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表題作吸血鬼と愉快な仲間たち 2

中途半端な吸血鬼 アル(受攻未確定)
エンバーマー 高塚暁 (受攻未確定)

あらすじ

日本に来て半年が過ぎ、アルもやっと周囲の人々や生活に慣れてきた。春からは施設に新しいエンバーマー、室井が加わり暁の職場も賑やかだ。が、暁は明るく陽気で率直な室井と反りが合わない様子…。そんなある日、アルにモデル&ドラマ出演の依頼が。人間だった頃からスターに憧れていたアルは大喜び。しかし暁は大激怒。簡単にはお許しが出そうになくて…!?吸血鬼シリーズ第2弾。

作品情報

作品名
吸血鬼と愉快な仲間たち 2
著者
木原音瀬 
イラスト
下村富美 
媒体
小説
出版社
蒼竜社
レーベル
Holly Novels
シリーズ
吸血鬼と愉快な仲間たち
発売日
ISBN
9784883863280
4.6

(53)

(39)

萌々

(7)

(7)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
11
得点
244
評価数
53
平均
4.6 / 5
神率
73.6%

レビュー投稿数11

やっぱり面白い!

安定した面白さですね。
そしてアルが今回もひたすらに可愛い…!

幼げ感じるたどたどしい日本語についつい微笑ましくなってしまいますが、容姿も中身もいい男なんですよね。
相変わらずギャップがたまらない。

最初のカラーイラストのコウモリ時のアルが可愛すぎて三度見しました。

BLや木原先生初心者でも読みやすいシリーズものじゃないかなぁ、としみじみ思います。
ただ事件が起こると痛い要素あるけどもそれがまたいいスパイスなんですよね。

続きも必ず楽しいと絶対的信頼を寄せられる良作品!

0

BL要素が出てきて嬉しい

暁の勤めるエンバーミング施設で、夜の清掃のアルバイトを始めたアル。ゲイのエンバーマー見習い・室井が暁に積極的にアプローチするので、モヤモヤしたり焦ったり。暁への恋心を自覚し始めます。また、雑誌のモデルをしたのがきっかけで役者デビューすることになり、アルの身辺はますますにぎやかになっていきます。

アルが仲良しだった女優の遺体の血を思わず舐めようとしてしまい、吸血鬼の本能と人間の良心とのジレンマに苦しむ描写が切ないです。暁は、そっけない言葉しか返しませんが、アルの葛藤を理解してくれて。アルが暁の傍にずっといたい思う気持ちにとても共感してしまいました。表面的な優しさではないけれど、心からの言葉は心に沁みるものですよね。無骨な人からであればなおさら。

暁は自分には恋愛も恋人も必要ないと言うけれど、アルのことはかなり特別扱いをしています。アルにせがまれて「好きだ」と言わされる場面には、思わず笑ってしまいました。今はできの悪い友人としての「好き」ですが、それでも一巻からはかなり進んできました。今後にすごく期待できそうです。

それにしても、アルはひとの心の機微にとても敏感だと思いました。
室井が暁は本当に困っている人、悲しい人を突き放せないことを知っていて慰めを求めているんじゃないだろうか、でもこんな風に優しくしたら室井は暁をもっと好きになってしまう…とアルが考えるくだりに唸ってしまいました。言葉にならない態度やちょっとしたしぐさから、人の気持ちを読むのがとても上手い。その感受性ゆえに泣き虫だけれど、これからのアルの人生を切り開いていく大きな力になるような気がします。きっと頑固な暁の心をほぐすのにも。

ちょっとずつBL要素が出てきているのが嬉しいです。大けがをしたアルが、迎えに来た暁の唇ににじんだ血を舐めて「もっと もっと」、「いや いまちょうだい ほしい」というセリフに、そういう意図ではないのに、エロさを感じてしまいました。木原さん、わざと書いていらっしゃる(笑)。

次巻、アルが暁に願ったように恋人にしてもらえるのか…。アルが出演したテレビの続編も決まり、ますます先が楽しみになってきました。

3

前途多難な出来損ないのヴァンパイア

第2巻。
日本での暮らし、暁とのエンバーミングの仕事に慣れてきたアルだが、今巻では色々な波風や事件が起こります。
新しいアシスタント室井がゲイで、暁に恋をする、とか。
暁の同級生がTVプロデューサーで、色んなアクシデントが重なって結局アルが俳優としてTV番組(吸血鬼モノ!)に出演したり、とか。
その番組の主演女優が転落死したり、とか。
アルが血の匂いで犯人わかっちゃったり、とか。
それで犯人がアルを襲ったり、とか。
きました、痛い場面!死なないアルが大怪我します。痛い!怖い!

さて、室井が暁に告白したのを見たりして、アルの暁への気持ちが変化してきます。暁と離れたくない、ずっと一緒にいたい…
しかし当の暁は、男も女も何の愛情もいらない、1人でいたい、という人なんです。アルは暁の頑なな心に入り込めるのでしょうか?
という訳で、第2巻もラブ展開無しです。無しですが、アルのひらがなだけの言葉がストレートで結構深い。アル、がんばれ!
引き続き挿絵もとっても好みです!

3

面白くってぐんぐん読める

BLって巻数表示がないものが多い中、非常に親切なタイトルでありがた~い吸血鬼シリーズ2巻。

あぁもう何だろうこれ……というような焦らしプレイです。
アルと暁の関係は遅々として進みません。相変わらず恋愛色ゼロです。
それでも二人の気持ちがゆっくり動いていくのが、何ともこそばゆくて良い。もどかしい感じも堪りません。
何よりもアルが可愛いんですが、それ以上にツンデレな暁がたまらなく悶えるほど可愛いです。
可愛い容姿じゃないですが、言動がいちいち可愛い。
ぶっきらぼうで、素直じゃなくて、始終不機嫌とかもう何こいつ。

か わ い い ん で す け ど !

今回はせつなくて涙するシーンも多かったですが、腹抱えて笑っちゃうシーンも多く、読後はどっと疲労感が……。
全力で読んだ気分です。

アル『あたま、われた なかみ…でそう』
暁 『しっかり押さえとけ』

このやりとりに、シリアスなシーンのはずが一気に笑いの底に突き落とされて大変なことに……。
しっかり押さえとけって、ちょっ、暁待って(爆笑)
面白すぎてこの巻も一気読みでした。

3

面白い

直ぐに恋愛に行かないのがまた良い。
BLであってもストーリー性は欲しい。
恋愛に至るまでの過程も楽しみたいそんな人にはお薦めです。
アルの可愛さが半端ないですね!
暁との関係性も気になるところです。

1

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