SS付き電子限定版
りーるー先生の新作、りーるー先生らしい、と感じる、安定の麗しのおじさん、そしてりーるー先生さすが!と感じる、異世界(転生じゃない)、がっつり爬虫類、親子関係、主従関係、いろんな関係と愛、初見要素がたっぷり詰まった作品でした。
新作が出るたびに、世界観や設定ががらりと変わるので驚くことも楽しみになっているりーるー先生の新作、単行本で堪能したくて、ネタバレになりそうな試し読みも避けて待望しておりました。
いろいろうまくいかないパティシエのおじさんが、自宅の浴槽から異世界に流されてしまい、その先で種族も言葉も違うトカゲたちにつかまるのですが、数年前に同じく異世界に流されてきた若い男性、しかも王子と出会います。
お知らせで見てきたおじさんのお相手若い男性は、トカゲ王国の一員なのだけど、実は人間、というのがまず驚きでした。
王家にとって大切、厳重かつ人命にかかわる言い伝えがあり、巻き込まれていく2人。
2人がとにかく純粋で、やりとりひとつひとつににやけます。
トカゲががっつり本格的なトカゲなのですが、気持ち悪くなく愛らしかったり、かっこよかったり、憎たらしかったり、表情が人じゃないのに、すごく伝わるのがすごいです。
2人がお互いを想い、王子が母を想い、部下たちが王子を想い、たくさんの愛があふれる結末でした。
ラストに1点だけ気になったところがあって、いやいや漫画だし、ファンタジーだし、ハッピーエンドだし、そんなこと気にする私って重箱の隅を楊枝でほじくる嫌な読者だ、と思っていたら、なんとあとがきで補足が!
ものすごく豪華なオマケをつけていただいた気分で読み終えました。
大好きなりーるー先生の大トカゲ世界のお話し。
深かった〜〜〜。
じっくりゆっくり読みました。
りーるー先生、初の異世界BL作品とのこと(カバー下より)、さすがです!!!
大トカゲ世界の設定がきっちりしっかりしているし、主役2人の人生背景も深い。
作画がひとコマひとコマ、全ページがみっちり丁寧に美しい筆致でえがかれていて何度も読み返しても隅々まで見惚れて時間が溶けます。
圧倒されました。
既刊作品のフツーの世界のお話しが大好きで大ファンになったのですが、この様な異世界BLをもきっちり創り上げる才能に感服しました。
私ごとですが、幼少期から爬虫類が苦手です。
昆虫やゴキブリはわりと平気で、家中でGが出没したら退治役に一番手として活躍しますが、テレビ画面などに爬虫類が映し出されると吐きそうになり全身にサブイボがプツプツ出てしまうほど苦手。
ですが、りーるー先生の大トカゲキャラ達はすごいなぁーと見惚れてしまいました。
作画にどれほどの時間をかけられたのでしょうか、、、。
とにかく凄い画。
カバー下のタマミにゃんやブリーフ犬ちゃん、くろこにゃん、ぷまおにゃん犬おば1号2号が描かれている、いつものひとコマにほっとしました。
もはや人外では片付けられないんじゃないのか…いやこれこそ人外か…ってほどトカゲのオンパレードでBL読んでる気がしなかった。親子愛とか義理人情、仲間との絆みたいなのが前面に出ていて壮大な異世界転生ものって感じがしました。
ガリガリの薄幸おじさんが愛を知る、ってのはりーるー先生ならでは、で期待を裏切りませんでした。攻めがむっちり若者なのもいい。(でもトカゲだった…)とにかく衝撃的にトカゲでした。すっごいちゃんとした物語だけど同人誌みたいな感じがしました。(自分でも何を言っているのかわからないけど衝撃が強かった)
ゲイの尾崎はパティシエだ。
何人かいた同期もみんな辞め、今は40代の自分だけ。職場の同僚たちからはチョロくて、ゲイだと思われていることを聞き知っている。
けれど、亡き母を気遣うあまりゲイであることを伝えられなかった。
そんなある夜、風呂に入りながら職場の同僚たちが自分のことを話していた言葉が脳内を過ぎり、パニックを起こして泣きそうになる。
