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友達に連れられて行ったコンサートで幼なじみだった春臣がステージでやる気のない動きをしていたから自分がマネージャーになる!とは新しい展開だなぁ。匠の敏腕マネージャーぶりよ!2人の両片想いものではあるんだけど春臣からはずっと大きなワンコみたいなラブしか見えてこなかったよ芸能界のお仕事小説としてもとても読み応えがあったー。1人の俳優の躓きと脱皮していく様が見事でした。なんだかんだ可愛い2人だった…。
あらすじを読んで、パッと華やかな業界のお話なのかなと想像をしていたのですが、予想とは少々異なるお話でした。
アイドルとマネージャーものというよりは、駆け出しの俳優の卵とマネージャーが手を取り合って地道に頑張るお仕事ものといった印象の方が強いです。
じっくりしっかり一歩ずつ。全部が全部簡単に上手くいくわけではなくて、時に辛酸をなめ、時に挫折も経験しながら少しずつ階段を登っていく現実的なお話で読み応えありでした。
…と、お仕事面ではほどほどに苦しいところもあるんです。
でも、晴臣には匠という絶対的信頼を寄せることが出来る相手がいて、匠には晴臣という人生でなくてはならない存在がいるものですから、困難があってもきっと大丈夫だと思える良い関係性が根っこにあるのが良かったのかも。
これはお互いにだだ漏れな特大感情を隠し持っている幼なじみものならではかな。
クールな外見とは裏腹に甘えたな攻め・晴臣がすごくかわいいんです。
うちのマネージャーがね、うちの匠がねとあちこちで口にする姿は小鴨かなにかのよう。
何も言わずにグッと踏ん張って一途で健気に頑張る攻めって、なんだか放って置けない魅力があるなあと思います。
一方の受け・匠の、うちの晴臣をもっと見てくれ!と売り込む姿もなかなかのやり手で気持ち良かったです。
気持ち良いほどに相手のことが好きな2人でしたね。
晴臣の仕事に対してのモチベーションが匠ファーストなことがやや気掛かりでしたが、この辺りも疑問なく回収されていてすっきり。
そして、オタク心理も熟知している匠の「晴臣がファンレターを読む時は席を外して1人にする理由」に、なるほどなあ…これは分かっていますわ…と、細部に渡る配慮に脱帽。
最高の恋人で、最高の幼馴染でもあり、最高のマネージャーでもあるって、もうこれ以上ないほど良い関係性なのではないでしょうか?
恋愛面よりお仕事面の方が面白かったかな。
後半の攻め視点が人間くさくて好きです。
派手なイメージがある業界が舞台ながら、派手ではない地道さの積み重ねに好印象を持ったお仕事BLでした。
ちょっぴりリアルなお仕事描写が多めのお話がお好きな方はぜひ。
芸能事務所に所属していた幼馴染と再会し懇願されてマネージャーになり二人三脚で頑張る話
疎遠になっていた幼馴染・晴臣(攻め)の出演するコンサートに付き合いで行くことになった匠(受け)。そこで見た晴臣に覇気のなさに驚きます。
気まずくなっていたことを忘れ勢いで文句にメッセージを送るとすぐに反応があり、マネージャーになって欲しいと懇願されるのです。
マネージャーになって3年、晴臣が望む仕事をなかなかに手に入れられなくて奮闘する匠。それには訳があって…
幼馴染というよりは兄弟のように一緒に育った2人の両片想いの話です。
2人ともにお互いが大好きなのですが、住む世界が違うとびびってしまった匠と自分が不甲斐ないから連絡くれないのだとびびってしまった晴臣はお互い連絡できずにしばらく音信不通になるのですが、友人から譲られたチケットで久しぶりに再会するのです。
晴臣は華もあり演技力もあり俳優として才能もあるのですが、あるトラブルでの禊の意味もあり事実上干されている状態なのです。
そのため、匠はなりふり構わず仕事を取りに走り回ります。
社長の許可は得ているとはいえ、会社の方針とは違う営業活動をする匠は事務所内でも睨まれており、嫌がらせを受けたり大変ですが大好きな晴臣のためがんばります。
話は中編二篇で、前半が匠視点で大きな仕事を取り2人が結ばれるまで、後半が晴臣視点で結ばれてからその大きな仕事で躓きながらも一皮剥ける晴臣の話。
