有能かつイケメンな後輩リーマン× お人好し非モテ先輩リーマンの 誰にも内緒な婚活★オフィスLOVE!!

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表題作本日、有休使います

吉成,26歳,真壁の後輩
真壁,34歳,営業部のサラリーマン

その他の収録作品

  • 馬(鹿ップル)のミミに念仏
  • あとがき(カバー下)

あらすじ

イケメンかつ有能で女子人気の高い後輩・吉成と、
面倒見はいいのにモテない先輩・真壁。
二人は社内でも有名な格差コンビ!!
「もし先輩が結婚できたら、
俺も好きな子に求婚します」
ある日、吉成は上から目線で真壁を挑発!!
勢いで婚活を始めたもののフラれ続ける真壁を
応援する吉成。けれど実は入社以来、
密かな想いを燻らせていた。
早く結婚して諦めさせてほしい――
笑顔の裏で、真壁への恋を終わらせようとして!?

作品情報

作品名
本日、有休使います
著者
倫敦巴里子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199608384
4.6

(117)

(84)

萌々

(29)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
14
得点
548
評価数
117
平均
4.6 / 5
神率
71.8%

レビュー投稿数14

惚れるキャラ、真壁

いや、言わせてください。倫敦巴里子さんの最近の漫画、今一だと思ってました。ごめんなさい。変な人が結構登場するんですが、そのキャラが今ひとつ好きになれず不完全燃焼の読後感が続いていた。
しかし!これはものすごくよかった!何ですかこの萌え萌え作品は!けしからん!!

というわけで熱く入ってしまいましたが、本当によかったです。
舞台は会社、リーマンものです。イケメンで仕事も出来てモッテモテな後輩、吉成と、いつもそんな役回りで何かさえない先輩、真壁の二人。
吉成は真壁を密かに好きだが、面には出さず軽いのりを装っている。一方の真壁。慎重は低いしもっさり?してるし、仕事も吉成に取られて。。

ところが、なのです。この真壁がすごいのです。もうなんというか、惚れてまうやろ~、な、アレです。
最後なんか読者全員真壁推しになっているのではと思うほど。

ひょっとして最初は1話完結だったのかな?と思うほど、1話できれいに終われたような感じですが、後半にいくにつれしっかりと物語が展開し、ふたりの恋が愛に変わるまでが実に読み応えたっぷりで描かれていて、大変よい作品に出会えたとほくほくしました。

ぜひお読みください~
これは何度もリピート決定です。

0

受けの人柄が神過ぎて死ぬ

重かったよね!?攻めの過去とか葛藤とか結構重かったよね!?しんどかったのよね!?

なのに、なのによ!?

それを何も苦とせず、いとも容易く全てを受け入れ肯定し更なる愛を持って包み込んでくれる受けの人柄よ…神じゃん(( '-' ))

いやもうほんと、
永遠にイチャコラしやがれこのやろーぅ!

2022/01/28 読了

友人が貸してくれて読んだのですが、あまりにツボり過ぎて自分でも買いました…最高

0

光あるところには影あり。

作者買い。
相変わらず好きです、巴里子さんv

しかし私だけなのかもしれない……
今回も暗い影を見てしまう。

今回は吉成なわけなのですが、
極端に後ろ向きで臆病な彼。
一歩間違えば危ないぞ、君!といらぬ心配を……

それに対するのは
正反対に前向きな真壁さんなのですが、
彼も自分の良さには気付いていない
自己評価の極端に低い人。

そんな二人が、
お互いにお互いを引き上げあって
紆余曲折しつつ手をしっかりと握り合うお話v

読んでいる途中は、
吉成に引きずられて暗い気持ちになりかけちゃうのですが、
その度に、吉成と一緒に真壁さんに引き上げて貰うので、
気持ちの浮き沈みが激しいです!

結局は大人な真壁さんに助けられて、
一番気持ちいいラストにv

巴里子さんを好きなのは、
結局ここ↑なんだなと。

そして今回は三井さん、
いい仕事してますv好きだv

もう少し、
周りも絡めて続きが見てみたい気もしますv

実に気持ちのいいラストで、
評価はやっぱり「神」!