と、なぜか尾崎は次の瞬間どこか海に浮かんでおり、そこでトカゲ頭の獣人に助けられ、、、
尾崎は、尾崎の前にも日本から異世界へ転移した、本名は桐弥というトカゲ頭の被り物をした若きシェムウ王子に預かりの身の上となる。
シェムウ王子の生きる国では、異世界から来た純粋な人間は生贄にされると尾崎は狙われるが、まさかアラフォーの尾崎が純粋(=純潔)なんてことはないだろうと思っていたら、まさかのまさかで、、、
そしてご立派なアレをお持ちのシェムウ王子も、実は純粋で。
という展開がよかった。
トカゲ頭のキャラたちには好みが分かれそうですが、読んでいくうちに愛着が♡
とくに、シェムウの良き理解者であるジャウの妻のタァがめちゃくちゃかわいくて、そりゃ、異国の言葉でも次第に通じていくよねと納得しかありませんでした。
あと、シェムウ王子の日本からこっちへ転移してきたときのエピソードや、最後尾崎とともに日本へ帰ることを決意した母との別れのシーンは涙なくしては読めない、感動のエピソードでした。
そして本当に最後の最後で、2人が幸せに働いているシーンにもまた熱いものが目尻に。
愛を補完しあう心震える異世界転移BLが読みたいかたには、ぜひオススメの1冊です。
あと、タイトルのリザードヘッドってまさにトカゲの頭という意味なんですね。
勉強になりました!
トカゲの国へ異世界転生。
今まで読んだことない設定と世界観が斬新!攻めた内容に釘付けになりました〜
どこを向いてもトカゲだらけ(笑)身体の一部がとかじゃなく、全身フルトカゲ。人間よりトカゲの登場人物の方が多いってのはなかなか見ない光景で圧巻です。爬虫類好きにはたまらない作品でしょう!
一括りに"トカゲ"といっても、同じ姿カタチじゃなく、キャラクターごとに造形が違ってて個性が立ってるのが良かったです。作者さん、たくさんのトカゲを描くの大変だっただろうなと思いました。
この作品の面白さはトカゲパラダイスなところじゃなくって、ストーリー全体に言えること。
人間なのにトカゲの王子さまだったり、受けが42歳のオジさんってところだったり(結構ディスられる 笑)、深いところで繋がった母子愛の話だったり、予想もしない方角からおおっ!と魅せてくれます。トカゲのインパクトに話をもってかれがちになりますが、作り込まれたストーリー展開は見応えがありますよ。
供物として審判を受けるかどうかの瀬戸際において、2人が徐々に惹かれあっていく過程だとか、彼らの背負う現世での背景だとか、異世界と現世での親子愛の繋がりだったりが、深く広く絡み合っていています。
最初、意地悪トカゲをやっつけてどうこうしていく話なのかなって思っていたけど、そんな単純な話じゃなかった。なんて言うんですかね、見えないところで守られていた母の大きな愛っていうのかな、その破壊力がすごくてめっちゃ感動しました。
こういう方向から泣かせにくるのズルいわ〜…なんて思いながら、でもしっかりBLのところも楽しみましたけどね!
BLとしての見どころはやっぱり年の差でしょう。
過去に転生した桐弥(シェムウ)と、いま現在転生してきた尾崎との、異世界転生BLは純愛です。心も身体も穢れなき純潔……尾崎の年齢と童貞処女の未経験がグッときます。それに加えて桐弥の童貞スペックもパンチ効いていて、未経験同志の2人に萌え心をくすぐられました(*´꒳`*)
この未経験値が物語には重要な要素で、ストーリーを大きく盛り上げていきます。こうなると、2人が同時に未経験でなくなる瞬間が待ち遠しくなるってもんです。そのときを今か今かと待ち侘びました〜!
異世界転生のその後、2人のその後などなど、これまで読んだことない展開で、最後まですごく面白かったです。ありきたりになってない話が、まだまだBLの可能性を期待させますね!
異世界での冒険譚としての側面も楽しみつつ、恋愛を諦めかけていたオジさんに突如舞い降りた王子さまとの煌めく恋のお話をどうぞご堪能ください。
