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下巻で特に印象に残ったエピソード、一顕が二次会の幹事を引き受けたあれ。好意を寄せられて、整もそれに気づいて相手のSNS見に行っちゃう...とか。ドキドキした。お母さんとの関係も、一顕ってそういうとこがいいよなと思った。正しくあろうとしようとするというのかな。和章と柊のエピソードも色々あって良かったな。なんか和章は柊といることでやっと息ができているような感じがして彼がそれでも自分を律しようとするところとかを見ると柊とずっと幸せでいてほしいと思う。
大満足な一冊でした。ほんとに読んで良かった〜。
本の終わりに近づくにつれて、もっと2人を見ていたいと寂しくなりました。
一顕と整、この2人のCPがとても好き。
太陽と月、わかりやすく明るい一顕と、掴みどころのない整。
整が一顕にたまにみせる涙にぐっときてしまう。お互いがお互いをどんどん好きになっているのが伝わってくる。この何気ない日々の甘さがとても嬉しい。
同性同士、会社も同じ、同期で、共通の知り合いもいるけど、なかなかオープンにできない関係に、整が気後れのようなものを感じている場面にすごくリアリティがあって、印象的だった。
「一顕の世界が自分と2人だけの世界になってしまわないように、」
すごい優しさと愛を感じた。
和章と柊のCPも登場する。和章が幸せそうで良かった。
「柊とどこまでも閉じていきたいって欲望はある。でもそうしないようにしている」
整が感じていた気持ちと似ている。
「閉じていきたい」
言葉の選び方が秀逸だなぁと感動。
ふったらどしゃぶりがあって、あの辛さ、切なさがあったからこその続編だとつくづく思いました。
それぞれのカップルの互いを愛しみ、寄り添う姿を知ることができて、とても心が満たされました。
素敵な作品をありがとうございました。
整の恋心がだんだんと育って
様々な気持ちが芽生える巻。
一顕の言うように気持ちが右肩上がり..!
3冊読むと2人の人物像がしっかりみえてきて
おもしろかったです。
本編では閉ざしていた整の性格が色づき、
動き出し
アンニュイ、天然、癇癪、小悪魔、の整が見られて
とても嬉しいです。
一顕がどんどん整にはまっていくのが可愛い。
その一顕を愛でる整も大変萌えます。
先生の描くカップルは相反する2人が揃ってうまく融合するようになるように思います。
この2人も、どんな形から入ろうと絶対に必要な相手だったんだ、と思えました。
和章のSSもあり、スピン元辿ろうと思います。
追記
ナイトガーデン読了後
もう一度読み直しました。
四角四面、和章の激重愛が柊一身に注がれ
おもしろいことになって笑ってしまいます。
一穂先生のSSは本当に面白いです..。
整も和章も、それぞれ幸せになれて本当に良かったと思えます。
「メロウレイン」は「ふったらどしゃぶり」の同人誌等を集めた本。「イエスかノーか半分か」にとっての「OFF AIR」みたいな位置づけです。
その「メロウレイン」が、「ふったらどしゃぶり」のドラマ化を機に上下巻の文庫になりました。
上巻のレビューで「メロウレイン」の素晴らしさについて滔々と述べましたが、下巻の感想も似たようなことを繰り返すことになってしまうので、こちらでは下巻収録のうち思い入れのある作品について書きたいと思います。
下巻の巻頭に収録されている「恋をする/恋をした」。
収録作品はどれも好きですが、特にこのお話が大好きです。
内容は、一顕が結婚式の二次会幹事を代行で行うことになって、新婦側の幹事代行から片思いされているのを、整がSNSで追ってしまうというもの。
一顕からは隠してないからLINEのやり取りを見てもいいよ、と言われていて、整はそのときは「見ない」と答えていたのに、本当に些細なきっかけで相手の女の子のTwitterアカウントを知ってしまい、一顕への本音が包み隠さず呟かれているのを見てしまう。
整は、別に不安に思っているわけでも、優越感に浸っているわけでもなく(本妻の余裕というものを感じなくもないですが)、見た事も無いその女の子の目を通して、改めて一顕の良さを思い、追体験するように惚れ直していく。いいなあ、こういうところ好きだなあ、一顕らしいなあ、と見ていく姿がどうにもいじらしくて、しかも整はこの女の子に共鳴しているので他人と思えなくなっている節もあり、こんなことでもなければ恋を応援しちゃうかもしれなくて。イラストレーターのこととか(「できるって言っちゃった。チュートリアルみてがんばろ。」 → お前のために彼女はがんばったんだよ)、一顕の指がきれいなこととか(「途中から指を肴にお酒飲んでた」→ 俺も指好き)、見ようによっては鼻持ちならなく映るかもしれないのですが、私はこのときの整が背反ぽくてとても好きでした。
このあと「恋をした/恋をしている」という続きのお話で、覗き見したことを謝っていて、言わなきゃ分からないのにそういうところもちゃんとしていて好き。「見ていいって言ったでしょ」と返す一顕ももいいなあと。このとき一顕は整のことをまた好きになっているんだろうなと分かるのも良きです。
このお話のほかにも家族の話とか、同僚の話とか、色々世界が広がっていく一方で、秘密にしないといけないために二人だけの世界が閉じているのの対比が、とてもバランス良くてこのシリーズをとても気に入っています。
実に実に中身の濃い、本編の後日談が詰まった贅沢な作品集でした。
「ふったらどしゃぶり」「ナイトガーデン」の
その後。
たくさんの短編集が楽しめる"完全版"の下巻。
一顕と整の幸せにあふれた日常、さらに上巻にはなかった和章と柊のお話も収録されていて
彼らのことが気になっていた私にとってはたまらないエピソードばかりでした。
山を出て生活は大きく変わり、これまでと時間の流れがまるで違う日々を過ごすふたりですが。
その中には変わらないあたたかな愛が充ちていて、どこを切り取っても胸がいっぱいになるくらいの幸せを感じました。
柊を大切に想う気持ちが自分の中に存在していることが、和章にとって前に進む力になっているのでしょうね。
本編では見えなかった心の内側に触れ脆く柔らかい部分までも知ることができて、また和章の印象が良い方向へと変わったなと思いました。
一顕と整の日々にはたくさんのドラマがあって、そのどれもが何気ない日常から生まれているのがすごく良かったです。
日々増していく好きという気持ち、ふとした時に陰る心。
行き場のない嫉妬や不安、肌を合わせて感じる幸せなどなど…
付き合っていて出てくるごちゃ混ぜな感情がすごくリアルで、このふたりは本気で向き合って恋愛しているんだなとしっかり伝わりました。
そして。和章も整もお互いに大切な存在として心に留めていることにものすごくグッときました。
過去はなかったことにはならないし美化することもできないけれど、今ある幸せに繋げていくことはできるんだな、と。
ふたりの前向きな姿勢から学ばせてもらえた気がしました。
4人のことをより深く知ることができる濃密なお話ばかりで、ものすごく満たされました。
それぞれの日々がこれからもどうか、幸せでありますように…!