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イケメンすぎる天才パティシエ(でも夢見失い中)と、 猪突猛進・年下わんこバイト
芹澤先生のデビューコミックスだそうなのだけど、この頃から画力がずば抜けていてとても綺麗!
お話の要なケーキも、キラキラしていて美味しそうでお上手。
『グレープフルーツムーン』とタイトルにあるように表紙のケーキがグレープフルーツのケーキで作品に絡んでくるのだろうなと思っていたけど、なるほど...!
言われてみたらそう見えるけど私にはない感性だった。
センスがいいな。
最後まで読むと実は香月と洋一郎は昔出会っていて───なんだか赤い糸のようだなと思ったらタイトルが『甘い糸』。
香月も洋一郎も男性が好きな人というわけではなさそうなのに自然に互いに惹かれていたけど、運命だったんでしょうか...そうだというなら納得です。
洋一郎は好きなことをする為にパティシエになったはずなのに、お兄さんのウエディングケーキで燃え尽きてしまったそうで。
ん?それって好きなことではなかったんじゃないかな?それだとお兄さんを喜ばせたくてなったってことじゃないかな?と思ってしまい。
香月のおかげで“大切な人が喜んでくれるケーキが作りたい”と思い出したようなんだけど、動機を忘れるものかなぁと少しモヤッ。
もしかしてお兄さんのことが好きだったんだろうか?そのショックで?と思ってしまったりもしたけど、そういう訳ではなさそう。
燃え尽き症候群ってこうなっちゃうのかな。
それほどまでに洋一郎にとってお兄さんが大切で、大きな目標を達成したということなのかもしれない。
あと、ボーイズがラブすることよりもケーキのことに向き合う時間に重きをおいているように感じられました。
恋愛要素がなくても成り立つお話だし、濡場がなくても場をもたせられる実力がおありなので、それが余計にBL漫画である意味を考えさせられてしまったというか...面白かったんですが少し評価が下がってしまいました。
濡場がなくても...と書いた通り、エロなし、受け攻めもどちらがどちらなのか分からない作りです。
エロがないのは全然いいんですが、BLじゃないと描けないお話だともっと萌えられたかなと思います。
受け攻めが分からないと書きましたが、どちらとも取れると思うんですよね。
でもちるちるさんの表記を見ると洋一郎が攻めになっている。
確かに外見的なことを含め洋一郎攻めかなと思うんですが、作中リードしているのは香月なところもあったので、私は香月攻めも消しきれません。
多分何度読み返しても答えは出せないと思う。
どっちでもしっくりくるから困っちゃう。
エッチしなくていいから、どちらがどちらかこそっと教えてもらえたらスッキリしたんだけど、きっとあえてはっきりさせないで読者に委ねているのだと思うので、受け攻めは各々の好みで妄想していいと思います。
ワンコ系大学生と天才パティシエのお話。
いつもは【エロなし】を確認したら読まないんですが(シモの欲望が強いヲタク_(:3 」∠)_)こちらは試し読みを読んですごく気になって買いました!
まず、ケーキがめちゃくちゃ美味しそうなんです。ヴィオレットうつくしい・・・!そのほかの作画もほんっとうに美しくて、カラーじゃないのが悔やまれます。
レビューを書きにきて、芹澤先生が『ホワイトライアー』と『秘め婿』の作者でもあることを知り!!!!本作を読んでキラキラ系のピュアBLの専門家かな?と思っていたのでビックリしました。天才では??
今作のストーリーは、ラブよりもケーキ屋さんの日常。人間ドラマ、とまではいかないまでも、パティシエ・洋さんの物語を中心に丁寧に描かれています。ヤな人が一人も出てこないのと、全体に漂う穏やかな雰囲気が元気いっぱいな香月くんをいい感じに包み込んでいて、賑やかになりすぎずとても読みやすい一冊。
テイストは異なりますが、先生の他の作品がお好きな方にもぜひお勧めしたいです!
イケメン、様々に素敵なお菓子の世界、ワンコ、と萌え要素が詰まった作品ですが、なんか面白くなかった(ごめんなさい)。
その理由は、お互いを好きになった理由が分からないところ。それからもう一つ、恋のために仕事を犠牲にしていると思えるような展開、でした。
お仕事BL好きとしては、恋も仕事もどちらに対しても真摯に向き合ってくれないとちょっと興ざめしてしまうという。
ケーキが大好きな香月と、パティシェの洋一郎。
元々有名店で働いていた洋一郎だが、燃え尽きて今は街のケーキ屋で昔の味を忠実に再現する仕事をしている。そのあたりの不自然な感じがどうも。。兄のためにパティシェになったという動機も、じゃあケーキ作りそのものは仕事としてどうとらえてるの?と疑問に。
洋一郎に巴里行きの話が出たあたりも、二人が離ればなれにならないという選択に。その辺りから、洋一郎の仕事に対する姿勢が中途半端なのがモヤモヤしました。
二人の恋にしても、お互いに尊敬していて、それがなんで恋に?というのが、イケメン以外の要素が見当たらないのがなんかなあ。
絵はきれいだし、ケーキのデザインも素敵。タイトルになっているケーキは本当においしそうで、紙面から甘いにおいが漂ってきそうな漫画。
それだけに、ふたりの恋とお仕事が中途半端に感じられてしまったのが残念でした。
基本的に電子書籍派なのですが、諸般の事情により紙本で購入しましたところ、紙でよかったとしみじみ思いました。表紙が綺麗だし、扉絵も本編も、端から端まで美しいのです。
物語はというと、ケーキ屋を経営するのが夢の青年と夢を失くしたパティシエが出会い、それぞれの得意分野で街のケーキ屋さんを再興しようとがんばる話。
オーソドックスなお仕事ものであり成長物語でもあるのですが、めちゃめちゃ高度な漫画技量で描かれているので、読んでいて全然飽きを感じなかったです。
作品自体が、作中に登場するクリスマスケーキみたい。ありふれたモチーフも手練れにかかれば最高に美味しいものとなる感じですね。
ケーキを作っている洋一郎さんの姿がめちゃめちゃかっこいいです。これは香月くんでなくても惚れてしまうでしょうw
直接的な恋愛描写はあまりないのですが、働く姿のかっこよさと、二人で同じ夢を追うところで、充分に上質のBLに思えました。
パティシエの洋一郎から「ケーキ馬鹿」といわれるくらいケーキが大好きな香月とパティシエの洋一郎のお話です。
洋一郎は、地元の昔からあるケーキ屋、Fujimuraへケーキを買いに行きますが、そのときに先代のパティシエが亡くなり、今は洋一郎が先代のパティシエの味を再現し、ケーキを作っていることを知ります。
香月は手先が不器用なため、ケーキ職人は目指せなかったのですが、ケーキ職人を広報で支えようと頑張っていきます。
香月はだんだん洋一郎への気持ちが、ケーキを愛するだけではないことを自覚していきますが、好きな人のために、好きなケーキのために、自分が何をしないといけないのかを考え、実行していくところが大人だと思いました。
このお話は何度か読み返しているのですが、洋一郎、香月の気持ちのやりとり、描き方、ストーリーの進み方が丁寧なので、読み返すたびに新しい気持ちを発見できます。