2

良き働く男たち

倫敦巴里子先生の1冊まるっと読むの久々な気がしてきた。そもそも新刊がとても頻繁に出るタイプの作家さんではないですもんね。

◾︎吉成(後輩,26歳)×真壁(先輩,34歳)
打ってて思いましたが結構な歳の差なんですね。吉成なんてまだぺぇぺえもぺぇぺぇじゃないか!巴里子先生の作品は労働者がきちんと労働してるところが好きだったりします。恋もするんだけど真面目に働いてもいる。
真壁の仕事できるのに地味なところとか、それをしっかり見てる人もいるところとか、三井さんみたいな人はこっそり狙ってるとことか、ツボ。
そして決してイケメンではないけどゲイ受けしそうな雰囲気を、巴里子先生の絵柄で絶妙に広い層にとっつきやすくしたビジュアルがまたそれらしい。自分はガチムチが好きだけどね。

綺麗にまとまっている1冊でした。

0

晴れ渡る青空を見たよう

人にものを伝えるのが苦手で、そんなにたくさんの作品にも触れていないためもっぱらレビューは参考にさせていただくばかりだったのですが、今日はこの作品への愛をどこぞの田舎のアパートの真ん中で叫びたい気持ちになりました。

読みはじめは、さくさくうまくいきすぎやろ~と思うくらいスムーズに両思いになり。

ここでいったん期待値からは下がったテンションがその後ぐんぐん上がりっぱなしになり、期待値はいつしか見つけることもかなわぬ遠くに…

お仕事のシーンに無理がなく、適度なリアリティで話に入り込めます。
人間の嫌な面からも目をそらさず描きつつも、そこを重く暗い印象に残すことなく笑いや愛情で上書きしていく。

人を信じたり疑ったり、助けたり助けられたりして人間として成長し、ふたりの関係も愛情はときに暑苦しいほどに深まり、なん時間分ものドラマをみたかのような満足感の中で迎えるラストシーンはじんわりと涙。

澄みわたる青空のように爽やかな、とても素敵なラストだと思います。

ああ、ええ話読んだわ~からのおまけで
俺卵だけに…
とめちゃくちゃしょんぼりしつつも、吉成にカツあげよかなと確実に考えているであろう真壁さんの懐の深さ!

食べていたポテト噴き出しそうでした。

こういう表現、今までは信じていませんでした、おおげさやろ~と。
すみませんでした。
本当に人はマンガを読んで声を出して笑い、口の中身を噴き出すことはあるのだと知りました、反省です。

とまあ、寒さが増してきた折りになんともぬくもりに包まれる作品に出会えた喜びと、マンガで噴き出す初体験の驚きを誰かに聞いていただきたかった。

これからお読みになるかたは、できるだけ飲食は事前にすませましょう。

3

正しい有休の使い方

まー、なんてオフィスの描写に臨場感があるんだ!!という、
さすがの倫敦巴里子先生のリーマンラブでした。
もはや、リモートワーク全盛の今、なんとなく懐かしい気分になる
オフィスの光景にあるある、いるいる、、って思いながら読んでしまいました。

有能でイケメンな後輩が片思いしていたのは、仕事ができるのに、
お人よしゆえに今一つ抜きん出ない普通メンな先輩。二人の会話や葛藤がね、すごく丁寧に描写されていて、、丁寧すぎて”字”多くね?と感じることもありましたが…大丈夫、萌えるんです。んでもって、なんでこのイケメン後輩・吉成くんが、ぱっと見平凡なリーマン・真壁に惚れちゃったかなぁ~というのが納得できるんですよね。実は真壁ってと~ってもいい男だというのが徐々にわかるので。自信満々に見えるイケメンの弱さとか、身体は小さいけど器の大きい真壁の素敵さを発見しながら読む楽しさがありました。二人が選ぶ生き方に、男同士という関係性の尊さが垣間見れて、やっぱりBLっていいわーと思うのでした。

