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ぐいぐい引き込まれるお話でした。
作者さんのお話で現代物でリアルな感じはこれが初読みです。
しかもタイトルが壮大というか、すごいですよね!どんなお話なのか想像がつきませんでした。
夜に少しずつ読んだので感動が弱まったかな?
事件と主人公の左季の苦しみがほぼ続きます。全てに責任を感じている左季。
途中まで原因がわかりませんので、何をそんなに責任感じてるの?どんな過去が?とモヤモヤが盛り上がってきたところで過去へ。
過去編も読み応えがありましたね。隆生が愛しくて、また左季の複雑な感情も子供や思春期ならではで。
なんてことしてくれてんだ!お前のせいで人生終わったわ!な事件があったんですね…。
左季が苦しんで罪悪感でかたときも心が穏やかになれなくて。
そして現在もあのときの仲間が次々と殺され…。まあ犯人はなんとなく想像がつくのですが、え?な主犯格もいて。
日にちをかけて読んだせいかラストは短かったなというか、あっさりと感じました。
二人だけの秘密を抱えてずっと一緒に…。
隆生の愛?刷り込み?依存?どれでもいい!な感じとか、あの過去を抱えての「お前を守るよ」の言葉とか。ジーンときます。
お久しぶりの水壬先生の現代もの。面白かった〜!!
370P超と、文庫ではやや厚みのある本なのですが…
思わずページを捲りたくなる本と言いますか、話が面白くて早く先が読みたくなるような話運びと読めそうで読めない展開に夢中になり、あっという間に読み終えてしまいました。
もうこれはミステリーやサスペンスがお好きなら手に取ってみて!としか言えないです。
精神的に重ための作品や、読み応えありのシリアストーンの作品が読みたい方はぜひ。
14年振りに日本へ帰国した主人公の左季。
監察医・大学の准教授として勤務する彼の視点で語られる物語は序盤から非常に謎めいていて、何かきっと開いていけないパンドラの箱があるのだろうなと思わせられる危うい香りが漂います。
刑事となっていた幼馴染の隆生と再会するも、なぜか左季が再会を心から喜んでいるようには見えないんですよね。
やはり一体過去に何があったんだ?と気になるじゃないですか。
この辺りの塩梅が本当に上手くて唸りました。
あまり焦らしても待ち飽きてしまうし、あっさりと明かしても微妙に入り込み辛い。本当に絶妙に焦らされるんですよ。
焦らされた末に語られる過去に頭を抱え、再会した2人の側で起こる、偶然とは思えないかつての幼馴染達が関わる事件の謎に首を捻る。
すごいです。読みやすいように筋道がすーっと整地されていて、入り込みやすいスムーズさがありながらぐいぐい読ませてくれる濃厚さに魅了されてしまいます。
本音を言うと、事件部分があまりにも面白かったものですから、2人が体を交わすシーンに関してはいらなかったかな…なんて思ってしまったりもしたのです。ちょっと作品全体の雰囲気とは合っていないかも。
精神的な重みは強く伝わって来るので悩ましいところ。
ただ、トータルで自然とこちらの評価になりました。
この結びは個人的には非常に好み。面白かったです。
14年ぶりに再会した幼なじみの刑事×法医学者。この作品はネタバレなしで最後まで読んでほしいです!!!
2人の幼なじみの女性が殺害されたのと同時に、偶然なのか必然なのか、受けの周囲には当時の知り合いが集まってきて…?!!
なんとなくこの人が犯人だろうなあ、、、という勘は当たっていたのですが、まさかのさらなるオチが。
読み応えのある…サスペンス?BLでした。
タイトルの意味も読み終わったあとに分かると思います。
甘さはないですが、面白かったです。
ボリューム満点クライムサスペンス!
攻め・隆生…刑事
受け・左季…監察医
幼馴染な2人。
左季がアメリカから帰国し、現場で14年ぶりに再会。
かつて左季の実家の寺に集まっていた地域の子供達、左季の両親、こども達の家族…
登場人物多数。
こども時代の和太鼓クラブで一緒だったメンバーが殺されて…忌まわしい過去が蘇る!
みたいな感じ?
あとがきにあった、先生が見返してたドラマはクリミナル・◯インドよね、多分。
読んでる最中に思った。
そう。サイコパス野郎が絡んでくるのだけど。
実はこうなんじゃない?な予想が、私はことごとく外れました。
あくまでBLなので、やはり、読み手としては隆生×左季がうまいこと甘くなるように持っていくよね、と予測したのですが。そうくるんだ!と。
そのあたりの塩梅が絶妙。
事件としての面白みと、BL展開のバランス。
それぞれが抱えて続けていた想いが、ジワジワ切なくて、焦ったくて。
決して甘くはないです。エロも控えめ。
だけど、終わり方というか、まとめ方がすごく良かったと思う。
余韻の残るラスト、たまらない!
既刊の「スキャンダル」が好みなら、この作品も面白いかも。
時代設定は、現代
高倉左季は、両親の死亡を機に、米国に居住する美貌の医師。
職業は、アメリカでライセンスを取得した法医学の監察医。
1年だけ日本の大学で特別講師として指導するために来日。
左季は大学の解剖室で、学生に実際に指導しながら仕事を行う。
日本で久しぶりに再会した幼馴染や、父の友人。
未解決の、両親の焼死、幼馴染の兄の死、連続殺人事件・・の、真相が解明。
ホルマリンの匂いを連想する、生々しいテーマと展開は苦手。
哀しいハピエンは、メリバに類すると思う。