップルの神林と埜中さんに対しては結婚まで進めばいいねなんて思えるのに、肝心の御堂と藤野に対して労いの言葉が浮かばないなんて自分でも変だと思うもの。
好みに合うかどうかは人それぞれで構わないはずだが、もし次に安西さんの他小説を読んでいくに当たって、それが『その魅力が分かる人には分かるのよ』っていう風に振り落とされるものだとしたら…、と一抹の不安はあるがどうだろうか。

5

後半で好みが分かれそう

ストーリーは他の方が書いてくださっているので割愛。

藤野、御堂2人の視点の交互に進んでいきます。
はじめは藤野視点なので御堂はあまり良い印象ではなかったのですが、御堂視点で見るとただただ真面目で後から言動も省みて反省できる良い人の印象が強くなっていきました。
2人ともいっそ長年の片思いの相手である神林が誰かと付き合って自分達の恋心にとどめをさしてくれたらいいのに、と考え2人の中を取り持ってみようとしたり
神林についてどこが好きかを語り合ったり、2人ともなんだか可愛くて好感が持てました。
交際に至るまでが怒涛の展開で、そこでそれ言うんだ!と思わず笑いました。
前半は2人とも好感をもてて好きでした。
ただ前半で気になったのが、童貞の御堂が全然戸惑わず最後まで致していたところでちょっと気分が冷めてしまいました。

後半は2人のすれ違いの話です。
藤野は御堂の束縛が強いことに若干不満を抱いていて、実際御堂の要求は確かにいきすぎていて最初は藤野に同情したのですが…
元々ゲイバーに通っていてそれなりに他の男と遊んでいた藤野、そこはホームだからと今でも通っている現状で御堂が不安になるのも当たり前だなと御堂の行動理由もだんだん見えて来ました。
それでも藤野が嫌だと思ったことに対しては御堂なりに不器用に引こうとしていたのに、要するにお前は俺が浮気するって思ってるってことだろ?と藤野がまともに話し合いもせずに別れを切り出したところではぁ?となってしまいました。
しかもお互いに神林と友達だから拗れると困ると考えている部分もあり、付き合ってる相手よりそっちを重要視するなんて誰と付き合ってるんだよと。
その後藤野は御堂が全くよそ見をするとは思っていなかったから、その可能性を考えた時にやっと御堂の気持ちを理解しますがその時点まで自分のことしか考えてなかった藤野が苦手になってしまいました。
喧嘩したときに最初に歩み寄っていたのも御堂なら、最後も結局御堂の行動に助けられてハッピーエンド。
藤野は御堂に対してここまでで何かしてあげただろうかと考えても、特に思い当たることもなく。
特典ペーパーでも藤野が御堂と同じような環境に置かれて藤野が御堂の気持ちをやっと理解するという内容で、藤野は一生これを続けて自分の事しか考えないのではと勘繰ってしまった。
読後御堂にはいつか良い人が現れるといいなと率直に思ってしまいました。

15

ツラい

先生買い。めっちゃ好きな先生なんですがお話の辛い部分にシンクロしすぎてしんどかったので、申し訳ないです、萌にしました。雑誌掲載分150Pほど+その続き80P弱+あとがき。

東京転勤となり、高校時代からの大親友&片想い相手だった神林に早速連絡した藤野。高校の陸上部同期皆でしてくれることになったお帰り会には、神林の大学時代の親友「御堂」も来ると聞いていて、いざ会ってみると、御堂の神林を見つめる様子がどうやら恋する男の目であることに気付き・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
神林(藤野、御堂の片想い相手、♂)、埜中(神林の店のバイト、女子大生)、ゲイバーの仲間少々ぐらい?神林さんと埜中さんが「あーいるいるこういう方々・・」とめっちゃ分かります・・

**辛かったところ

二人が神林の「どこが好きか」ということをきゃっきゃ語り合って盛り上がっているところや、あれあれあれという間に恋に落ちていくところは良かったのですが。

書き下ろしが辛かった・・・・・書き下ろし4P目にある「御堂は束縛系だ」という1行で、「いやーーー」と心が凍結。どう考えてもこの後ろくな進み方しないじゃん!!!と思ってたら案の定で。

「神林が好きだけど長い片想いの間に少しは遊んで気を散らしていた」という藤野が束縛系に耐えられる訳ない!そこからが辛かった。世の中のケンカップルって、こんなもんなのでしょうか?だめだ、私は耐えられない。心がキツイ・・

いや勿論、納得いく形でハピエンに持って行ってくださっているのですが、途中あまりにしんどかったので読後感が「しんどい」の一言なのでした。束縛したがる側の心持ちが今回少し分かって良かった部分もあるのですが、しんどいが圧倒的に上回った一作でした。

5

書き下ろしがッ…イイ!!

