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異世界で獣人のつがいになりました

isekai de juujin no tsugai ni narimashita

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表題作異世界で獣人のつがいになりました

ユノ
湊斗を召喚したハイブリット獣人
湊斗
死後にユノによって異世界召喚された日本人20

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

一途な獣人族の長×狙われ属性主人公のドラマチック異世界BL!

闘病の末、息を引き取った湊斗が召喚されたのは、体は自由に動かせるが、特殊な血液ゆえに獣人に狙われるサバイバルワールドだった! 湊斗を召喚した一族の長のユノは「俺とつがいになってほしい」と告げてきて!?

作品情報

作品名
異世界で獣人のつがいになりました
著者
川琴ゆい華 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784041131213
3.2

(18)

(1)

萌々

(8)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
6
得点
54
評価数
18
平均
3.2 / 5
神率
5.6%

レビュー投稿数6

想像力で変化が起こる異世界

川琴先生は半年休筆、休筆開けの一作目。
病身のはずが、異世界で元気になった湊斗には、著者の夢が詰まっているのかも?

挿画担当が、美麗なみずかみ先生なので、電子版を購入。
枚数が少ないけど、眼福。


---
★イメージする力=意念で、構造や現象が自在に変わる世界、という設定。

湊斗:
病死したあと、健康な肉体を獲得して、異世界デビュー。
女性と間違えて召喚される。
獣人雄を呼び寄せるフェロモンや、指先の甘蜜で獣人を癒したり
・・受け身ではなく、変化を生む為に攻めるタイプ。

ユノ:JUNO (名前に鍵がある)
湊斗を召喚した一族の長。ライオンとウルフドッグのハイブリット
「つがい」が欲しくて、人間を召喚・・湊斗が来た。
ユノは、「俺の番だ」と湊斗を守る。

ユノの使役鳥: ピンクの小型鳥

JUNON:
ハスキー犬の仔犬、湊斗が13才の時、自宅庭に迷い込んた迷子犬

5

なぜこの世界に僕が召喚されたのか

今回はハイブリット獣人と転生した日本人のお話です。 

攻様に召喚された受様が攻様の伴侶として認められるまで。

受様は中二で持病が悪化して入退院を繰り返し
20才で人生を終える事となりますが

天国にいくか、生まれ変わるかのかと思っていた
受様が次に目覚めたのは熱帯雨林のような森の中でした。

病気はリセットされたようで不自由なく起き上がれ
新しい生を受様が喜んでいると、背後から
大きな黒いクマに羽交い絞めにされてしまいます!!

また死ぬのかと恐怖にかられた受様でしたが
黒いクマは受様を"俺のつがい"と呼ぶ男に倒され
機器を脱出する事ができました。

この救世主こそ今回の攻様です♪
攻様はライオンとウルフドッグのハイブリッド獣人で
多種の獣人が集まったファミリアのボスです。

攻様は受様を自分のファミリアに連れ帰り
受様を自分のつがいだと紹介するのですが
獣人達から受様が男である事を揶揄する発言が飛び出し
受様の混乱は増すばかりです。

どうやら攻様は寡黙な質らしく
受様は攻様の幼馴染だというオオカミ獣人から
状況を訊かれつつ、説明を受ける事となります。

ここは獣と獣人が棲む世界で
攻様はつがいとなる人間を召喚させる能力者で

受様は攻様によって人間界から召喚された事、
村人は攻様のつがいには子の産める女を望んでいたと
言われるのです。

それなら受様は間違って召喚されたのか!?
受様を"つがい"と呼ぶ攻様の真意とは!?

病死して異世界に転生した受様と
ファミリアのボスであるハイブリッド獣人の攻様の
もふもふファンタジーとなります♪

カバーイラストにはモフモフ感は有りませんでしたが
獣人とのことでもふもふだろうと期待して
手にした1冊になります。

人型を保つ事が獣人としての能力の高さを示すそうで
私が期待したようなもふもふシーンはなかったですが
とても楽しく読むことができました。

受様が攻様に召喚された事は間違いないのですが
なぜ受様だったのかという謎がなかなか明かされない事が
物語を盛り上げています。

他のファミリアのボスの息子ながらも
今のファミリアのボスとなった受様の過去、

ファミリアの生活基盤を整えるためにも
強いボスやその後継者を求める村の獣人達の思惑と
人間としての高い治癒力と種馬として
受様を狙う他のファミリアの獣人達の存在が
複雑に絡まりつつ

受様が攻様のつがいとして認められる幕引きまで
とても楽しく読ませて頂きました。

攻様の口が重くなかったら
ハピエンは持つと早かったかもと思うのですが
山谷超えてこその関係強化もありますから
今回はオマケして「萌2」とします。

1

最後に色々わかるとユノーーーっ!!

