「貴方の側を離れるつもりはありません」

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表題作明治従属タングステン 下

エドワード,亮二の助手
佐伯亮二,電気技師

その他の収録作品

  • 「甘い休暇」(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)
  • カバー下おまけ漫画

あらすじ

エドワードは敬愛する亮二の胸の内に、ある男-中原薫-がいるのを知る。
エドワードが亮二によって救われたのと同じように、
亮二自身も中原に拾われ、学を与えられたのだった。

「満たされれば巣立つ日も来るだろう」
そう言って体までも与えてくれた亮二のために、
少しでも役に立ちたいと願い、懸命に支えようとするが――。


■収録内容
・「明治従属タングステン」第5話~第8話…COMICフルール掲載作を加筆修正
・「甘い休暇」…描きおろしマンガ15P
・本体表紙…描きおろしマンガ2P

作品情報

作品名
明治従属タングステン 下
著者
たつもとみお 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784046805935
4.1

(133)

(61)

萌々

(42)

(26)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
17
得点
554
評価数
133
平均
4.1 / 5
神率
45.9%

レビュー投稿数17

世話焼き従者の献身がたまらない

発電所工事が進むに連れて、作業している地元住民の士気が落ちてきたり、そして、地元住民には知らされていなかった、沿岸部の軍事施設の建設に電気を使われてしまうのではないかという噂がたったりと。問題が起きる度に、リョウジの負担を無くそうと、エドが地元住民の中に入って住民の理解を深めたりします。
本当にエドは頭が良いだけでなく、人の心を掴んで仕事を効果的に進める事に長けていました。地元の人達との交流のシーンなどは読んでいてとても楽しかったです。明治時代の楽しみって、やっぱりこういう事なんだと。
リョウジはエドが自分の所で従者でいるよりも大学で学んで、自分の道を進んで欲しいと思うようになります。しかし、エドにしてみれば、リョウジを助ける為にあらゆる努力を惜しまない行動に尽きるんですよね。エドの献身ぶりがとても愛情がこもっています。
一旦は、エドを自分から離して、自立させなければという親心を決心するリョウジですが、長い間執着心を捨てきれなかった中原との再会で、自分の心は既に中原から離れていた事を実感します。リョウジはそれだけでなく、大学行きの話をした時から体を繋げる事無くなったエドに寂しさを覚えます。そして、仕事でリョウジに命の危険が訪れた時に助けてくれたのはやはりエドでした。結果的に自分はエドと離れて暮らすことなど出来ない!と、実感します。
リョウジの心は色々に揺れ動いていたので、彼を最初は煮え切らない男だな!とも思ったりしたのですが。
エドの思惑道理になってしまった、エドのが上手だったという解釈も出来ますね。
次巻まで読むとこの辺りのリョウジの心理がよく分かりました。上下巻読んだ方は「或る手紙」まで読む事をオススメします。
ここでは、中原がその後どうなったか?や、エドの視力については、将来的に不安なままでお話が終わっていますがその辺もきになりますよね。
二人の絡みのシーンは擬音などはあまり多く使われていませんが、それがかえって和服を着ているシチュエーションにも合っていて、見ていて美しいエロを見せて頂いた気分でした。受け攻め、どちらもとても見た目に美しいです。ずっとリョウジの側に居られる事になったエドとのラストの書き下ろしはとても甘々で幸福感に満ちていました。

0

なんともいえない余韻の残る作品

新刊発売に合わせ、シリーズ上下巻一気読みです。
読後、なんともいえない余韻に包まれる美しい物語でした。

大きな感情の波に襲われるとか、そういうものはないんですが、静かに心に沁みてくる感じ。

そういえばタイトルの「タングステン」って、なんだろう?と思っていたら、先生のあとがきに説明がありました。

なんと、スウェーデン語!で「重い石」という意味で、原子番号74の金属元素の一つであり、電球のフィラメントに使われているとのこと。
発電事業がテーマのこの作品にぴったりで、なるほどと納得のタイトルでした。

”雛鳥”と亮二に言われてしまい、一度は亮二のもとを離れることを決意したエド。
早く二人、心も結ばれてくれ〜〜!と思っていたので、大団円は嬉しい限り。
先生も書かれているように、今後は末長くイチャイチャ、ラブラブして欲しい!

そして、長く亮二に絡み付いていた中原の、あの結末、、
エド一家に対して許されないことをしたのだから当然の報いでもあるように感じるけれど、なんだかとても悲しい気持ちに( ; ; )
自分を刺した妻をそっと抱き寄せるラストが切なく痛々しかったです。

メインカプ二人の恋路も気になったけれど、なんだかこの中原というキャラが自分にはとても印象深かったです。

新刊では二人のイチャイチャが見られるのかな?これから読むのが楽しみです◎

1

亮二の過去と中原の最期

亮二にとってエドがなくてはならない存在になり、その辺りの心情を丁寧に描いていて上巻より良かったと思いました。
ただやっぱりエドの年齢設定には違和感があったなー。年下攻めと言っても、実際は高校生くらいの年齢の子どもなんだよなーと思うと複雑な気持ちに。
また下巻では亮二の過去と中原との関係性も明らかになりましたが、現在連載中の過去編でここが詳しく描かれてますね。辛い(泣)
過去編を少し読んでしまっていたせいもあり、中原の最期(なのかな?)がちょっと気の毒になりました。奥さんとのわだかまりが解け幸せに暮らしてほしかったな。中原が、というより奥さんが可哀想に感じてしまいました。

1

攻受どちらも美しい

とにかく攻受どちらも顔が美しい。体系も細すぎずガチムチ過ぎず、理想的でちょうどよい(首が太いのが苦手で)。
特にスーツのベスト姿が堪らなくいい!今は見かけないスタンドカラー風なシャツ、イケメンが着ると様になるなあ、そそられます。

お互いがお互いを必要としてる主と側近の関係性が良く、
ハッピーエンドで、綺麗に纏まってます。

ストーリーは純文学のような、わかりやすく読みやすいです。太宰治的な展開もあり、小説も良いかも。
時代背景や当時の水力発電の事をよく調べたのだろうと思います。

オマケページのデフォルメがかわいくてほっこりします。

2

あまーーーい(ノ´∀`*)♡
なんだ最後のあの甘い感じわ
こっちが照れるわw

さてさて
水力発電作業云々から
過去の引っ掛かりであるオッサンとの話
数奇な巡り合わせを辿った3人の行く末は
というところですね。
なんだろうね。
受のあの空気感の変わりようがなんとも言えない
むず痒いというか、愛らしいと言うか。
心許すとそうなるのか
そう甘えてくるんか思うと攻じゃないが
トキメイて一晩中盛りたくなる気持ちもわかるわ(笑

始めてみたものを雛鳥の如く
それは自分のことと攻のことを重ねてたんだろう
ていうのもまた良きでした。

オッサンに関しては
薄暗い部分もおおいし、受を事実上救ったとはいえ
やっぱり気持ち悪いという気持ちがぬけなかった

思ってた以上に攻が絶倫なのには笑うしか無いが
恋人という関係になっても
受を甘やかして大事にして世話を焼く姿が
どうにも微笑ましくて良かったです。

ラストの同衾ネタも可愛いのこの上ない(笑

2

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