電子限定おまけ付き
上巻からの続きが半分くらい、残りは王の側近カップルによるスピンオフが3話分入っています。
さて、人間であるゆえに番に相応しくないと、王宮を離れることになったシーアですが、二人が相思相愛であることは変わらない事実で、どうハッピーエンドに向かうか?という続編でした。
やはり王の強い思いが周囲を動かすという展開です。しかし、犬の長であるアクロの立場や気持ちはどうなった、というのが気がかりですね。
そのあたりが解決しないまま、まあ二人が幸せだからいいか、と。。
ところでスピンオフの方ですが、草食動物で高い神性を持つ側近のリーカーが主人公。力では肉食動物に敵わないのを精神でなんとか持たせているが、その柔らかい内面を晒すことが出来る相手は。。
というお話なのですが、上巻の匂わせからてっきりアクロだと思っていたら、そっちでしたか。
メインカップルともども、Hシーンは官能的でした。
予想はできてましたけど!
胸がめちゃくそ熱くなるエンディングでした。期待を超えた恋愛の軌跡。最高以外の言葉が見つかりませんっ!( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
番愛、家族愛……シビれました。
愛する番のシーアを探す王のゼン、兄の恋心を応援する弟のウル。みんなのシーアを想う気持ちが温かく、シーアがどれだけ愛されているか理解に容易かったです。
この最高のストーリーと結末を最大限にアシストしてくれるのは、なんと言ってもアートのような美しい絵。幻想的かつダイナミックな背景と造形美があってこそ、2人の恋愛ストーリーが引き立つってもんです。
例えば、ゼンの羽の描き込みや獣世界の雄大な景色、それこそ獣たちの毛質まで、スマホで目いっぱい拡大してガン見しちゃいましたよ。お陰で読むのが超遅かったですけど、目ん玉が幸せになっていくのを心地よく感じながら楽しみました(*´︶`*)♡
可愛いシーアとカッコいいゼン。
2人の姿は見てるだけで眼福で、心に迷いなくお互いが番だと認め合う瞬間はドキバク必至です!
何も隠さずありのままの姿で向き合うことの幸せが画面からいっぱい伝わってきました。仮面を着けなくても、姿を偽らなくても、想いを隠さなくても、好きな人の前で自分の全部を曝け出して、そしてその想いを正面から受け止めてもらう。…こんな素晴らしい結ばれ方に、萌えを感じないわけがありませんっっ(≧∀≦)
ようやくシーアとして身体を重ねることができたときの官能的で情熱的なシーンは頭から離れず、今も余韻が残っています。身分や種族を超えた唯一無二の番たちに最高の読後感をもらって嬉しさに満たされました。
そして……
ゼンとシーアのお話と別に、ゼンの近衛・リーカーとスウェイのお話が収録されています。予想外の角度から攻めたストーリーがすごく良かったです。
凛として気高いリーカーの心の闇に優しく触れるスウェイの愛がしっとりと滲む…そんなお話でした。
リーカーの心の脆さに気付いたスウェイがリーカーを甘やかして癒す。そんなことから始まる2人の秘密の関係は、ゼンとシーアのドキドキとは別にドキドキしました。んー…いけないものを見てるような?そんな感じかな(笑)
強くて頼り甲斐のあるリーカーの裏の顔を知り、リーカーを癒すスウェイの優しさが沁みるんです。弱さを温かく包み込むスウェイの包容力に、BLの萌え香が辺り一面に漂いました。
お似合いの2人に乾杯(完敗)です!^ ^
この作品に番外編がつい最近出まして、それキッカケで上下巻読むことにしましたが、もっと早くに読めば良かったと思いました。
美麗な絵、壮大な世界観、純粋に好きな人を思う気持ちと、受け止める愛情のマリアージュ。全て素晴らしかったです。
これから読む番外篇も楽しみです♪
王が知ってて選んだからっつってラブラブ終わって良いんなら元からの人間ヤバいとか雌じゃないとヤバいってのはどの程度のことなの?ってよく解らん気持ちになった
子を産まなくても良いんだとして、じゃ性欲のために番を持たなきゃならなかったんだっけ?
人に近いのが神だけど人はダメなんだ、そっか〜
なんで?
みたいになった
上下分けてする程かなって感じで、色んなことが大変って言われる割にチョロっとどうにかなってって、ちょっと乗り切れなかった
忙しいときに読んじゃったのかも
上下巻を読んで見て、私のようにあまり積極的にケモミミやファンタジーを読む方じゃない人には難しくもなくとっても良くまとまっていて読みやすいと思います!
何より上巻のレビューでも書きましたが作画、特に背景や装飾などの緻密さは絵で見る価値があります
一転、奥田先生の持つ「抉るような」その作品らしい「痛み」のようなエッジが効いた感じは少し鳴りを潜めていたように思います
それも奥田先生の持つ幅の広さなのかも知れませんが、もしかしたら奥田先生作品に私のような感情を求めている事があれば少し「アレ?」って思ってしまうかも知れませんね
なのでケモミミやファンタジー上級者、奥田先生に求める作風がある方などには力強くはお薦めはしないかもです
逆に美しい作画で絵で魅せる荘厳さを感じたい、ファンタジーやケモミミには興味があるが難しいのはチョット…と思っている方、そして!長髪スパダリ攻めが好きな方♡にはお薦めしたい作品です(*´▽`*)
下巻では2人のゼンとシーアの仲良しタイムがエロかった~///
出来たらもっと沢山見たかったな~って思います
魅力的なスウェイとリーカーカプも好きですが割合的にゼンとシーアをもう少し多めで見たかったーーーー‼
下巻も大満足な作品となっておりました。
上巻でシーアはゼンの元からアクロによって連れ出されていました。
そしてゼンはシーアがどうしてリカナと偽ってゼンの番候補としてやって来たのか分からないままなのです。
シーアの口から説明されてないので、そこに前族長の父親と現族長である兄のアクロがどう関わっているのかが分からない為に、シーアが王宮を去った事に気がつくのが遅れてしまうんです。
狼族を思うが故のアクロの決断と必死になってシーアを探し回るゼンの苦悩と噛み合わなさに嫌な予感がしました。
そこに小さな救世主が命懸けでゼンにシーアの行先のヒントを伝えに現れるんです。
この小さな救世主が本当に可愛いんです。
そして同時収録作の「夜に潜む獣たち」はゼンの側近であるスウェイとシーカーのお話でした。シーカーが今の姿になった経緯が凄く興味深かったのと、彼がシーアを受け入れたのはゼンのシーアに向ける表情がキッカケだったのが素敵でした。またシーカーの全てを包み込むようなスウェイの愛が凄かったです。普段は飄々としてるのにシーカーの為に本気になるとガラリと変わる所が恐ろしかったです。
もっとこの世界観に浸ってたいと思いました。