最近安西先生にハマりました。神作を数作読んでからの新刊発売ということで、めちゃくちゃワクワクしながら読み始めたところ……
あれ?なんか、ちょっと展開が早い…?
さすが説得力のある文章で違和感なく読み進められるのですが、十年片思いした相手からそんなにあっさり気持ちが変わるかな…??
と、若干引っかかりがありました。
(個人的に神林と藤野がうまくいくような展開が好きなせいもあると思います)

しかし!書き下ろしですよ!!
書き下ろしが!素晴らしいんです!
育ってきた環境も性格も違う二人は、考え方も恋愛に対するスタンスももちろん違うわけで…
そこにスポットライトをここまで明確に当てたBL作品を読んだのが初めてだったので、結構衝撃でした。切ない。別れちゃうし。
別れちゃだめだよ〜〜〜と、ガチで泣きました。
その後も執着を捨てられない御堂くんのトンチンカンぶりも可愛いし、二人が出した結論もとても爽やかで今度は喜びに泣きました。

あと、安西先生の書かれる攻めが全員もれなくめちゃくちゃ可愛い!!!攻め重要のわたしにはマジでたまらんです!!最高!

4

喧嘩するほど仲がいい!

『両片想い』特集で書かれた作品とのことで、
まさにその通りだったな……という感じです。

主人公は、サラリーマンの藤野とプログラマーの御堂です。
共通の〝好きな人〟を通して知り合い、
好きな人ネタで盛り上がり、
惹かれて合っていく……というお話です。

藤野と御堂は2人ともイケメン設定。
ですが、程よく遊び慣れていて社交的な藤野と、
融通が利かなくて不器用な御堂は対極なタイプ。

でもって、2人の好きな人は神林といい、
無骨でイカツイ男です。
イケメン2人に最高にカッコいい!と持ち上げられる神林が、
最後にはなんだか可哀想にさえ思いましたよ(^◇^;)
いや、イイ男なんですけどね!

理想のタイプじゃないのに惹かれあっていく藤野と御堂をみて、
これって理想と現実は違うというお話?と思いましたが、
全然違いました。

この作品には大きなテーマがあって、
「相性が悪くてもタイプじゃなくても、それでも好きなん
 だから、それは最強の『好き』なんだ!」ということ。


本編は正直、可愛い話……と思って終わりました。
だけど、書き下ろしがひっじょ〜に良かった!

付き合い出した2人の思いがすれ違い、
喧嘩ばかりの2人は遂には別れてしまいます。

御堂が藤野を好き過ぎて束縛してしまうんですよね。
藤野のキャラだと思うんですけど、
どうも言葉が足りなくて直ぐにイライラしてしまう。
御堂は御堂で魅力的すぎる(御堂曰く)藤野が心配でたまらない……

好きなのに相性が悪いから別れるくだりが、
もう胸がキュッとして切なくて仕方がなかったです。

この作品のすごいと感じたところは、
タイプの違う2人の相性が最後まで悪いままなところ。
(身体の相性はいいんですけどね^^;);

意見も考えも合わなくて相性最悪なのに、
それでも一緒にいたいし、そのままの君でいていい……
という結論には強く胸打たれました。

だって、やっぱりそれって最強じゃない?

最強といえば、ノンケが男を好きになるのもそうだと思うんですよね。
タイプでもなく、好きになるはずのない相手を好きになる。
これって本能を超えて好きな訳だから最強だと思うんです。
ボーイズラブは最強の〝好き〟だと思うんです!
だから私はBLが好きです^^

随分な余談でしたね……

余談ついでに、本作登場のクレバーのアンダーウェア調べましたよ!
ローライズのボクサーカッコいいですね♡

8

最高だった! マジで最高だった!!

