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孤高の竜騎士×竜を惹きつける体質の青年の、ファンタジーラブ
二日前に佐竹笙先生の『有翼の騎士の一途な求愛』を読んでどハマりし、先生の作品をまとめて購入( *´꒳`* )
あらすじは他の方が丁寧に書いてくださっているので、内容絡めた感想のみを書きます。
こちらの作品は竜の出てくるお話。
ラブに細かな設定や陰謀、策略が絡み合った、壮大なストーリー!
広げられた風呂敷が徐々に徐々に、しかし綺麗に回収されていくのは本当に見事、としか言いようがなく…!
(ただ、風呂敷が思ったより大きくて自分の理解が追いつかず、何度か読み直したり設定を確認し直したりした部分もあります;)
なんといってもですね。攻めのアルヴィンの魅力よ!✨
もうね、もうね、攻めが受けの可愛さ・匂いに負けまいと葛藤する様子とか、半分以上負けてて文字どおり”とろ〜ん”となっちゃってるのが、ツボに入りすぎて萌えすぎて、深夜に一人心の中でジタバタしました。
本当にめちゃくちゃ笑えます。…………あ、ちゃんとかっこいいです。(念のため)
もうリクのことが好きになっちゃって好きすぎて、褒め言葉がおかしなことに。
詩人のように褒め称え、鈍いリクには「騎士は詩の素養もないとだめなんだなあ」とか思われてます。笑
これ、激萌え設定なのが、リクが”竜を惹きつけてやまない香りを持つ一族”だということ。
リクのことを好きになるも、それは一体、竜の本能からくるものなのか?
自分の想いは、香りに群がる他の竜たちと同じなのではないか?
と悩むアルヴィン。
モテモテ状態のリク(デニスには「ぺろぺろちゅばちゅぱしたぁい」とか変態めいたこと言われてて笑った〜!)を他の竜たちから引き剥がし、なんとか自分の好意を伝えようとあれこれ頑張る姿に萌え転がっちゃいました。
そしてラブ面以外にも、ずっしり、重厚なテーマが。
-自分たちが生き延びるために、他民族の自由を奪い、犠牲にするのは許されるのか?
……なんだか、現実世界で今まさに起こっている紛争のことを想起させられるなあと。。(悲)
現実世界の問題は解決の糸口さえ見えない闇ですが、こちらの作品では希望の光を見ることができ、救われた思いがしました。
神評価と本当に本当に迷ったんですが、、、
受けの魅力、という点で「有翼の〜」ほどではなく、”(肉体的/精神的に)戦う受け・強い受け”君が好きな私にはちょーーーっとだけ物足りなかった。
あとね、リクが隠していた事実を知り激昂してリクに酷い言葉を浴びせる攻め様も、(仕方ない状況とはいえ)変わりっぷりが恐ろしくて勝手にガッカリしちゃった、というのもあり。
神寄り…の「萌え2」とさせていただきました。
リクの秘密は「竜殺し」。
アルヴィン達が、リクの臭いに反応していることに、気付かない。
リクの匂いに反応するアルヴィン達と 無自覚なリクの様子を描いた場面が面白かった。
---世界観設定---
●「竜殺し」:懸賞金付き、伝説の「龍を惑わす妖精」の末裔
一族特融の熱病の薬は「竜の血」
リク:22才 黒髪 妖精風の美貌 竜殺し
捕縛を避けて仲間と各地を移動、両親の発病で森の奥に定着
母の為に竜狩りに参加。狩りの最中に母は孤独死
自分のせいで捕獲された竜のビリエルを助ける為、アルヴィンを探しに行く
アルヴィン:26才 エルレアル共和国の騎士団長
リクが一目惚れした「かっこいい青い竜」
「竜殺し」と知らずリクを保護する
●竜は「金の神殿」で誕生・・魚の産卵と似た感じ。
種族別にエルレアル国を警護
ブルードレイク 南部のグラース森林
レッドドレイク 北東の砂漠地帯
ゴールドドレイク 首都メリン
ワイバーン グウイン州の自警団
・・儀式を介さない竜は、人語で会話できない
竜に好かれる体質を利用した囮として竜狩りに参加したリク(受け)は自分に惹かれてやってきた竜が捕まったのを後悔し、人間の言葉を話す竜ビリエルを助けるために竜の故郷エルレアルへやって来ます。
ビリエルに頼るようにと言われた騎士アルヴィン(攻め)に会い、事情を説明すると救出部隊を出してもらうことになり、見つかるまでエルレアルで一室に軟禁されます。
1番世話をしてくれるのは隊長アルヴィンです。
保護していた家からいなくなっていたビリエルを探すのに時間がかかっている間に絵本や絵の具を用意してもらい充実した毎日を過ごします。