0

真壁、器でかい

試し読みしたら面白くってすぐ続き読みたくなって買ってしまいました

吉成の奇跡の恋が大事すぎて、離れられない癖に踏み込めもしない、死にそうなの言えちゃって良かったねって思いました
正直になったことで社内に味方が増えていってるのも良かった

真壁はいつどうして吉成が好きだって気づいたんだろう
やっぱり恋心って隠しきれるものではないから吉成の気持ちが知らず少しずつ染み込んでいったのかな、それでその空気が手放せなくなったのかな
真壁の愛し方は直球で傷つくことのが難しいくらいで吉成には最適、二人で幸せになって欲しい

吉成を傷つけた記憶の彼も性愛が伴わなかっただけで吉成を好きでいてくれているようには見えるのだけれど、やっぱり我慢してたりしたくなってくれない相手じゃ虚しいものね

吉成のお眼鏡に適った三井さん、素敵な女性なのでしょう
逆転して吉成真壁カップルを応援してくれているけれど、彼女も幸せになってくれるといいな

ちょっと小さく開いた口の中に見える歯なのか白い部分に違和感を持ってしまって気が散るのが残念でした

1

良かった

何気なく読みはじめるし、面白いのが倫敦巴里子先生なんです。
だけど、やっぱり楽しいだけじゃないのがすごいなぁといつも感心してしまいます。

とにかく、年下攻め、リーマンものでは有るんですがお仕事のお話としても面白い…
仕事にまつわる人とのやり取りも上辺だけじゃない。
この仕事の部分でも、後輩のイケメン出来るひと吉成が、先輩で有る愛しの真壁を尊敬しているのが良いのです。

真壁自身も仕事が出来るひと、いわゆる鼻に掛ける手柄総取りタイプじゃない。
後輩の教育も、総合的なサポートまで判断してこなす…
で、吉成曰く『顔が可愛い!めちゃタイプ』なんですが、性格も男前、かつ可愛い…

吉成は、ゲイで過去の恋愛からとても臆病になっているんですよ。好きな相手に、セックスの場面で『男と出来ない』みたいな事を言われ振られたり。
真壁と思いが通じてから、念願のセックスに至ってからも吉成は、悩むんです。

幸せ過ぎると怖い。

何もかも、叶うと、とたんに失う哀しみを思い出してしまう…
でも、これって余程幸せなひとじゃないと思い起こしてしまうのかと考えます。
怖いよ。いつ幸せが離れちゃうかと。大切に思う人がいればいる程。
人の気持ちは変わるからね。
まして、仕事でも真壁に守られ過ぎているんじゃないかとか。
うーん、悩みが深い…

ですが、大切に思う気持ちは吉成だけじゃないわけで。

真壁が良い男前なんですよ!
不安な気持ちを、切り払うように晴らしてくれるんです!
真壁、好きだなあ~!真壁だって悩んでいるけど前向き、建設的。

吉成と真壁がちゃんと、未来を考えて選択しているのが良かったです。

あとは、やっぱりセックスが素晴らしい!
倫敦巴里子先生の描く身体とか、セックスの場面のエロさ!
っ素晴らしいですよ~!

は~面白い。だけじゃない、ちょっと引っ掛かる作品でした。読んで本当に良かったです。

2

よかったです

リーマンBL、イケメン部下とイケメンに曇ってしまってるが、実はモテる上司
年下攻めです。攻めはゲイで入職したときから一目惚れ。女子社員にさりげなくマウント(結構わかりやすく)をとったりするのが可愛かった〜
攻めは受けへの恋を諦めるために本当は嫌だけど婚活をするよう挑発します。なんでそんなに諦めたいのか、理由は読み進めるとわかります。
でも婚活でベロベロに酔った受けがなぜか攻めの家にきてそのまま泥酔。そこで攻めは我慢できず色々しちゃいます。申し訳なさすぎて置き手紙をおいてたけど実は受けも攻めが好きだと気付いて恋人同士になります。受けは好きになった人が好きっていうタイプ。めっちゃいい人なんですよね〜
ノンケだけどバイ?っぽい?

