Renta!限定特典付
数日前から、一冊ずつじっくり読んでいるこちらのシリーズ。
こちらの4巻はメインカプである卍×百、千×兆(千×億政の思い出含む)、そしてまわしの七松×十五夜と複数カプのお話、それに火消しの「を組」のメンバー間の友情話…と、本当に盛りだくさん!
正直なところ、メインカプの話をじっくり一本読みたかったなあと言う気がしないでもないのですが、ちらっとでも卍×百が見られれば幸せだし、各カプの話もそれぞれ質の高い(そして歪んだ)愛の物語で素晴らしかったです。
二人で一緒に相撲を見に行き、男の体に興奮して鼻血を出しちゃう百が可愛すぎた〜!!
その後の鰻屋で濃厚な絡みも。店の者たちに揶揄されながらも、意に介さず飄々としている卍兄さん、ほんっっと格好いいな…!! 乱れる二人が美しかったです✨
そして、「を組」の元仲間との思わぬ・期待せぬ再会ーー
祝叔父貴への恋情を知られ気まずくなってしまった綱との仲はどうなるのか、早く都築を読まねば…!という気持ちです。
この再会時の「”縁”の寄系(よりいと) 行きて帰りて ”円”を描いて」という作中の言葉の、なんと粋なことか…!紗久楽さわ先生の言葉選びの技に脱帽です。
卍百のプレイじみたエッチからスタートです!そんなエロエロを挟みつつ女性から好意を寄せられるももちゃんを見る。なんとも変態くさい!卍さんに美人水つけてこれ以上どうしようと。
相撲見に来るのは1巻で約束してたんですっけ。卍さんが相撲オタクなのが面白い。相撲をそういう見方したことがなかったけれど、そうかそういう人もいるのか。
ももちゃんに対してより卍さんの方が"可愛い"と思うことが多い。126ページの卍さんは百も思ってる通りめちゃくちゃかわいい!!
4巻ともなると主役2人から話が広がっていきますね。関係性がぼかされたり、時間や場所の言及が少ないもので、誰がどこで何をどうしてるのかだんだんわからなくなってきました。ぼんやり読んでるせいよ。いよいよ次巻で卍の過去精算っぽいのに。
最後に収録は十五夜編…いい女だわ十五夜…
電子特典は十五夜が出て行った後の六夜です。見世界隈好きは是非。
今までより万次と百だけではない、2人の周りにも焦点を当てた部分が多かった巻かなと思います。千の狂おしい恋愛事情だったり、百のいた陰間茶屋で人気だった少年の物語だったり。千と兆の関係性も、ここから変化があるといいなぁ。まだまだ続きそうなシリーズなので、この世界観に深みを持たせる良い構成でした。
メインの万次と百については、この巻ではもう安定感たっぷりという感じで、互いの確たる気持ちの強さを見せつけられました。百を好きだという女性が現れても、百は一切の迷いもなく正直な気持ちを告げて、彼女と良い友人関係を築くくらいしっかりしている。百に掘り返されたくない過去と向き合わないかと提案された万次も、提案自体は渋りつつも、百を突き放したりはしない。3巻で契った2人の覚悟と想いは、並々ならぬものだったんだなぁと改めて感じます。百が強くなれたように、万次にも乗り越えるべき試練がある。それを百から提案できたことが嬉しかったです。
メインカップルの話というよりも、他キャラの話が目立ってしまって。
1巻の方が正直面白かったなって思ってしまいました。
2人が出てくる話があまりなくて、ダラダラ続いているようにしか思えず、読んだ時の満足感が低かったです。絵は綺麗でした。
さわ先生お得意の江戸ネタも、何だか見た事あるものばかりで随分とあっさりしていた感じでした。
今巻は百と卍の他、火消し四天王の男の熱い絆や千と兆の歪な因縁、