匠は晴臣のファンでマネージャーで幼なじみで恋人という1人で何役もこなす晴臣過激派です。
晴臣が大好きで、晴臣の行動ひとつひとつにこんなCMに出たら良いなとかこのドラマの役柄晴臣にあうとかずっと考えてる。
連絡できなくなった匠に見つけてもらうためだけにやっていた芸能活動だった晴臣が匠がそばにいることで続けようという気になり匠のためだけじゃなくファンや自分のためにもっと頑張ろうと思えるようになった晴臣の成長の記録という感じでした。
長らく仕事が干されていた晴臣の禊をしなければならなかった理由は想像通りでした。仕事人としては本当なら絶対やってはいけない事だけど匠が最優先事項だった上、まだ子供だったし仕方なかったのかもしれません。それにしても6年の禊ってちょっと長い。匠の頑張りがなければ永遠に続きそうないじめ案件だったし…
手のひら返しの上司はなし崩しになったけどちょっと考え方を変えてくれるとかあったら良かったな。
2人の仲がマスコミにバレることなくこれからも芸能活動頑張ってもらいたいものです。
先生買い。二人の関係は好きだったのですが、攻めが追い込まれるシチュエーションがなかなかツラかったので萌にしました。元気な時に読んだらもっと感想違ったかもな、アイドル成長話で、雑誌掲載170頁ほど+その続き150頁ほど+あとがき。芸能界ものがお好きな方だったら嬉しいのかも。
長らく連絡を断っていた幼なじみ(アイドルになっている)のコンサートに行き、キラキラ輝いていない攻めが心配になった受け。攻めのマネージャーになり、熱心に売り込んでいましたが…と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
芸能事務所の偉い人や、制作関係者など。制作関係者がなあ…きっついわ。メンタルしんどい時にはツライかもしれません。
++つらかったところ
攻めが映画に挑戦するのですが、そこで演技面で大苦戦。ダメ出しを多数食らうところが、まさに自分が仕事に行き詰まった時で、読むのがしんどかったーーーっっそれだけ先生の描写がすごかったんだと思うんですけど、凹む凹む。思わず何ページかは読み飛ばしてしまいました。先生ごめんなさい。
攻めの大型わんこ的愛されキャラも、受けのちゃきちゃき頑張るマネージャー姿も好きでしたが、あまりに辛かったところが印象的な一冊でした。
芸能モノの醍醐味人間として役者としての成長しつつ恋人となる三重構造をさらりと書き上げている
地軸は受なワンコ攻め
飼い主(受)に捨てられたと思って
でもいつか帰ってきてくれると信じて待ってるけど余りに帰ってきてくれないから元気がなくなり
の所を受が目撃して帰ってきてくれる
待てが出来る血統書付きの捨て犬時代を乗り越えて受が帰ってきてくれて息を吹き返し…
役者を始めたのも続けてきたのも受のための攻は
受が攻の良さをわかってもらえる様にマネジメントを頑張りまくる姿に応えようと
何より受がそばにいることで息ができる様になったかの様に仕事に頑張ります
タイトルでわかる様に芸能界モノで幼なじみモノなんですが
物語を彩る障壁が乗り越えられそうな障壁なのです
他の方も仰ってるが攻めが前半の干されてる理由もすぐに見当が付くし
後半の演技の壁も元々才能があると言う設定な上なので読んでて危機感が湧かない
二人の関係について周囲が暗黙の了解の様でそこも問題にならなそう
二人が両片想いなのもバレバレで案外すんなり行ったので
物語を読みにあたってほぼノーストレスでいけます(全く障壁がないわけでは無いのです)
個人的には先や心情が読めない展開や芸能界で無駄にいじめられたりする展開が大好きなのでそこを満たされることはありませんでしたが
すんなり読めるのは間違いありません
逆にあまりに辛い展開は苦手!という方にはとってもいいと思います
全編を覆う優しさが栗城先生らしさかなと思います
二人の関係や造形も可愛いしとても素直な子達で癒されます(暮田先生の挿絵がいい仕事してくださってます!)
何よりこの子がテレビで出てたらつい手を止めて「あこの子笑える位マネさんが好きな子よね」と応援しちゃうな
というわけでこの評価にさせていただきました
個人的には不思議ちゃんの監督が気になります