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表題作ロマンチック・ラメント

伴煌臣
α,大学生
藍沢旭
Ω,大学生

その他の収録作品

  • 描き下ろし(描き下ろし)

あらすじ

もう二度とαなんて好きにならない…そう誓ったはずなのに――

3年付き合って番の約束までした恋人に運命の番が現れ、捨てられた旭は、クラブで元彼にそっくりな煌臣と出会う。泥酔とフェロモンの暴走で関係を持ってしまった旭。ホテルから逃げ帰るも、実は煌臣は同じ大学の先輩で、しかも元彼の双子の弟だった。迷惑料として煌臣が旭に要求したのは“恋人のフリ”。最悪な第一印象とは裏腹に、強引だけど優しい煌臣に心が揺れ動く旭だが――?

作品情報

作品名
ロマンチック・ラメント
著者
左藤さなゆき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784796414043
4.3

(295)

(165)

萌々

(83)

(30)

中立

(12)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
35
得点
1259
評価数
295
平均
4.3 / 5
神率
55.9%

レビュー投稿数35

運命とは残酷

愛し合っていた恋人が運命と出会ってしまい、別れることになった主人公が、元恋人の双子の兄と出会って……というストーリー。

本当に運命って残酷!!
1人目の恋人の誠臣は運命と出会った瞬間、手を離してしまうのだけど、煌臣は運命と出会ったとき、旭が恐怖で手を離そうとするのにも関わらず、ぎゅっと手を握るんですよ!!
その対照的な描写に泣いてしまいました。

旭は運命に誠臣を奪われてしまい、可哀想だと思うのですが、1番可哀想なのは、誠臣と煌臣の運命である満留ではないでしょうか(満留は旭の幼なじみ)結果的に、幼なじみの恋人を奪い、新しい恋人との関係を乱してしまった。おまけに誠臣とは結局、番を解除の方向……。
すごくせつないです。
誠臣と満留も幸せになるスピンオフが読みたいです!

0

切なさと苦しさの先の壮絶な愛の営みに感動

二十歳の誕生日の初酒で酔っぱらい、クラブで元彼そっくりの男性と出会い、吐く、絡む、フェロモン暴走で壮絶な一夜を過ごし、覚めたら、ちゃんと緊急特効薬を使ったあとがあり、相手がシャワー中なのをいいことにホテルから逃走してしまうという、なかなかダメな言動をしたΩの旭。
置き忘れた身分証を届けに来たのが元彼と同じ顔の煌臣、双子の弟だと明かされ、お詫びに何でもしてくれるなら虫よけのために交際してるふりを、と迫られます。
どっちもよくわからない思考の2人。
なかなか不穏な始まりでハラハラします。

運命の番、運命、を絶対であり抗えないと思っている旭と、正体のはっきりしないものに自分の人生を左右されたくない煌臣。
煌臣のいうこともわかるけど、目の前で恋人が運命の相手を抱きしめる様子を見てし合った旭の気持ちも痛いほどわかります。

虫よけの恋人のふりと言われて、自分にも言い聞かせながらも煌臣にひかれていってしまう旭が切ないです。
煌臣は、かっこいいけれど言葉足らずなところがあるのがじれったいです。

お互いを想っているのに両想いになれないのは運命に対する考えの違い。
さらに旭はまたもや運命の番に出会ってしまった恋人を目にしてしまうことになります。
人生で2度もそんな目に遭うなんて旭がかわいそうすぎる。
でも、その運命の相手と出会ってしまったときの双子のαの反応の違いにあとから気づかされ、ようやく全身で煌臣のことを向くことができるようになります。

恋愛と運命ってどんな世界、設定でもあるものだと思いますが、オメガバースの運命は、抗えない度が高いので、切なさが増します。
特に今作は独自設定がよりその切なさを増しています。
切なさと苦しさの先の壮絶な愛の営みにとても感動しました。

描き下ろしの誕生日&発情期の話はすごくあまあまで癒されます。

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オメガバの主要要素が網羅されているので、オメガバ読み始めの方にもオメガバ好きのかたにもおすすめです!

