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表題作犬ほど素敵な商売はない

轡田清巳・寂しんぼうご主人/穏やかながら威圧な社長,40代前半
三浦倖夫・超依存型ワンコ/ろくでなしの元ホスト,23歳

あらすじ

悪い子だ。発情してしまったのか?自覚のあるろくでなし・三浦倖夫は、うだるように暑い夏のある日、会員制のデートクラブ「Pet Lovers」から「犬」として、寡黙で美しい男・轡田の屋敷に派遣される。そこで倖夫を待っていたのは厳格な主人轡田の厳しい躾の日々だった。人でありながら犬扱いされることへの屈辱と羞恥。そして、身体の奥底に感じる正体不明の熱・・・次第に深みにはまっていくふたりだったが!?

作品情報

作品名
犬ほど素敵な商売はない
著者
榎田尤利 
イラスト
志水ゆき 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
犬ほど素敵な商売はない
発売日
ISBN
9784813011323
4.4

(243)

(162)

萌々

(51)

(10)

中立

(11)

趣味じゃない

(9)

レビュー数
47
得点
1055
評価数
243
平均
4.4 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数47

薄幸受け

体格がよく、なよってない薄幸受け。
ストーリー展開はありがちでしたが犬プレイがよかったです!

0

デレをもっとください

PET LOVERSシリーズ集めて満足して積んでました。(他にも積んでる本だらけ)
2022年コチラの作品文庫版として加筆修正されるではないですか!じゃあ、発売前に読もうと思ってたけど、発売後になってしまった。
まずは、新書版から読みました。

会員制デートクラブPET LOVERSでの倖生の初めてのお仕事は、派遣先の轡田宅で「犬」として過ごす事。最初は戸惑い、憤慨するもののどんどんハマっていく倖生。
犬の躾のコマンドが、今流行りのDom/Subユニバースみたいと思ってしまった。
ずっと四つん這い、言葉は発しない、水はお皿からピチャピチャ舐めて飲む、食べ物はご主人様の手から犬食い、手に残った物もペロペロ舐める、意志の伝達は、見つめながらゆっくり瞬き。
足元にじゃれついたりクゥンって鳴いたりしてる23歳成人男性。
愛しいと思えるの?私なら我に返ってしまうな。
でも、コチラの攻め様は、愛やつめと密かに思っちゃってたらしい。
無表情で気持ち伝えてくれないから受けの倖生はずっとご主人様に心振り回されっぱなし。

いい加減しんどいわってとこでトラブル発生からの大団円でした。
轡田さんの良き仕事の相棒、岡さんがなかなかいいキャラで好きです。
バカップルと化した轡田さんと倖生が目の前でいちゃついてても華麗にスルーしてくれる。
こうでなくちゃ、轡田さんの元では働けないんだろなー。平然な顔して甘々な轡田さん面白いから、轡田さん視点の実は心の中は騒がしかったりするお話も読んでみたかったです。
乳首ピアスを開けたそうな話をしていた轡田さん。
でも、倖生くんがモデルのお仕事する様になったら乳首ピアスはエッチすぎてダメじゃないですか?社長。脱ぐ仕事はさせないとか言うてたけど。
乳首ピアス、どうなるのか気になりました。(個人的には大好物です)

2

想定外の犬

志水ゆきさんの表紙と作品名から想像していた内容とは全く違うものでびっくりしました。でも良い方に裏切られた感じ。ワンコ受け的なやつとか、もっとポップなSMもの(SMにポップとかあるのか?!)かなーと思っていた。

愛情を受けずに育った受け(ユキ)。適当に生きてたんですが、最初はお金のために犬になるという会員制クラブに登録します。まぁ、普通に考えてご主人さまとその犬っって感じで覚悟して雇い主のところへ赴く訳ですが・・・
実際は本当に犬になれと言われる。
しゃべっちゃだめ。四つん這いで動く。水を飲むのもお皿から。
お金のためと割り切るけれど、いつのまにか轡田に褒められたり優しくされたり可愛がられることで自分に欠けていた”何か”が満たされるような気持ちになる。
彼の犬になることで満たされてしまうユキ。生クリーム欲しさに轡田の手を舐めてしまうシーンは、ちょっとウルっと来ました。ユキの心が揺れていくところがね。

でもこのままではいけないと契約を解消した轡田。ユキは絶望します。そんな時にユキ身代金目当ての誘拐に合ってしまう。

この物語は辛い過去があったユキと少々歪んだ愛情を注いでしまう轡田だったからこそ成り立った関係だということ。その証拠に轡田の元カレではその大きな独占欲、束縛を愛おしいと思えなかった訳ですからね。
凸凹がうまくあって、最後は幸せな二人を読めて嬉しい。
相変わらず独占欲の強い轡田の元でユキはモデルの道を歩んでいく・・・

いやぁ、想定外だったのでかなり惹き込まれてしまいました。うん、読んで良かった。

3

人間心理と犬心理


ほとんど性行為のない主人と飼い犬だったので、まるで純文学を読んでいる感じで面白かったです。
最後にちょっとエッチがあるだけでストーリー重視の方にはオススメです。
こういうジャンルは新しいなぁと思いました。

受けは愛を知らず、ただ気ままに顔だけで生きてきた受け。
デリヘルを想像して入店したところ、お客様第一号は犬を所望のご主人様。
これが運命の出会い。
受け、犬としての生活がスタートします。

そして私の想像していた犬の生活をぶち壊されます(笑)
受け同様、驚きました。

本気で四足歩行をさせ、「待て」や「おすわり」まで躾けてまるで本物の犬のよう…。
とはいえ、犬としてでもたっぷりの愛情を注がれて受けも依存していきます。

どうして攻めがここまで異常に犬にこだわるのか…。
それは元カレや愛犬が関係しています。

また、元カレ登場して受けに「彼は執着が酷くてね…」と愚痴った時は「自慢か?」と思ってしまいました…。
今は一途だとしても、そういう発言はちょっとなぁ。
むしろ、そっち二人の話も気になるんですが(笑)

なぜ、そう思うのかというと、このお話、とにかくゆきおが頑張ったんです。
突き放されても、追いかけたし会いに行ったし告白したし…。
肝心な場面はほとんどゆきおが一歩踏み出した。えらい!

とはいえ、ラブラブになった途端、轡田が饒舌に…(笑)
あっまあまでした。
エッチ少なめのが逆に良かったなぁと思います。

愛に飢えた二人が、始まりこそちょっと変わっているけれど互いを愛していくの物語でした。

そうそう、消えた1,000万円の行方はいずこへ…?

3

心に刺さりました

「ちるちる不朽の名作BL小説100選ときめく恋」に選ばれた1冊。志水ゆき先生も大好きなので挿絵でもドキドキした。
ユキ視点で進むから轡田が何を考えてるのか分からず、ユキと一緒に不安だった。
最後まで読んでようやく深く激しく愛していたんだなとわかりました。
轡田の犬になることで、今まで受けたことのない愛情を感じたシーン。すごく心に刺さったな。
恋人になった後の2人の話も読みたいな。

1

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