本題は恋人になってからかなぁと思ってます。
攻めのノンケが恋人っていう葛藤とか、実は両思いはじめてで溺れていくかんじがすごくよかったです。
しっかり心情がわかるのでこっちまで一喜一憂。
あんなに余裕だった攻めはちゃんと甘えたで可愛い子だったし。まさに溺愛。すごい感情移入してしまって心臓が痛かった笑
この辺は実際手にとって読んでみていただきたいです。

受けみたいな人に出会えてよかったね!って言いたい
面白かったです!

1

良かった

さすが巴里子先生

めちゃめちゃ面白かったです
ほんとに良かった

攻めが有能イケメンで年下眼鏡
けど幸せ慣れしてなくていつも不安に怯えてるのにそれを見せない、可愛くてきゅんきゅんしました

そんな攻めの憧れの上司がオトコマエな受け
ほんとに人ったらしで優しくて大人で器が大きくてちょっと自己評価の低い素敵な男性

この二人がほんとに可愛くてオフィスラブを堪能させてもらいました
ちゃんと仕事もしてて、恋愛にも一生懸命ですごくリアルなお話でした

2

最初の互いの告白シーンが可愛過ぎる

 やっぱり倫敦先生とリーマンものの相性は抜群ですね。ちょっと童顔ぽくて、営業成績は後輩の吉成に負けていて、モテ具合もパッとしない真壁。最初は自分の短所を自覚しているけれど、それをどうにもできず足掻いている冴えない先輩なのかな、と思うんです。けれど、彼以外の目線を通すと、彼がいかに仕事ができる有能な人物か見えてくる。単に自己評価が低いだけで、真壁はとにかく常に先回りして人をサポートするのが上手くて、それが他人の成績にも繋がっているし、どんなに生意気な後輩でも、見捨てたりせず一人ひとりに愛情を持って接するタイプなんですよね。まさに、理想の上司なんです。

 そんな真壁に惚れた吉成は、意外にも自分がゲイであることをコンプレックスに感じ続けてきた幸薄な男。2人がくっつくのは序盤なので、あれ?もう両想いになれたの?と驚きますが、想いが通じ合ってからが難関なんですよね。いつでもからっとしている真壁に対し、吉成はどうしても幸せな今が怖いという気持ちを捨てきれなくて。いつもダメ元だったのに、初めて自分を受け入れてくれて、好きでいてくれる奇跡の存在である真壁を失いたくないという気持ちが強過ぎる。彼の今までを考えると、すごく分かるなぁと。そういう不安を、どっしりと構えた態度で吹っ飛ばしてしまう真壁に、また惚れ直して。きっと、吉成がまた不安定になることはあるでしょうけど、真壁が傍にいてくれるなら大丈夫だろうと思います。

2

そうそう、こういう年下攻めが読みたかったの!

作家買いです。
作家買いなんですが、途中、あまりの面白さに「誰だこれを描いたのは!」と著者欄を確認してしまいました。(深夜1時のテンション)
クスッと笑えるテンポの良いやり取りをベースに、不意打ちで切ない要素をぶっ込んでくるこの感じ…倫敦巴里子先生だわ。
急にシリアスな表情するから、さっきまで涼しい顔して笑ってた奴が〜!って悶えまくりました。


第一話だけお付き合い前のお話で、第二話以降は恋人になってからのお話になります。

もう、第一話から激キュン。
泥酔して朝起きたら裸で…というよくあるシーンから、あんなふうに展開していくとは思いませんでした。
第一話は是非ネタバレなしで読んでいただきたい( ⸝⸝⸝¯ ¯⸝⸝⸝ )♡
甘酸っぱくて堪らない馴れ初め話でした。

つづく第二話以降のお付き合い編で、ふたりの人間性や恋愛観が掘り下げられていきます。

顔も成績も平凡な先輩・真壁。
イケメンかつ有能な後輩・吉成。
社内でも、
"仕事できる吉成さん ダメな真壁さん"
という格差コンビで知られていて。
真壁はその憎き後輩本人にモテないことをイジられてしまう、ちょっと残念な先輩です。

