イラスト入り
「眷愛隷属」シリーズの7作目。
7作目、ということもあってか、有生×慶次の甘々さはよりパワーアップした感があります。が、とはいえ、ですよ。「あの」有生と慶次の二人ですからね、まだまだ波乱も紆余曲折もありつつ、コミカルさも孕みながら進む、そんな1冊でした。
今巻は、
・慶次、隣人と仲良くなる
・討魔師たちの「花見の宴」なる東西戦でのバトル
・慶次に任された隷属の子狼たち
の3本立て。
慶次と同棲したい有生。慶次も有生と一緒にいたい。でもそれには大きな壁があっていまだ慶次はアパート暮らし。そんな慶次の部屋の隣に人のよさそうな柊也が越してきて…。今まで同年代の若者と仲良く過ごすことがなかった慶次にとってはハッピーな出来事。でも、悋気たっぷりな有生にとってはイライラの元でもあってー?
というコミカルさに、討魔師ならではの不穏さもちょっぴり加わっての非常に夜光さんらしいバランスのいい内容でした。軸になる部分はそれぞれまったく趣が違うのにきちんと話が繋がっていく展開の仕方が秀逸すぎて、面白いし萌えるし、どうしようかと思いましたです、はい。
とはいえ、今巻はどちらかというと甘さが際立っていた気がします。有生が他の討魔師たちから疎まれがちなのは今シリーズ一貫して描かれていますが、それを慶次が何とかしたいと模索し始めてですね。それも、大切な有生がみんなに誤解され嫌われたままでは嫌だという愛情ゆえなので読んでいてほっこりします。有生が中身もスパダリになってしまうとちょっぴり面白さ半減してしまう気もしますが、あれだけのパーフェクト男子。中身もイケメンになったところも見てみたい。
と、甘々な今作でしたが、ぼちぼち不穏な空気が漂ってくるんじゃなかろうか。アレですよ、あれ。某討魔師たちとの対決ですね。その対決と絡めてつけられたのであろう、今巻のタイトル。え、何、もしかしたら二人の間に何かトラブルが…?とか思いながらですね、読み進めましたが。
いやー、有生。
アンタ、やっぱりカッコいいわ。最高。
有生が惚れた慶次。慶次が大切だからこそ、慶次は有生のアキレス腱になりえてしまう。
が、それを…、あんなセリフ言っちゃって…!やっぱり彼はスパダリだった。可愛い恋人の前だけ、だけど。でも、いやそれがむしろ良い。
タイトルに良い意味で騙されました。
夜光先生のセンスに脱帽です。
笠井さんの挿絵は、もう言葉はいりません。
最高です。
エロ良し、モフモフ良し、可愛いのにカッコいいという反則な技にKOされました。
先生買い。なんでこんなに続いているのに楽しいんでしょうね?不思議だわ。新たなキャラも眷属も出てきて、メインカプの凸凹加減が最高に面白くて神にしました。うっかりすると悪キャラ?と思ってしまう攻めが気になる方でしたらぜひぜひシリーズ1巻から。ほんと楽しいです。
和歌山と高知県山中の弐式家とで遠距離恋愛中の二人。一族のイベント?「花見の宴」では、慶次は弐式家長男耀司チームとなって有生と戦ったりしつつも、変わらずラブラブ。ある日慶次の一人暮らししている部屋の隣に人の良さそうな大学生が引越してきて…と続きます。
攻め受け以外の新しい登場人物は
子狼の眷属(キャラ立ってて面白い)、柊也(慶次の隣に引越してきた)、ゴン様(待針の尊敬する狸)ぐらい?ベテラン討魔師さんたちが最初出てくるので楽しい〜
++今回好きだったところ
慶ちゃんがある理由で泣いちゃうんです。そこがねえ……可愛くて。やらかしたーって心臓バクバクしていたのを有生と狐の眷属に助けてもらって。すごく安堵して。ぎゅうってくっついてぽろぽろ泣いちゃうんです。有生は、どしたどした?ってアワアワして…あーもう可愛いなあ……
有生は弐式家の中で「こいつヤバい」って認識されていることが今回さらに強く認識され、慶ちゃんいなかったらガチでヤバかったんやろうなコイツってめっちゃ思うダークな部分があるんですけど、慶ちゃん絡むと途端に可愛い。自分の弱点というか要というか、ちゃんと分かっていて、守ろうとしているのも良いですねえ。溺愛べったりっていうんじゃなくて、眷属つけておけば大丈夫だろって大人な見通しなのが良い。(ほんで慶ちゃんが危なくなったら、なんでそんなことするの的にけちょんけちょんに怒るのもよい〜♡)
あと待ち針との絡みもめちゃくちゃ面白いですねえ。これまでも面白いとは思ってましたが、待ち針いるからこその楽しさを、強く感じました。(どちらかというと一人前になった千枚通しより、半人前の小さい待ち針のほうが好きです!)
