特典付
はい、千と兆、ホントによかったね、やっとやっと千は救われたんですね。
鵺の千にカップリングするから、やっぱり得体のしれない妖怪を持ってきて、以津真天にしたのかなって思っていました。いつまで死体を野晒しにしておくんだって、いつまでって鳴くそうですが。
でも、本巻を読んでいて、以津真天って呼びかけているのは、千に向かってなのかなと思いました。いつまで億政を思い続けるの、いつまで悔やみ続けるの、いつまで穏やかな幸せを手に入れた卍を許せないの、そしていつまで自分を不幸の中に捕らえておくの、って。兆の想いで、千はやっと過去の呪縛から自分を解く事が出来たんだなあ、ほんとによかった、しみじみ泣けました。
さらに!皆さん好きだろうなって思う、兆の顔と体格!あんなに華奢で美しいなんて。でもいざという時に短刀持って、ひらりと旦那を救いに割って入る度胸と力強さ。脚、脚がほんとにエロくてきれい。その後の、小冊子へと続くあまーい展開、最高です!
それから、兆には妻子があるっていう設定も、江戸時代の風俗など、文献読んで描いていらっしゃる紗久楽先生、さすが!作品に厚みというか、リアリティを感じます。本当にありがとうございます。最終章を心待ちにしつつ、参考文献、また探して読んでみますね。
千と兆の救済が濃厚かつ丁寧に描かれています。特に後半、千が甘々過保護スパダリのポテンシャルを遺憾無く発揮し始めるあたりが最高で、このままもっと見ていたい気持ちでいっぱいになります。儚げで不憫受けな雰囲気たっぷりの兆のしあわせそうな表情に、千と一緒に浄化されました。
物語としての完成度はもちろん、紗久楽先生の千の肉体美(特に胸筋)へのこだわり、兆との体格差へのこだわりが詰まっており、筋肉好き、高身長でバキバキな攻めがお好きな方には全力でおすすめしたいです!
やっぱり、卍×百が一番好き!なカプではあるけれど。
最新刊のこちら、鵺の千×兆編も、画、ストーリー、全てが芸術そのもの……読後しばらく惚けてしまいました。
自分の「特別」を許した相手、億政を忘れられずにいた千。
同じ顔をした双子の兆に辛く当たり、自分から遠ざけようとするけれど、その心はーー。
後半の千の切ない心の訴えにグッと心を掴まれ、
命の危機を乗り越え、想いを確かめ合ってからの千の極上の甘やかしと溺愛に酔い、
なんて言うんだろう…なんともいえぬ満足感でいっぱいです。
メインカプの受け、百を「陽」とするならば(その過去は壮絶だけれども;)、「陰」にも見える妖艶な美しさと健気さ・儚さを持った兆。
卍兄のいたわるような優しい優しい愛し方とは違いひねくれてはいるけれど、ちょっとした言葉で仕草態度で優しさを見せてくる千。
何巻だったかな?初登場時は全く好きになれず、「あの卍兄に突っ込んだなんて…!!!」とちょっと許せない思いだった千に、こんなにも心打たれるとは。。自分でもびっくりです。
そして、脇キャラだけどキラリと光っていた兆の奥さんが。良かった…!
