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元々、人外物はあまり好みではないので、読む機会も無いのですが、全巻図書館に揃っていたので手を出しました。出来れば全巻揃えてイッキ読みするのがオススメ。
獣人とは言え、ほぼ人間体で話が進むので(エロシーンも)あまり気にせず読めました。
シリーズ化されているので壮大なお話になっています。「凍る月シリーズ」の主人公は餌の光陽(受け)。獣人は餌を食べないとなりません。餌属性だと怪我したり食べられても再生しちゃうので死ぬ訳ではありません。
獣人である梁井(攻め)は光陽を自分のパートナとして専属契約をさせるように迫ります。そして事件が起こりまくるw
サブストーリである「花シリーズ」は餌の巴(受け)と凍る月にも出てきた須王(攻め)のストーリで進みます。凍る月でも光陽は好きじゃなかったんですが、こちらでも巴のことは好きになれませんでした。いや、作品自体は面白いんですが、どうしても受けに情が移らない。なんでだろう。空気?自分の置かれた立場?が読めないとか、弱々しすぎるからかも知れません。悪い言葉にするとアホっぽ過ぎる…凍る月も花も攻め及びその周囲の人(獣人)達が出来過ぎな人達なので、受けの幼さというか、うーん、まぁ子供のまま育っているからって事も割り引いてもなぁ。
で、話の中ではもう、それはそれは須王が甘い(笑)
巴を甘やかしまくるスパダリです。
シリーズ最後は受けの光陽が締めてくれます。キャラクタ的に明るいので、こういう終わり方が良かったのかもなって思いました。でも、出てくる受け(光陽と巴)はやっぱり好みじゃ無いな(繰り返し)
お気に入りは蓮と須王なんですが、須王の方は巴との関係は萌えず仕舞いで…後は銀ももう少しバックストーリがあっても良かったのかななんて思いました。でもそうなると書ききれなくなるんだろうな。
出てくるキャラクタ達はそれぞれに個性や想いがあって、それらを上手くまとめられていて、着地させているのは凄いです。難点はエロがちょっとマンネリというか、パターン化されてしまっているように思えたのが残念。どちらかと言うと、恋愛を進めるっていうよりは、エロはお話の小道具的な位置付けです。まぁ話の進展上、イタすことが欠かせないってことになっているのもありますが。恋愛における心の動きよりも人間対獣人、組織対その他、という争いの観点で物語が進んでいくので、そういう意味で読んでいて面白かったです。
後は、最初からシリーズものだったんじゃなくて、続編が出るかどうかって感じだったようで、ちゃんと単体でのエロ詰め合わせが小出しに盛り上がる感じには出来なかったのかも知れませんね。
身の回りにも実はいるかも知れない獣人達!
あ、アレックス…あなたこそ不死身じゃ無いのか?って思うくらい元気でしたね。普通の人間だとは思えない活躍ぶりでした。
どこかで慰安旅行のSSが読めたらイイのにな。存在するんだろうか〜一気にここまで読みました。
もう、光陽って、なんで善良なんでしょう(笑)
もう素直に梁井と平和に暮らしてほしい!
ストーリーは面白いんだけど、キャラが魅力的じゃなくて残念。光陽があっさり異常な現状や梁井を受け入れるのがつまらない。光陽と梁井の関係もなんかなるようになりました感があって薄っぺらい。どのキャラも、ストーリーをスピーディーに展開させるためのとりあえずのコマって感じが否めない。キャラの感情や行動に共感できなくて一巻読んだらもういいかなってかんじ。せっかくおもしろそうなストーリーなので、もっとキャラの性格に深みを入れて欲しかった・・・。残念。
何年かぶりの再読です。
夜光花先生の獣人シリーズの1作目。
こちらの作品、今(2021年)からもう14年も前に発売された作品になるんですね。ちょっと驚き。
何がって、この時からお話と設定が非常に胸躍る面白さであること。
そして、今現在の夜光花先生の書かれるファンタジー作品が更に面白いものになっていること。
読ませる力と進化が止まらない、稀有な作家様だなと思います。
今ではバラエティに富んだ設定の作品が豊富に読めますが、当時はあまりバトル要素のあるダークファンタジーや獣人など、特殊設定を含んだお話は決して多くはなかった記憶があるのです。
そんな中でのこちらの作品ですよ。
初読時に感じた新しさを思い返しながら読みました。なんて面白さ。
母以外の人は顔も知らぬ謎めいた存在の父と、香を炊いては、何かから必死に遠ざけるようにしていた今は亡き母。
易者(占い師)から、この子は20歳まで生きられないだろうと告げられた子供・光陽。
光陽の前に時折現れる、歪なシルエットをした二足歩行の獣。
導入がとても上手いのですよね。
何が起きてしまうんだ?が続いていくというのか、"気になる"が沢山散りばめられている。
傷を負ってもすぐに治ってしまう不思議な体質の持ち主であることや、易者からの予言めいた言葉と母親の遺言もあって、19歳になる現在まで屋敷の中でひっそりと育てられた光陽。
20歳になったら…というワードが登場する度に、いったい20歳になったらどうなってしまうのだろう?という気持ちでいっぱいになる。
獣人と餌という、人の社会の中に溶け込んだ人であり人ではない何か。
獣人にも餌にもメリットがある"契約"も、餌側に拒否されてしまえば出来ないなんて設定も面白いですし、数少ない餌を奪い合う獣人たちがいたりと、ちょっぴり血生臭い中お話の中で光陽と梁井の契約関係が少しずつ変化していくのも読み応えがあります。
光陽が文字通り、箱入りのままで真っさらに育った青年なので、考え方が甘かったり、世間知らずさが目立つ部分もあるのですけれど、そこが攻めである梁井にとっては良かったのかもしれませんね。
不遜な俺様感が強かった梁井が、どんどんと甘くツンデレ化していくのがなんだか可愛らしい。
物語も2人の関係もまだまだ序章といったところなので、今回はこちらの評価で。
今後波乱に満ちた展開が繰り広げられることを期待してしまいたくなるようなラストは見事。早く次巻が読みたくて仕方がありません。
面白かったです。さすがです。
でも、これってキャラ萌え作品じゃないかと思います。
梁井という謎の獣人がめっちゃくちゃ魅力的♡
傲慢で強引かとおもいきや優しくて可愛かったりして、
見た目とのギャップがとってもいい!
自身が獣人であることに怯え、光陽に対して恋心を抱いていく……この苦悩や葛藤も見所ですよね。
で、側近のアレックスがとても好きです^^
ただ、獣人と餌という関係に萌えるかというと、ちょっと怖い方が勝ってしまったかな。
漠然とした設定に対して入り込めない部分も感じてしまいました。
でも、後半に向かって面白くなっていくのが夜光作品の醍醐味なので、続きも読んでみたいと思います。
実は9割くらいまで読んでからはじめてシリーズものか!続きがあるのか!と気づいたという。(Kindle版で読んでると、却って気づかなかったりするもので)
獣人と獣人の餌たる存在が登場するファンタジー世界のお話。主人公は餌。
少しオメガバースの設定に近い所もありますが、登場する獣人が増えてからのバトルシーンはむしろ「寄生獣」っぽいテイストでした。
主人公の幼馴染も獣人として覚醒!!という所で終わっています。
優しくて世間知らずな主人公(餌)くんを巡る獣人たちはどうなるんでしょう? 以下続く…
色々ツッコミどころはありますが、活劇的な面白さもある作品です。