新刊の表紙に惹かれて「ロマンチック・エレジー1巻」から読み始めてしまって、あれ?何かこれは違うかも知れない・・・と改めて諸々確認し、先ずはこちらから読むべきだった事を把握して「エレジー」を一旦中断して腰を据えて読み始めました(笑)

今週末はオメガバ漬けになりそうです♡
でも3連休だからシリーズものもゆっくり読めて幸せです

改めてこの始まりの1巻ですが、オメガバの「運命の番」という設定をすごく効果的に取り込んでいて読み応えがあってとっても良かったです!!
特に攻めの煌臣のマインドが超絶イケメンでした♡
見た目とかも勿論イケメンさんですが、彼は完全に内面もイケメンさんでその上本当に「愛が深い…!!」

帯で煌臣の事を「Ω嫌いのリアリスト」って紹介してますが、よっぽど煌臣の方がロマンチストだと思いました(*´▽`*)

すごく綺麗にまとまった巻でしたが、続きがあるって事は・・・
続きで「エレジー」に繋がる人物が登場するんでしょうかね???

楽しみです!
すごく読み易くってオメガバ要素が満たされた1冊なのでオメガバ読み始めの方とかにもおすすめだと思います

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運命に抗う子達が好きな人は是非!

旭はα嫌いのΩ。
αの輝臣を元彼の誠臣だと思いこんで縋り… 体の関係からスタートします。
間違えたのもしょうがない、輝臣は誠臣の双子の弟で、そして旭は誠臣に運命の番が現れて捨てられてしまったΩだったのでした。
迷惑をかけたお詫びに何でもすると言ったら、輝臣は「俺と付き合ってくんない?」と言ってきて、輝臣に群がる虫除けの為に恋人のふりが始まります。

世間は運命の番に憧れ、ロマンチックだと言うけど、運命の番のせいで好きな人と別れることになった旭は運命が怖い。
まだ誠臣を忘れられず引きづっていて心に傷がある旭と、「運命の番だからって諦めるのはその程度」と言う輝臣。
輝臣は運命なんかに人生左右されるのはごめんだって言葉を有言実行してくれる芯の強い人で、ずっと誠臣のことを引きづって前に進めずにいる旭の思い出の上書きをしてくれる。
運命になんて勝てる訳ない!と諦めていた旭の心も開いていってくれます。
旭は一途で可愛いんですけど、輝臣だって一途でかっこいい。
お互い好きと伝えあって、もう一度恋愛する勇気を出したその直後ーーー誠臣と満留カップルとばったり出会ってしまう。
ここでまた試練。
なんと輝臣にとっても満留は運命の相手だったのです。
一卵性の双子という設定はここまで考えてのことだったんだと感動してしまいました。
好きな人を運命に取られる(取られそうになる)という絶望を2度味わう旭の試練が切ないのだけど、輝臣はフェロモンに惑わされず強い意志で抗ってくれる。
運命に負けそうになる旭だけど、輝臣の行動や想いが抗う勇気をくれている。
輝臣の担当医の説明では、ほぼ同一の遺伝子情報の一卵性双生児は運命の番が同じ相手ということは自然なことだそうです。
でも、一卵性双生児は同じ人間ではないので、“運命に限りなく近い存在なだけ”な可能性がある…という話でした。
一度読んだ時は“運命に限りなく近い存在”であって違う可能性がある...というのは輝臣にとっての満留という意味に取っていたんですが、読み返した時にそれは誠臣にとっての満留でもあるのでは?と思いました。
もしかしたら本当の運命の番は輝臣と満留で、誠臣は限りなく運命の番に近かった満留を運命だと思った可能性もあるのかもしれないと。
本当はどちらの運命の番だったのか分からないけど、色々考えさせられました...。
新しい切り口でオメガバースと向き合った、運命に抗うカップルが見れる傑作です。
描き下ろしが輝臣視点だったのも嬉しかったです。

シーモア→白短冊

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テーマはいいです

左藤先生作品8冊まとめ読みしていて、その6冊目。
酔った勢いで一夜を共にした翌朝、学生証を落とす…またベタなw と笑ってしまいました。
懐かしいあるあるですが2020年発行という。
先生作品はベタと言いますかどこかで見たことあるシチュエーションが多いなと私は感じてしまいまして。
そして学生証を見せて「俺の学生証っ」とわざわざセリフにしたり、全体的に全て説明してくれて非常にわかりやすい。
水族館で濡れて笑っちゃうシーンはくさk…こそばくって小っ恥ずかしくなりました。
旭が健気ヒロインなのも先生作品でよく見る受け像だなと。

運命が全てではない。Ωが差別的に描かれない。
双子でもそれぞれ別の人間、価値観、好み、人生だとのテーマはよかったです。

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