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私が1作目を読んだのが2016年。思えば遠くへ来たもんだ。
先生を取り巻く状況も変わり、続編は読めないと思っていたからこの「4」には率直に感謝。
そして、一読した今の印象は。
「別次元」
これは勿論称賛もあるけれど、ひとつまみの皮肉もあるわけで。
一冊の半分を越した頃、濡れ場が無い事に気付く。
コミックスと違ってBL小説にはいわば鉄の掟がある。それはエロシーン。
もちろん淡い濃いどエロいの差はありますが、とにかく例外なくシーンはある。
しかし本作は遂にシーン無し。
それは、一般文芸分野に足場を得た凪良先生の特権のように思えた。
エロ必須という謎の縛りをご自身の力で超えて、書きたいものを書ける立場。
又は周囲が忖度⁉︎先生どうぞお好きに書いて下さい!ペコペコ!的な?
ただ。
それは既にBL作品として大人気の「美しい彼」だからこそのような気もしている。だって読者はもうひらきよがどんなセックスをするのか知っている。
お馴染みの2人だもの、別に今シーンがあっても無くても。
しかしながら、エロシーンが手っ取り早く確実に読者の情動を揺り動かすものである事も確か。
つまりエロが無いなら無いでより上級な設定、より巧みな表現が必要という事。
先生がこれからもBLを書いて下さるのかはわかりません。BLでもエロあり?無し?
ひらきよも、2人のエロどうこうより平良の天才性と清居のバランスこそが重要で、ここを掘り下げる「美しい彼」ならば読みたいし、それが無いのならここで完結でもいい。私は。
表紙の2人揃っての笑顔、尊いです。
私の眉尻も下がりました⋯!
続編がでるのは5年ぶりとのこと、新参もので待たずして一気に収穫してしまいすいません。
平良の挑戦の巻。前作の清居の時よりさらに激しく重く、読んでいて苦しみが伝わりました。
自分が平良寄りの考えの持ち主なのでものすごく胸に迫ってきて苦しかったです..。
平良は悶々ネガティブ、清居はガツガツポジティブに頑張るタイプなのでこの2人の相性は陰陽相応し、かけがえがないです。
清居が平良にあれだけ望んでいた「普通」に戸惑うのも面白かったです。
地に足をつけようともがき、写真に意味を見いだせずに苦しむ平良
物語の展開は凄まじく、ドラマチックで息を呑んだまま。読んでいて苦しかったです..!
清居は平良のそばを離れがたく、冒頭のフラグ「死ねば諸共型」を回収、いじらしい。
窮地で平良は写真をとり、残すことに光を見いだすことができる。
救出劇の結果を話す野口のおかげでやっと笑うことができました。
清居は自分は凡人だけれど平良が天才と認めていて、
キングを負かすジョーカーとは言えて妙。
実は野口と既に同じ土俵で戦っていたと気付かされた時、頭が痺れました。
2人ともすごいところまでのぼりつめたと感動。
このさきの挑戦や成長が楽しみすぎます。
私もずっと追い続けていきたいです!
※濡れ場はなくとも
「あ~このあとイチャイチャしたんだね♡」という箇所が二箇所ありました!
事前に全くないのかと思ってどうしよう、倦怠期?と心配したのでうれしかったです
合掌m(_ _)m
思い合う清居と平良が好きすぎた。また新しい2人に会えて幸せでした。
ところで世間的には2人の関係はばれちゃってないんですかね?
凪良先生、次回も楽しみにしております。ありがとうございました。
待ちに待った美しい彼の続編新作
2人の社会人としての成長と相変わらずのわかり合いたい、わかり合いたくないと噛み合わなくてもラブラブな2人の関係性、クスッと笑えて、キュンキュンして最高です。そして、なぜか私自身の仕事の向き合い方にも影響を与えたりなんかするビジネス書みたいな側面もある素敵な小説。好き。