まだまだ続きそうだと思うこのシリーズ、すごく楽しみにお待ちしています!やはり井伊家との決着つくまで続きますよね!!!
今回の有生はひどいね、私が思ってたよりひどいです!!(褒めてる
有生の個性を知っているつもりでいたけど、想像以上でした。(褒めてる
そりゃ慶次しか対応できないわー
改めて慶次の大変さを認識しました。
今回も面白かった!!
子狸と子狐の所もめっちゃ笑いました!!
陰キャラと陽キャラ好き♡
新刊すぐ読み終わるのがもったいないので、毎日ちょっとずつ読んでました。
もう一年待つのかーつらいです。
このシリーズ一生続けてほしい。
終わってほしくないので永遠にお願いします!!
大好きなシリーズです。
人気シリーズを数多く抱えていらっしゃる夜光花先生ですが、「推しはα」も「式神の名は、鬼」シリーズが完結してしまい寂しく感じていました。
その中で長いシリーズである「眷愛隷属」ですが、今回も最高に面白くて何度ニヤついた事か!
ベテラン討魔師からの有生の余りの言われように心を痛める慶ちゃんに有生への愛を感じました。
そして慶ちゃん大好きな有生がまた良いのです。私は普段はエッチシーンが長い作品は好みじゃないのですが、慶ちゃんの可愛さに反応してしまう有生の様子を読むのが堪らないのです。
思わずって様子の有生が凄く良いです。
慶ちゃんとその他に対する扱いが全く違うのにも凄く萌えます。慶ちゃん以外はどうでも良いのに慶ちゃんが関わると甘くなる有生が大好きです。
熱血で単純でちょっとお馬鹿な慶ちゃんですが、有生大好きでへこたれない強さが好きです。
今作では前半で「花見の宴」で楽しませて貰い、後半では個性的な子狼の眷族にクスっとして、井伊家本家の息子たちとのやり取りにハラハラさせて頂きました。
慶ちゃんが言ってたように柊也との出会いはもしかして意味があるのかもと思ってしまいました。慶ちゃんなら大成長を遂げそうで、有生とコンビが復活したら無敵になるのでは⁉︎と思ってます。
でも続きは1年後なのかな?個人的なお願いですが半年に一冊は眷愛隷属でお願いしたいです。
タスマニアデビルな柚が再び討魔師になれるのかも凄く気になってます。
今作も面白かった!まず兄弟対決。耀司の作戦に納得するも弱みだと思われている慶次を思うと複雑で。更に有生が孤立する事態になったのは哀しかった。
そして柊也の登場。私充分怪しいのに慶次が無防備すぎてもどかしい。有生の警戒は当然だし、慶次にはショックでも害がないうちに対処ができて安心した。
ここで有生が慶次を弱みではなく強みだと言い切ったのがかっこよくて心を鷲掴みにされた。慶次も焦るだろうけど、着実に力をつけてほしい。
そんな中で小狼や狸に癒された。あと2回めのH!慶次が可愛くて有生が燃えるのも解るし萌えました。
笠井先生のイラストも鮮やかで美しい。全て素晴らしいけど特に口絵!見惚れました♡