表紙が美しいですね。みずかねりょうさんのファンタジーのイラストが大好きです。凝った衣装の美しいこと。目を奪われひきこまれます。

川琴さんの異世界転生はどう川琴さんらしさが描かれるかな?と思ってました。
湊斗が異世界転生してユノという名の獣人に俺の番だ!と助けられ…。

なんというか内輪なエピソードや葛藤だったなという感想です。
なんのための転生?番ってどうやって決めたの?番だから交尾するの?好きでも好かれてもないのに?との謎も最後にわかりますが。

序盤は説明描写が長くて、転生してあんなに混乱してたのに、一日でもうエッチしてもいいかも…?となったり、疑問やええ!?なところが多かったです。

最後に謎というかこれまでのことやユノの正体がわかると、そうだったの〜!?ユノーーーっ!!なんですが、そうなると今度はなんでユノはそんなことできたの?とまた疑問が。

私には一回読んだだけでは難しいです。
恋愛初心者同士の歩み寄りや触れ合いや愛の営みも甘々で良かったです。エッチも多くて長かったですね!
最後の夢はどうなるのかな?

4

凄く好きな設定

個人的にはちょっと前に発売日された他レーベルの作品の方が好みでした。

ただ大病を患った身としては異世界転生してからの湊斗の「甘蜜」はとても魅力的で、この世にもあったらと妄想してしまいました。それと病院での湊斗の気持ちが痛いくらい分かって、転生してからの健康な身体に夢を持つ気持ちが理解出来ました。

寡黙で優しいユノもとても魅力的でした。ただルビー文庫さんて薄くてこれからってところで終わってしまうか、薄味のまま進んでしまうかですよね。

この倍は厚さが欲しいです。これは今回の川琴ゆい華先生だけじゃなくて、全ての作家さまに言える事なんですけど…。このレーベルの宿命でしょうか?

まだまだユノのファミリアは発展途上だし、色んな問題は片付いていないんです。やっと湊斗が自分の気持ちに素直になって、ユノと力を合わせて頑張って行こうという所で終わってます。

凄く好きな設定故に凄く勿体ないと思いました。これがシリーズ化されるならここで終わるの納得です。なので期待を込めて萌にしました。

2

世界転生して、獣人や獣の住む世界へ


病気で早世した湊斗(受け)が気がつくと天国かと思ったら何故か森の中にいました。
すぐに熊に襲われまた死ぬのかと絶望した時、つがいだというライオンとも狼ともつかない獣人ユノ(攻め)に助けられます。
ユノはオオカミと狼犬のミックスの獣人で自分がつがいとして召喚したというのです。
ユノは新興のファミリア(群れ)のボスで、人間を召喚できる数少ないハイブリット獣人です。
人間はとても貴重な存在だそうで、他の獣や獣人に狙われるし、湊斗は子供が望めないからとユノにハーレムを作るように言われるし、ユノは無口だしで中々2人の心の距離が縮まりません。



湊斗が召喚された世界は獣人と獣しかいない世界でそれぞれのファミリアがナワバリを守って均衡を保っています。

召喚された人間は蜜液と言われる治癒液を出すことができるうえ、獣人が人間と性交すると力が増え、獣が人間を食べるとひとつのファミリアを潰すほどの力を得ることができるということで他の獣人や獣からも狙われる存在だそうです。
その上、命の危機を感じるほどのストレスを感じると蜜液は毒液に変化するし、一度誰かと性交するとロックがかかり他のオスを受け入れることはできなくなるという特徴もあります。強姦は自殺行為

湊斗は免疫不全で何度も入院を繰り返し20歳でこの世を去ります。死んだと思ったら健康な身体で転生し、治癒能力も得たことで、人に支えられてばかりで存在意義を見出せなかった湊斗が人の役に立てることを喜ぶのです。


死んで記憶持ちで赤ちゃんからやり直すか突然思い出す異世界転生とそのまま転移する異世界転移や召喚のほうが多い印象ですが、今作は死ぬけどそのまま転移する異世界転生です。
のちに、ユノがつがいに決めたから死期が早まったのではと思い、素直に喜べない原因になりすれ違いの元にもなります。


話の展開としては、特典の多い湊斗は狙われるは、オス同士だから子供ができないと別のメスを勧めるように側近に言われいるは、ユノが無口すぎて両方の気持ちがなかなか縮まらないためにすれ違いピンチになるはと王道の展開でしたが、ただ守られる受けじゃなく自分で切り開く力強い受けは読んでいて気持ちよかったです。


ただ、中途半端に終わった気がします。

ユノの父親のファミリアの問題も母親の忠告も何も進んでいないし、他のファミリアの交易の話も、ハーレムを作らないと決めたけどそれに対する先への展望も希望的観測で終わってるし、せめて卵だけでもできてたら良かったのですが。

さらっと読めて楽しかったのですが、2人の心が通じ合ったところで終わるのではなく、もう少し先まで書いて欲しかったです。

1

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