が。
が、ですよ。
実は真壁、普段サポート役に回っているから分かりづらいけど、本当は仕事のできる人間です。
吉成はちゃんとそれを見抜いているので、同僚が真壁を馬鹿にしようものなら容赦なく攻撃するし、真壁のことをすごく尊敬しているんですよね。
たしかに真壁は、仲間のミスのフォロー役を進んで買って出たり、自分のノウハウを出し惜しみせず後輩に教えてあげちゃったり、仕事ぶりに人柄の良さが滲み出ていて惚れ惚れします。
がんがん出世する派手なタイプじゃないけど、職場にいて欲しいと思われるタイプの人。

そんな真壁は、恋愛の仕方も優しくて男前でした。
初エッチの時に吉成がこう言うんですよ。
「ちゃんと好きな人と寝るのこれが初めてなんですよね」
で、以前に過去の恋愛話に嫉妬すると言っていた真壁に「嬉しい?」って聞くんですけど、この時の真壁の答えが優しくてキュンッキュンしました。

対照的に吉成は、余裕綽々なモテ男とみせかけ、過去の失恋経験が原因で恋愛に対してとても臆病。
好きな人と付き合えてるのに、付き合ってるからこそ「辛い」という、切なくて寂しい恋愛観の持ち主でした。
だから真壁のこととなると、恋も仕事も必死になり過ぎてしまうのです。

それを真壁が優しく解していくところがとてもよかったです。
何気ない言葉でも、吉成には効く。
いかにもな決め台詞じゃないところが真壁らしくて逆に素敵だなと思いました。
海外転勤のくだりなんて、ごくありふれたオチだけど、真壁の言葉に吉成がジワァッと涙を浮かべたりして、ふたりの間に流れるあったかい空気に感動しました。
帰国後の吉成がこれまた、ちょっと髪が短くなっててイケメン!
とことん萌ツボをついてくるんだ、このお話は…(悶)

最後にあとがきを読んでびっくりしたのが、吉成のキャラが予定と違ったそうで。
いやいや、これでいいんです!
むしろ年下攻めはこれがいいんです先生!
是非、今後ともこんな感じでお願いしたい。


同僚の女の子・三井さんの立ち位置も良かったです。
(性的な絡みはないので苦手な方はご安心を)
BLにありがちな性悪女でもなく、極端に不憫な扱いでもなく、腐に振り切っている訳でもなく。
ある意味ふたりの恋のキューピッドさんになってくれた子なので、会社で昇進するとか、恋愛面に限らずいつか幸せになってほしいな。

9

ぱりこ先生史上、最高!

今まで巴里子先生の作品はほとんど読んで参りましたが、その中でもダントツ好きです♡

仕事の出来る生意気年下攻め?と思わせておいて、実は、恋に怖がりな努力家甘えん坊かまってちゃん。
そして、頼りない上司と思っていた受けは、器の大きな最高にカッコいい男でした!
キャラがいい!顔がいい!萌が滾るリーマンラブです♡


有能なイケメン・吉成が想いを寄せるのは、優しく控えめな縁の下の力持ち・真壁。
謙虚さ、思いやりのある面倒見の良さをあわせ持つ真壁は、モテないけど実は最優良物件だと思います。

そんな真壁に婚活を勧める吉成の本心……それは、片想い中の真壁を諦めるため。
でも、いざ真壁が取られそうになると、我慢できずに寝込みを襲ってしまう吉成の恋心が切ないのです。

ゲイの吉成が本気になるのは、いつもノンケの男。
初めて実らせた恋で傷付き、期待しない事で防御線を張る吉成。
それでも真壁を求める自分を止められず……という展開。

この作品が面白いのは、実は二人は両片想いだったという所。
恋人になってから、ベタベタに甘えてくる吉成が可愛すぎてキュンキュン♡
クールさを装っていても、秘めた熱量を感じます。

そして、真壁のことが好き過ぎて離れるのが怖い吉成は、出世ルートでもある中国赴任を断ってしまうのです。
仕事、恋、ノンケ、ゲイ。
コメディにみえて、実は重たいテーマを含んでいたりします。

仕事で悩む恋人の背中を強く押してあげられるのって、男同士の恋の素敵な部分だなと思うんです。
真壁が大人で懐が深い。吉成に自分を信じさせるだけの愛のパワーを持ってます。

野暮な真壁の同僚・遠野や、仕事の出来ない諸岡、二人を見守る三井さんと、脇キャラも見逃せません!

