電子限定書き下ろし短編付き
冒頭から、記憶喪失のキラと共に、何も覚えていないという不安や恐怖、失われた記憶によるさまざまな謎を抱えて読み始めることになりました。
辛い境遇にありながら、ニールを心の支えに前を向き、懸命に生きる姿は、胸に込み上げるものがあり、感情移入せずにはいられませんでした。
ジャムシードが王太子なのだろうな、ということは割と序盤から気がつきましたが、多くを語らないジャムシードと記憶をなくしたキラの断片的な情報からはなかなか全貌が見えず、ドキドキハラハラしながら読み進めていきました。一つ一つの謎を解きつつ、答え合わせをしていくような感覚でした。
全ての伏線が回収され、記憶が戻り、真実が明かされたラストはもう脱力して思わず天を見上げてしまいましたね。お見事なラスト。素晴らしいハッピーエンドでした。
滝沢先生の作品は、溺愛とハッピーエンドが約束されているので安心してハラハラできる(←?)から大好きです。この作品も素晴らしかった……。
攻めの溺愛を見たい方、読後の爽快感と満足感をお求めの方、滝沢先生の作品はどれも間違いないですよ…!!
オメガバースと中世の騎士、王太子が出てくるファンタジーが大好きなのでとても楽しく読み終わりました。
5年より昔の記憶がないオメガであるキラが息子ミールと貧しい農村で虐められながらつつましく暮らしていると、ある日突然隣国の王太子の側室であり、ずっと行方不明で探していたという迎えが来ることでお話は動き出します。
なぜキラは後宮からいなくなったのか?王太子ってどんな方なの?と謎がすごーく気になりなります。
村でキラが意地悪されたのは性的なものではなく、弱い物につけこむ精神的なイジメです。
明るい文章でさらっと書かれているので不快感はありません。
全体を通して軽い文体で途中では気づかなかったのですがストーリーはかなりしっかり練り込んであり、あれはそういうことか!と納得の連続でした。
途中にいろんな悪い奴が出ては消えていきます。ちゃんと痛い目にあって成敗されるので後味スッキリでした。
作家+イラスト先生買いです!約262ページ、あとがき除く。
滝沢先生の作品はどれも好きで、その中でも
“パンダ”が一番かなと思っていたけれどこちらも
めちゃくちゃ良かったです!!
冒頭部分では記憶を無くしたキラと息子のミールの暮らしが過酷で、不憫受けが溺愛されて幸せになる話(好きなパターン)かな♡なんて思っていたのです。
が!
お話が進むにつれキラがもともと持っていた快活な部分が垣間見えて、それがとても魅力的で!
小さな騎士ミールと仲間たちの掛け合いもおもしろいし、ホロっとさせられます。
ジャムシードとアリー(キラの本名)が番った時の
懐古シーンもすごく良かった。
真夜中の青…
建物の下からの求婚…
ロマンチック…!!
でもそれをキラが覚えてなくて、ジャムシードの
心の中でだけの思い出になっているのが
ちょっぴり寂しい…
と思っていたら、キラとアリーはひとつになれました涙!
"大事なことを言わないジャムシード"の
言葉や態度のひとつひとつが種明かし的に
繋がっていくのも面白かったです!
守られ系オメガが主人公のお話。受けは泣いて困っていれば攻めが助けにくるやつ。この展開を何回繰り返したのか、とにかく何度も危険な目に遭っていた。キラを男性キャラとして見て、楽しいシーンは一つもなかった。
キラは必死に子供を守る母親の顔が強調されており、キラ自身に何かあると誰かが飛んでくる。加害者はキラの目の届かないところで成敗されるので、モヤモヤが残ることはあまりないのかもしれない。
ジャムシードは正体を隠してはいるが、将来の最高権力者であり、何の不安もなく見ていられる。平民がこういうキャラに愛され見せつける様子は、優越感に浸る気分を味わわせる構造で一定の人気があるのかな、と思った。
やたらと“男のオメガ”が登場し、陰湿な嫌がらせをするのは何なんだろう。主人公含め、わざわざ男性と言及しながら女性的な振る舞いをするキャラたちだと感じる。それにしても悪役キャラが多くて大変。
終始事件が起こっていたのに、いまいちテンションの上がらない読書だった。
謙虚発言は一見発言者を良い子に見せるが、投げかけられた相手が「そんなことないよ」と褒めるしかない会話を作り出す。キラを良い子に見せようとする描写を読むたびに、好感度が下がっていく気がした。
や〜、面白かった!!
滝沢晴先生の作品が大好きでハマってしまい、ここ最近一日一冊のペースで読んでいるのですが、今作も期待以上の面白さでした✨
なんと、攻め様受け様よりも断然好きな推しキャラ様が出てきてしまい、大興奮。
侍女のヤスミーン!!実は口が悪く腕っぷしの強い侍女、ヤスミーンのカッコ良さといったら!!!!
文字通り体を張ってキラ(受)を守る姿にわくわくドキドキ。めっちゃ萌えた…いまだかつて、BLで女性キャラにこんなにも萌えたことなかったです。。
(BLのレビューで女性キャラへの萌えを書くのはおかしいかもしれませんが、萌えたのは事実なので、、)
キラに危害を加えようとする相手をボッコボコにする姿が勇ましくて頼もしくてかっこ良くて、好きすぎるんだが…!?と大興奮(*゚∀゚)=3
…というわけで(?)、攻め様受け様よりも脇役のキャラにどハマりど萌え(?)してしまったのですが。
物語の方も切なさあり、ミール(二人の息子)の可愛らしさに悶絶するシーンありと、最初から最後までとにかく胸の高鳴りが止まらない一冊でした。
先生のあとがきによると、このお話の舞台はなんと、パキスタンとのこと!珍しい!
インドかな?と思っていたのですが、当たらずとも遠からず…でしょうか。
オメガバースで、相手の立場などを思い子供を連れて姿を消すオメガ、追うアルファ、という設定は結構あるあるな気がしますが、この作品では
・キラ(Ω受)が自らの意思で姿を消したわけではなく、陰謀が絡んでいる
・キラが記憶を失っており、攻め様との恋が一度リセットされている
…という点がスパイスになり、ハラハラ、ドキドキの展開になっていたなあと。
青い薔薇が生まれた理由も、二人の恋、キラの気持ちに関係があり、ロマンチックで素敵でした〜
何よりも、やっぱりヤスミーンが…好き…!!!(しつこい)