同じ相手に片想いしてる同士の恋愛と言う、ちょっと変則的な両片思いものです。

いやこれ、安西先生の持ち味が良く生きた、日常系のドラマチックですよ!
二人が恋に落ちてゆく過程にトキメキすぎて、もうひたすら萌え転がりましたよ。
あああ、両片思い、最高すぎる!
全然好みじゃ無くて、むしろ苦手な相手なのに、気がついたら好きになってたって!(≧∀≦)

あと、雑誌掲載作に、書き下ろし(70P程度)を加えての文庫化になるんですけど、この書き下ろしが更に良かった。
雑誌で読まれた方も、ぜひ二人のその後を見届けてもらいたいです。

ちなみに、主役二人がそれぞれ「御堂君」「藤野君」呼びなんですよね。
部分萌えも激しい為、ここにもいたく興奮しちゃいました。
これがね、「司」「スイ」に変わるまでが、セットでツボだったりします。

ザックリした内容です。
高校の頃からの親友・神林に、片想いをしている藤野。
ある時、神林の大学時代の親友・御堂も、彼に片想いしてる事に気づくんですね。
完全にノンケの神林に想いを告げるつもりは無い二人は、同じ相手に片想い同士と言う共通項で意気投合しー・・・と言うものです。

まずこちら、藤野が明るく社交的なさばけた美形。
えーと、仲間にこき下ろされながらも愛されてるって感じの青年になります。
で、お相手となる御堂が、真面目で品のいいイケメン。
ちょい融通がきかなくて、面倒くさいタイプでしょうか。

こちら、キモとなるのが、同じ相手に片想いしてる「同志」って所だと思うんですけど。
いや、この二人ですが、キャラからも分かる通りに、もう全然合わないタイプなんですよ。
それが、「神林」言う共通項で持って、互いに意気投合する。
二人で会うと、神林を褒め称える事で盛り上がるんですよね。
で、二人で過ごす居心地の良い時間に、いつしか相手と会える事の方を楽しみにしだす。

安西先生と言うと、とにかくキャラ達の「恋する気持ち」の描写がお上手だと思うのです。
互いに好きな相手がいて、藤野にいたってはそこそこ男遊びまでしてる。
その上、まったく正反対の気の合わない相手。
が、そんな相手に恋してしまう。
この流れが、めちゃくちゃ自然なのです。
いや、両視点で書かれている為、二人が恋に落ちてゆく時のトキメキ、浮き立つような幸福感、そして自然と溢れてくる愛しさー。
そんなものがとてもキュートに綴られていて、めちゃくちゃキュンキュンさせてくれるんですよ!

あと、この二人。
片想いでありながら、すごく前向きなのも気持ち良くて。
神林をスッパリ忘れようと、彼女が出来そうなのを後押しするんですよね。
いやもう、この時点で、互いにかなり意識してるんですよ。
神林と彼女が仲良くしてる所を見て、互いが「傷ついてるんじゃないか」と相手を心配してるのに、めっちゃキュンキュンしちゃって。

と、話がズレましたが、自分の気持ちを自覚した彼等はですね、告白しようと決意する。
この、居ても立ってもおられないみたいな心情の描写に、こっちも居ても立ってもおられないじゃん!と。
御堂ですが、ずっと告白する事すら出来ない相手に片想いしていて、勝手に告白する事自体が迷惑だと思い込んでたんですよね。
それが、「告白して、何が悪い?」と気づく。
で、すぐさま行動を起こす。
いやもう、男らしくて惚れちゃうじゃん!
片想い、最高じゃん!!

ちなみに、そこそこ男遊びをしてる藤野。
初エッチで、バックはバージンだと分かるのです。
これにも悶絶。
それを知った御堂が、目の色を変えてるのには笑っちゃったけど。

と、ここまでが雑誌掲載作。
ここから、書き下ろしで結ばれた二人のその後になります。

これ、くっついてる二人だから、さぞかし甘かろうとニヤニヤしてましたが。
それがですね、わりとスレ違いが深刻なのです。
付き合いだしたはいいものの、御堂の強い束縛に息苦しさを覚える藤野・・・って感じでしょうか。

この二人、しつこいですが正反対なのです。
そして、互いに好みでもなければ、気も合わない。
当然、齟齬が生じる。

ただ、二人が出した結論が、とにかく素敵なのです。
もうめちゃくちゃ萌えちゃったし、胸が熱くなった。
そう、それでも好きなんだから、諦めて添い遂げて!
てか、喧嘩するほど仲がいいって、これだったか!

とまぁ、そんな感じで、とにかくキュンキュンさせられどうしの尊い作品でした。

ところで、スーツの男二人が並んでる表紙って、何故か異様に萌えちゃう。
抱き合ってるより、萌えちゃう。
何故なんでしょうね?

15

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