以前名前だけ出てきた美貌の陰間・十五夜とまわしの七松の恋など
物語の脇を固める人々のエピソードも収録されておりました。
前巻では結婚式もとい、今一度の契りを交わし、
新たな一歩を踏み出すことを誓った百と卍。
今回は百に切ない想いを寄せる女の子の話から始まり、
熱くエロス漂う相撲見物、二人の新・愛の巣の下見噺などなど。
お百のぷるんぷるんの桃尻に見惚れ、相撲オタクな卍の意外な一面にニヤけ、
激しい種付けセックスに鼻血を堪え、百にあーんを要求しちゃう卍に悶え、
そんな相も変わらず、甘く、艶めかしく、仲睦まじい二人ですが、
今回は前巻での誓い通り、変わろうとする百に続き卍にも変化が-。
叔父や火消し仲間たちからいつまでも
逃げ続ける卍に「向き合え」と喝を入れる百。
背を向ければ、まっすぐにそれを咎め、
卍が進めるよう信じて背中を押してくれる百。
それに対して素直に「ありがとう」と言える卍。
これって対等だからこそ、できるやりとりだと思うんですよね。
こうして心の奥深くまで踏み込むことを許すのも、踏み込むのも
信頼がなければできないし、愛がないとできないことで、
そんな二人の関係がとても心地よくて、好きだ。
そして、最後は火事の現場に居合わせた卍と
元・火消し仲間たちが遂に鉢合わせしてしまいます!
一瞬前まで百と笑い合っていた卍の表情が凍り付き…
めちゃくちゃ気になるところで終えてしまいます!
ええ!!ここで終わり!?一体どうなるの?
次回、修羅場か?卍の火消し復活か?
火消し四天王たちの章では末吉や貞九郎の過去にも触れられ、
ようやく一人一人の人柄がわかってきました。
短気だけど本当は心優しいツンデレな季吉が可愛らしかったです♪
実は貞九郎のこと…?なんてBL脳で期待しちゃってすみませんでした(笑)
粋で男の熱い友情で繋がる四天王に心癒されました。
四天王のお話が陽なら、千と兆のお話は陰。
この二人はどうにも一筋縄ではいきそうもありません。
千と億政の過去が明かされ、なぜ千がこれ程までに荒み、
クズ野郎に堕ちてしまったのか、ようやく腑に落ちました。
溺れるように、心から億政を愛していた千。
本気の恋だったからこそ、今もまだ億政を失った絶望から抜け出せず、
卍にちょっかい出したり、兆に億政の面影を求めてしまうんですね。
そして、その度に喪失感に苛まれ、もがき苦しみ続けのエンドレス…
現段階では全くハッピーエンドは見えて気ませんが、
きっと兆の恋が報われ、千も救われる展開に向かいますように…
番外編『十五夜懺悔』はかつての巴屋一の売れっ子陰間の“十五夜“のお話。
十五夜が“まわし”の七松と共に見世を出て行くまでの顛末が描かれます。
十五夜がド迫力の絶世の美青年でした…!
本作中では卍や兆など幾人もの美形が登場しますが、
その中でも群を抜いて、ため息が出るほどの麗しさでした。
見る者を惑わすそれは、もはや魔性。
七松も初めて出会った瞬間から十五夜の美しさに心囚われてしまいます。
十六夜でも、客の誰でもなく、七松を選んだ理由はなんだったんだろう。
七松が自分だけを見て欲しいと願ったように、
十五夜も自分だけを見てくれる人を求めてたのかしら…
外見は絶世の美女だけど、去り際の仁義の切り方はとっても男前でした。
引き際まで美しい十五夜様に惚れ惚れ致しました。
描き下ろしは醒と百の昔のお話。
2ページだけど、泣きました。
改めて、醒の百への兄弟愛を噛み締めました。
いつの日か、二人がまた再会し、わだかまりなく兄と弟として、
抱き合える日がやってきますようにと願わずにいられませんでした。