恋も仕事も一生懸命な男たちの魅力が詰まっていて、行き着いた先のバカップル振りにもほっこり。
幸せなH、幸せな読後感に大満足の一冊です♡
なんといっても、吉成が日本に戻ってくる所まで描き切っているのが良かった!!

4

恋人になって、はいおしまい。というストーリーに非ず

作家買い。

倫敦さんはドシリアスな作品を描かれることもありますが、今作品はめっちゃほのぼの。そして何ともコミカルで優しいお話でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公は営業で働くリーマンの真壁。
彼は「良い人」ではあるもののモテることがない。なぜか。

それはハイスペック男性である吉成(真壁の部下)と一緒につるんでいるから。若くてイケメン、高学歴で、かつ仕事は優秀。そんな吉成と比較されるからではないか。そんなことを周囲からは評されている。が、吉成に懐かれ一緒に過ごすことが多い。

真壁は結婚願望はあるもののとにかくお相手が見つからない。真壁が結婚したら自分も好きな人にプロポーズする、と吉成に言われた真壁は婚活を頑張るが―。

というお話。

仕事上では真壁が先輩という立場にいますが、成績では吉成にあっさり負け越し、いろいろ負けを自覚している真壁なのですが、実は吉成は真壁のことがずっと好きで…。

もうね、めっちゃ可愛いのですよ。真壁と吉成という二人の男性が。

真壁は決して仕事ができないわけではないんですね。人のサポート役に徹し、縁の下の力持ちを担うことが多い。だから、表面上彼の有能さが目立たないだけなんです。で、当の真壁はそれを特に意識しているわけではない。その優しさとか人としての温かみゆえ、なのです。

そんな真壁を正しく理解しているのが吉成。いや、職場の他の面々も真壁の有能さはきちんと理解しているのですが、吉成は、そこから真壁への恋愛感情を育てていく。

前半は真壁視点、後半は吉成視点で描かれているために、彼らの感情が手に取るように読者に流れ込んできて、その描き方が非常に秀逸です。

今作品は早々に二人は恋人同士になります。恋人になるまでの過程を楽しむ、というストーリー展開ではなく、恋人になって、でも大人の2人が「男同士」という壁をいかに乗り越えていくか、が描かれた作品なのです。

優秀で、イケメンで、ハイスペック男子に見える吉成の葛藤や苦しみが描かれていますが、シリアスベースではありません。真壁という男性が、非常に優しく男前だから。吉成が悩み葛藤していることを、真壁は楽々と乗り越えていく。序盤、うじうじとしたダメリーマンに見えた(いや失礼)真壁の男気と優しさに萌え心をギュギュっと鷲掴みにされました。

で。

今作品の主要CPはめっちゃ素敵でしたが、脇を固めるサブキャラも非常にいい味を出してます。

真壁の同期の遠野。
真壁と吉成の同僚の三井さん(女性です)。

彼らの存在もとっても良かった。
特に三井さん。
BLにおける女性って賛否両論あると思いますが、彼女が良い…!同僚としても素敵な女性でした。

今作品はBLなわけで、メインは吉成×真壁の恋の成就。
「ノンケさんが好き」という吉成の過去の切ない恋をも絡めて紡いでいく二人の恋の行方にぐっと引き付けられます。
けれどそれだけではなくって、仕事にかける男たちの情熱だったり、人としての優しさとか愛情をもきっちり描いている作品でした。恋人になりました、はいおしまい。という展開ではなく、その後の2人をも魅せる、そんな奥行きのある作品でした。

カバー下に倫敦さんの書かれたあとがきが印刷されています。
めっちゃ笑いました…。ぜひとも忘れずに読んでほしいです。

シリアスすぎず、コミカルすぎず、そして恋愛模様もきっちり。倫敦さんらしい濡れ場はやや少なめでしたが、それを差し引いても素敵な作品でした。

8

この作品が収納されている本棚

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