リクは竜が好む匂いを出すユニノの民と言われる一族ですが、固有スキルとして一度見たものを記憶する能力を持っており、この異質な能力を一族から気味悪がられ遠巻きにされていました。そのうち父親が一族特有の病気になり儚くなり、いままた母親が同じ病気にかかります。薬になるのは竜の血。竜の血を探すリクは竜狩りの手伝いをすることになるのです。
結局母親は助からなかったこともあり竜狩りに参加したことを後悔し、捕まった竜を逃そうとします。
外国人の出入国は厳しく制限されているはずなのに誘拐されてしまった竜のこと、ワイバーンの取引がひんんぱんにされていること、ユニノの一族が懸賞金がかけられている理由、謎がたくさんあるのですが、全てがつながっています。
かわいそうなのは何も知らなかったと思われる犯人の上司ですね。部下の不始末の責任は取らされるだろうし、いけすかないやつではありましたがちょっと気の毒の思いました。
元はと言えば繁殖の仕方の問題で国の在り方が一番の問題。
今回のことで国の在り方が変わることになりそうです。落ち着くまでにはまだまだかかると思いますが、これが竜にとってもユニノの民にとってもいいように変化していくとよいですね。
固有名詞やからくりやしくみや背景や設定やら難しくて覚えられないし、毎回混乱するし、え?結局どうなんだっけ?となったり。わかったようなわからないような…。
アルヴィンがリクにメロメロで匂いに引き寄せられたり、リクに竜姿の自分のことを褒められ照れたり。
リクも友人もおらず両親としかほとんど話をしたことがなかったのに、どんどん饒舌になっていき。
リクの一族の扱われ方や竜殺しの一族の由来、竜狩りなど色々ありましたが、アルヴィンがリクの匂いや容姿だけじゃなくリクだから好きなのだとはっきりしたのが良かったです。
なんだか二人のキャラが安定してなかったような気もするんですが…。
エッチの前口上でのアルヴィンの言うことが、そんな男前なのになんてこと言ってるの!と笑えました。
初読み作家さまでした。
作家さまのオリジナリティ溢れる設定が散りばめられていて、とっっても面白かった!
良いファンタジーBLを読ませて頂きました。
竜が住まう国の騎士団隊長×竜を惹きつけてやまない香りを持つ一族の青年という組み合わせの今作。
全体的に甘々な雰囲気のまま、ラブあり、ほのぼのあり、後半からの怒涛の展開ありと、盛り沢山の内容なのですが、テンポも良くストーリーがしっかりしているのでサクサクと楽しく読めるかと思います。
ファンタジーや溺愛攻めがお好きな方におすすめしたい1作です。
あらすじは割愛し、読後の感想を。
あまり人と関わらず純粋なまま育ったせいか、たどたどしい言葉で無自覚のどストレート豪速球褒め殺しをするリクと、そんなリクにベタ惚れしてしまい、常に理性との闘いを強いられているアルヴィンの姿がなんとも言えずクスっとなりました。
目の前に本人(竜)が居るとは知らず、竜になった姿のアルヴィンをべた褒めするリクに悶絶しているシーンがとんでもなく可愛らしくて大好きです。
このシーン、挿絵もとっても可愛いんですよ〜!
両視点で綴られている中で、噛み合っているようで噛み合っていない2人のやり取りが本当に面白くって。
徐々に関係を深めて行く純情な2人の恋の行方に終始和ませてもらいました。
今作は受けのリクも一生懸命な頑張り屋で大変可愛らしいのですが、個人的には攻めのアルヴィンが…!
真面目でかっこよくて頼れるスパダリ系の攻めなのかな?と思いきや、リクが好き過ぎるあまりに褒められる度に照れて悶えたり、竜に乗っての移動中にリクの香りに酔ってしまい、あたふたと誤魔化しながら颯爽と森に消えて自身を慰めに行ったり…(笑)
草食ゆえに大きな体で小さな実をちまちま食べたり、見た目と肩書きとのギャップがなんだかたまらない。
ちょっぴり情けなくも可愛く、思わず応援したくなるような攻めでした。
甘々に甘々で甘々な感じで進んでいた中で、アルヴィンがリクに暴言を吐いてしまうシーンがあるのですが、そこだけ少し気になってしまって…
けれど、これまでの姿を挽回するかの如くかっこいいシーンもありましたし、ちゃんと己の非を認めて謝れる攻めだったので良かった。
この一連の出来事をきっかけに、ユニノの民への誤解も解け、エルレアル国に少しずつではありますが変化が訪れます。
これから先、どちらの種族も搾取される事なく、自由で平等に暮らせるような改革がされると良いなと思います。
そして、子供の作り方が斬新で驚きました。
お魚的な感じなのでしょうかね…?!
子沢山になったようですし、これは今後の2人も気になるところです。
続編があればとても嬉しい。
ところで、鎧に見えていたものは鱗だったという事は…
アルヴィンはずっと全裸だったのでしょうか…?
気になって眠れません…