そういう事情で結婚したのね、恋愛に対してそんな思いやスタンスだったのね、と分かり、今まで疑問だった「どこか人ごとのような、一歩引いた目で見ている」理由が理解できました。
読後の余韻に酔いしれ、「はあ…」となっていたところびっくりしたのが、最後の次巻予告!! ええええついに最終章!? 終わって欲しくなさすぎる……( ; ; )
とりあえず……新刊が出るまで大切に既刊を読み返して、お江戸の世界に浸りたいと思います。✨
次は、千と兆編というアナウンスを聞いてから、ずっと楽しみにしておりました。
が、なにせ時代モノに弱いまりあげは。
理解不十分な至らぬ感想やもしれませんが、どうぞ温かい目で見守っていただけたら幸いです。
以下、れびゅう。
1人の亡き男の存在にいまだ振り回されている、2人の男。
ひとりは恋人だった男、千。
そしてもうひとりは、双子の片割れである兄だった妻子ある兆。
千に心奪われた兆。
けれど、その千の生い立ちを語るには、あまりにも複雑なものがありすぎて、、、
そして、億政とのエピソード。
志半ばとなってしまった、千の鵺の件。
そして同じ顔した亡霊――兆との再会。
葛藤とか、誰かの特別になりたいとか、兆自身で愛されたいなんて思ってはいけないことなど、、、
気付けばグッと熱いものが喉奥に迫り、目頭を熱くさせ、濡れたものが頬を伝っていました。
画に美の迫力があるのもこの作品の魅力なのですが、だからこそ、苦しみ増しだったりもしまして、、、
もうね。
あのラストでよかったです。
両想いになれたことが、こんなにも素晴らしいなんて。
兆の妻の書簡にも、、、涙涙
次巻の最終章も気になりますが、
あわよくば、もっと2人のお話を読んでいたい。
最後には、読み手側にも苦しみや痛みという感情から優しさ、愛などと言った穏やかな感情へと変化した怒涛の1冊でした。
レビュータイトルは作中引用です
今回も素敵な言葉に埋め尽くされた圧巻の1冊
ヤクザ稼業のキリキリするようなお話しと、千と兆の惚れた腫れたの不器用な恋物語が登場するキャラクターを通して交わっていきます
登場人物の絡み合いが最後迄読むとスッキリするような展開が多いので、読み返しをしてみるとより作品の全体像が分かって来るような気がします
終わってみればその話の発端はそういう想いがあったのかぁ~!!と妙に納得するようなからくりもあって、人間の尽きぬ想いの欲深さや強さの様々なカタチを感じられます
正に「恋は色 愛は執着」
大きな体躯と面持ちで周囲から一目置かれて恐れられても、妻子を持って家庭があっても、、、傍から見たら一端の大人の男に見えようとも、その心の内は本人にしか分からぬもの
そんな自分でありながも自分が・自分の心が、ままならない千と兆が出会い、突き放し、縋って追って、、、ずっと気付かぬ振りをしていた互いに感じた色付いたその想いを執着へと昇華させていく…
その間に2人の間を埋めた女も男も居たけれど、結局最後は求められたかった漢と求めたかった漢が互いに手を伸ばさずにはいられず、互いに手を伸ばした先に感じた熱の熱さを知った2人のお話し
億政の代わりでいいとさえ思い成り代わろうと願った兆
億政をずっと忘れられなかった千
それでも億政は兆の弟で、千に特別を与えたのは億政である事は変わらない
その事実から逃げずに向き合い、そしてその事実の奥に互いを見つめる現実の確かにそこに在る千と兆の熱を知る
目の前で腹から血を流し千を救ったのは小指の無い億政ではなく一途にただひたすらに千を求める兆
兆の小指は千と指切る為に在る
最終話へと向かう第四十話の「ゆびきり」が本当に感動的で大好きな章でした
今回私は特装版を購入しましたが、痺れる展開重視の方は通常版でもいいのかも知れませんが、私は断然小冊子付きの特装版を強くお薦めします‼
ちょっとした裏話的な小話も含めて糖度も補給されますので是非、小冊子付きでBL的な萌えを思う存分味わって読後の楽しい気分に浸って欲しいです
※電子には通常版の取り扱いは無い様子?直、特装版の始まりには目次で人物紹介はありましたが、ちるちるサイトの試し読みにある相関図が付いてませんでしたので読み始めに不安のある方はサイトの試し読みもお薦めします
あと、インタビュー記事を読んで見落としに気付きましたが、巻末にあるQRコードから拝見できるアニメもめちゃくちゃ可愛かったです♡
お百の桃尻を可愛がる卍
兆に構ってもらいたがるカマッテちゃんな千
ヤバかった♡必見ですネ